自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 347話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ギルゴールに秘密にして欲しい事

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347話 ギルゴールに、また詐欺を働いたとラティルは指摘されました。

◇詐欺師◇

ラティルの驚いた表情を見た

ギルゴールの目が、

三日月のように曲がりました。

そして、彼は、ラティルが

周期的に詐欺を働くと指摘すると

彼女は、いつ、どんなことで

詐欺を働いたのかと抗議しました。

 

すると、ギルゴールは、

何回もやったと指摘したので

ラティルは、渋々それを認めました。

ギルゴールは口元を上げ、

問題ない、

自分は、詐欺師みたいなラティルが

好きだと言いました。

 

ラティルは、遠回しに悪口を

言われているような気がしましたが

彼に抗議したくなかったので

唇をぎゅっと閉じて、

ギルゴールを眺めました。


彼の頭の中は、とても壊れやすく

溶けやすいので、

彼に接する時は、

生まれたばかりのひよこを扱うように

繊細でなければなりませんでした。

けれども、体はとても丈夫そうなので

戦う時は、死に物狂いで

飛び掛からないといけないので、

そんなことは起こらないよう

願いました。

ラティルは、ギルゴールに

このことは秘密にして欲しいと

頼みました。

ギルゴールは、

ラティルが詐欺師だということかと

聞いて来たので、彼女は

妊娠が嘘だということだと

叫びました。

◇陰鬱な晩餐◇

その日の夕方、ラティルは、

側室たちと夕食を取るため、

深呼吸をして

ハーレムに歩いて行きました。

自分の靴音を聞きながら、

ラティルは何度も「大丈夫だ」と

自分に言い聞かせました。

 

今回は嘘だけれど、

これから何度か

経験しなければならないことなので

気分は良くなくても、

その度に、側室の反応一つ一つに、

気を揉むことはできませんでした。

 

けれども、

大抵のことでは怒らない

おとなしいゲスターが

とても怒っていると

ギルゴールから聞いたので、

他の側室たちも、

寂しがっていると思いました。

 

ところで、カードとは

一体どういう意味なのか。

ラティルは、

物思いに耽りながら歩いているうちに

食堂に到着しました。

 

食堂の中では、

側室たちが上座を空けて

座っていましたが、

驚くべきことに、話をしているのは

大神官とタッシールの2人だけ。

メラディムがギルゴールを

ものすごい目で睨みながら

テレパシーのようなものを

送っているような気がしましたが

ギルゴールの平然とした表情を見ると、

そのテレパシーは、発信だけされて

受信していないのは明らかでした。

 

ラティルが食堂に入ると、

ようやく側室たちは、

会話をしたり顔色を窺うのを止めて

席から立ち上がりました。

ラティルが上座につくと、

皆、また席に座りました。

ラティルは、

そっと側室たちの反応を調べました。

 

すぐ隣の席にいるラナムンは

いつもと同じ。

ゲスターは、

死にそうな顔ではないけれど、

風が吹けば、

クルクル回りながら飛んで行きそう。

カルレインはいつものように無表情。

タッシールも普段通り笑顔だけれど、

クラインは、

怒ったアデリーペンギンのように

見えました。

そして大神官は、

意外と普通に見えましたが、

むしろ彼は、この索漠とした雰囲気に

慌てているようでした。

 

最後にメラディムが

ギルゴールから

ラティルに視線を移すと、

彼女は咳払いをした後、

すでに聞いていると思うけれど、

自分に最初の子供ができたと

告げました。

 

言葉が終わるや否や、

大神官は驚いてふらふらし、

メラディムは、

本当なのかと叫びました。

2人が淡々とした

表情をしていたのは

寂しがっていなかったのではなく

ただ情報が伝わってくるのが

遅かっただけのようでした。

 

ラティルは、

ちらっとカルレインを見ました。

相変わらず無表情でしたが、

いつの間にか、

彼の前に置かれたフォークが

曲がっていて、

その先がラナムンに向かっているのは

偶然だろうかと考えました。

 

ラティルはもう一度咳払いをし、

隣に座っているラナムンの背中を

そっと撫でると、

子供の父親はラナムンのようだと

告げました。

クラインが、

ぎゅっと床を踏みしめました。

 

大神官は、依然として驚いたままで

瞳が速く揺れていて、

どのような反応をすればいいのか

分からない様子でした。

 

ラティルは、

再び、ぎこちなく咳払いをすると、

安定期が過ぎるまでは

公式発表はしない。

機密とまではいかないけれど

この点を念頭に置いて

言葉に気をつけてほしいと

告げました。

側室たちは皆同時に

「はい」と答えましたが、

全員の声が低く沈んでいました。

ここで食事をしたら、

胃もたれしそうな気がしましたが

ラティルは、無理矢理笑いながら

スプーンを手にしました。

食事を半分ほど終えたラティルは、

これ以上食べたら

本当に胃もたれしそうだったので

適当な時にスプーンを置きました。

 

似たような心境だったのか、

皆、ラティルを横目で見ながら

スプーンとフォークを置きました。

もう食べたくなかったけれど、

互いに顔色を窺っていたようでした。

そうしているうちに、

大丈夫かと、ラナムンが

ラティルを気遣いました。

彼の方に顔を向けると、

彼はいつもより少し冷たくない目で

ラティルを見ていました。

 

ラティルは、

お腹がいっぱいだと返事をすると

ラナムンは、

ラティルが、ずっとめまいがすると

話していたので、

胃もたれしそうなら

食べない方がいいと助言しました。

ラティルは何気なく同意すると

四方から感じられる冷気に

目を上げました。

すると、こちらをじっと見つめていた

側室たちが、

アデリーペンギンのように

目を開いたクラインを除いて、

同時にそれぞれ違う方向に

視線を移しました。

ラティルは、ラナムンを

どこかに隠しておくようにという

ギルゴールの助言を思い浮かべました。

彼女は心配になりました。

◇名分が必要◇

ミロのザリポルシ姫は

使節団に紛れ込んだ

侍女兼聖騎士が送って寄越した

手紙を読んだ後、

すぐにビリビリ破って

ゴミ箱に入れました。

その姿を見た別の聖騎士は、

上手くいかなかったようだと

残念そうに言いました。

 

ザリポルシ姫は、

婚約者の身分で行くのは

難しいと言いました。

聖騎士は舌打ちをし、

いくら大国とはいえ、

ザリポルシ姫のような人を

断るなんて、頭が固いと言いました。

 

しかし、ザリポルシ姫は

本当に結婚する気はなかったし、

することもなく

遊んでばかりいる皇子などには

関心がないと、

それほど傷ついていないかのように

平然と話しました。

 

しかし、吸血鬼たちが

皇帝の近くにいるかどうか

調べるために、宮殿の中に

入らなければならないので

婚約者の身分さえ得らればいいので

他の皇族との縁談を成立させるようにと

指示しました。

 

それを聞いた聖騎士は驚き、

大丈夫なのかと尋ねました。

いくらザリポルシ姫が

このようなことに興味がないとはいえ

縁談を断られたのと同じ家門に

再び申し込むのは

非常にプライドが傷つくことでした。

 

しかし、ザリポルシ姫は

平然としていて、

誰と縁談を進めてもいいので、

とりあえず申し込み、

自分がそこに行く名分だけ

作ればいいと言いました。

◇誰にする?◇

側室たちが皆、驚いたようだので、

ラティルは

彼らを慰めようとしましたが、

誰のところに行けばいいのか

すぐに選ぶことができず悩みました。

 

ひどく怒っているというゲスター?

アデリーペンギンのように

目がキラキラしていたクライン?

混乱しているのが、

そのまま顔に現れ、

可哀想に見えた大神官?

無表情すぎて

むしろ気になるカルレイン?

 

タッシールとメラディムは

思ったより

重症度が高くなさそうなので、

とりあえず急ぐ必要はないと思い

状態があまりよくなさそうに見える

4人のうち、

爆発寸前のクラインの所へ

行ってみることにしました。

 

彼はカリセンに行ってきた後、

大人しく過ごしていましたが

このことで爆発してしまったら

困るからでした。

ラティルは立ち上がって

クラインを呼ぶと、

彼はすぐに近づいて来ました。

 

ラティルは片手でお腹を押さえ、

ラナムンに「後で行く」と

目で合図をした後、

クラインをコーヒーに誘いました。

 

◇違いを知りたい◇

クラインの部屋に入って

ソファーに座ると、バニルが

コーヒーを2つ持って来ました。

 

ラティルは、

コーヒーカップを持って、

クラインに、

とても寂しいのかと尋ねました。

彼は、

そんなに寂しいわけではないと

答えました。

しかし、

返事と違って表情はあまり良くなく、

頬がいつもより腫れていたので

その中に、不満が入っていると

ラティルは思いました。

彼女は我慢できなくなり、

指でその部分を突いてしまいました。

クラインは目を丸くして

ラティルを見ました。

彼女はにやりと笑い

本当に寂しくないのか。

寂しくて大泣きしているという

顔をしているのに。

素直に話しても大丈夫。

本当に寂しくないのなら

二番目も他の側室と・・・

と言いかけている途中で、

クラインは号泣しました。

 

彼は、悲しくて死にそうな顔で

ラティルを見て

自分は、服を全部脱いで誘惑しても、

自分の身体には指一本触れないのに

どうして、あのイタチとは

そういうことになるのかと、

抗議するように打ち明けました。

 

ラティルは、

そんなに嫌なのかと尋ねました。

クラインは、

イタチが嫌いだし、

彼がラティルと

同じベッドにいるのも嫌だし、

彼がラティルのそばで笑うのも嫌だし

彼女の最初の子の父親が

彼なのも嫌だと答えました。

クラインが、

あまりにも正直に打ち明けたので

ラティルは何と言えばいいのか

分からなくなりました。

 

クラインは、その後もしばらく

コーヒーは飲まず、

ラナムンのことを、

どれだれ嫌いかについてだけ話し、

自分のどこが気に入らなくて

彼だけ抱いて、

自分を放って置くのか。

彼と自分の違いは何なのか。

顔は自分の方がいいし、

体も自分の方がいいし、

頭も自分の方がいいと訴えました。

 

それを聞いたラティルは

比較が偏向的だと呟いたので

クラインは怒りました。

ラティルは、冗談だと言って

彼に謝りましたが、

クラインは恨めしそうに

ラティルを見ました。

 

彼女は、側室全員に妊娠は嘘だと

教えればよかったのだろうか。

しかし、皆が、それを知れば

反応が薄いだろうから、

他の人たちにも、妊娠が嘘だと

分かってしまうと思いました。

 

クラインは、

なぜ、自分を抱かずに

ラナムンだけを抱くのか。

本当に気になって聞いている。

彼と自分との違いは何なのかと

真剣に尋ねました。

 

ラティルは、

公平に誰も抱いていないので、

そんなものがあるはずがないと

思いました。

 

彼女は、何と答えようか悩んでいると

クラインは必ず返事を聞くとばかりに

学究熱に満ちた目でラティルを見つめ

彼女に返答を迫りました。

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ラティルが側室たち全員と

最低1回でも寝ていれば、

彼女が

ラナムンの子を妊娠したと聞いても、

悔しがったり残念がったり

ラナムンを恨んだり憎んだり

嫉妬する気持ちが、

少しだけ薄らいだように思います。

ラティルが誰とも寝ていないことを

知っているタッシール以外、

自分とは寝ていないのに、

なぜラナムンとは寝たのかという

思いが、

側室たちの感情を、

さらに昂らせていると思います。

これもすべて、ラティルが

側室たちを生殺しの状態で

1年以上も放って置いたせいです。

もし、ゲスターが

ラナムンに手を出したたら、

その責任の半分は

ラティルにあると思います。

クラインが感情を露わにしていることに

ラティルは戸惑っていますが、

表面は大人しいふりをして、

陰で、こそこそ怪しいことをする

ゲスターよりも、

思い切り不満を吐き出している

クラインの方が後腐れがないと

思います。

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