自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 746話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ タッシールを心配するラティル

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746話 タッシールは団長を挑発し続けています。

◇終わらない挑発◇

兄龍術の聖騎士は、

平民の側室の頭が

少しおかしいと思いました。

彼がザリポルシ姫の話を

9回も10回もしていたからでした。

 

本音がどうであれ、

団長とトラブルを起こしても

彼には何のメリットもないのに、

なぜ、この平民の側室は、

あえて言わなくても言いことを

言い続けて、

団長を刺激するのだろうか。

彼は頭がいいのではなかったかと

不思議に思いました。

この前、捕まった時も

少し耳障りなことを

言っていたけれど、

ここまでではありませんでした。

 

兄龍術の聖騎士たちは、

タッシールが口を開くたびに、

空気が、

ますます冷たくなっていくことに

気づきました。

 

タッシールは、

捜査に協力して欲しいと言って

呼んだくせに、

いつから人を殴ることが

捜査協力になったのか分からない。

ザリポルシ姫が

そう教えてくれたのかと、

再びザリポルシ姫の名前を出すと、

兄龍は、今回も我慢ができなくて

拳を振り回しました。

団長にとって、死んだ姫の話は

アキレス腱のようでした。

タッシールは、

それを知らないはずはないのに、

彼は、飽きもせず、

ずっと姫の話をしました。

 

その様子を見守っていた聖騎士は

何か変だと言いました。

一度や二度ならともかく、

ザリポルシ姫の話を持ち出す度に、

兄龍が暴れるのが目に見えているのに

ずっとその話を持ち出すのが

怪しいと思いました。

 

聖騎士は、

タッシールはわざと

団長を挑発しているようだと

言いました。

彼女は、分かっていると

冷たく返事をして、

ハンカチで拳についた血を

拭いました。

あんなに露骨な態度なので、

タッシールが

故意にやっているということに

気づかないはずがありませんでした。

 

けれども、

そんなことはどうでもいい。

勝手に自分を傷つけたところで

タッシールが損をするだけ。

捜査が終わった後、

タッシールがケガをしていても

こちらがやったことではないと

言い逃れすればいい。

それが、

今のラトラシル皇帝がしている

行動ではないか。

 

そう考える団長の口元に

冷たく嘲けるような笑みが

浮かびました。

しかし、彼女は自分の後ろに

レッサーパンダがいることを

知りませんでした。

◇皇帝が寄こした◇

タンベクが馬から降りると

これでも大丈夫なのかと

一緒に来た聖騎士が

周囲をきょろきょろ見回しながら

尋ねました。

兄龍術の聖騎士たちが

あちこちに隠れていて、

飛び出してくるのではないかと

心配している様子でした。

 

タンベクは、

大丈夫。 自分たちが

何か罪を犯しに行くわけでは

ないのだからと暢気に答えると

木の柱に手綱を結びました。

聖騎士も馬から降りましたが、

依然として苛立たしげな表情でした。

 

聖騎士は、

そうかもしれないけれど、

兄龍術が事を処理をしているところへ

何も言わずに訪ねて行ったら

気分を悪くするのではないか。

自分だったら、

とても気分が悪くなると反論しました。

タンベクは、

それは仕方がないと返事をしました。

 

しかし、聖騎士は、

兄龍術団長が

皇帝に敏感に反応するのは

確かだけれど、

皇帝もそうではないか。

どこの聖騎士団長が、私心だけで

誰かを引っ張って行って

いじめたりするのかと

言い返しました。

 

ある日、ラトラシル皇帝は

タンベクに人を送り、

兄龍術団長が、

到底納得しがたい理由で

タッシールを連れて行った。

逮捕して連れて行ったのではなく、

ただ、いくつか話だけ聞くと言って

連れて行ったけれど

いくら考えても気になるので

兄龍術団長が、私心なしに

タッシールに接しているか

確認して欲しいと頼んで来ました。

以前、タンベクは、ラトラシル皇帝に

助けられたことがありました。

その上、彼女も、兄龍術団長が

ラトラシル皇帝に対する偏見が

度が過ぎることを知っていました。

 

タンベクは、

一度、黙って見に行くだけだ。

それに、

兄龍と自分は気が合わないので

皇帝の頼みを聞き入れなくても、

結局、彼女とは

仲が悪くなったと思うと言うと

建物の中へ歩いて行きました。

 

扉の前に立っていた

兄龍術の聖騎士たちは、

タンベクが現れると、

団長に会いに来たのかと

訝しみながら尋ねました。

タンベクは、そうだと答えると、

兄龍術の聖騎士は、

団長は、今、尋問中なので

応接室で少し待っていて欲しいと

告げました。

 

タンベクは、

建物の中までは素直に入りましたが、

その後、応接室に案内する騎士と、

兄龍の所へ行く騎士が

別の方向へ進むと、

彼女は兄龍の所へ行く騎士の方に

付いて行きました。

 

応接室にいて欲しいと言って

聖騎士たちは、

タンベクを止めましたが、

彼女は大丈夫だと返事をして

兄龍のいる方へ向かいました。

 

真ん中に立っていた騎士の一人は

この姿を見て

こっそり前に走って行きました。

その聖騎士は、兄龍が過度に厳しく

タッシールを追及していることを

知っていたので、

タンベクが到着する前に

この事実を知らせ、

兄龍を尋問室から

抜け出させるつもりでした。

ところが、分かれ道で

見えない手が彼をぐっと引き寄せて

気絶させました。

 

扉に耳を当てて立っていた

クリムゾンは、タンベクが無事に

兄龍が尋問する部屋の前まで

歩いて来ると、

タッシールに素早く合図しました。

ずっと歯を食いしばっていた

タッシールは口をつぐみました。

 

タンベクは兄龍術の聖騎士が

彼女の訪問を知らせる前に

いきなり扉を開けてしまいました。

聖騎士が抗議するのと同時に

扉が開くと、ちょうど兄龍が

タッシールを、拳で

殴りつけているところでした。

ほんの数秒前に、タッシールが

ザリポルシ姫が死んだのは、

彼女が弱かったからだ。

強ければ、お守りが変えられても

死ななかっただろうと

話したためでした。

 

拳を引っ込めることができなかった

兄龍は後ろを振り向きました。

すでにタンベクは、

素早く中に入って来ていて

何をしているのかと怒鳴りました。

 

兄龍は、突然タンベクが現れると、

驚くよりは戸惑いました。

彼女はタンベクに

説明しようとしましたが、

タンベクは倒れているタッシールを

先に起こしました。

皇帝のそばにいた、

美しい男の顔の片方が浮腫んでいて、

口元は裂けて血が流れていました。

目元もやはり避けていて

片方の白目が

真っ赤に染まっていたので

タンベクは驚きました。

 

彼女はタッシールを助けながら

兄龍に向かって

頭がおかしくなったのかと

叫びました。

一歩遅れて、不快になった兄龍は

手に付いた血をハンカチで拭いながら

誤解だと返事をしました。

 

タンベクは、

自分のこの目で見たのに

誤解だと言うのかと反論すると

兄龍は、タッシールが姫を

侮辱したと言い訳をすると、

タンベクは、

姫は神様なのかと尋ねました。

その言葉に兄龍は驚きました。

 

続けてタンベクは、

王族は神様ではない。

そして、自分たちは聖騎士なので

身分制をなくすことはできなくても

身分制に振り回されてはいけないと

言いました。

兄龍は困惑してしまいました。

そして、戸惑いと驚きと

不快な気持ちが消えると、

最後に、恥ずかしくなりました。

タイミングが悪すぎました。

 

そばにいた兄龍の聖騎士は、

姫の死が、

あまりにも悲劇的だったので

腹立ちまぎれにそうしてしまったと

急いで割り込んできました。

タンベクは、

腹立ちまぎれに1回や2回は、

そうすることもある。

タッシールが本当に

侮辱をしたのかもしれないけれど

たとえ、そうしたとしても、

人をこのような姿になるまで

やってはいけないと

断固として話すと、

タッシールを扉の前まで

連れて行きました。

 

兄龍は早足でタンベクに近づき、

出口を腕で遮りました。

タンベク術の聖騎士は

扉の前に立っていましたが

それを見ると、

剣の柄に手をかけました。

あっという間に、

雰囲気が殺伐としました。

 

何をしているのかと

タンベクがつっけんどんに尋ねると

兄龍は、

それは自分が言いたいことだ。

今、自分たちは

タッシールを捜査中だと答えました。

 

タンベクは、

これは捜査ではない。

証拠が足りない状況なのに

皇帝に了解を得て、

彼を連れて来たのではないか。

皇帝は聖騎士たちに協力的なので、

彼を渡したのであり、

殴りながら尋問させるために

渡したのではないと抗議しました。

 

その言葉を聞いて兄龍は、

皇帝がタンベクを寄こしたことに

気づきました。

 

タンベクは、

今後、タッシールの捜査は

重要ではないと言うと、

兄龍の腕を押し出して外に出ました。

そして、彼女を

軽蔑するように見つめると、

兄龍は一線を越えたので、

自分は兄龍から、

騎士団長職を剥奪して欲しいと

申請するつもりだと言いました。

 

初めて兄龍の瞳が揺れました。

彼女は、タンベクが

ここまで手を出す理由が

理解できませんでした。

タンベクも、

聖騎士でありながら

聖騎士らしくない兄龍が

理解できませんでした。

 

タンベクは、

ぐったりしたタッシールを

近くの病院に連れて行きました。

 

彼は病院に入って鏡を見るや否や

自分の美しい顔が

ボロボロになったと言って、

さらに苦しみ始めました。

医者が診察している間、

タッシールは、

顔を一番念入りに

治療しなければならない。

皇帝は、この顔が好きだからと、

顔の話ばかりしていました。

 

あのタッシールという男は、

何でも話す人のようだけれど

兄龍は、何に対して

そこまで反応したのだろうか。

 

タンベクは

タッシールが呻いているのを見て、

さらに兄龍が理解できなくなりました。

◇ラティルにできること◇

ちょうど適切なタイミングで

タンベクが現れたことと、

その後の対処まで、

全てクリムゾンから聞いたラティルは

ようやく時計を確認するのを

やめました。

 

彼女は、

タンベクがきちんとやってくれたと

呟きましたが、

表情は明るくありませんでした。

 

タッシールが兄龍を

挑発することにしたのは

正解だったけれど、彼が兄龍に

こんなに殴られるとは

思いませんでした。

 

タッシールは、

頭が良くないみたいだ。

どうせやるなら、

きちんとやろうと思って、

やり過ぎてしまったのだろうと

サーナット卿は言いましたが、

ラティルの額は、

しわが寄ったままでした。

 

カルレインは機転を利かせ、

聖騎士たち同士が妥協しなくて

幸いだと言うと、

ようやくラティルは額を伸ばし、

アニャが対抗者の時は

聖騎士たちが

一丸となっていたのではないかと

カルレインに確認しました。

彼が「はい」と答えると、

ラティルは、

今、彼らが一丸となっていないのは

自分が偽物である上に皇帝だし、

ラナムンは、

そちらに関心がないし、

アイニは黒魔術師支援の件に

関わっているからではないかと

尋ねました。

 

カルレインは、

アイニ元皇后が、

聖騎士を集めようとしたところで、

すぐにアニャドミスとの戦いと

黒魔術師支援の件が起こったので

それができなかったのではないかと

答えました。

 

ラティルは頷きながら、

自分が聖騎士を

集めることはできないだろうかと

考えましたが、すぐに

それはできないと思いました。

ラティルにできることは、

自分たちに役立つ人たちや

融通が利き、

ロードだからといって

むやみに命を

奪おうとしない人たちが

主勢力に上がるように

助けることでした。

そして、

ザイシンと百花には、絶対に

それを知らせるべきではない。

特にザイシンには、と思いました。

◇頼みの綱◇

タンベクがタッシールを連れて

騒々しく帰った後、

兄龍は応接室に座って

お茶を飲みながら、

フツフツ沸き起こって来る気持ちを

抑えようとしました。

 

彼女は、

ラトラシル皇帝が仕掛けた罠だと言うと

飲み終わった茶を横に押し出し、

拳でドンと音がするほど、

テーブルを叩きつけました。  

部下の聖騎士たちも、

誰もその意見を否定しませんでした。

 

タンベクがタッシールを連れて行く時に

言った言葉は、

明らかにラトラシル皇帝の立場を

代弁していたし、

どう考えても、

彼女が来たタイミングが巧妙だし

ずっと兄龍を侮辱する言葉を

選んでいたタッシールが、

タンベクが現れるや否や

静かになったのも

怪しいと思いました。

 

タンベク卿は、

本当に団長職を

剥奪させようとするのだろうかと

聖騎士の一人が尋ねました。

今の兄龍は、

まだ団長になって間もなく、

兄龍術の優秀な聖騎士たちは、

ザリポルシ姫が死ぬ時に

ほとんど一緒に死んだため、

今の兄龍術の聖騎士たちも

他の聖騎士たちほど

経験豊富ではありませんでした。

反面、タンベクは

危険な現場を中心に歩き回りながら

人望を集めて来た女性で、

団長たちは彼女を認め、

聖騎士たちは彼女を

尊重していました。

 

それでは、どうすれば団長職を

守ることができるだろうか。

この職から追い出されれば、

ザリポルシ姫の復讐は

さらに遠のくはずでした。

 

その時、ずっと黙っていた兄龍が

「大神官」と呟きました。

聖騎士たちか

「え?大神官様?」

と聞き返すと、兄龍は、

大神官に、このことを

言わなければならない。

彼が自分を助けることができなくても

少なくとも

ラトラシル皇帝の本性は

分かるだろうと言うと、 

すぐに便箋を持ってきて

事件を要約して書いた後、

自分の印章で封印しました。

 

兄龍は手紙を部下に渡し、

大神官は、

よく宮殿の外に出て

神殿を歩き回りながら

人々を助けるそうなので、

信徒を装って彼の所へ行き、

この手紙を渡せと指示しました。

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タッシールは

ザリポルシ姫の悪口を

どれだけ言ったのか。

兄龍の憎しみを受け、黙って、

殴られるままになったタッシールは

とても痛かったでしょうに、

仕事を完璧に成し遂げる目的も

さることながら、

ラティルへの愛があるからこそ

苦痛に耐えられたのではないかと

思います。

たとえ今回のことで

タッシールの顔が

少しくらい歪んだとしても

ラティルはタッシールのことを

嫌ったりしないと思います。

 

ところで、クリムゾンは

姿を消していたと思うのですが

兄龍たちに見えていないものが

タッシールには

見えていたのでしょうか?

それと、兄龍術の聖騎士を

気絶させたのもクリムゾン?

それとも、ランブリー?

どちらも謎です。

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