自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

君の死を望んでいた マンガ 85話 ネタバレ 先読み 何も考えられなくなったルー

 

85話 寝てはいけない理由を話しているカルロイでしたが・・・

 

部屋の中から、

「陛下」と叫ぶ声がしました。

彼は、どうしたのかと言って

部屋の中へ入ると、床には、

割れたガラスと血が

飛散っていました。

 

救急箱を手にしたジェーンは、

寝ていたルーが急に起きて、

背中でガラスを割って

外へ出て行った。

ケガをしているかもしれないと

うろたえていました。

 

カルロイは、

ジェーンから救急箱を奪い、

履いていたスリッパを脱ぎ、

足の裏がガラスで傷つくのも構わず

窓に向かって歩き、

そこから外へ出ると、

庭をフラフラ歩いている

ルーに近づきました。

 

カルロイは、ルーの前に立つと

寒いのに、どうして外へ出たのかと

尋ねました。

ルーは、ぼんやりとした目で、

母親が自分を呼んだからだと

答えました。

 

カルロイは、

ルーの手から血が出ているので、

とりあえず、部屋の中に入り

治療をしようと告げました。

しかし、ルーは、

草に付いている血と、

カルロイの足から流れている血を見て

治療が必要なのはカルロイだと

言いました。

そして、ケガを

そのままにしてはいけないのに、

どうして、カルロイは、

いつもそのままにしておくのかと

尋ねました。

 

カルロイは、

ルーを噴水台に座らせると、

一緒に、ここで治療して、

中へ入ろうと言いました。

彼女は頷きました。

 

ルーは、なぜ、カルロイの手が

こんなに震えているのかと

尋ねました。

そして、彼が、

手のひらに刺さったガラスを

抜いた時、

ルーは手をビクッとさせました。

カルロイは、

大丈夫かと尋ねました。

ところが、ルーは

突然、怒った顔になり、

今、何をしているのかと尋ね、

手を離すようにと言いました。

しかし、カルロイは、

これだけでも治療させて欲しいと

頼みました。

すると、ルーは

軽蔑するような目をして、

自分が必死で哀願した時に、

カルロイは聞いてくれたのかと

非難し、

少しくらいケガをしても、

変ることもない。

母親は死んで、もういないと

はっきり言ってくれれば良かった。

たかが、母親が死んだことで、

頭がおかしくなり、

真夜中に歩き回る姿が

面白かったかと尋ねました。

カルロイは、

ルーの手に包帯を巻きながら

それを否定しました。

 

ルーは、

自分は庭が好きでないのに、

カルロイが、

いつ約束を守ってくれるかと思い

半分くらいは、

意地で庭に出ていた。

当時は、ここで頼れることが

それだけだった。

自分が庭に入り込むのが

嫌だと言われても、

プライドを捨てたと言いました。

そして、身体を震わせて

涙を流すカルロイに、

なぜ、死にそうな顔をしているのか、

自分が望むなら、

今にも死のうとするように振舞うのは

イライラすると言いました。

そして、噴水台を

爪で引っ掻きながら、

自分は、そんなことをするのは

とても難しいのに、

カルロイは、

それさえも簡単にする。

だから、

カルロイは死んで楽になる代わりに

自分の命を奪ってくれればいいと

言いました。

そして、カルロイの顔に

手を触れながら、

自分で勝手に死ねればいいのに

カルロイの手を借りて

死ぬというのは、

呆れると思うと言いました。

 

カルロイは、

自分に対するルーの態度が

刻一刻と変わっていくことが、

彼女が壊れていることを

証明しているようで

恐怖を感じました。

しかし、ルーは

カルロイの顔を両手で挟みながら

母親の最後の頼みを

無視することはできない。

だからと言って、

生きるのはとても大変なので、

卑怯だけれど、

カルロイに助けて欲しいと

訴えました。

 

カルロイは涙を流し、

ルーの手を握りながら、

どうして、自分は彼女に

こんなことまで

言わせてしまうのかと思いました。

 

カルロイは立ち上がると、

中へ入ろうと言いました。

 

カルロイは、

ルーを抱き抱えて

部屋の中に入ると、彼女は、

今すぐ、自分の命を奪うのは

カルロイも大変だろう。

それでも明日は、

もしかしたら明後日はと

呟いているうちに、

眠ってしまいました。

 

床には、

カルロイの足から流れる血が

付いていました。

彼は、ルーが自分の命を

奪うことができるかもしれないと

思いました。

カルロイは、

ルーが自分を探していると聞き、

彼女の部屋を訪ねました。

ベッドに横になっているルーは、

カルロイの顔を見ないまま、

母親を行かせなければならない。

ずっと、こんな所に

捕まえておくのは可哀そうだし、

申し訳ないと言いました。

カルロイは、準備をすると

返事をしました。

 

カルロイが出て行くと、

ルーは考えを巡らせました。

 

自分は何をどうしようと

思っているのか。

カルロイを見ると

怒りがこみ上げて来て、

カルロイがどうなっても、

気にするべきではなかったと

自分に言える最も厳しい言葉を

吐き出してしまった。

それなのに、

自分1人だけが残ったという事実が

身に染みて、

彼にそばにいてと、

言いたくなる時もある。

そうしているうちに、

理性が戻って来る。

 

彼だけの過ちでないことは

分かっている。

カルロイの立場では、

そういうこともあり得ると思う。

でも、カルロイだけのせいでなければ

自分は何の悪い事をしたのか。

母親を亡くさなければならない

大逆罪でも犯したのか。

 

ぼんやりとしたルーの目に、

血だらけのデルアとピオルが

映りました。

もう何も考えたくないと

ルーは思いました。

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この回で、カルロイは、

ルーのことを

リリアンと呼んでいます。

 

イボンヌが

リリアン・ルーだと分かる前の

カルロイのルーに対する態度は、

あまりにもひどすぎて、

読んでいて辛くなりましたが、

真実が分かった時の

カルロイの豹変ぶりを見ると、

人間は、感情一つで、

ここまで行動を

変えることができるのだと

感じました。

 

ルーは口では、

カルロイにひどいことを言っても

彼を憎んではいないように思います。

ただ、あまりにも自分にとって

理不尽な事ばかり起こった上に、

母親を失ってしまったので、

彼に恨み言をぶつけるしか

できないのではないかと思います。

 

母親に会えると分かった時の、

輝くような笑顔を、

ルーが早く取り戻せますように。

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