自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 726話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ レアンを喧嘩の仲裁に入らせた目的

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726話 レアンはカルレインに「失せろ」と言われました。

◇ラナムンも同じ◇

レアンは、

「失せろ」と言われた衝撃が

かなり大きかったのか、

氷のように固まってしまいました。

カルレインは、

一片の感情も交じらない視線で

レアンを見下ろしました。

 

これをどうしたらいいのか。

後ろで、この事態を見守っていた

サーナット卿は額を押さえました。

カルレインは、

アニャドミスの転生を嫌い、

対抗者であるラナムンも嫌い、

皇帝に苦痛を与えた

皇家の人々も嫌っていました。

それなのに、

カルレインが嫌っている人たちが

ちょうどこの場に集まっていました。

 

サーナット卿は、

今のカルレインの心の状態が

とても良くないことに気づきました。

しかし、それを知るはずのない

レアンの腹心は我慢できず、

 

殿下に何を言っているんだ!

 

と叫びました。

カルレインは、レアンの腹心を掴むと

そのまま放り投げました。

レアンの腹心は扉の外へ飛び出し、

廊下の壁にぶつかりました。

どれほど強くぶつかったのか、

ドンという音がするほどでした。

 

廊下を守っていた近衛兵たちは

当惑し、互いに視線を交わしました。

側室は皇配ではないので、

普通なら、いくら側室でも

皇族に対して

このような勝手な真似はできないはず。

しかし、レアンは

皇帝の憎しみを買って

監禁されていた皇子で、

カルレインは側室でもあるけれど、

その凄まじい実力でも有名な

傭兵王でした。

近衛兵たちが

「こんなことをしてはいけません」

と言っても、

止められる人物ではありませんでした。

 

サーナット卿は、

レアンの腹心の方へ歩いて行きました。

彼は、壁にぶつかって跳ね返った時に、

すでに気絶していました。

サーナット卿は、部屋の中を見ました。

レアンは、

カルレインを見ているように

見えましたが、彼が立っている所からは

レアンの後頭部しか見えないので

確かではありませんでした。

 

サーナット卿は、

このような侮辱をレアンに与えるために

皇帝は、彼をここへ連れて来いと

命令したのかと考えました。

 

本当にすごい。 とてもすごい。

皇帝の寝室のそばで

こんな蛮行をするなんて。

それだけ、大きな寵愛を

受けているということなのか。

それとも、自分には

礼儀をわきまえる必要もないと思って

無視するのかと

レアンは当惑した声で呟きました。

すると、ラナムンが一歩前に出ました。

この状況を

仲裁しようとしているようでした。

 

ラナムンは、

カルレインは性質が暴悪で我儘な上、

傭兵出身なので

貴族の礼儀に慣れていないと

言いました。

 

まさか対抗者とカルレインが

二人で戦うことはないだろうと

思いながらも、サーナット卿は

ゆっくりと剣の柄に

手をかけました。

事が完全に拗れることになったら、

自分が乗り出すべきではないかと

考えたからでした。

 

しかし、ラナムンが、

あたかも仲裁を試みているかのように

このまま皇子は

帰った方いいと思うと言うと、

サーナット卿は少し安心したものの

これは仲裁なのだろうか。

平凡な仲裁というには、

どこか気持ちが悪くて

気まずいところがあるので、

眉を顰めました。

 

すると、レアンは、

ラナムンが遠回しに

カルレインと同じことを

繰り返し言っていると

笑いながら呟きました。

 

サーナット卿は、

何となく嫌な感じがした理由を

悟りました。

ラナムンも、レアンに消えろと

遠回しに言っていたのでした。

 

レアンは空笑いをし、

自分の妹の夫たちは皆・・・と

言った後、

何も言いませんでしたが、

その後に出る言葉は、

それほど良いものではないだろうと、

サーナット卿は確信しました。

 

彼は気絶したレアンの腹心に近づき、

頬を殴りました。

強く打つと、

腹心は目を大きく開いて

ぱっと立ち上がりました。

 

腹心はサーナット卿を見ながら

彼の名前を呟きました。

サーナット卿は頷くと、

目で部屋の奥を差しました。

部屋の中にいる人たちは、

皆こちらを見つめていました。

サーナット卿は腹心に、

皇子を連れて帰った方がいいと

勧めました。 

◇ラティルには話さない◇

サーナット卿の勧めを聞いた

レアンの腹心は、

彼に戻るかどうか尋ねました。

レアンは考えた後、

そうしようと答えました。

 

二人は来た道を戻り、薄暗い道を

二人きりで歩いて行きました。

腹心は、本宮から十分離れた後、

なぜ、皇帝の側室が

あんなに無礼なのか分からないと

小さな声でぶつぶつ言いました。

 

腹心は、

いきなり「失せろ」と言った

カルレインを思い出すと、

自然と腸が煮えくり返りました。

皇帝の側室だけでなく、

通りすがりに会った人の中でも

指折り数えられるほど無礼な者でした。

 

腹心は、

わざと皇子を無視したのだろうかと

尋ねました。

レアンは、

元々、そのような性格にも見えたと

答えました。

腹心は、

元々、そのような性格であっても、

皇子の前では

押さえなければならなかったと

きっぱり言うと、

レアンは静かに笑い出しました。

腹心は複雑な表情で

そのようなレアンを見つめながら、

彼の無礼な振る舞いについて

皇帝に話し、

罰してもらうべきではないかと

提案しました。

レアンは手を後ろに組んで

黙って歩いて行きました。

 

彼らの住居に到着すると、

月明かりの下に、頭に似た花が

ひときわ不気味に現れました。

腹心は、頭に似た花を見て

歯ぎしりしましたが、

レアンは見向きもせずに

家の中に入りました。 

 

ようやくレアンは

ラティルに話さないと答えました。

腹心は、皇子を侮辱させるよう、

皇帝が仕向けたのではないかと

尋ねましたが、レアンはそれを否定し

そのためではないと答えました。

そして腹心にも、

カルレインと衝突しないようにと

忠告しました。

 

レアンは、

何か考えがあるように見えましたが、

腹心にそれを知らせませんでした。

その代わりに、もう一度、

カルレインと衝突しないようにと頼み

寝室に入りました。

 

腹心はその場に立ちつくし、

家のあちこちにある灯火を眺めて、

拳をギュッと握りました。

◇ラティルの目的◇

ラティルは、

カルレインとラナムンの喧嘩を

避けるために逃げ込んだ庭で、

カルレインがレアンに放った言葉を

サーナット卿から聞き、

お腹を抱えて笑いました。

あの孤高なレアンが、

目の前でそんな言葉を聞いた時は

どんな気持ちだったのだろうかと

思いました。

 

サーナット卿は、

カルレインが気にしているのは

皇帝のことだけだという言葉を

言いたくなかったので、

 

カルレイン様が気にしているのは・・

一人だけ。

 

と、ゲスターのように、

言葉を間延びさせましたが、

ラティルは、

それだけで、よく分かりました。

ラティルは微かに微笑み

毛先をいじりながら、

 

そうですか。

 

と返事をしました。

 

サーナット卿は、

ラティルがレアンに

腹いせをしたいがために、

カルレインがレアンを

侮辱することを期待して、

あそこへ送り込んだのかと尋ねました。

ラティルは、

自分の方へ続く道と茂みをさっと見ると

半分くらいは、そうだけれど、

半分くらいは違う目的もあったと

答えました。

 

サーナット卿は

 

他の目的ですか?

 

と聞き返すと、ラティルは、

レアンがカルレインの正体について

ある程度知っているかどうか

確認してみたかったと答えました。

サーナット卿は、

ラティルの言葉が意外だったのか、

目を丸くして彼女を見つめました。

 

サーナット卿は、

どうして急にそんなことを考えたのかと

尋ねました。

ラティルは、

正確には先帝の部下たちが

カルレインについても知っているのか

確認してみたかったと答えました。

サーナット卿は、

さらに戸惑いの表情を浮かべました。

 

ラティルはベンチを軽く叩いて、

隣に座るよう、

サーナット卿を促しました。

彼が、一人分の場所を空けて

隣に座ると、

ラティルは訳もなく寂しくて

彼の足の横を

軽く叩いてしまいました。

 

ラティルは、

ヘウンの体を作った後、

父親の遺言状について

アナッチャから聞いた話を伝えると、

サーナット卿の表情は

ますます固まっていきました。

そして、遺言状を、先帝の部下が

持っていったようだと話すと、

サーナット卿は額を押さえて、

ため息をつき、

困ったことになったと呟きました。

 

ラティルは、

自分が少しでも弱くなったり、

皇帝の役割を果たせないと思われれば、

彼らは、父の遺言状を

すぐに持ってくるだろうと言いました。

 

サーナット卿は、

なぜ、先帝の部下たちが

カルレインに関して

知っているかどうか、

急に確認しようとしたのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

黒死神団とサーナット卿が、

当時、自分を助けるために

動いてくれたことを

前に聞いたけれど、

もしかして、その時、

先帝の部下たちが、

カルレインのことについて、

何か聞いたのではないかという

気がした。

確証はないけれどと答えました。

 

ラティルは、

カルレインなら、ラティルが嫌いな人に

冷たく無礼に接するだろうから、

それに対するレアン側の反応を見れば

何かが分かるのではないかと

思いました。

しかし、

サーナット卿が伝えてくれた話では

よく分かりませんでした。

首を横に振ったラティルは

立ち上がりました。

◇空っぽの席◇

翌日の昼休み。

ラティルは

ロードの仲間たちを全員呼び、

先帝の遺言状について

公式に話しました。

 

タッシールは、

数ヵ月前に、

自分が調査したことなので、

遺言状が依然として存在していたことに

最も大きな興味を示しました。

 

元々、レアン皇子を

支持していた人たちはともかく

なぜ、先帝の部下たちが、

レアン皇子を支持するのか

気になっていたけれど、

そういう事情が

あったからなのですねと

タッシールは呟きました。

 

ラティルも、父親の部下たちは、

自分をロードだと疑っている上に、

前の皇太子がレアンだったから、

彼を支持していると思ったけれど、

どうやら遺言状も

一役買っているようだと話しながら

空の椅子をチラッと見ました。

普段ならクラインが座って

目を輝かせたり、

うとうとしている席でした。

クラインは、

よく戯言を口にしたり、

大声を出したりしたので、

会議室の中での存在感が

小さくありませんでした。

ラティルは空席を見ているうちに

訳もなく、心に穴が開いたような

気分になりました。

 

途中で、一度クラインに

会いに行ったりするから、

3ヶ月なんて、

あっという間に過ぎるだろう。

クラインは、

今頃どこへいるのだろうかと

ラティルは考えました。

◇雨?◇

いくつかの検問所を通った馬車は

林道をゆっくりと走っていました。

クラインは馬車の中で

鼻歌を歌いながら窓の外を見ました。

 

バニルは、ほっとしました。

クラインが望んで

旅立ったわけではないので

宮殿の外に出たばかりの頃は、

クラインの表情が良くなかったけれど

やはり、出て来て良かったと

思いました。

 

ところで、どのくらい

そのように移動したのか、

クラインは、

雨でも降るのだろうかと呟くと

窓にかかったカーテンを開けて

頭を外へ突き出しました。

 

雨ですか?

こんなに晴れているのに?

 

と返事をしたバニルは

反対側の窓を開けて、

頭を突き出しました。

秋の日差しが眩しそうに

草木と野草に降り注いでいました。

それなのに、なぜ皇子は

急に雨の話をしたのか、

バニルは不思議に思いましたが、

頭を上げて気絶しそうになりました。

 

殿、殿下、殿下、殿下!

あれ見てください!

◇死なない体だから◇

ラティルがしきりに

空っぽのクラインの席を覗き見るので

結局、他の側室たちも

気づいてしまいました。

皇帝はクライン皇子のことを

心配しているようだと、

タッシールがからかうと、

ラティルはぎこちなく笑いました。

 

ラティルは、

不思議とあの子のことは

いつも心配だと返事をすると、

メラディムは、

どうせ死のうとしても、

死なない身体なので、

きちんと帰って来るだろうと

クラインが釣りに興味を持ってから、

釣り糸によく引っかかったせいか、

冷たく言いました。 

◇恩返し◇

ロードの仲間同士の短い会議の後、

いつものように、ラティルは、

再び仕事に戻りました。

昨日のことで、レアンが

文句を言いに来るのではないかと

気にしていましたが、なぜか彼は、

何も言って来ませんでした。

 

そのようにして

一日はあっという間に過ぎ、

ラティルは赤ちゃん部屋に立ち寄って

皇女を少しだけ見て、

自分の寝室に入りました。

そして、ソファーに腰かけて

休んでいる時、窓の下で

トントンと何か叩く音がしました。

 

グリフィンが、

嘴で窓を叩く時の音のようだったので

ラティルは窓際に行ってみると、

グリフィンはいませんでした。

窓の外へ首を突き出すと、

意外にも庭にヘウンが立っていました。

 

もう歩き回れるようになったんだ!

 

ラティルは窓の外に

ひらりと飛び降りました。

窓を見上げながら立っていたヘウンは

目を見開いて、後ろに下がりました。

地面に降り立ってみると、遠くない所に

トゥーラも立っていました。

 

もう体がよく動くようだと

ラティルは、挨拶を省略して尋ねると

ヘウンは「はい」 と答えました。

そして、しばらく彼は躊躇った後、

様々な理由で、始まりから、

自分たちは悪い関係だったけれど、

皇帝は自分にとって恩人だ。

元々、体が自由になったら

旅に出たいと思っていたけれど、

恩を受けたまま、

出発できないと思っていると

話しました。

 

ラティルは、

恩返しをしてくれるのかと

聞き返すと、トゥーラは

自分が情報を渡したのにと、

つっけんどんに言いました。

しかし、ヘウンは無視して

再び口を開こうとすると、

それより一歩先に、ラティルは、

アイニを捕まえる餌に

なってくれないかと頼みました。

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ラナムンのカルレインの貶しようが

あまりにも酷い(^^;)

先程まで、カルレインと

喧嘩していた恨みが

込められているのでしょうけれど・・・

それでもカルレインが

すぐにラナムンに反論しなかったのは、

過去にラティルに手を出し、

これからも、その可能性が大の

レアンの方が、

ラナムンや皇女よりも、嫌で嫌で

たまらなかったからなのかも

しれません。

カルレインがラナムンの貶しに

耐えたことで、

レアンを追い返すことができたので

一応、二人が協力した形に

なったのでしょうけれど、

その後、ラナムンとカルレインが

第2戦を繰り広げたかまでは

分かりません。

 

いなくなってから

存在感を発揮するクラインが

哀れです。

ラティルのために

純粋な魂の役割を果たしてくれた

クラインを、

普段から大事にして欲しいです。

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