自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 745話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 聖騎士に連れて行かれたタッシール

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745話 ラティルは、父親の秘密の部下のリストを手に入れることができました。

◇秘密の部下のリスト◇

ラティルは驚きのあまり

箱を抱えたまま

足を踏み鳴らしました。

シウォラン伯爵が

リストを丸ごと渡して行くなんて

期待もしていませんでした。

ラティルは

リスト、リストと呟きながら

興奮した表情で

サーナット卿を見ました。

彼もつられて笑ってしまいました。

 

サーナット卿は、

そんなに嬉しいのかと尋ねました。

ラティルはすぐに頷くと、

箱をテーブルの上に置き、

リストを取り出して

きちんと調べました。

サーナット卿が慎重に近づいて来て

ラティルの頭に

自分の頭を近づけました。

今度は、ラティルは

彼を押し退けませんでした。

 

サーナット卿は

リストを見るふりをして、

もう少し頭を近づけて

ラティルを横目で見ました。

しかし、ラティルは

リストを見るのに夢中で

サーナット卿のことは

気にも留めていないようでした。

サーナット卿は、

少しがっかりしましたが、

ラティルは、

そんなことはお構いなしに、

紙をパラパラめくって

嘆声を漏らしました。

そして、

中立だと思っていた人が

意外と多い。

近衛騎士、警備兵、捜査官、

その他、実務職の官吏まで

色々な人がいると話すと、

サーナット卿は、

先帝の秘密の部下は、皇帝の前では

最大限、言葉を慎んでいるようだと

指摘しました。

ラティルは、

だから探すのが大変だったんだと

納得すると、箱の中にリストを戻し

大切に蓋を閉めました。

 

先帝の側近たちとは

ほとんどが知り合いでしたが

先帝の秘密の部下たちは、 

巧妙にも、彼らと距離を置き、

口を閉ざし、

中立的な行動をしていました。

これまでラティルは、

先帝の側近とレアン支持者の中から

秘密の部下を探していたので、

彼らを見分けるのが難しかったのも

当然でした。

 

ラティルは、

しっかり閉じた箱を胸に抱き、

サーナット卿に向かって

満面の笑みを浮かべました。

◇希望◇

その後、ラティルは

ロードの仲間たちを集めると、

シウォラン伯爵がくれたリストを

自慢するように見せました。

 

彼らは興味津々の様子で

順番にリストを確認しました。

今回のことで

大きな功績を収めた

ランブリーの尻尾が

今にも飛び出しそうな勢いで

高く上がりました。

 

タッシールはリストを

メラディムに渡しながら

これからどうするつもりなのかと

尋ねました。

 

メラディムは

リストをチラッと見ましたが、

誰が誰なのか

全く分からなかったので、

そのまま隣の人に

渡してしまいました。

 

クラインとザイシンと

ギルゴールがいないせいか、

思ったより早く一周して

戻って来たリストをたたむと、

とりあえず、

持っていようと思うと答えました。

 

ラティルが

リストを箱に戻すのを見た

カルレインは、

それを使わないのかと尋ねました。

彼は「お望みならば・・・」という

後に続く言葉を省きましたが、

カルレインが

何を話したがっているのかは

皆、理解していました。

 

ラティルは首を横に振りました。

ザイシンが監獄で

ラティルに渡したメモの中の

情報によれば、

父親の秘密の部下の中で、

ラティルがロードであることを

早く明らかにしたがっているのは

一部だけのようでした。

聖水事件や手紙事件を起こしたのは

その少数の方であり、大多数は、

ラティルがロードだとしても

先帝と皇室の名誉のためにも

事を、ひっそり

処理したがっているとのこと。

そして、そのような状況で、

ラティルが、

彼らが憂慮していた姿とは

正反対の姿を見せると、最近では、

もう少し見守ってみようという意見が

強くなっているとのことでした。

シウォラン伯爵が、

先帝が語ったという話を聞いて、

一気に心変わりしたのも

すでに、このような土台が

築かれていたからでした。

 

そして、レアンは、

ラティルがロードであることを

早く明らかにしたがっている。

その点について、

父親の秘密の部下たちとは、

最も意見が合わないそうだと

ラティルは話すと、

しばらく口をつぐみました。

 

ロードの仲間たちは、皆沈黙し、

次の言葉を待ちました。

ラティルが、わずかに

口元を上げたり下げたりを

繰り返していたからでした。

一人で何かを考えているような

表情でした。

 

結局、タッシールが、

他に思うところがあるのかと

露骨に尋ねると、ラティルは、

後で何かあった時に、

容疑者を絞り込むのはいいけれど

そうでなければ、

すぐにリストを使わないつもりだと

答えました。

 

ラティルは、

自分は悪党ではなく、

先帝の部下たちが

皆、間違っていることを

彼らに、はっきりと

見せるつもりでした。

 

シウォラン伯爵と

ブルーミレイク村の人々は、

ラティルが

ロードであることを知っても

受け入れてくれました。

ラティルは人々を

信じることができると思いました。

 

ラティルが最初に

心配していた時とは異なり、

人々は、

真実を受け入れる準備が

すでにできているかもしれないと

思いました。

◇聖騎士の訪問◇

次の日、サーナット卿は

少し早い時間に宮殿に入りました。

団長である彼が、早く交代しに来ると、

当直だった近衛兵は困って

あたふたしました。

 

サーナット卿は、

当直の近衛兵が退くと、

閉ざされた部屋の扉を見つめながら、

今日はラティルが笑っていることを

期待しました。

ここ数日間、

ラティルの表情が良くなかったのが

気になっていたからでした。

 

しかし、30分後、

当直の侍従がうつろな表情で

廊下を早足で歩いてくると、

サーナット卿は

不安な気持ちになりました。

 

また何かあったのだろうか?

 

サーナット卿は眉をひそめ、

閉ざされた扉を見つめました。

 

しばらくして、

扉が開きましたが、侍従だけでなく

ラティルも出て来ました。

どれだけ急いで出て来たのか、

まだ結んでいない髪の毛が

背中で揺れていました。

サーナット卿は

何かあったのかと聞きたかったけれど

ラティルの髪の毛さえも

忙しそうに見えたので

口をつぐみました。

その代わりに、彼は

影のように静かに

ラティルに付いて移動しました。

 

ラティルに付いて

客を迎える執務室の前に行くと、

聖騎士3人が、固い石像のように

立っている姿が見えました。

サーナット卿は、彼らが

兄龍術の制服を着ていることに

気づきました。

 

聖騎士たちは、

ラティルが執務室の中に入り、

机の前の椅子に座るや否や、

彼女の前に近づきました。

ラティルは、

流れ落ちる髪をかき上げながら、

何の用事で来たのかと

無表情で尋ねました。

髪さえ結べずに

出てきたような姿であり、

表情も良くありませんでした。

秘書たちは皇帝の姿を見て、

つられて顔色が悪くなりました。

しかし、サーナット卿は

ラティルの強張った額と

怒ったように

つり上がっている目尻を見て、

むしろ安心しました。

ラティルが本気で怒っている時は

それを隠すために笑うことを

知っていたからでした。

 

聖騎士は、

兄龍術の団長が、

皇帝を陥れようとしていた

勢力について調査していたところ、

タッシールが

関連しているかもしれないという

情報を得た。

団長は、それを調査するために

タッシールを寄こして欲しいと

言っていると、

不愛想に伝えました。

 

急遽、連絡を受けたのか、侍従長

廊下からアーチ形の入口まで

歩いて来ましたが、

話し中であることを発見して

再び後に退きました。

 

ラティルは、

しばらくそちらを見た後、

再び聖騎士を見て、

眉を吊り上げながら、

自分を陥れる勢力とは何かと

尋ねました。

聖騎士は、

皇帝がロードを助けているという

匿名の手紙を送った人のことだと

答えました。

 

ラティルは、

さらに気分が悪くなったように、

眉間の間が一層狭くなりました。

ラティルは、

それにタッシールが

関係しているというのは

どういう意味かと尋ねました。

 

聖騎士は、

まだ話せないと答えると、

ラティルは、それでは自分も

タッシールを

渡すことはできないと

断固として拒否しました。

 

すると、

ずっと話していた騎士ではなく、

その隣にいた騎士が、

皇帝とタッシールの名誉のために

団長は静かに事を処理したがっていると

口を開きました。

ラティルの片方の口の端が

斜めに上がって行きました。

 

ラティルは、

自分がタッシールを渡さなければ、

公然と攻撃でもするつもりなのか。

これは脅迫なのかと尋ねました。

聖騎士は、

そんなはずがないと答えました。

 

侍従長は入口に頭を突っ込んだり

引っ込めたりしながら、

苛立たし気に中を覗きました。

 

一方、サーナット卿は

依然として状況が少しおかしいと

思いました。

タッシールは、

何かをやると決めたら、

きっちり、やり遂げる人でした。

それなのに、兄龍は

彼がある種の事件に

関係していたという証拠をつかんで

また現れたということなのかと

考えました。

 

もちろん、タッシールも人間だから

ミスすることもありました。

しかし、その匿名の手紙は、

実はラティルが送ったものでした。

兄龍は何かにつけて

ラティルを疑って見る人なので、

その手紙に関して、

すでにラティルを

疑っているはずでした。

ところが、

いきなりタッシールを呼び出すなんて

変だと思いました。

◇意外な反応◇

レアンは、腹心から、

自分が大事にしていた部下のベッテル

結局、シウォラン伯爵殺人未遂の件で

監獄に閉じ込められたという話を

聞いて目を閉じました。

 

正式に裁判が開かれるだろうけれど

目撃者があまりにも多い上、

被害者本人が、

犯人としてベッテルを名指しし、

ベッテル自身が、

魔法物品が自分のものだと

言ってしまったのが致命的でした。

 

話を伝えた腹心は、

レアンの顔色を窺いました。

彼はしばらくの間

じっとしていました。

レアンの悲しそうな表情を見ると、

腹心はつられて気が重くなりました。

レアンは自分の側の人を

大切にする人なので、 今、彼は

どれほど苦しんでいるのかと

思い量りました。

 

腹心は、

いい知らせもあると

躊躇いながら話題を変えました。

レアンが、

「いい知らせ?」と聞き返すと、

腹心は、兄龍術の聖騎士が来て

タッシールを捕まえて行ったと

答えました。

しかし、腹心の予想とは異なり、

レアンは気乗りがしなさそうな

表情をしていました。

 

レアンは、兄龍術団長がまた変わると

呟くと、腹心は

「え?」と聞き返しました。 

◇お祝い◇

肩を叩きながら部屋の中に入った

ザイシンは、

ゲスター、カルレイン、ラナムン、

メラディムが、

テーブルの上の大きなケーキを

囲んでいるのを見て目を丸くしました。

 

これは一体どうしたのかと

驚いて尋ねると、

クーベルはすすり泣きながら、

大神官が苦労して出てきたので

側室たちが、

このようにお祝いをしてくれていると

答えました。

その言葉に、ザイシンの顔色が

一気に明るくなり、

自分がこういうのが好きなことを

どうして知っているのかと

尋ねました。

 

来たくて来たわけではないと

カルレインとラナムンは

無愛想に答えましたが、

ザイシンは、

それでも彼らが来てくれたことを

嬉しく思いました。

本当に来たくなかったら、

来なくてもおかしくない

彼らだからでした。

 

メラディムだけは

今日が何の日なのか

分かっていなくて、

自分の誕生日なのかと

聞いたりしていましたが、

他の側室たちは、

どうせ言っても覚えられないから、

もう言わないと答えました。

 

一方、依然として

感動しているザイシンは

ケーキを持ち上げて、皆にお礼を言い

神の祝福があるようにと告げると

カルレインとメラディムは嫌がったので

ザイシンは笑いを噴き出した。

 

そうしているうちに、ザイシンは

この場にいない人たちの何人かに気づき

戸惑いました。

 

元々、ギルゴールは、

側室たちと、あまり仲良くないし、

クラインは休暇に出かけているけれど 

タッシールは、このような場に

来ない人ではありませんでした。

 

ザイシンは、

タッシールのことを尋ねると、

捕まって連れて行かれたという

ゲスターの意外な返事に

ザイシンは目を丸くし、

「え?どこに?」と聞き返しました。

◇姫の敵◇

兄龍は、タッシールに会う前に

閉ざされた扉の前に立ち、

この前の過ちを思い出しました。

呆気なく、彼を逃して

目標を変えなければならなかった

過去のことを思い出すと、

胸が熱くなりました。

 

兄龍は、

今日はそうならないと心を鬼にして

扉を開けました。

しかし、タッシールが

木製の椅子に座って

優雅にお茶を飲んでいる姿を見ると、

一気に、心が捩れました。

誰よりも堂々としていて

素敵だった自分の主君は、

彼らのために消えて

一握りの灰になったのに、

敵があんなに堂々としているのが

許せませんでした。

そんな中、タッシールが手を振りながら

 

またお会いしましたね。

 

と言って笑うと、兄龍は、

さらにかっとなりました。 

それでも、彼女は

怒りを抑えながら椅子を引き、

タッシールの向かいに置いて

座りました。

 

聖騎士は、彼女が容疑者と

あまりにも近くに座ることを

心配しましたが、兄龍は

頭だけよく働かせる商人は

少しも怖くありませんでした。

たとえ、タッシールが

本物の黒魔術師だとしても、

彼女は十分、彼と立ち向かう自信が

ありました。

 

タッシールは、そんな兄龍を

ニコニコ笑いながら見て、

なぜ、自分たちは

再び会うことになったのかと

尋ねました。

 

兄龍は、

当ててみたらどうかと、

わざと皮肉っぽく答えると、

タッシールは、

夢の中に、死んだお姫様でも

出て来たのかと尋ねました。

 

兄龍の予想を超えた露骨な嘲弄に

周りにいた聖騎士たちも皆、

口をあんぐりと開けて

タッシールを見つめました。 

 

兄龍はタッシールの胸ぐらを掴み

 

何だ、この野郎?

 

と罵倒しました。

それに対してタッシールは、

にっこり笑いながら

正解ですかと、再び尋ねると、

兄龍は頭を殴られたような怒りと

侮辱感に腹を立て、一気に

タッシールを蹴ってしまいました。

彼は音を立てながら

椅子ごと後ろに倒れました。

 

そばに立っている聖騎士が止めると、

兄龍は息を弾ませながら頷きました。

分かっている。

カッとしてはいけない。

まだ彼が手を使ったという証拠は

ありませんでした。

 

兄龍が手で合図すると、

聖騎士は、タッシールを

椅子ごと乱暴に起こしながら

言葉に気をつけた方が言い。

ここにはタッシールを守ってくれる

皇帝がいないと警告した。 

タッシールは、

 

そうですよね。

 

と狐のような笑みを浮かべながら、

意味深長に兄龍を見つめました。

彼女は拳をぎゅっと握りました。

また、あの笑顔を

殴りたいと思いました。

◇わざと渡した?◇

サーナット卿は、

いつものように仕事をする

ラティルの姿を眺めました。

兄龍術の聖騎士に

いつ怒ったのかというように、

彼女は平然と

報告書を読んでいました。

一度ずつ時計を見て

額をしかめてはいましたが、

午前の怒りは

跡形もなく消えていました。

 

下女が昼食を持ってきて

テーブルに置いて退くと、

サーナット卿は我慢できなくなり、

もしかしてタッシールを

わざと渡したのかと尋ねました。

ラティルはフォークを持ち上げ、

サーナット卿を見て

妙な笑みを浮かべると、

自分ではない。

わざと渡したのは別の人だと

答えました。

その言葉にサーナット卿は驚きました。

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大神官の釈放祝いをしようと

言い出したのは誰なんでしょう?

カルレインとラナムンは

来たくて来たわけではないと

言っているし、

メラディムは、すぐに

忘れてしまうので、

残るのはゲスターだけなのですが・・・

彼が優しいところを見せると、

もしかしてゲスター自身も

二重人格なのではないかと

疑ってしまいます。

 

聖騎士団に手紙を送ったのが

ラティルだったとは驚きでした。

けれども、兄龍が来た時に

驚いたということは、

手紙を届けたのが

タッシールらしき人であることを

ラティルは知らないということだと

思うのですが・・・

 

その一方で、タッシールは、

わざと団長を挑発して怒らせているし

タッシールが連れて行かれても

ラティルは妙に落ち着いているし、

どこからどこまでが

タッシールの計画なのか謎です。

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