自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 744話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 偏見と誤解が解ける時

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744話 レアンの腹心は追い詰められつつあります。

◇目撃者の話◇

ラナムンが登場した瞬間から

捜査官たちの視線が

彼に集まりました。

腹心は、これさえも、

悪い兆候だと思いました。

 

ラナムンは

無表情で立っているだけでしたが

すでに捜査官たちは、彼の外見に

無限の好感を抱いているようでした。

 

ラナムンをずっと引き留めていた

眼鏡をかけた捜査官は、

ラナムンは事件を目撃したのかと

真っ先に、

あまりにも自然に尋ねました。

ラナムンは、

正確に言えば、

自分と大神官がと答えました。

 

ラナムンが大神官の話を持ち出すと、

眼鏡の捜査官は、

少し困った顔をして、大神官は、

そんな話をしていなかったと言うと

ラナムンは、

自分に危害が及ぶのを恐れて

そうしたのだろう。

彼は馬鹿だからと

断固として答えました。

 

すると、

その言葉を聞いた目撃者の一人が

事件が起きる前に、

ラナムンと大神官が、

ごっこをしていたと言うと、

ラナムンは顔に青筋を立て、

恐ろしい形相で

その発言をした人を睨みつけました。

彼は、鋭い視線に身をすくめました。

しかし、そのラナムンの反応が

むしろ、宮廷人の目撃談に

信憑性を与えました。

 

ラナムンは、

冷たい視線を向けながら、

ザイシンと二人で話している時に

変な音がして煙が見えた。

そこへ行ってみると、

皇帝との謁見を求めた伯爵が

レアンの側近と話していた。

その後、

伯爵が謁見の日程を変えるのは

おかしいと思い、

自分は皇帝の所へ、ザイシンは、

伯爵の所へ行ったと話しました。

 

腹心は唾を飲み込みました。

彼は伯爵の処理に、

突然、大神官が介入したことで

自分は運がいいと思いました。

しかし、事態の推移を見ていると

自分の幸運ではなく、

他の人の幸運のようでした。 

 

他の目撃者たちも、ラナムン同様、

あの場にラナムンとザイシンが

一緒にいて、

伯爵が誰かと話していて、

その誰かは、ここにいる

あの人のようだと言って

腹心を指差しました。

 

捜査官たちが

目撃者たちを連れて行くと、

眼鏡の捜査官は椅子に座りながら、

ベッテル(腹心の名前)が伯爵と、

どんな会話をしたのか

話す番だと告げました。

◇小心者の腹心◇

レアンの別の腹心は、心配そうに

彼に大丈夫かと尋ねました。

レアンは、大丈夫だと

冷静に答えました。

 

しかし、彼は、

ベッテルが魔法物品を使ったことまで

すでに見つかってしまったと

心配していました。

 

レアンは、

魔法物品そのものには何の害もない。

たとえ、べッテルが、

皇帝と伯爵が会うのを

阻止したとしても、

ベッテルが伯爵の命を奪ったという

直接的な証拠はない。

その後も、伯爵は無事だったし、

結局、彼はベッテルの話を

聞いてくれたからと言いました。

 

しかし、腹心は、

そうではあるけれど、

レアン皇子が

疑いの目で見られるようになると

心配しました。

 

レアンは、

その程度は甘受しなければならないし

それは大神官も同じだからと

返事をしました。

 

側近は、

大神官は釈放されるだろうかと

尋ねました。

レアンは、

釈放されるだろう。

彼もやはり対話をしただけで、

特別な証拠があるわけではないからと

答えました。

 

しかし、腹心は依然として

心配を取り除くことが

できませんでした。

レアンはその表情を見て、

ベッテル

このようなことが起きたことを

さらに残念に思いました。

 

今いる腹心も、

ベッテルと同じくらい頭が良くて

多くの色々な才能があるけれども、

あまりにも小心者で臆病なのが

問題でした。

 

とにかく、この件で、父の部下は

ラティルを疑うだろうし、

命をかけてまで

冒険をしたくはないだろうから

ラティルとの対話を

試みることもないだろうと話しました。

◇死んだはずなのに◇

3時間続いた尋問の末に、

ベッテルは辛うじて

釈放されましたが、

捜査官は、

汗を拭いながら立ち上がる腹心を

疑いの目で見つめました。

彼の疑いが晴れて釈放するわけでは

絶対にないからでした。

 

腹心は自分の上層部を隠すために、

よく辻妻の合わない言い訳を

していたので、

捜査官は、話せば話すほど、

腹心が怪しいと思いました。

しかし、レアンの推測のように、

腹心には、決定的な証拠が

ありませんでした。

 

腹心は、

自分が魔法物品を持っていて、

その物品を誤って落として割ったと

主張しました。

その後、大騒ぎとなったため、

物品を取りに行くことができなかった。

伯爵と話をしたのは事実だけれど、

伯爵は自分と話をしても

何ともなかったし、

自分の言葉が正しいと納得してくれて

謁見の日付を変えてくれたりもした。

腹心は、自分と伯爵の間には

トラブルが全くなかったと主張し、

宮廷人たちも、

彼らが喧嘩をしているようには

見えなかったと言いました。

 

腹心は、

まだ臨時の監獄にいる大神官と、

隣でリンゴを食べている

タッシール、

眼鏡を持ち上げる捜査官を

交互に見つめた後

扉の方へ歩いていきました。

まもなく大神官も釈放されると

捜査官同士で

話をしているのを聞いたので、

大神官が釈放される前に

何か手を打たなければ

なりませんでした。

 

捜査官は、その後ろ姿を見て、

確かに何かがあるのにと

舌打ちしました。

しかし、心証だけで

人を捕まえておくことは

できませんでした。

毒殺された伯爵が唯一の証拠で、

伯爵本人が出て来て、

誰が犯人なのかを

指摘しない限り無理でした。

その時、

 

伯、伯爵!

 

と大きな悲鳴が響きました。

捜査官は

急いで立ち上がりました。

扉を見た捜査官は

後ろに退いたレアンの腹心と

毒殺されたというシウォラン伯爵を

見ました。

◇口元の血◇

サーナット卿は、

もう随分上手になったと言って

ラティルに、香りの強いイチゴ飲料水を

差し出しました。

ラティルはニンニク入りのお菓子を

噛んでいましたが、

そのまま飲み物まで飲みました。

 

ラティルは、

そんなにいい気分ではないと

返事をすると、

一気に飲み干した飲み物のグラスを

サーナット卿に渡しました。

 

彼はグラスをテーブルに置き、

時計を見た後、

警察部へ行くかどうか

尋ねましたが、

ラティルは、大丈夫だと答えました。

サーナット卿は、さらに勧める代わりに

ハンカチを取り出し、

ラティルの口元に、

ほんの少しついている血を

拭いてあげました。

ラティルは、食事でもしていると

言いました。

◇再び拘束◇

その頃、

毒殺されたという伯爵が現われたので

東宮3階の捜査室は

大騒ぎになっていました。

もし、今が夜ならば、恐怖のあまり

捜査官数人が

逃げていたかもしれませんが、

白昼なので、誰も逃げませんでした。

 

捜査官の一人は、

辛うじて声を絞り出しながら、

本当にシウォラン伯爵なのかと

尋ねました。

伯爵は、

それでは自分は誰だと思うのかと

逆に質問し、下手をすると、

本当に死んでしまうところだったと

言いました。

 

別の捜査官は 、

伯爵は毒殺されたのではないかと

呆然と呟きました。

外から見ると、伯爵は

ただの伯爵のようでしたが、

もしかしたらという気がして

緊張しました。

5年前までは

信じられないことでしたが、

今の世の中には、あらゆる怪物が

歩き回っていたからでした。

もっとも、怪物は、

あんな優雅な上着を着て

真昼には歩き回らないけれども。

 

伯爵は、

危く毒殺されそうになったと

冷たく言うと、まだ扉の近くで

石のように固まっている腹心を

恐ろしい目で見ながら

彼のせいだと言いました。

 

ベッテルは、

何を言っているのかと

かっとなって叫びました。

そして、伯爵を指差すと、

彼が伯爵のはずがないと

言い張りました。

しかし、伯爵は、

ベッテルを困った人呼ばわりし、

彼と握手した時から気分が悪かった。

その後、幸運にも、

大神官に会ったけれど、

ベッテルを疑いもしなかった。

もし疑っていたら、

大神官に治療を

懇願しただろうけれど、

自分が不安に思うだけで、

大神官に迷惑をかけるわけには

いかないと思ったと話しました。

伯爵の声は低いようでも、

捜査室の捜査官のほとんどが

聞くことができるほど

はっきりしていました。

 

腹心は首を横に振りました。

伯爵が

このように戻って来たことだけが

罠であるはずがなく、

次々と起こったこと全てが

罠だと思いました。

 

捜査官は恐怖を抑えながら

伯爵に近づき、

詳しく話を聞いてみることができるかと

尋ねました。

伯爵の身なりは端正で、

棺から這い出た半死体のようには

見えなかったからでした。

 

「もちろん」と伯爵が快諾すると、

捜査官は机を差して、

そちらへ行くよう促しました。

伯爵が捜査官の後を追おうとした時、

腹心は胸の中から

大神官のお守りを取り出して、

いきなり伯爵の頬に貼りました。

 

捜査官は怒って

ベッテルの名を叫ぶと、

彼の腕をつかんで

自分の方へ引き寄せました。

しかし腹心は、

伯爵の顔についたお守りは

剥しませんでした。

 

腹心は捜査官の手を振りはらうと

彼は伯爵ではないと叫びました。

しかし、伯爵は

苦しがる様子はありませんでした。

伯爵は眉を顰めて、

顔についたお守りを手を剥がし

破ってしまいました。

その過程を通して、伯爵には

少しの変化もありませんでした。

 

捜査官は安堵して

別の捜査官に目配せすると、

再びベッテル

捕まえておかなければならない。

ベッテルは、

伯爵が伯爵であってはならない理由が

あるようだからと言いました。

◇贈り物◇

食事を終えたラティルは、

侍従長も含めた全ての部下を

執務室から出しました。

そして、ラティルは

サーナット卿だけをそばに置くと

一人でピーナッツを食べました。

ピーナッツの器を、

ほとんど空にした頃、ついに

シウォラン伯爵がやって来ました。

 

彼はラティルの机から

2歩離れた場所に近づき、

お辞儀をしました。

顔を上げた彼の表情は、

とても複雑な感情に染まっていました。

 

ラティルは、

事はどうなったかと尋ねました。

シウォラン伯爵は、

自分が感じたままを話した。

自分が生き返ったので、

レアンの腹心を

殺人罪では罰せられないけれど

確実に殺人未遂で

罰せられるだろうと答えました

 

それからシウォラン伯爵は

しばらく言葉を止めると、

ラティルをじっと見つめました。

彼女は伯爵が考えを整理するのを

待っている間、

ピーナッツをまた食べました。

 

ピーナッツの器が底をつくと、

シウォラン伯爵は

幸いにも、今回は偽のお守りで

騙すことができたけれど

二度目は通用しないと言いました。

ラティルは、

シウォラン伯爵の後ろで

腹を突き出して立っている

ランブリーを見て頷きました。

 

続けてシウォラン伯爵は、

療養を口実に、

田舎に引っ込もうと思うと

躊躇いながら話しました。

 

自分のそばで

力になってくれないのかと

ラティルが残念な声を出すと、

伯爵は苦々しく笑いながら

首を横に振り、

それができればいいけれど、

再び、レアン皇子が

お守りや聖水などで

自分を確認しようとすれば、

自分が吸血鬼として生き返ったことが

ばれるかもしれないと言いました

 

ラティルはため息をつきました。

ザイシンを通じて

シウォラン伯爵から

色々な情報を受けたことで、

レアンの腹心を

レアンから遠ざけることができたし

おそらく、今回のことで、

父の部下たちは、

レアンに対するこれまでの評価を

一変させなければならないだろうと

思いました。

 

かなり大きな成果を得られたけれど、

シウォラン伯爵がここに残って、

先帝の部下たちを説得してくれれば、

さらに力になってくれるはずなので、

遠い所へ行くなんて残念でした。

 

シウォラン伯爵は、

皇帝の顔にはっきりと現れた

残念そうな顔を見て、

笑いを噴き出しました。

 

彼は、先帝の言う通り、

雲が厚いほど、その上を

まともに見ることができないと

言いました。

それから、彼は、

皇女がロードかもしれないと

先帝と側近たちを緊張させた

その言葉を思い出して、

心がざわざわしました。

 

その仮定を念頭に置いていたので、

皇帝を見る度に、

彼女はロードだから

そうしているんだと思いました。

結局、皇帝がロードで

合っていたけれど、

彼らが考えていたロードのイメージは

でたらめでした。

偏見と誤解を取り除くと、

幼い皇帝がまともに見えました。

今や、彼の目に見える皇帝は、

先帝が最も可愛がっていて、

先帝の後を追いかけて

あれこれ干渉しようとし、

騎士たちの話し方を真似しながら

剣を持って走り回っていた

お転婆皇女のままでした。

 

シウォラン伯爵がウルウルした目で

ラティルを見ていたので、

それが負担になった彼女は、

自分は死んでいないのに、

どうしてそんな目で見るのかと

渋い声で話すと、

伯爵は笑いを噴き出しました。

 

彼は、

皇帝がロードの悪名を

払拭すると話していたことを

確認すると、

ラティルは嬉しそうに笑いながら

その通りだと返事をし、

それが、うまくいっているようだ。

伯爵も自分を

悪党だと思わなくなったからと

付け加えました。

 

伯爵は、

後に、自分の同僚たちが

皇帝を認めるようになり、

自分が帰って来ても、

聖水やお守りを突きつけて

試さなくなるほど落ち着いたら

また戻って来ると言いました。

 

ラティルは、

伯爵は自分自身の安全を

重視しているようだと

意地悪を言うと、伯爵は大笑いし、

皇帝が危険になっても、

戻って来ると言うと、

持ってきた箱をラティルに渡し、

これは、お別れの贈り物だと

告げました。

 

伯爵が去った後、ラティルは

気分が落ち着きませんでしたが

気持ちの悪い類のものでは

ありませんでした。

 

ラティルは部屋の中をうろうろした後

伯爵がくれた箱を開けてみました。

中には、父親の秘密の部下のリストが

入っていました。

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今まで、敵だと信じ、

命を奪うことさえ考えていた人に

そばにいて、支えて欲しいと、

願うまでになったラティル。

シウォラン伯爵同様、偏見をなくせば

分かり合える人もいることを

学んだのではないかと思います。

 

もしも、先帝が

秘密の部下の正体を

ラティルに教えていたら、

彼女は敵を始末するだけで

味方を増やすことは

できなかったと思います。

ラティルの性格を見抜いて、

娘と部下の双方が

不利益にならないよう、

自分の言葉を伝えるよう

ラティルに指示した先帝は

賢明な人だったのだと思います。

 

レアンからの情報のせいで、

先帝の部下たちは、

ラティルへの偏見と誤解に

満ちていたけれども、

先帝だけは、

レアンが何と言おうと、

ラティルの本質を

見抜いていたと思います。

けれども、

ラティルがロードだという

事実にだけは抗えず、

国民のために、仕方なく、

彼女を亡き者にする命令を

出してしまったように思います。

 

偏見と誤解がなければ、

ラティルは、以前と変わらず

お転婆皇女のまま。

シウォラン伯爵のこの言葉が

胸に染み入りました。

 

レアンの腹心は、ベッテルという

名前であることが、

ようやく分かりました。

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