自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 709話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 恋をするには危険なラティル

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709話 ラティルの質問にタッシールは考え込んでしまいました。

◇嫉妬◇

皇帝に返答を催促され、

タッシールは悩み始めました。

 

タッシールは、

クライン皇子が変化要因なら、

その皇子に

優しくしてやればいいという

とても簡単な方法を考えていました。

正式な側室になれば、一番良いけれど、

そうならなくても、

皇帝が皇子と仲良くするだけで

良かったのでした。

クライン皇子は、

すでに皇帝のことが好きなので、

彼女が彼に愛情を示せば

彼自らそばに留まるはずでしたが

困ったものだと

タッシールは考えました。

 

タッシールは、

卵を持ったまま、

目をキョロキョロさせている皇帝に

習慣的に微笑んで見せました。

皇帝は卵の殻を剥きながら、

ずっと、目を

キョロキョロさせていました。

 

タッシールは、

ひどく喉の渇きを感じて

冷たい水を飲みました。

ラティルは、

大変難しいことなのかと

答えを催促しました。

 

うーん。

 

しかし、タッシールは

答えを引き延ばしました。

他の男に

優しくしてあげなさいと言うのが

こんなに嫌なものなのかと

思いました。

その上、側室である自分が

クライン皇子を近づけるように

勧めたら、皇帝は、

やはりタッシールは、

自分を愛していないという考えを

固めるはずでした。しかし、

まともに答えられなかったら、

皇帝が最も信頼する策士としての

位置が揺らぐと思いました。

 

タッシールが

なかなか返事をしないので、

ラティルは、

正直に言って欲しい。

もしかして、

何も考えていないのではないかと

不審そうな声で尋ねました。

 

タッシールは、思わずプッと笑うと

そんなことはない。

考えはあるけれど、

でも嫉妬してしまう方法なので

言いたくないと答えました。

ラティルは

 

嫉妬?

 

と聞き返すと、

クラインに関係していることかと

尋ねましたが、

ラティルは質問をするや否や、

彼の意図を悟ったかのように

 

ああ。

 

と嘆きました。

 

ラティルは、

前に話してくれた、クラインに

正式な側室になってもらうことかと

尋ねました。タッシールは、

 

そうです。

 

と答えました。

しかし、ラティルは、

クラインに断られたと

そっけなく伝えました。

 

タッシールは、

必ずしも正式な側室でなくても良い。

クライン皇子が

ここを離れない程度に

良くしてやれば良いと助言しました。

 

ラティルは、

確かにそうすべきなのだろうけれど

レアンとクラインが

何の関係があるのか分からないと

頬杖をついて、

ブツブツ不平を漏らしました。

タッシールは、

皇帝とクライン皇子の間に

一悶着あったようだと察しました。

 

タッシールは、

数日前にクライン皇子と

話してみたところ、

彼は最近、

タリウムとカリセンの確執のせいで

心が複雑になっているように見えたと

話しました。

 

ラティルは、

分かったと返事をすると、

クラインを、よく宥めることで、

確率が確実に上がるのですよねと

確認しました。タッシールは

 

もちろんです。

 

と答えました。

 

ラティルは、

それでは、レアンを許した後、

何をするかも教えて欲しいと

頼みました。

タッシールは、

教えるけれど、これから話すことは、

誰にも知らせてはいけない。

口が重い人だからといって、

本音を全て

隠しているわけではないことを

肝に銘じなければならないと

忠告しました。

◇最低限の距離◇

ヘイレンは料理用カートを押して

部屋の中に入ってくる途中、

タッシールが一人で

物悲しい歌を口ずさむのを見ました。

彼はタッシールに、

大丈夫か。

どうしてそんな歌を一人で歌うのか。

少し変に見えると言うと

空になった皿をカートの上に

きちんと重ねました。

タッシールは、

皇帝のことを考えていたからだと

答えると、卵の殻をつまんで、

指先で壊しました。

 

ヘイレンは、

楽しい時間を過ごしたのに、

なぜ哀れな考えをするのかと

尋ねました。

タッシールは、

人の心は微妙であることを

知っているかと逆に尋ねました。

しかしヘイレンは、その質問に答えず

邪魔なので、向こうへ行って欲しいと

頼みました。

 

タッシールは

ヘイレンの髪をぐしゃぐしゃにして

立ち上がると、ベッドへ

よろよろと歩いて行きました。

タッシールがベッドに横になって

虚空をじっと見つめると

頬の肉が潰れて、目のクマが

はるかに鮮明になりました。

ヘイレンは皿を片付けながら、

その姿をチラッと見ました。

 

すべての作業が終わると、

ヘイレンはタッシールのそばに近づき

目の前で扇子を扇ぎました。

彼は、

自分も皇帝が大好きだけれど、

皇帝を愛するのは

狂気の沙汰であることを

タッシールは

知っているのではないかと尋ねました。

その言葉に、タッシールは

 

私が妻のことを好きだって?

 

と聞き返しました。

 

ヘイレンは、

そのような意味ではないことを

タッシールは知っているはず。

皇帝を裏切れというわけではない。

しかし、皇帝の行動一つ一つに

振り回されないように、

最低限の距離は

常に保たなければならないと

助言しました。

 

タッシールは

ヘイレンの心配そうな表情を見て、

片方の口の端を上げました。

◇釣り◇

やはり、タッシールは

自分を愛しているわけではなさそうだ。

 

風が吹くたびに

回廊の上に上がって来る落ち葉が

砕ける音を聞きながら、

ラティルは回廊を

素早く歩いて行きました。

しかし、ラティルは、

むしろ、これで良かった。

タッシールの顔を見て

心臓が潰れそうになった時より

すっきりしたと思いました。

 

自分たちの関係は

きれいで公的なものであることを

タッシールが指摘してくれて

良かったと思ったラティルは、

彼のクマを見て揺れた心が

落ち着いていました。

一気に流れ落ちる服ではなく、

疲れてできたクマに心が揺れるなんて

思いもしませんでした。

 

ラティルは忙しく歩いていましたが

湖畔でクラインが

釣り竿を垂らして座っているのを見て

足を止めました。

朝日を浴びて

水晶のようにきらめく湖畔に

彼が頬杖をついて座っていると、

一幅の絵のように見えました。

 

ラティルはクラインを見て

心変わりしました。

彼女は懐中時計を取り出して

時間を確認すると、

すぐに執務室へ行く代わりに

クラインに近づきました。

 

距離を空けてクラインを見ていた

アクシアンとバニルは

ラティルに気づくと、

頭を下げて挨拶をしました。


ラティルは彼らに

黙れと合図すると、

クラインの方へ忍び足で歩きました。

ラティルは、

彼の至近距離まで近づいてから

ようやく、

 

ここで何が釣れるの?

 

と尋ねました。

クラインは飛び上がって

後ろを振り返りました。

 

陛下!

 

彼の顔はすぐに明るくなりましたが

すぐに大きな目は、

あちこちを見回し始めました。

数日前の温泉でのことを思い出して

様子を窺っているのが明らかでした。

 

ラティルは、何事もなかったように

クラインに近づくと、

何が釣れたのかと尋ね、

彼の後ろに立って

彼の肩に両手を乗せました。

クラインの背中の筋肉が

一度大きく動きました。 

 

クラインは、

湖だから、当然釣れると思ったけれど

思ったより芳しくないと答えました。

クラインは何度か筋肉を震わせ、

落ち着こうと努力していましたが

落ち着けない様子が声に出ていました。

 

その言葉が終わるや否や、

何かが釣り竿を揺さぶりました。

 

釣れたようだ!

 

とラティルが叫ぶと、クラインは

素早く釣り竿を掴みました。

 

重い!

 

と叫ぶクラインを

ラティルは助けようとしましたが、

彼は、

大丈夫。

自分が大きな魚を釣って

陛下にプレゼントすると言うと

釣り竿を掴んだまま立ち上がりました。

幸いなことに、

魚がタイムリーに登場したことで、

彼は温泉でのことを

忘れてしまったようでした。

ところが、

ラティルが、ほっとしたのも束の間、

メラディムが水面から飛び出し、

 

私の頭!

 

と怒鳴りました。

ラティルは、クラインの釣り糸と

メラディムの髪の毛が

絡まっているのを発見すると、

目が飛び出しそうになりました。

 

また、お前か!

 

とメラディムが大声で叫ぶと、

クラインは目を大きく見開き、

釣り竿を完全に離してしまいました。

 

私の頭が!

 

そのせいで

メラディムがさらに苦しむと、

クラインは、急いでそちらに近づき、

釣り糸を切ろうと頑張りました。

 

自分が

助けなければならないのかと

ラティルは、

その光景を困惑して見守っていると

怒ったメラディムはクラインを

髪の毛でパチンと

叩いてしまいました。

クラインはすぐに湖に落ちました。

飛び散った水滴が

ラティルの服のあちこちを

濡らしました。

 

陛下、陛下。

これを取ってください!

 

ラティルは、

メラディムの髪の毛と釣り糸を

剥がそうとしましたが、

うまくいきませんでした。

 

このまま切ったらどうかと

ラティルは尋ねながら

クラインが落ちた水面を見ました。

まだクラインは

出て来ていませんでした。

 

ラティルは、

メラディムが答える前に

上着と靴を脱いで

水の中に飛び込みました。

クラインは、

吸血鬼や血人魚ではないので

こんな深い湖で、

服を着たまま溺れたら、

危険だと思いました。

 

しかし、水の中に入って

周囲を見回すや否や、

クラインの顔が

ぱっと目の前に現れました。

驚いて口を開けると、

口の外に飛び出した空気が泡となり

クラインの眉間にぶつかりました。

クラインは

反射的に目を閉じた後、目を開き、

ラティルと目を合わせて笑いました。

その笑顔が

人懐っこい大きな子犬のようで、

ラティルは罪悪感を覚えました。

◇悩ましい手紙◇

バニルは、

大きなタオルを持って来て

クラインに渡すと、

皇子の機嫌が良さそうだ。

水に落ちたついでに

泳げて楽しかったのかと言って

舌打ちしました。

 

そんなはずがない!

 

クラインは声高に叫ぶと、

意気揚々とタオルで、

髪の毛をむやみに擦りました。

 

彼は、湖の中で

皇帝と目を合わせたことを

誰にも教えたくありませんでした。

彼は、

 

帰ろう!

 

と、いっそう明るくなった声で

叫びました。

部屋に戻ると、バニルは

すぐに新しい服を取り出して

クラインに差し出しました。

しかし、

すべすべした服に着替えたクラインは

目の前のアクシアンを見ると、

再び、顔をくしゃくしゃにしました。

彼は、いつ近づいて来たのか、

一通の封書を持っていました。

 

何だ、またか。

 

と不平を漏らしたクラインに、

アクシアンは、

一昨日、届いた手紙だ。

そろそろ返事をしないといけないと

急かしました。

クラインはため息をつくと、

ひったくるように手紙を受け取り、

机の上に置きました。

すでに封筒は開けられていました。

 

クラインは、封筒から

便箋を取り出さすに、

表面だけを見下ろしました。

二日前に届いたこの手紙は

宰相からのものでした。

宰相は、

アイニ前皇后の死のせいで、

カリセン内の

タリウムに対するイメージが

あまりにも悪くなった。

万一の場合、クラインが

タリウムとカリセンの

どちらかを選択しなければ

ならないかもしれないと

書いて来ました。

そして最後の一節では、

もし両国が戦うことになったら、

クラインはどちらに残りたいかと

堂々と尋ねて来ました。

 

クソッ!

何でこんなことを聞いて来るんだ!

 

初めて手紙をもらった時も

腹が立ちましたが、

改めて腹を立てると、クラインは

便箋を拳で叩きつけました。

湖の一件で、楽しくなった気分は、

あっという間に消えました。

 

アクシアンは、

両国の仲が完全に悪くなった時、

殿下を巡って、どう行動すべきかを

決めたいのだろうと言うと、

クラインは、

 

知っている!

知らない訳がないだろう!

 

と再び叫ぶと、

アクシアンは口をつぐみました。

クラインは頭を抱えて、

悩ましい手紙を見下ろしました。

どちらの返事をするにしても

良くありませんでした。

◇えっ、もう?!◇

その時刻。

服を着て会議室に到着したラティルは

上がってきた案件を

調べるふりをしながら、

レアンの支持者たちを探っていました。

彼らは、自分たち同士で

視線を交わしていました。

最近少し静かだったので、

そろそろレアンの話を

持ち出すつもりのようでした。

ラティルは、

タッシールが話してくれた

「計画」を思い出しながら、

紙をめくりました。

 

そして会議が始まって

15分ほど経った頃、

レアン皇子の件で

話したいことがあると、

彼の支持者の一人が

そっと話を切り出しました。

 

ラティルは、

彼らが何を言おうとしているのか

見当がつきましたが、

知らないふりをして、

話してみるようにと促しました。

 

レアンの支持者は、

タリウムとカリセンの仲が悪いという

噂が流れている。

カリセン元皇后は自決し、

遺書には皇帝のことを

取り上げていたと、

カリセンのことを取り上げながら、

ゆっくりとレアンの話を切り出す

準備をしていました。

ラティルは、いつもと違って

彼らの話を長い間、聞いていました。

そして、ついにレアンの支持者は、

現在、皇家には安定が必要だ。

レアン皇子をすぐに許さなくても

アナッチャのように、

宮殿の別宮で過ごさせたらどうかと

結論を下しました。

 

話を終えたレアン支持者たちは、

ラティルの顔色を窺いました。

ラティルは

きょとんとしていました。

支持者たちは、

自分たち同士で視線を交わしました。

普段なら、この辺まで話をすると

皇帝は冷たく言葉を遮ったり、

話を逸らしたりするのに、

今日は、あまり皇帝が反応しないので

むしろ変だと思いました。

 

これに気づいた支持者以外の人々も

静かに皇帝を観察しました。

その時、皇帝の口元に突然、

慈しみ深く慈愛に満ちた微笑みが

浮かびました。

そして、皇帝は

レアンは長い間、閉じ込められていたし

彼は自分の同母兄で、

長い付き合いだから、

一度は許しましょうかと

返事をしました。

その言葉に人々は驚きました。

 

ラティルは、

そうでなくても、そろそろレアンを

屋敷の外へ出してあげようかと

思っていたと、

人の良さそうな笑顔を浮かべた瞬間、

レアン支持者は、

まだ、皇帝が、

その時ではないと考えているなら

無理をする必要はない。

皇帝の安寧が最優先だ。

急いでいないので、

皇帝の望み通りにすると

意見を変えました。

他の支持者も同様でした。

 

ラティルは彼らの反応を見て、

心の中で唖然としました。

非情な決断を下す前の隠れ蓑として

このように笑っていたところ。

大臣たちは、この表情だけを見て

危機を感知するように

なったようでした。

 

少し笑い方を

変えなければならないだろうか。

 

苦労して作り上げた微笑の効果が

なさそうに見えると、

ラティルは笑うの止め、

シャレー侯爵に、

レアンを呼んで来るようにと

気乗りしなさそうに指示しました。

 

えっ、もう?!

 

大臣たちの目が

さらに大きくなりました。

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疲れて眠っているタッシールは

普段の彼と違い、無防備で隙だらけ。

しかも、クマまでできていて、

いつもの

イケメンタッシールではないのに

ラティルが、

その彼にときめいたということは

彼のことを、本気で

好きになり始めているのではないかと

思います。

タッシールもラティルのことを

愛しているのに、

一番信頼されている側近で

甘んじているし、

この2人の恋の行方がどうなるのか

とても気になります。

 

クラインに罪悪感を覚えたのは

彼はラティルのことが

好きで好きでたまらないのに、

ラティルは彼に、同じだけの愛を

与えられないからだと思います。

クラインのことを思うなら、

彼は、仮の側室なので、

カリセンへ帰してあげるべきだと

思います。

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