自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 817話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルに心配されて嬉しいギルゴール

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817話 議長はギルゴールに、いつまで付いて来るのかと尋ねました。

◇父親以上の存在◇

お前が死ぬまで。

 

ギルゴールの

愛想の良さそうな口調の返事に

議長は眉を顰めました。

 

議長は、

自分が死なない体であることを

ギルゴールも知っているはすだと

言い返すと、彼は、

自分の花壇に埋めて、

永遠に剪定しながら

生きてもらうことにすると

言いました。

全く、話が通じませんでした。

 

議長の剣とギルゴールの槍が

空中で鋭く音を立てました。

鉄がぶつかる音が

だんだん速くなって行きました。

ギルゴールの槍が

議長をかすめる度に、

空中に木片が舞い上がりました。

そうしているうちに

 

やめてください!

 

と声がしたので

ギルゴールの槍は

議長の首の横で止まりました。

ギルゴールは槍を下ろさないまま

目を細めました。

シピサが議長の前に

両腕を広げて立っていました。

議長を守ろうとする姿に、

ギルゴールの目が

さらに細くなりました。

 

ギルゴールはシピサに

何をしているのかと尋ねると、

シピサは、

止めるように。

どうせ父も議長も

死ぬこともできないのだから

2人で戦ったところで

何の意味があるのかと抗議しました。

ギルゴールは、

自分の心が安らかになると

返事をしました。

 

ギルゴールは、

依然として槍を持っていましたが

言葉とは違って、これ以上

振り回したりはしませんでした。

ギルゴールの槍は、

シピサの目の前ギリギリで

止まっていました。

 

シピサはギルゴールの目を

まっすぐ見ました。

ギルゴールは片方の眉だけを

斜めに上げながら、議長のせいで

ラティルが大変だったことを

知っているかと尋ねました。

しかし、すぐにシピサが

 

お父さんは?

 

と挑戦的に聞き返すと

ギルゴールの眉がピクピクしました。

シピサは、

父も母を苦しめたけれど、

今はそばにいるではないかと

言いました。

 

ギルゴールの表情が強張りましたが

シピサは言葉を止めませんでした。

彼は、

父と母が自分を捨てた時、

議長一人がそばに残ってくれた。

自分にとって議長は

父以上に父親のような存在だ。

だから、 議長を傷つけるなら

自分とも戦わなければならないと

言いました。

そして、空中に向かって手を振ると

長い槍が現れました。

槍を持ったシピサは、その姿さえ

ギルゴールに似ていました。

しかし、ギルゴールに似た

姿で彼が守ろうとするのは議長でした。

 

ギルゴールの手から力が抜け、

彼は槍を下ろしました。 

◇死なないで◇

ラティルは、

枕から飛び散った羽を手に取り、

ゆっくりと本宮に歩いて行きました。

そして、温室の前を通り過ぎましたが

いつもと感じが違いました。

 

ラティルは何かを感じて

温室へ歩いて行きました。

すると、温室の扉の横に、

しばらく、姿を見せなかった

ギルゴールが

しゃがみこんでいました。

 

ラティルはギルゴールに

一体、今まで、

どこへ行って来たのかと尋ねると

彼に小言を言うために

彼の前へ行ってしゃがみました。

しかし、頭を上げた

ギルゴールの瞳を見ると、

口が塞がりました。

 

ラティルは

何かあったのかと尋ねると、

ギルゴールは何も言わずに

ラティルの頭に自分の頭を当てました。

彼の髪の一部が垂れて

ラティルの額に触れました。

 

お嬢さんの匂い。 いいね。

 

ギルゴールは

酔っぱらいのように呟きましたが

酒の匂いはしませんでした。

 

やはりギルゴールに

何かあったようでした。

ラティルは、

どうしたのかと聞こうとしましたが

口をつぐみ、 じっと膝を

突き合わせていました。

 

ギルゴールと議長は

ほぼ同時にいなくなったので、

もしかしたらギルゴールは

議長に付いて行ったのかもしれないと

ラティルは考えました。

彼女は

ギルゴールに質問するのをやめ、

レアンが言った言葉、

大賢者がレアンの代わりに

許しを請いに来たこと、

ヒュアツィンテが

自分を皇后にすると言うと、

大臣たちが

絶対に駄目だと言ったこと、

新しい予言を見たこと、

ラナムンに投げた枕が裂けて、

自分の頭に羽が落ちて来たけれど、

そのようなことに

流されたりしないという覚悟など

昨日からあったことを話しました。

 

それからラティルは言葉を止めて、

ギルゴールを見ました。

彼は眠っているように

目を閉じていました。

 

その平和な姿を見ているうちに、

突然、ラティルは怖くなって

彼を呼んでみました。

ギルゴールは目を開けませんでした。

 

ラティルは頭を上げ、

ギルゴールを呼びながら、

彼の肩を揺らしました。

心臓がドキッとする瞬間、

ギルゴールは、

ゆっくりと目を開き、

どうしたのかと尋ねました。

ラティルはようやく安心して

ギルゴールの頭を抱きしめると、

何でもないと答えました。

 

ラティルは、一瞬、ギルゴールが

死んだかもしれないと思いました。

果てしなく繰り返される呪いから

自分も抜け出すと、

ギルゴールもそこから抜け出して

完全に

自由になるのではないかという

気がしたためでした。

ラティルは、

その考えを思い浮かべるだけで

心臓がドキドキし、

ずっとギルゴールの頭に

自分の頭を擦り続けました。

 

ラティルはギルゴールに

「死なないで」と言いました。

ギルゴールが頭を上げました。

目が合うと、ギルゴールは

的を射た人のような

表情をしていました。

 

ラティルは、さらに怖くなって

再びギルゴールの頭を抱きしめ

死んではいけないと言いました。

ギルゴールは低い声で笑いながら

お弟子さんはまだ赤ん坊だと言うと

片手でラティルの頭を包み込み

額にキスをしました。

 

ずっと、そばにいてくれなくちゃ。

 

ようやくラティルは安心して

ギルゴールの肩に

頭をもたれました。

 

そうしているうちに、

遅ればせながら

シピサのことが思い浮かびました。

そういえば呪いが解けたけれど

シピサは大丈夫なのかと

心配になったラティルは、

ギルゴールに、

シピサのことを聞きました。

ところが、

シピサの名前が出てくるや否や、

ギルゴールの表情が悪くなりました。

 

どうしたのか。

ギルゴールは議長の所へ

行ってきたと思ったのに、

そうではなく、

シピサと何かあったのかと考えました。

◇努力した人々◇

アイニは、小高い丘の上から、

温室の前で寄り添って立っている

恋人たちを眺めていました。

そして、二人が抱き合った時、

彼女は失礼だと思って、

背を向けましたが、

意外にも背を向けた所に、

トゥーラが立っていました。

 

アイニは、

しばらく何も考えずに

彼を見ていました。

トゥーラもアイニを見つめながら

近づいて来ました。

まもなく二人が、

近くで向かい合うようになると、

アイニは何と言えばいいか分からず

しばらく、そのまま

彼を見つめるだけでした。

 

するとトゥーラが、

なぜ、カリセン皇帝と

会わなかったのかと

先に口を開きました。

アイニは、

どうして分かったのかと尋ねました。

トゥーラは、

自分の居場所の近くで話していたので

声が聞こえた。

話をしているところへ出て行って

他の所へ行けと言うのも

少し変なのでと言い訳をしました。

 

アイニは恥ずかしくて

地面ばかり見ていました。

あの話をしに来たのだろうかと

トゥーラは思いましたが、

彼は彼女の返事を待つように

立ち続けました。

 

答える必要はないだろうけれど

アイニは、

ゆっくりと口を開きました。

彼女は、

自分は自ら死を偽装して

自分の居場所と身分を捨てた。

他の目的のためだったけれど、

とにかく自分の選択だった。

アイニ・ダガは

存在しない人なので、

あえて、彼に会う理由はなかったと

答えました。

 

トゥーラは、

それは、ずっと死んだ人として

生きるという意味なのかと

尋ねました。

 

ようやくアイニは頭を上げると

家門は弟が継ぐだろうし、

カリセンには、

良い皇后になれる人材も多い。

自分が戻ったら、

カリセンのイメージにも

良くないと答えました。

 

トゥーラは、

ここでアイニを見た人が多いと思うと

指摘すると、アイニは、

知っている。

人々は自分を嘲笑うだろう。

自分が本当に

死んだわけではないということが

分かったので、

私に同情していた人たちは、

ラトラシル皇帝の肩を持つ。

そして自分の名誉は失われると

答えると苦笑いしました。

そして、

どうしようもない。

自分が責任を負わなければならないと

付け加えました。

 

トゥーラは、

なぜ彼女が急に考えを変えたのか

不思議に思いました。

しかし、自分が

気にすることではないと思い、

あえて聞きませんでした。

その代わりに、

これからどうするつもりなのか。

身分と名前の全てを捨てて生きるのは

簡単ではないと尋ねました。

 

アイニは、

どうせ黒魔術師たちの面倒を

見始めたついでに、

ずっと見ていこうと思うと

答えました。

その言葉を聞いたトゥーラは驚き

それは対抗者のすることでは

ないはずだと反論しましたが、

アイニは、

もうそんな区分けは無意味だ。

ロードと怪物は関係ないけれど

今後、数十年は

怪物の数が増えるだろうから

自分が役に立つと思うと

言いました。

 

トゥーラは複雑な目で彼女を見ました。

アイニは、

トゥーラが自分を見ていることを

認識できないまま、

アドマルの地下のことを

思い出しました。

文字が刻まれた巨大な柱が

四方を埋め尽くした

その地下の姿は

見る人を圧倒するほどでした。

 

アイニは生まれて初めて

圧倒的な絶望感を感じました。

好むと好まざるとにかかわらず

ラトラシルは、

彼女が今まで見た人の中で

指折り数えられるほど

熱心に運命を開拓しようと

努力した人でした。

 

アイニは、

ドミスの記憶の一部を

持つようになったので、

前世でも彼女が

懸命に努力したことを知っていました。

 

アイニは柱の文字を

一つも読むことができませんでした。

しかし、その中に刻まれているのが

全て予言かもしれないと思うと

息が詰まりそうになりました。

あのように熱心に生きてきた人が

この柱に刻まれた、いくつかの文字に

振り回されていたかと思うと

鳥肌が立ちました。

 

考えに耽っている

アイニの横顔をじっと見つめていた

トゥーラは、

何度も唇をピクピクさせました。

◇怒るクライン◇

 一方、

ラティルは宮殿の中を歩き回り、

世話をすべき人たちを見回し、

壊れた宮殿を点検し始めました。

 

ギルゴールは、ラティルの後ろを

ちょろちょろついて来て、

ラティルがしばらく立ち止まると

彼女の腰を抱きながら、

 

お嬢さん、私のことが心配なの?

 

と尋ねました。

一体、いつまで聞くつもりなのか。

ラティルは面倒くさくて

ギルゴールの手の甲を

パチンと叩きたくなりましたが

じっとこらえました。

彼がいなくなったかもしれないと

思った時、一瞬、感じた

恐怖のせいでした。

 

だから情というものは怖いと

ラティルはぐちぐち言いながらも、

ギルゴールを連れて歩き回りました。

 

ギルゴールはラティルに

歩き回りながら何をしているのかと

尋ねました。

ラティルは、

報告は来るけれど、

それでも自分の目で

確認しておいた方がいいからと

答えました。

ギルゴールは

ラティルが誠実だと褒めました。

 

自分は皇帝だからと、

彼女が言うと、ギルゴールは

 

もうすぐ皇配を決めるよね?

お嬢さんは、

誰に皇配になって欲しいの?

やはり私?

 

と尋ねました。

ラティルは偉そうに

歩いていましたが

その言葉を聞いてよろめきました。

ギルゴールは

ラティルの腕を力強くつかみました。

 

彼女はバランスを取りながら

ギルゴールを睨みました。

彼は瞬きもせずに

ラティルが自分を睨む理由を

尋ねました。

 

ラティルは

皇配候補の中でギルゴールは8位と

言いたいのをぐっと堪えました。

彼が死なずに元気でそばにいることを

願うことと、

彼に皇配を任せたいこととは

全く別の問題でした。

 

ギルゴールは、

なぜラティルが

自分をしきりに睨むのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

最初から何も言わないわけには

いかなかったので、

適当な言い訳を考えましたが、

彼女が口を開く前に

滝のようなものが水平に飛んで来て

ギルゴールを飛ばしてしまいました。

ラティルが首を傾げると、

メラディムが血人魚語で、

今度はお前が死ぬ番だと叫びながら

走って来ました。

 

ラティルは良かったと思い、

すぐに別の場所に移動しました。

その後もラティルは

あちこち歩き回った後、

最後にクラインを訪ねました。

 

アクシアンは

応接室に座っていましたが、

ぱっと立ち上がりました。

ラティルの正体を知ったからか、

彼女を見る彼の視線は

落ち着きがありませんでした。

しかし、ラティルは、

あえてアクシアンと

真剣な話をする必要はないと考え

 

クラインは?

 

と、すぐに聞きました。

アクシアンも

余計なことを言う代わりに、

 

中にいます。

 

と答えると、

すぐに扉を叩きました。

そして皇帝が来たと告げましたが、

 

自分はいないと言って!

 

と、クラインの怒りに満ちた声が

聞こえて来ました。

 

アクシアンは、クラインが

中にいないと言えと言っていると

伝えると、ラティルは

扉の近くまで歩いて行き、

全部聞こえていると言ってと

頼みました。

 

アクシアンは

再び扉を叩きながら、

全部聞こえていると伝えると、

1秒もしないうちに

扉がバタンと開きました。

 

クラインは唇をぎゅっと閉じて、

ラティルを悲しそうな目で見ました。

ひどく腹を立てている様子でした。

 

ラティルは、

クラインの怒っている姿も

ハンサムで良かったと言いました。

クラインは

褒めても無駄だと反抗しましたが

ラティルは、

褒め言葉ではないのにと言うと

両手で彼の顔を包み込み、

部屋に押し込みました。

後ろで、アクシアンが

勝手に扉を閉めてくれました。

 

クラインは後ずさりしながら

ラティルに押されるがままになり、

窓枠まで押し出されると

足に力を入れました。

ようやくラティルも

手を下げました。

 

ラティルはクラインが

無事に帰って来て良かった。

怒らないで欲しいと頼みました。

 

クラインは、

昨日、帰って来たのにと

恨み言を言いました。

 

ラティルは

バタバタしていた。

だから怒らないでと頼みました。

クラインは唇を固く閉じました。

 

ラティルは

彼の腕をくすぐりました。

クラインは

くすぐったくなかったけれど

結局、唇を開きました。

 

クラインは、

アドマルで、皇帝が

自分を探している声を聞いたと

打ち明けました。

ラティルは、

それは本当なのかと尋ねました。

クラインは、

けれども皇帝は自分の声を

聞くことができなかったと

答えました。

ラティルは、頷きました。

 

クラインは、

自分は皇帝のことだけを思いながら、

あの変なところで

本当に皇帝のことだけを考えながら

過ごしたのにと恨み言を言うと

ラティルは

クラインを抱きしめました。

彼に対して、すまない気持ちが

沸き起こってきました。

彼が、どれだけ怖かったことかと

思いました。

 

クラインもさらに抗議する代わりに、

ラティルを自分の懐に入れて

息を整えました。

 

彼は、

本当に怖かったと訴えました。

ラティルは、

自分はここにいるので、

ずっとここにいてと頼みました。

クラインは、

そばにいて欲しい。

昨日も一睡もできなかった。

これからは

皇帝がそばにいないと

眠れないと思うと言いました。

◇他のこと◇

皇帝があの皇子の部屋を訪ねた。

やはり、奴の命を

奪ってくるべきだった。

 

カルレインが部屋の扉を開けると、

どこからかゲスターが呟きました。

カルレインは灯りをつけました。

ゲスターは部屋の隅にしゃがんで

カードを裏返していました。

 

カルレインが、

あの皇子は感情的すぎる。

あのような性格では、

どうせ少しの間だけしか

寵愛を受けることができないと

言うと、ゲスターは顔を上げました。

カルレインは

ソファーの取っ手に腰掛けると、

それより今は、

他のことを気にするべきではないかと

言いました。

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シピサが自分よりも

議長を大事にしていることに

ショックを受けて

落ち込んでしまったギルゴールが

ラティルに

心配してもらったおかげで

たちまち元気になったのは

アリタルと別れてから

何千年もの間。

彼のことを心配してくれる人は

ほとんどいなかったので、

そうしてもらうことが

とても嬉しかったのではないかと

思いました。

 

もしかして、

ヒュアツィンテはアイニに

もう一度、皇后になって欲しいと

頼むつもりだったのでしょうか。

ゾンビにやられたヒュアツィンテは

大神官に癒された後、

気を失っているふりをしていた時に

思いがけずアイニの独り言を聞いて

彼女を見直していたので、

それもありではないかと思いました。

しかし、以前とは違って

自分の今の境遇は

全て自分で招いたことだと

思えるようになったアイニは

誰からの助けも借りずに

一人で生きていく力が

身に付いたのではないかと思います。

 

前にゲスターが

名前の頭文字を書いたカードを

作ったことがあったので、

彼はカードを使って、側室たちに

何かをしようとしているのかと

思いましたが、

カードを裏返すという表現を読み、

もしかしてゲスターは、

占いをしているのかと思いました。

 

やはりクラインは

ラティルといる時より、

離れている時の方が

カッコいいと思います。

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