自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 320話 ネタバレ 先読み あらすじ 原作 タッシールが予想していなかったラティルの告白

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320話 ラティルはギルゴールに会いに行きました。

 

ラティルを探していたギルゴールは

意外にも、彼が

客用宮殿の近くの道にいるのを

見つけました。

 

ラティルは嬉しくなり、

手を上げて彼を呼ぼうとしたところ

庭師が彼の胸ぐらを

掴んでいるのを発見し、

手を下ろしました。

なぜ、庭師は、

あんなことをしているのかと

ラティルが驚いていると、彼は、

月楼の奴らが来てから花が消えた。

花泥棒はお前に間違いないと、

雄叫びを上げていました。

 

ラティルは、心の中で

悲鳴を上げました。

ギルゴールは、笑顔のまま、

胸ぐらを掴まれるままに

なっていましたが、

庭師が彼を揺さぶる度に、

ギルゴールの笑みが

濃くなって行きました。

ラティルは、これ以上見ていられず

慌てながらも、重々しい口調で

庭師にどうしたのかと話しかけました。

 

庭師は、すぐに手を離して

腰を下げました。

ラティルは、もう一度、

真昼間から胸ぐらをつかむ理由を

尋ねると、

庭師は少し腰を伸ばし、

ギルゴールを鋭く睨みながら、

ついに花泥棒を捕まえた。

花園の花は、

全て皇室の予算で買ったので

この男は、

皇室の予算を掠め取る泥棒でもあると

訴え、話を終えるや否や、

庭師はギルゴールを指差ししたので

ラティルは驚き、彼の指を曲げました。

 

ラティルは、ギルゴールの肩を掴み、

この人は、

もうすぐ自分の側室になる人なので

胸ぐらを掴んで揺さぶって

泥棒呼ばわりしてはダメだと

注意しました。

庭師は、反論しようとしましたが、

ラティルは、

もうすぐ、彼は皇室の系図に載るので

礼儀正しく接するよう指示しました。

 

庭師は、

ラティルの断固たる言葉に当惑し

ひどく悔しそうな顔をしていましたが

ついに泣きべそをかいて、

ラティルに謝罪しました。

 

ラティルは内心

庭師に申し訳ないと思いました。

これは全てギルゴールが

花泥棒のせいだけれど、

ここでラティルが彼を叱れば、

ギルゴールの頭の中は崩壊し、

目がひっくり返っていたに違いなく

もしも、ラティルが

少し遅く来ていたら、庭師は

消えた花の代わりに、

花園のどこかに

埋められている確率が高かったと

思いました。

 

不機嫌になった庭師が、

とぼとぼ歩いて行くと、

ラティルは、ようやく安堵して

ため息をつきました。

一方、ギルゴールはクスクス笑い

自分の味方になり守ってくれたのかと

嬉しそうに尋ねました。

 

ラティルは腹が立ちすぎて

彼の後頭部を殴るところでした。

ラティルが睨むと、

ギルゴールの目は白くなり、

彼は胸に手を置くと、

感動した、

ラティルの視線が熱いと言いました。

 

彼女は、以前はばれないように

要領よく花を取って行ったのに

なぜ、ばれたのか。

こっそりやらなければいけないと

ギルゴールを責めました。

彼は、温室の責任者が

いくつかの花を外に植え替えるので

スペースがたくさんできるから

気に入った花があれば

持って来るように言った。

自分は花園の花が好きなので、

それを移すことに気を取られていたら

あのようなことになったと

説明しました。

責任者が、

そんなことを言ったと聞いて、

ラティルは首の後ろがひりひりしました。 

 

彼女は、正式に花を移すよう

責任者に話すと言いました。

すると、ギルゴールは、

それは、工事の責任者が、

自分に何か間違ったことを

教えたと言う意味かと尋ねました。

 

この吸血鬼は、

絶対に自分の過ちを認めないと

ラティルは思いました。

 

ギルゴールは、

これは、どういうことなのかと

責任者を問い詰めた方がいいか。

泥棒呼ばわりされて、

少し傷ついたと言いました。

ラティルは、

キルゴールの図々しい言葉に呆れて

舌打ちをし、

彼が責任者の所へ行くと聞いて

驚きました。

彼女は微笑みがらギルゴールに

弱音を吐かないように告げ、

彼は傷ついていないし、

彼自身が思っているより強いと

指摘しました。


するとギルゴールは

笑いを堪えるために唇を噛んだので

ラティルは、自分が彼に

遊ばれていたことを知り

顔が熱くなりました。

 

自分は皇帝なのに、

何千年も生きている吸血鬼の顔色を

窺わなければならないことを

嘆きました。

その時、誰かの視線を感じ、

ラティルは首をそちらへ向けました。

近くの道に、

ラナムンが立っていました。

 

なぜ彼は、あそこで、

あんな風に見ているのか。

ラティルは当惑して目を丸くしました。

 

ラナムンは、

祭りの準備を手伝ってくれる秘書を

付けて欲しいと、

ラティルに頼みに来たところでしたが

彼女が、

それを知るはずはありませんでした。

ラティルは、普段来ることのない道に、

よりによって、

ラナムンが立っていることに、

ただ、当惑するだけでした。

 

ラティルが彼の存在に気づくと、

ラナムンは、

すぐに彼女の方へ行き、

ラティルとギルゴールを交互に見ながら

なぜ彼がここにいるのかと、

いつもより数倍冷たい声で尋ねました。

 

なぜ、よりによって、

ここでラナムンに会うのか、

ラティルは心の中で

悲鳴を上げましたが、

ラナムンは、ギルゴールが

ここに留まっていることを

知っていたと思うし、

側室の噂も聞いているだろうから

大丈夫だと、何とか肯定的に

考えてみようとしました。

ところが、ギルゴールは、

自分はもうすぐ側室になるので、

自分たちの未来の計画を

ラティルと話していたと

笑いながら言ったので、

ラナムンは、

その話を初めて聞いたという表情で

ぎくりとしました。

 

ラティルは、ラナムンが

ギルゴールが誰なのかは

知っているのに、

彼が側室になることを

まだ知らなかったことに

さらに驚き、

なぜ、ラナムンが知らなかったのか、

不思議に思いました。

 

人々が新しい側室だと言って、

ギルゴールの名前を口にしていたのに

ラナムンは、情報に疎いのか、

それとも、まさかラナムンは

ギルゴールの名前を知らなかったのかと

思いました。

ここまで事が拗れたことに、

ラティルは、

背中に冷や汗をかきました。 

 

ラナムンは、

冷たい目でにやりと笑っている

ギルゴールを見て、

なぜ、彼は対抗者の師匠なのに、

側室になるのかと尋ねました。

ギルゴールは、

お弟子さんと自分は

恋愛をすることにしたと答えました。

 

ラナムンは沈んだ目で

その答えを聞くと、

いつもより少し慌てた声で

彼には何か企みがあるようなので

信じないようにと

ラティルに頼みました。

 

ラティルは、ラナムンが対抗者で、

ギルゴールが

対抗者の師匠であることを

互いに知っていることは分かったけれど

この2人の関係がどうなっているか

正確に知りませんでした。

今見た感じでは、

絶対に良い仲ではないと思いました。

 

ラティルは、

ラナムンを宥めようとしましたが、

優しく笑っていたギルゴールは、

ラナムンの顔を見ながら、

予備のお弟子さんは嫉妬深い。

顔は花のようなのにと

優しくて好感に満ちた声で呟きました。

 

しかし、ラティルは、

花を食べるギルゴールが、

「顔が花のようだ」と言うのは

「かじって食べようか」と

酷似していると思い、

それを聞くや否や、

心臓がもぎ取られそうな気分に

なりました。

ラティルは、

慌ててキルゴールの腕を取り、

ラナムンには、後で会うと告げると

その場を立ち去りました。

ギルゴールは、

素直に付いて行きました。


ラナムンは、

その遠ざかる後ろ姿をぼんやりと見て、

苦笑いしました。

カルドンは、

ラナムンの顔色を伺いながら、

どうしたらいいのかと

首をすくめました。

ラティルは、ラナムンと別れ、

ギルゴールを彼の部屋に送って行った後、

執務室へ向かいながら、

ラナムンがギルゴールの正体を

突然知って驚いたように、

タッシールも、

こんなことになるのではないかと

心配になりました。

 

彼は頭がいいので、

一人であれこれ

推測していると思うけれど、

後で急に真実を知れば、

衝撃を受けるのではないかと思いました。

 

翌日、ラティルはお酒を少し飲んだ後、

固く決心し、

一緒に昼食を取るために

タッシールを呼びました。

食堂に入って来たタッシールは

ラティルを見ながら

妙に笑っているので、

彼は、ある程度、

心の準備をしてきたように見えました。

ラティルは深呼吸をしました。

 

どうせ、いつかは

話さなければならないことだし、

胃もたれしないように、

わざと消化のいいものと

コーヒーだけ用意させ、お酒も飲んだ。

正義感あふれるレアンならともかく

タッシールはそんなタイプではない。

 

そう考えたラティルは、

彼に話をしようと、固く決意し、

下女たちが料理を準備して出て行くと、

落ち着いた様子で

タッシールを眺め、

聞きたいことがあると言いました。

 

ラティルは、

じっと彼の顔をのぞき込みました。

タッシールは、

いつもと同じ笑顔でした。

麻薬商のように見えるけれど、

それでも誰よりも信頼できる人。

陰で闇の仕事をしているようで

実際にそうだけれど、

馬車が爆発した時に、

自分を庇って死にかけたように

自分のために、

命を懸けてくれる人でした。

 

ラティルは、

たとえ真実がどうであれ、

自分がどんな人であっても、

自分の味方になってくれるかと

タッシールに尋ねました。

 

タッシールは、

自分はラティルのものだと

署名した以上、

ラティルの味方にならざるを得ないと

淡々と答えました。

ラティルは、

彼が愛を理由に挙げなかったので

むしろ安心しました。

「愛しているから陛下の味方」と

言ったなら、

お世辞に聞こえたけれど、

そうでなかったので、

かえって良かったと思いました。

 

それでも、ラティルが

話すのを躊躇っているので、

タッシールは、

自分はラティルと同じ船に乗っている。

皇帝だからといって、

歴代皇帝たちが、

常に良い命令、正しい命令だけを

下したわけではないし、

実を言うと、先皇帝の命令は

ほとんど処理できなかった。

しかし、黒林は

そのような所なので、

ラティルが、

何を躊躇しているか分からないけれど、

自分はそれを聞いて、

胸に収めると言いました。

 

先帝の話が出ると、

ラティルの瞳が震えました。

タッシールは、それを見て、

ラティルが、

秘密を話そうとしていることに

気づきました。

彼は、本当に長い旅だったと

思いました。

 

実は彼は、ラティルの言うことを

ある程度、推測していました。

おそらくゲスターは、

魔術師ではなく黒魔術師なので、

ラティルは、闇の力を使うのに

躊躇しないだろう。

カルレインも、

一般人というには怪しい面が多いので、

闇の種族と関連があるかもしれない。

自分の予想が正しければ、

カルレインは吸血鬼。

ラティルが乗っている

巨大で神聖な白い鳥は、

毛を染めたグリフィンだろう。

 

ラティルが、

このような話をできなかった理由は

分かっている。

対抗者なのに、闇の力を使っていれば

普通の人はびっくりするだろうから。

甚だしいことに、

そばに大神官まで置いている。

 

しかし、タッシールは実用主義でした。

彼は、ラティルが、

闇の力を使おうが光の力を使おうが、

必要に応じて選んで使っていることを

あまり気にしませんでした。

 

タッシールは、

ラティルが秘密を教えてくれたら、

どのくらい驚けばいいだろうかと

考えました。

 

全然驚かないようにしようか。

全く驚かないと、

むしろ、ラティルが

寂しがるだろうか。

まさか、知っていながら

知らないふりをしていたのではないかと

自分を疑うだろうか。

それならば、驚くふりをしようか?

でも、驚いたら

ラティルが不安になるかもしれない。

そうだ、少しだけ驚いたふりをしようと

タッシールは楽しみながら、

心の中で自分の反応まで計算して、

コーヒーを一口飲みました。

 

その時、ラティルは、

自分がロードであることを告白しました。

その瞬間、

タッシールはすべての計算を忘れて、

口に入れたコーヒーを吹き出しました。

彼は慌てて、

ハンカチで口元を拭きながら、

ぼんやりとラティルを見て、

驚きの声をあげました。

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美しいタッシールが

コーヒーを吹き出すなんて!

常に計算尽くで行動する

冷静沈着なタッシールが

これほどまでに驚くのは

これが最初で最後かもしれません。

 

ゲスターとカルレインの正体を

見破ったり、

グリフィンのことを知っている

タッシールが、

彼女の正体を見抜けなかったのは

ラティルが対抗者の剣を

抜くことができたり、

彼女が伝説のロードとは

違うなのからかもしれません。

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