自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 816話 ネタバレ 先読み 呪いが解けたか確かめるラティル

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816話 ヒュアツィンテはランスター伯爵に連れられてカリセンへ帰りました。

◇予言の言葉◇

ラティルは、

うっかり居眠りをしてしまったところ

目を覚ました時は、

すでに空が赤く染まっていました。

ラティルは立ち上がると、

ゲスターの部屋へ駆けつけました。

今日は、ゲスターの住居の扉の前に

護衛が立っていました。 

 

ラティルが来たことを、

警備兵が扉を叩いて知らせると、

すぐに扉が開いて、

トゥーリが現れました。 

彼は気分のいいことでもあったのか

顔を輝かせていました。

そして、坊ちゃんが

ラティルを待っているので

早く入るようにと言うと、

扉を大きく開けました。

彼も、

ラティルがロードであるという話を

聞いたはずでしたが、

少しも恐れる様子はありませんでした。

 

部屋の中に入ると、いつもと違って

少し瓦礫の匂いがしました。

怪物が侵入した時、ハーレムの建物も

あちこち壊したりしたので、

そこから匂ってくるようでした。

 

ゲスターは照れくさそうに

ラティルを呼ぶと、

彼女に近づきました。

ラティルは、

トゥーリに、何かいいことでも

あったのかと尋ねると、ゲスターは、

自分が黒魔術師であることを

トゥーリが知ったことで、

ロードである皇帝と、

もっと近づけるのではないかと

彼は期待していると、

そんなことを考えただけでも、

恥ずかしいというように

顔を真っ赤にして呟きました。

 

ラティルは、

ゲスターの身内の人たちは

彼が黒魔術師であることを

簡単に受け入れたと指摘すると、

ゲスターは、自分が普段から

体が弱いせいかもしれないと

消え入りそうな声で呟きました。

そして、ソファーを叩くと

ラティルに座るよう勧めました。

 

彼女はソファーに座ると、

ゲスターが、部屋の中を

忙しく歩き回りながら

おやつを用意する姿を見物しました。

彼が壁に立てかけた

瓶の蓋を開けるたびに、

甘い匂いが中から漂って来ました。

耳まで赤くして、

お菓子を持って来るゲスターは、

片手で怪物を操っていた黒魔術師とは

全くかけ離れて見えました。

だから、

ロルド宰相とトゥーリは

ゲスターが黒魔術師でも、

問題なく受け入れたのだろうかと

考えました。

 

それから、ラティルは

なぜランスター伯爵は、

ヒュアツィンテを

ここへ連れて来ることになったのか。

ヒュアツィンテは、

問題なく付いて来たのかと

尋ねました。

ラティルが知っているヒュアツィンテは

むやみに見知らぬ人を信じて

付いて行く人ではなかったからでした。

 

ゲスターは、

とりあえず言ってみたものの、

自分もどう説得すればいいのか

悩んでいた。

ところがヒュアツィンテ皇帝は

すでに自分が

ロードの側の者であることを

知っていたと答えました。

ラティルは、

どうやって知ったのかと尋ねました。

ゲスターは、

500年前のランスター伯爵の肖像画

手に入れて見たそうだと答えました。

そんな物が残っていることに

ラティルは驚いて目を丸くしました。

 

ラティルは、

それが残っているのかと尋ねると、

ゲスターは、ランスター伯爵が

当代最高の画家を呼んで描かせ、

よく保管しておけと言ったそうだと

答えました。

ラティルが、その理由を尋ねると

ゲスターは視線を横に向けながら

自分は知らないと答えました。

 

ゲスターは知っているくせにと

ラティルは思いましたが、

彼に恥をかかせたくなかったので

さらに問い詰める代わりに、

彼から渡されたお菓子を

受け取りました。

 

それから、なぜヒュアツィンテは

ゲスターに付いて来たのか。

ランスター伯爵が

500年前の人であることを知れば、

猶更、付いて来る気が

しなかったのではないかと尋ねました。

ゲスターはレアンのせいで

皇帝がロードだと疑っていたからと

答えると、

急に何かを思い出したように

「あっ」と言うと

クローゼットにかけておいた

コートのポケットに手を入れました。

彼は、そこから、手のひらほどの紙を

数枚取り出しました。

 

ラティルが「何なの?」と

尋ねると、ゲスターは、

皇帝がロードなら、

これが気になると思うので、

念のために作っておいたということを

ヒュアツィンテ皇帝から

伝えてほしいと言われたと

答えました。

 

ラティルが「それは何?」と

尋ねると、ゲスターは、

アクシアン卿が

アドマルの地下で書いてきた

古代語の予言だ。

手帳は議長が盗んでないと答えました。

 

ラティルは軽い気持ちで

質問したのに、

意外な知らせを聞いたので

いきなり立ち上がりました。

膝の上に置いた菓子皿が

床に落ちそうになりました。

 

ラティルは皿を脇に置くと、

何て書いてあるのか、

解読できるのかと

ゲスターを急かしました。

彼は、

特に言葉は書かれていないと

答えました。

ラティルは、

ただの落書きではないのではないかと

尋ねると、ゲスターは、

「やりたいように。

あなたの道に、しがらみはない」

とあると答えました。

 

ゲスターが、

皿から落ちたお菓子の切れ端を

別の皿を持って来て

乗せている間、 ラティルは

半狂乱の状態で立っていました。

そして、

思い当たる節がありながらも

やりたいようにやりながら

生きろというのは、

どういう意味だと思うかと

尋ねました。

ラティルは心臓がドキドキしました。

彼は、皇帝が、

もう自由に暮らしてもいいという

意味ではないかと

ラティルの考えと

同様の返事をしました。

◇実験◇

ラティルは

おやつを2、3個食べるや否や、

すぐに、

ラナムンの住居に駆けつけました。

ゲスターは、ラティルに

もっと居て欲しいようでしたが、

ラティルは、心臓が速く動いて

座っていることができませんでした。

 

ラナムンの部屋に行くと、

よりによって扉の前の壁に

大きな穴が開いていました。

穴を調べながら

修理方法を悩んでいた使用人たちが

ラティルを見ると、

普段より早く挨拶しました。

 

ラティルは

続けるようにと合図した後、

扉を叩きました。

「はい」という返事は

横から聞こえて来ました。

そちらを向くと、

ラナムンが片腕に皇女を抱いて

立っていました。

彼は散歩して来たと説明しました。

皇女は、昨日の騒動など

自分とは関係が全くないかのように

小さな頬を膨らませて

口をもぐもぐしていました。

 

ラティルは、

プレラは大丈夫かと尋ねました。

昨日の騒動が終わった後、

すぐに確認しなければならなかったのに

会いに来るのが、

あまりにも遅すぎました。

ラティルは横目で

ラナムンを見ていましたが、

彼と目が合うと、ラナムンは、

皇帝が自分と皇女のことを

考えているのは知っている。

他の人より、皇帝は

少し慌ただしいだけだと

淡々と話しました。

 

ラティルは、ラナムンが

怒っているようだと思いましたが

彼は、

一般人ではなく、

戦うことができる人の中で

皇帝が逃げろと言ったのは

自分と皇女だけだった。

だから、皇帝の気持ちは

その時、よく分かったと

言いました。

 

ラナムンが無表情で吐き出す毒舌に

備えていたラティルは、

彼が怒っていないようだと分かると、

ギュッと閉じていた目を

ゆっくり開けて彼を見ました。

ラナムンは

少し恥ずかしそうな表情で

いたずらに

赤ちゃんの頬を叩いていました。

赤ちゃんは、ラナムンが

煩わしいのか、眉を顰めて

彼の手を噛もうとしました。

 

ラティルは、その平和な姿を見ると

胸がドキドキしました。

これは何なのか。

ラナムンが、あのように言うのも

呪いが解けたせいだろうかと

思いました。

 

ラティルは、

あれこれ仕事が多くて、

気が気でないだけで、

絶対にラナムンやプレラのことを

考えていないわけではないと言うと

ラナムンは、

「はい、知っています。」と

答えました。

 

すると、ラティルは躊躇いながら

ラナムンを一発だけ

殴ってみても良いかと尋ねました。

すると、照れくさそうに

床だけ見ていたラナムンの表情が

あっという間に荒々しくなりました。

 

ラティルは急いで手を振ると、

そういう意味で殴るのではない。

呪いが解けたかもしれないと

思ったから。

アクシアンがアドマルの柱から

書き写して来た文字の意味が、

「呪いが解けたので、

もう自分勝手に生きろ」

だったからと言い訳をしました。

 

ラナムンは、

それが神の言葉なのかと尋ねました。

ラティルはそれを否定し

勝手に生きろと

書いてあったわけではないけれど

とにかく意味は似ていた。

それで、もしかして

自分とラナムンの間の

そういう関係が壊れたかどうか

気になったからと説明しました。

 

そして、ラティルは、

もしかしてラナムンが

誤解するのではないかと思い

急いで皇女をトントン叩くと、

うちの皇女はきれいだ。

ラナムンと同じで

きれいだと言いながら

こっそり顔色を窺うと、

ラナムンの顔が赤くなっていました。

 

どれだけ怒れば、あんなに顔に

血が集まるのだろうか。

慌てたラティルは皇女から手を離して

訳もなく穴の開いた壁を眺めました。

 

使用人たちは、

皇帝の愛情行為を見たくなかったのか

すでに、立ち去っていました。

ラティルは壊れた壁を

いたずらに軽く叩きましたが

さらに壁が崩れ落ちると

驚いて後ろに退きました。

その瞬間、後ろから

小さな笑い声が聞こえて来ました。

振り返ると、

ラナムンがいつもより少しはっきりと

笑っていました。

 

なぜ?どうして?

 

ラティルは、

罠かもしれないと思って尋ねると、

ラナムンは、

一層冷たくなった声で

一度だけなら大丈夫だと答えました。

ラティルは

 

本当に?

 

と尋ねると、

あの壁を壊すほど強く叩くのは

ダメだと答えました。

ラティルは

絶対にそんなことはしないと言うと

ラナムンを部屋へ連れて行きました。

 

彼はラティルが扉を閉める前に

再び出て行き、

カルドンに赤ちゃんを預けて

扉を閉めました。

 

ラティルは、

そんなに本格的にしなくてもいいのにと

言いましたが、ラナムンは、

母親と父親が喧嘩しているのを見て、

プレラが驚いて

刃を作るかもしれないので念のためと

返事をしました。

そして、思い出したように

すでに何匹かの怪物をやっつけたと

誇らしげに話しました。

 

その言葉に驚いたラティルは、

怪物を片付ける時、

体に刃が刺さった怪物は

別に分けておくべきだと呟きました。

ラナムンは、

記録しておくといいと提案しました。

 

ラティルは頷くと

ベッドから大きな枕を持って来て

枕を持ち上げました。

ラナムンは眉をつり上げると

素手で殴られると思ったと

言いました。

 

そんなことをしたら暴行ではないかと

ラティルは呆れたように笑うと、

再び姿勢を正し、

羽毛枕をラナムンの方へ

ポンと投げました。

枕は、真っ直ぐ

ラナムンに向かいましたが

彼の髪に触れる前に

空中でポンと弾けました。

破れた枕から出て来た白い羽毛が

空中に舞い上がって

ゆっくりと下に落ち、

ラティルの頭の上に

うず高く積りました。

ラティルは空っぽになった枕をつかみ

頭の上の羽をぼんやりと見て

ため息をつきました。

 

ラナムンは当惑して

ラティルの腕をつかむと

大丈夫かと尋ねました。

彼女の正体を全国民に

明らかにしてしまうという

極端な方法まで、遣って退けたのに

変化がなければ、

皇帝が、どれほど

がっかりするだろうかと心配しました。

 

ラティルがここ数ヶ月、

どれだけ熱心に

努力したのか分かっていたので、

ラナムンはラティルが失望した姿を

これ以上見たくありませんでした。

 

しかし、「大丈夫」と言って

顔を上げたラティルは

意外にも明るい表情をしていました。

ラナムンは、

本当に大丈夫かと尋ねて

手を差し出すと、

ラティルは、むんずと

ラナムンの手をつかんで

立ち上がりました。

ラティルは、髪の毛のあちこちに

羽が刺さった姿で明るく笑うと、

本当に大丈夫だと答えました。

 

本当に大丈夫そうに見えましたが

ラナムンは、

失望するはずの人が

あんなに笑っていると、

不安が消えませんでした。

 

ラナムンがラティルを呼ぶと、

彼女は、

本当に少しも失望していない。

単に網が消えただけだ。

けれども、

網から抜け出したからといって

自分が自分でなくなるわけではない。

ラナムンは永遠にワニで、

自分はワニチドリ。網がなくても

ワニチドリはワニチドリだと言うと

ラナムンは唇を噛み、

ラティルが、

とてもがっかりしたようだと

言いました。

ラティルは肩をすくめると

ラナムンを抱き締めました。

 

ラナムンが

ラティルの髪の毛の間に

手を入れて撫でると、

訳もなく眠気に襲われました。

 

ラナムンはラティルの額に

3回キスをした後、

自分はずっと皇帝の味方なので、

これからは

対抗者とロードはペアという伝説が

始まるようにすると言いました。

それを聞いたラティルは、

アイニはどうするのかと

思いつくままに尋ねると、

ラナムンの表情は

あっという間に冷たくなりました。

 

また、雰囲気を壊してしまったと

思ったラティルは、

再びラナムンの胸に顔を埋め

目をギュッと閉じました。

 

そういえば、ヒュアツィンテが

来たついでに、

アイニに会うって言っていたけれど、

実際に会って行ったのかどうか

気になりました。

そして、ギルゴールは

一体どこで何をしているのかも

気になりました。

◇付いて来たギルゴール◇

ギルゴールが振り回した槍が

議長の体すれすれの所を

通り過ぎました。

ギルゴールは槍を短く持って

振り回すと、

槍の先に刺さった

木の枝を払い落としました。

 

彼が首を回しながら笑うと、

議長は眉を顰めて

あちこちにできた傷を確認しました。

そして、特殊な服なのに

ぼろ切れで作ったようだと

嘆くと、ギルゴールは

もっと裂いてやると言いました。

 

議長は、

一体、いつまで

付いて来るつもりなのかと尋ねました。

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ゲスターが黒魔術師だと知っても

ロルド宰相とトゥーリの

彼への態度が変わらないのは、

ゲスターが黒魔術師でも

気にならないくらい、

彼のことを溺愛しているし、

ゲスターが人前で堂々と

怪物を退治したことを

誇らしく思っているからだと思います。

 

ラナムンが真っ赤になったのは

怒ったからではなく、

照れているからだと思うのですが

ラナムン=冷たいという

イメージがあるので、

彼が照れていることを

ラティルは

想像できないのかもしれません。

 

ロードは対抗者に勝てないという

運命を変えられなくても、

とりあえず、ロードが対抗者を

攻撃しなければ

反撃されないのだから、

ラナムンと喧嘩をしないように

過ごせば、

平和に過ごすことができると

思います。

アイニとも和解したので、

残るはプレラだけ。

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