自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 761話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 聖騎士たちとの会議の行方

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761話 ラティルは聖騎士たちに話を始めました。

◇ただの好色ではない◇

通例通りに主張するには

証拠が足りない。

だから気を抜かなければならない。

 

そう考えたラティルは

聖騎士たちを見回すと、

空気の読めない人のように笑いました。

聖騎士たちは皆、

あの皇帝は何を言っているのかという

表情をしていました。

 

ラティルは、

アリタルの記憶の中で見た光景を

思い出しました。

無事に過ごしていても、

怪物が大勢集まり、結局、村の一つが

怪物の襲撃で消えました。

 

彼女は、

怪物の数が日毎に増えている。

今は聖騎士や神官たちの線で

どうにか解決できる水準だけれど、

今後はそうならないだろうと

話しました。

 

真ん中の席に座っている聖騎士団長が

手を挙げましたが、ラティルは

「後で」と言って、

手を下ろすよう合図しました。

 

続けてラティルは、

今は、現実に

直面しなければならない時では

ないだろうか。

ロードがいなくなったので、

怪物が自然に消えるだろう、

時間が経てば減るだろうと

気楽に構えている場合ではないと

話しました。

その言葉に、百花は眉を顰めました。

 

続けてラティルは、

それは問題を回避することだ。

今は怪物に対する対策を

考えなければならないので、

自分は、

いくつかの対策を考えてみた。

中にはタリウム

導入したものもあると話した後、

熱心に聖騎士団長たちを

見回しました。

聖騎士団長たちは

混乱した表情をしていました。

 

百花は口元を上げました。

まさか皇帝が

ロードと怪物は関係ないと

主張するのではなく、それを前提に

怪物を防備しようと主張するとは

思わなかったからでした。

 

怪物が増えているのは事実であり、

今以上に徹底的に怪物を

防備しなければならないということも

皆が同意する話でした。

皇帝は皆が知っている話の中に

自分が伝えたいことを巧妙に入れて

差し出していました。

そうしておいて、

何の企みもない人のように

笑っていました。 

 

先程、手を挙げた聖騎士は、

皇帝は、ただの好色ではないと

思いながら、再び手を上げました。

今度はラティルは、

質問を受け入れました。

いくつかの質問と意見が出ましたが

ラティルはすべて

滞りなく対応しました。

ようやくザイシンは安心して

肩の力を抜きました。

 

ラティルは

うまくいっていると思いながら

どんどん上がろうとする口元を

コントロールしました。

笑い過ぎれば、

魂胆が明らかになるからでした。

しかし、ここに集まった

聖騎士団長たちは、

ロードと怪物との関係よりも

怪物の防備に関心があったので

思っていたより

事がうまく運んだようでした。

 

しかし、

順調に話を進めていたラティルは

扉を開けて入ってくる人を発見すると

顔の筋肉が固まってしまいました。

聖騎士会議に

あまり出席しないという議長が

入って来たからでした。

議長が扉を閉めると、

静かだった会議室の中に

バタンという音が鳴り響いたので

聖騎士たちは後ろを振り向きました。

 

議長は、

自分のことは気にしないで

続けてと言うと

にっこり笑って手を振りました。

 

聖騎士たちは、

再びラティルを見ました。

しかし、ラティルは

議長を気にせずに

話し続けることが困難でした。

それでも無理に、議長から

視線をそらそうとしましたが、

一歩先に議長は、

皇帝とロードが関係しているという

その匿名の手紙は

どのように処理されたのかと

尋ねました。

 

言葉を続けようとしたラティルは

口を閉じて彼を見ました。

彼は、自分を攻撃しに来たのかと

思いました。

 

議長は、ラティルが

演壇に上がる前に座っていた席の

隣の椅子に腰かけて笑いました。

ザイシンは苛立たし気に

ラティルを見ました。

 

しかし、ラティルが答える前に、

それは皇帝を害する勢力が

送ったものだと、

タンベクが先に答えました。

議長は、

 

ああ、そうなんですか?

 

と初めて聞いたかのように

驚きの表情を浮かべましたが、

すぐに妙な表情をしながら、

それでも、

そんな手紙が送られて来た以上、

念のため、徹底的に

調べるべきではないかと

言いました。

 

ラティルは議長を

一発、殴りたくなりました。

議長はラティルをチラッと見て、

申し訳ないという表情で笑うと、

自分は皇帝を

疑ったりしているわけではないと

言い訳をしました。

 

続いて議長は兄龍を見つめながら

 

そうでしょう?

 

と尋ねました。

兄龍は、当然だと、

冷たい声で、きっぱり答えました。

ラティルは反論するために

口を開こうとしましたが、

それよりも前に兄龍は、

この部分は自分が先に調査した。

その過程で、手荒い方法を使ったため

タンベク卿とトラブルになったが

調査の結果、手紙を送ったのは

皇帝を害する勢力であることが

分かったと付け加えました。

兄龍の言葉に、議長は

目は笑っていないけれど

口元だけ上げました。

聖騎士団長たちが皆、

兄龍を振り返りました。

 

その視線を感じた兄龍は

顔が真っ赤に燃え上がり、

拳を握って正面を睨みつけました。

自分は絶対に

皇帝のために話したのではない。

調査をしたけれど

本当に何も出なかっただけだと

心の中で何度も言い聞かせながら

皇帝を見たところ、

兄龍は気絶しそうになりました。

皇帝が片手を胸に当てて、

自分は今、すごく感動したという表情で

彼女を見ていたからでした。

 

その鳥肌の立つ表情に

兄龍は不快になり、

腕をむやみにこすりました。

原則通りにしただけなのに、

皇帝が自分を助けたので、

つられて助けたように見え、

呆然としました。

 

兄龍卿がそう言うなら、

そういうことだろうと

議長は、気が進まなさそうに

呟きましたが、

その後は口をつぐみました。

◇魂胆はない◇

ラティルは、

聖騎士たちの会議が終わるや否や、

議長の腕を掴み、

少し話をしないかと提案しました。

議長は、すぐに承知しました。

 

周りに人が多すぎたので、

二人は会議室を出て、

誰もいない

扉の厚い部屋に入りました。

ラティルはしっかり扉を閉めた後

議長に、また、何かを

企んでいるのかと尋ねました。

議長は、

いつものように特別な魂胆はないと

答えました。

 

ラティルは、

最後に会った時、議長は

自分に皇女を始末しろと言い、

今は人前で、

自分がロードと関係しているのかと

聞いてきたと主張すると、議長は、

それは魂胆ではないと

優しい声で否定しました。

ラティルが眉をひそめると

議長は軽く笑いました。

そして、

自分は、ただ言いたいことを

言っているだけ。

皇帝が自分のことを気にするのは、

根に持っていることがあるからだろうと

言うと、ラティルに一歩近づきました。

彼の唇が耳元に近づきました。

ラティルが頭を上げると、

議長の顎のラインが見えました。

 

彼は、自分と皇帝は

目的は同じだけれど、

だからといって

味方だというわけではないので

うまくやらなければならない。

皇帝がそうしなければ、

今日のように

眺めてばかりいるわけにはいかないと

警告しました。

ラティルは、

今日も眺めてばかりではなかったと

つっけんどんに呟きました。

 

議長は低い声で笑った後、

先に部屋の外に出ました。

背後で扉が閉まる音がすると、

一人残ったラティルは、

近くの椅子を取り出して座りました。

 

ラティルは、議長と話をする度に

精神力が枯渇する感じがしました。

アリタルが彼と友達になった理由が

分かりませんでした。

◇自分なら100倍速い◇

それでもラティルは

すぐに元気を取り戻すと

楽しくなりました。

怪物とロードが関係していると

言い張った聖騎士は

一人もいなかったし、

皆、怪物を防ぐ対策についてだけ

質問して来たからでした。

ラティルは空き部屋から出ると、

満足そうな表情で馬車に戻りました。

 

一方、百花は、

大神官のようにしていたら、

百年経っても

皇帝の寵愛を受けることはできない。

帰り道は、

きちんとやってみるように。

自分がやれば、大神官より

百倍は速い。 もどかしいと

ザイシンに

小言を浴びせかけていました。

しかし皇帝が来ると

知らんぷりをして口をつぐみました。

 

ラティルは、

落ち込んでいるザイシンを見て驚き、

どうして、そんな顔をしているのかと

尋ねましたが、百花もザイシンも

理由を話しませんでした。

ザイシンは、

無言で馬車の扉を開けると、

ラティルに乗るよう促しました。

◇三人が探していたもの◇

クラインは馬車から降りると、

見慣れた宮殿を眺めました。

先日、黒魔術師の襲撃の際に壊れた所を

修理したので、

形が変わった所もありましたが、

それでも馴染みのある場所でした。

 

クラインが

どこを修理したのか調べる前に

宰相が駆けつけて来ました。

彼は、

しばらく見ない間に、クラインが、

一層、頼もしくなったと

歓迎しました。

以前の貴重な子馬に対するような

態度とは、全く違いました。

 

クラインは宰相に

ヒュアツィンテはどうしているか

尋ねると、宰相は、

中にいる。

最近、政務がさらに忙しくなり、

まともに眠ることもできずにいると

答えました。

 

クラインは、

それなら身体を洗ってから

会うことにすると言うと、

宰相は、

風呂に入ってゆっくり休むように。

夕方頃、皇帝が

直接、クラインを訪ねるようにすると

言いました。

 

クラインは、幼い頃から

生まれ育った寝室に歩いて行き、

久しぶりの休息を楽しみました。

しかし、 アクシアンは休む代わりに

皇帝が執務をする部屋の前で

彼が話をする時間ができるまで

黙々と待ちました。

 

3時間後、

ヒュアツィンテが疲れた顔で

出て来ました。

彼はアクシアンを発見すると、

疲れた顔に笑みを浮かべ、

アクシアンに近づき背中を叩きました。

仕事が忙しかったヒュアツィンテは

アクシアンを見て、

クラインが到着したことに気づき、

彼にクラインの居場所を尋ねました。

しかし、アクシアンは

返事をする代わりに、

他に少し話したいことがあると

とても小さな声で頼みました。

ヒュアツィンテは

アクシアンを執務室に入れました。

 

二人だけになると、

アクシアンはアドマルの地下で

変な文字を書いてきた手帳を

ヒュアツィンテに渡し、

事の経緯について説明しました。

 

ヒュアツィンテは

アイニが生きているという部分で

一度、眉をしかめ、

アイニとラトラシル皇帝、

そして、クラインが、

同じ「何か」を探していると聞いて

さらに大きく眉をひそめました。

ヒュアツィンテに

「探している何か」について

聞かれると、アクシアンは、

情報を探していたようだと

答えました。

 

ヒュアツィンテは手帳を持ったまま

これがそうなのかと尋ねました。  

アクシアンは、

分からない。

その文字だけ光を放っていたので

書き写してきたけれど、

到底、読むことができなかった。

しかしクライン皇子が

自分に隠そうとしていたので 

先に皇帝に伝えるべきだと思った。

そんなことはないと思うけれど、

もしかしたら

タリウムに役に立ち、

カリセンに害になる情報かも

しれないと話しました。

 

ヒュアツィンテは、

そのような情報があるとは

思えませんでしたが、

アクシアンが

そのような心配をした理由が

分かるような気がしました。

アイニの自決後、以前に比べて

両国の関係が

大きく悪化したからでした。

 

ヒュアツィンテは

ラティルと手紙で喧嘩しながらも、

敵同士になったとは

思いませんでした。

しかし、国民感情は違うようでした。

 

ヒュアツィンテも

手帳に書かれた文字が分からないので

手帳をすぐに閉じて秘書を呼ぶと、

古代語の専門家を探すよう

指示しました。

それから、ヒュアツィンテは

手帳の一番最初のページに

書かれた文字を、無作為に3つ選び、

他の紙に書き写して秘書に差し出すと、

この3つの文字をすぐに解読できる人を

探さなければならないと

付け加えました。

◇あれ◇

宮殿に到着したラティルは

聖騎士会議がどんなだったか

自慢したくなり、

すぐにハーレムへ駆けつけました。

しかし、

人間ではないロードの仲間たちは、

あまり関心がなかったり、

嫌がりそうなので、

人間であるラナムンと

タッシールを呼んで自慢しました。

 

ところが、

ラナムンとタッシールが

同じような表情をしたので、

ラティルは、

騒ぎすぎたかもしれないと思い

口を閉じて真剣な表情をしました。

するとタッシールは軽く笑いました。

 

ラナムンは、

楽しめて何よりだと

冷ややかに言いましたが、

視線は少し柔らかでした。

ラティルは、

自分の功績を聞いて

尊敬の念が湧いて来て

ああしているのかと思っていると

2人の男が

好意に満ちた表情を見せたので

満足そうにニヤリと笑いました。

 

その後、ラティルは

もう少し自慢した後、

出て行こうとすると、

タッシールは

そっとラティルに近づいて

彼女を捕まえると、

 

前におっしゃったあれ。

 

と言いました。

 

ラティルは

 

あれ?

 

と聞き返すと、タッシールは

思い浮かんだことがあるけれど

聞いてみますかと尋ねました。

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ラティルは、

ロードと怪物が直接関係ないことを

証明したかったけれど

確固たる証拠がなかった。

けれども、

いつか自分がロードであると

明らかになる日が来た時に、

自分が怪物と関係している

危険な存在であると

思われたくなかった。

だから、事前に、

怪物から身を守る方法を

教えることで、

ラティルがロードだと分かった時に

彼女と怪物が関係ないことを

証明しようと考えた。

回りくどい方法ですが、

そういうことなのかと思いました。

 

兄龍は性格が悪いけれど、

少なくとも、

嘘の証拠を捏造して

人を陥れるような人ではないと

いうことが分かりました。

 

久しぶりに登場したと思ったら

またまた

余計なことをしてくれた議長。

彼は一体何を考えているか

分からないので、彼のお眼鏡に

かなうような行動をするのは

大変だと思います。

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