自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 314話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ サーナット卿の縁談

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314話 ラティルが無事に戻って来て、サーナット卿は大喜びしています。

◇以前と違う感情◇

ラティルは部屋に入るや否や

上着を脱いで、

手袋をサイドテーブルに置きました。

そして、椅子に座ると

ふくらはぎまで丈のある

長い靴を脱ごうとしましたが、

歩き回ったせいで足が浮腫み、

靴が脱ぎにくかったので

サーナット卿は屈んで、

靴を脱ぐのを手伝いました。

 

踝丈の靴にすれば

良かったのにと言うサーナット卿に、

ラティルは

商人のふりをしたので、

最近、商人の間で流行っている靴を

履く必要があったと言い訳しました。

 

靴を脱がせたサーナット卿は、

腕と同じくらいの長さの靴を

感心するように眺めていましたが

ラティルが近づいて

カレイの目で睨みつけると、

彼は靴を置きました。

そして、予定より帰ってくるのが

遅かった理由を尋ねました。

 

ラティルが

ダガ公爵の所へ行ったことを、

サーナット卿は知っているので

彼女は、ズキズキ痛むふくらはぎを

両手で擦りながら、

公爵が理性を失っていること、

公爵邸で殺人事件が起きて

3日程、商団全体が、

そこに留まらざるを得なくなったと

答えました。

 

サーナット卿は驚きながら

仕事はうまくいったのかと

尋ねました。

ラティルは、

うまくいったのかわからないと

答えました。

 

サーナット卿はラティルの足をつかみ

揉み始めました。

ラティルは、

冷たくて気持ちいいと思いながら

椅子の背もたれに寄りかかりました。

そして、

公爵が食餌鬼であることは確かで

ゲスターも確認した。

しかし、時間的な問題があり、

ゲスターが公爵に何をしたのかも

うまくいったのかも分からないと

説明しました。

 

ラティルは話しながら、

無意識のうちに、

サーナット卿の大きな手の中で

揉まれている自分の足を見て

驚きました。

子供の頃から、

騎士の訓練に付いて回り

足が腫れれば、このように

サーナット卿が

浮腫を取り除いてくれたけれど、

大人になり結婚した後で

未婚の彼に足を預けるのが

恥ずかしくなりました。

 

ラティルは、そっと足を

サーナット卿の手の中から

抜きました。

そして、耳まで赤くしながら

胡座をかきました。

 

痛かったのかと

尋ねるサーナット卿に、

ラティルは、心の中で

恥ずかしかったと答えました。

あっという間に、

ぎこちない雰囲気になったので、

ラティルは訳もなく

サーナット卿を睨みました。

 

突然、

ラティルの怒りに満ちた視線を

浴びたサーナット卿は、

訳が分からず、目をパチパチさせ、

どうしたのかと尋ねましたが、

ラティルは、

そんなことを話すのは、

とても恥ずかしいので、

咳払いをし、

膝の先を見下ろしながら

何でもないと答えました。

そして、サーナット卿を

部屋から追い出すと、

彼が揉んでくれたおかげで

太さが少し変わった両足を

交互に見ました。

片方は浮腫みが少し取れていて、

もう片方は、まだ浮腫んでいました。

 

ラティルは、

ゲスターとタッシールも

疲れているだろうから、

公爵に関することは、明日、

ゲスターに聞くことにしました。

 

そして、ラティルは侍女たちを呼び

風呂の準備をするよう指示した後、

ベッドの上で

だらんと横になっていましたが

風呂の準備ができると、

浴室まで、のそのそと歩いて行き

服を脱いで浴槽の中に入りました。

グリフィンに乗って

高い空を飛んでいた時に、

少し緊張していた肩の筋肉が

少しずつほぐれ始めました。

ラティルの世話をするために、

アランデルが

一人だけ残っていましたが、

入浴がほぼ終わる頃、

彼女は小声でラティルを呼びました。

 

ラティルが、

どうしたのかと尋ねると、

アランデルは躊躇い、

すぐには話さなかったので、

ラティルは、優しい声で、

もう一度、どうしたのかと尋ねると、

アランデルは、

心を寄せている男性がいるので、

ラティルに仲を取り持って欲しいと

慎重に頼みました。

 

ラティルは、

結婚を取り持って欲しいのかと

尋ねると、彼女は

「はい」と返事をしました。

 

ラティルは目をパチパチさせました。

未婚の貴族が、

侍女や侍従の仕事を

志願する理由の一つとして、

結婚にとても有利であることと、

未婚の侍女たちが

良い政略結婚ができるように、

既婚の女性皇族が助けることが

多いからでした。

 

だから、アランデルが

このようなお願いをするのは

珍しいことでは

ありませんでしたが、

ラティルは、他の皇族より

侍女たちを近づけないため、

あまり気乗りがしませんでした。

だからといって、

他の皇族たちがしていることを、

自分だけ断れば、

恥知らずになるような気がしました。

 

結局、ラティルは、

無理矢理、笑顔を作り、

それが誰なのか尋ねました。

アランデルは、

近衛騎士と答えた後、

ラティルに、

その人の名前を聞かれたので、

サーナット卿だと答えました。

 

ラティルは笑っていましたが、

当惑して、頬が強張りました。

アランデルは

恥ずかしそうに顔を赤らめ、

ラティルの背中を

泡で濡らしたスポンジで擦りました。

アランデルは、

サーナッツ卿が

ラティルを敬う姿を見て好きになった。

本当に頼もしくて素敵な方だと

褒めました。

ラティルは渋い声で、

サーナット卿は

頼もしいし素敵だと呟きました。

 

サーナット卿はとても人気があり、

アランデルが打ち明ける前から、

多くの女性が、

彼を好きだという話は

よく聞いていましたが、

ラティルは、それを聞く度に

納得できないと

叫んでいただけでした。

そのサーナット卿との結婚を

手伝ってほしいと頼まれることに

ラティルは当惑しました。

 

ラティルが黙っていると、

アランデルは心配そうな声で

彼女を呼び、

もしかしたら、

サーナット卿と他の令嬢との縁談が

持ち上がっているのかと尋ねました。

 

ラティルは、

縁談の話は出たこともないし、

そんな話も、したことがないと答え

アランデルの両親に頼んで

縁談を申し入れてもらったらどうかと

提案しましたが、アランデルは、

サーナット卿の両親は、

持ち込まれた縁談を

すべて断っていると聞いたと

返事をしました。

そして、サーナット卿は

皇帝への忠誠心が強いので、

ラティルからの提案なら

断らないと思うと言いました。

ラティルは困惑しながら、

立ち上がりました。

急に温かいお湯から

温もりを感じなくなりました。

そして、

サーナット卿に、

結婚する気があるかどうか

聞いてみるけれど、

サーナット卿が嫌だと言うのに

強要する気はない。

自分は、

大切にしている近衛騎士の私生活に

干渉する気はないと言いました。

翌日、ラティルは

簡単な朝食を済ませた後、

執務室へ行きました。

サーナット卿もすぐに

執務室にやって来ました。

いつもと変わらず、

きれいですらりとした姿でした。

 

ラティルは仕事中に

サーナット卿をちらりと見ました。

以前は意識していませんでしたが、

よく見てみると、

女性官吏たちは、

他の人々の周りは平気で歩き回るのに

サーナット卿を

避けているように見えましたが、

彼女たちのうつむいた顔から、

彼女たちは、

サーナット卿を避けているのではなく

意識していることに気づきました。

そして、彼との距離が少し離れると

こっそりとサーナット卿を横目で見て

頭を下げ、

思わず笑っているのを見て、

ラティルは、彼女たちが

サーナット卿を意識していることは

間違いないと思いました。

 

一方、サーナット卿は、

誰が自分を避けて通っても、

自分を横目で見て恥ずかしがっても、

何も気にすることなく、無表情で

じっと机の上の書類を

見下ろすだけでした。

そして、

ラティルの視線を感じると、

ちらっと目を上げて、

彼女と目が合うとにっこり笑い、

からかうような口調で、

どうしたのか、

そんなに熱い眼差しで見られると

恥ずかしいと言いました。

しかし、ラティルがため息をつくと

悪戯っぽい口調は消え、

何か悩みでもあるのかと

尋ねました。


ラティルは、

他の人たちが席を外し、

サーナット卿と2人だけになると、

誰か、好きな人はいるかと

尋ねましたが、

前にサーナット卿が、

片思いしている人がいると

言っていたのを思い出して、

恋愛したいと思っているかと

言い直しました。


サーナット卿は

しばらくためらった後、

なぜ、そんなことを聞くのかと

尋ねました。

ラティルは、自分が先に

質問をしたと主張しましたが、

サーナット卿は、

先にラティルの返事を聞きたい。

恋愛したいと答えて、

変な人を紹介されたら困ると

言いました。

的を射た返事に、

ラティルはさっと顔を背けると、

サーナット卿の表情が暗くなりました。

ラティルの考えを察した彼は、

本当にそうなのかと尋ねました。

 

ラティルは、

自分の侍女の一人が

サーナット卿のことが好きなので、

仲を取り持って欲しいと言われたと

素直に答えました。

サーナット卿の表情は

さらに暗くなりました。

そして、頼まれた途端、

すぐに聞くのかと、

ラティルを咎めました。

 

ラティルは、聞いてみただけ。

サーナット卿が断ることもあると

話してあると言いました。

彼は、

自分が恋愛する気があるなら

どうするかと尋ねました。

 

ラティルは、

サーナット卿の勝手にすればいい。

自分と何の関係があるのかと

答えようとしましたが、

少し変な気分になり

口をつぐみました。

なぜ、そうなのかと考えながら

サーナット卿を見ると、

彼は、ひどく不愉快そうな顔を

していました。

 

ラティルは、彼に

怒ったのかと尋ねると、

サーナット卿は否定しませんでした。

そして、彼は、

持ち込まれる縁談を全部断っているので

ラティルにも、

そんな話はしないで欲しいと

頼みました。

ラティルは、初恋のせいなのか。

その人は、

すでに結婚したと聞いていると

言いましたが、サーナット卿は、

自分は結婚に全く興味がない。

ただ自分のすべきことをしながら、

陛下に忠誠を尽くして

生きていたいと言いました。


彼の断固たる言葉に、ラティルは 

悪い気分にも、良い気分にも、

寂しい気分にもなりませんでした。

彼女は、

ぼんやりとサーナット卿を見て、

分かったから、

もう睨みつけないでと呟きました。

 

サーナット卿は、

睨んでいないと

反論しようとしましたが、

自分の目を手で覆って

ため息をつきました。

 

ラティルは、机の上の紙を

ぼんやりと見つめていましたが、

ゲスターに聞きたいことがあるので

彼の所に使いを送り、

一緒に昼食を取るよう伝えてと

サーナット卿に指示しました。

ところが、しばらくして、

サーナット卿は、

カルレインがゲスターに

危害を加えたようだと言って

トゥーリが泣いて

大騒ぎしているという

意外なニュースを伝えました。

ラティルは、

訳が分からず、当惑しました。

ゲスターは、

急ぐ必要があったので、

公爵が敵を見る時に、

動物に見えるようにしてきた。

しかし、一度、

公爵の部屋に行ってきたので

これからは、狐の穴を通って

あの部屋に簡単に行ける。

あそこへ行って、

公爵を完全な操り人形に

組み立て直すと言いました。

カルレインは、無愛想に頷きました、

2人は協力し合っているとはいえ

親しいわけではありませんでした。

 

ゲスターは、

ソファーから立ち上がると、

そのために、

二日間席を外さなければ

ならないので、

皇帝には、自分の代わりに

適当に言い繕ってと頼みました。

 

カルレインは、

食餌鬼の2回目の解剖に行くと

正直に言えばいいと言いましたが

ゲスターが睨んだので、

カルレインは肩をすくめました。

ゲスターは、

カルレインに背を向けると、

かわいい狐の仮面をかぶって、

すぐに消えてしまいました。

 

カルレインは舌打ちしました。

急に適当に言い繕えと

言われても困るし、

侍従がいるのに、

突然、彼が消えてしまったら

誰が見ても、おかしい思うと

考えているうちに、

カルレインの表情が冷たくなりました。

ひょっとして、あの陰険な奴は、

わざとやったのかと思いました。

 

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狐の穴って、

ワープトンネルみたいなもの?

ゲスターが、

一度でも言ったことのある場所なら

見えない狐の穴を

掘ることができるということ?

ラティルが、

トゥーラの地下城へ行った時、

いつの間にか宮殿の庭に

戻っていましたが、

この時も、ゲスターが狐の穴を通って

ラティルを連れて来たのでしょうか。

ゲスターが、突然姿を現すのも

狐の穴から出て来たから?

 

好きな人に、結婚話を出され、

サーナット卿はせつないだろうと

感傷的になっていましたが、

この狐の穴のせいで、

そんな気持ちがぶっ飛びました。

狐の穴が、とても気になります。

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