756話の要約 アクシアンの行った謎の地下に、ラティルは興味津々です。
アクシアンはクラインに、
自分1人で
地下の場所から出たのではなく、
その場所そのものが、自分を、
出口に向かって
押し出しているのを感じたと
話しました。
そして、外へ出た後でアイニに会い、
彼女は、ラトラシル陛下はロードで、
クライン皇子は、
それを知っているけれど
愚かにも、彼女に恋しているので
盲目になっていると話したと
説明しました。
その会話を、
盗み聞きしていたラティルは
アイニが、
黒魔術師の味方として振る舞う一方
自分を知らない者には、
ロードのふりをし、味方には
ラティルの正体を明かそうとする
アイニの戦略を理解しました。
タッシールは、
アイニがレアンに近づこうとすると
思っていたけれど、それは、
彼の思い違いだったのではないかと
ラティルは考えました。
アクシアンはクラインに、
アイニの言葉は本当なのかと
尋ねました。
クラインは強く否定しましたが、
アクシアンが、
詳しく説明しようとした時、
ラティルは、
もたれかかっていた扉の枠を
誤って壊してしまいました。
二人は、
ラティルが自分たちの会話を
聞いていたことに気づきました。
ラティルはアクシアンに、
柱を見つけた地下の場所まで
連れて行って欲しいと
直談判しました。
アクシアンは青ざめ、
アイニの発言の真偽について
慎重に質問しました。
それに対し、ラティルは、
誰がバニルの命を奪おうとしたのか、
誰が黒魔術師に頼っているのか、
誰がカリセンを攻撃したのか、
アクシアンは頭がいいので、
よく考えてみろと言いました。
その言葉に納得したアクシアンは、
ラティルの言葉は真実だ。
アイニはいつも、
不当にラティルを責めていたと
返事をしました。
ラティルはアクシアンに
自分がロードであることを
伝えるかどうか迷いました。
以前なら、そんなことを言われても
無視していただろうけれど、
今は、ロードが
「悪者」であるという誤解を
解きたいと思いましたが、
すぐに後悔しそうなので、
本当のことを言うのを
やめることにしました。
一日休んで、
ディジェットで買い出しをしてから
彼らはアドマルに戻りました。
そして、アクシアンは、
自分が大地に吸い込まれた場所へ
ラティルとクラインを
連れて行きました。
ラティルは、
アリタルの記憶の中で
聖なる神殿を見たのは自分だけなので
それを見れば、
同じ場所かどうかわかるはずだと思い
どうしても行きたいと言いました。
アクシアンは、
自分が先に行くべきだと
主張しましたが、
ラティルはそれを拒否し、
その場所に向かって
走り出しましたが、
彼女には、何も起こりませんでした。
アクシアンは、
自分の辿ったルートを
正確に示しながら彼女に近づくと
突然、地面に穴が開き、
彼は落ちてしまいました。
ラティルは、なぜ砂が、
自分に同じ効果を及ぼさないのか
分かりませんでした。
アクシアンが出て来るのを
待っている間、
クラインはラティルに、
なぜ、彼女は落ちないのかと
尋ねると、彼女は、
自分が特別だからだと答えました。
アイニとの戦いが、
いつもと違う結果になったことから
自分と、このアドマルの地域には、
何か関係があるに違いないと
考えました。
3時間後、アクシアンは
砂まみれで戻ってきました。
すぐにクラインは、
ラティルは、自分たちのように
長くアドマルに
いることはできないので、
どうしたらいいかと尋ねました。
ラティルが頷くと、クラインは、
アドマルに行ったことのある斥候を
ディジェットで探し、
アドマルに関する情報を
十分に集めたら、
タリウムに帰ると伝えました。
悲しげにラティルを見つめる
クラインを見て、ラティルは
夕日と砂に囲まれている中で、
別れのキスをしたら、
ロマンチックだろうと思い、
彼にキスをしたい気持ちに
駆られましたが、結局、我慢して、
長い間、彼の手を握っていました。
クラインたちに別れを告げると、
すぐにグリフィンが現れました。
ラティルはグリフィンに、
自分をフルラの宮殿に連れて行くよう
頼みました。
ラティルがグリフインの背中に乗ると、
鳥は、彼女が重くなったと
指摘しました。
ラティルはリュックのせいだと答え、
ギルゴールに聞きたいことがあるので
呼んでほしいと頼みました。
ラティルは宮殿に着くと、
風呂に入り、バスローブを着ました。
ソファーに座ると、
ギルゴールが現れ、
アドマルで会ったことがないかのように
話しかけてきました。
以前のクラインだったら、
帰ろうとするラティルに抱き着き、
自分と一緒にいて欲しいと
せがんだかもしれませんが、
彼も、色々と経験し苦労したことで
随分と成長したことを
感じさせられました。