自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 829話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ タッシールが気づいたこと

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829話 自分は逃げないと、タッシールは言いました。

◇有力な候補◇

こういうところが若頭だと

思ったヘイレンは

タッシールの笑顔を見ながら

安心する一方で心配もしました

 

ヘイレンは、

もし若頭が皇配になれなかったら

皇帝を愛しているのに

耐えられるのかと尋ねました。

しかし、タッシールは

皇配にならなければならないと

答えて、ヘイレンの口を塞ぎ、

悪い言葉は禁止だと命令しました。

ヘイレンが頷くと、タッシールは

手を退かしてくれました。

 

ヘイレンは小言を言うのを

止めるため、

また氷を取ってくると言って

急いで外に出ました。

 

彼は歩きながら、

自分がタッシールに感嘆した瞬間を

色々と集めるように思い出しました。

一方、タッシールは

自分の計略がこじれたり、

予測が失敗したことを

あえて一つ一つ考え直しました。

そのすべてのことは

ラトラシル皇帝と関連があり、

それ以外は、ほとんど外れたことが

ありませんでした。

問題は、皇配を決めるのが

皇帝という点でした。

 

タッシールが悩んでいる間、

ヘイレンは心を落ち着かせて

部屋に戻ると、

コーヒーが

鳥のおしっこ程度しか入っていない、

氷でいっぱいのグラスを置いて

タッシールの顔色を窺いました。

そして、

若頭が皇配になるつもりなら、

毎日仕事ばかりせず、

他の謀略も立てるべきではないか。

悪い意図があったけれど、

仕事の半分くらいは、ゲスターが

持って行ってくれたからと

話しました。

 

しかし、実はヘイレンは、

ゲスターが、

タッシールの仕事の半分も

消化できるという点が嫌でした。

最初から両足を上げて

諦めてしまったら、

どんなにいいだろうかと思いました。

 

タッシールは、

貴族と神官たちは、

ラナムンを支持していると

言いました。

ヘイレンは、

運命も支持していると思うと

付け加えました。

タッシールは、

だから自分は、貴族以外の国民と

神殿の支持を受けなければならないと

話しました。

 

しかし、ヘイレンは

神官たちが指示しているのは

ラナムンや大神官なので、

支持者を奪ってくるという

意味なのかと尋ねました。

タッシールは、それを否定すると

口の端を斜めに上げながら、

神官ではなく神殿の指示を受けると

答えました。

 

ヘイレンが「えっ?」と聞き返すと、

タッシールは、

自分が神殿の周囲に買っておいた土地は

全部で、どれくらいあるだろうかと

尋ねました。

ヘイレンは目をぼんやりさせた後

引き出しに駆けつけました。

彼はうずたかく積もった紙を

片手に手に取ることができずに

もがきました。

あまりにも数が多過ぎました。

 

タッシールは、

今、それを持ってくる必要はない。

ただその土地に

タッシール·・アンジェスの名前を

付けるようにだけ伝えてくれと

指示しました。

 

ヘイレンは「えっ?!」と聞き返すと

タッシールは、自分を表に

出さないようにしていたけれど

そんな場合ではないと思うと

返事をしました。

 

ヘイレンは興奮して

必要以上に素早く頷くと、

外国にある土地の名前を変えるには

行政手続きが必要なので

少し時間がかかるけれど、

タリウム国内なら

直ぐに済ませられると言いました。

 

彼はすぐに手帳を取り出すと

タッシールの言葉をメモし、

他にすべきことがあるかと

尋ねました。

タッシールは、

自分が皇配の席に一番近いと

噂を広めてと指示しました。

 

ヘイレンが「えっ?」と聞き返すと

タッシールは、

平民である自分が、

錚々たる皇配候補の中で

どのようにして

有力な候補になったのか語らせろと

答えました。

 

ヘイレンは、

「最も有力」ではないのかと

聞き返すと、タッシールは

最も有力だという言葉は聞き流される。

しかし、そのように人々に語らせれば、

人々はずっと自分の名前を

言及するようになると説明しました。

◇人気ランキング◇

侍従長が伝えてくれた

今週の側室の人気ランキングを見た

ラティルは、タッシールの順位が

急に上がったことに驚きました。

 

毎月、人気ランキングを発表していた

雑誌は、最近では、毎週、

発表するようになっていました。

距離の問題から、全国の投票を

毎週、集計することはできなかったため

3週目までは首都の投票数だけを集計し

4週目には、全国の投票数を

一緒に集計していました。

 

国民の人気投票で、皇配を決めることは

できませんでしたが、

それでも、ラティルは、毎週

この雑誌の人気ランキングについて

侍従長を通じて

伝えてもらっていました。

 

前回、タッシールは6位でした。

レアンと議長が怪物を放った時、

人々の前で堂々と戦った

カルレインとゲスター、

人々を助けたザイシンの順位が

急速に上がりました。

 

タッシールとラナムン、

メラディムも戦ったけれど、

宮殿の中で戦ったため、

順位変動は大きくありませんでした。

ところが、タッシールの順位が

あっという間に1位に上がったので

ラティルは不思議に思いました。

また、

 

どこへ行っても

タッシールさんの名前が見えたり

聞こえたりしました。

 

神殿に行きましたが、神殿が

タッシール・アンジェス海に浮かぶ

無人島のようでした。

 

神殿の周りに

タッシール・アンジェスの名前が

付いているのを見て

気絶しそうになりました。

 

と、読者の意見も意味深長でした。

 

侍従長は、

タッシールが、徐々に姿を

現しているようだ。

彼が買い入れた神殿の周りの土地全てに

自分の名前を付けているようだと

説明しました。

 

侍従長はランキングの後ろにある

点数表を見せてくれました。 

タッシールの点数は

貴族からの支持度70点

国民からの支持度70点 

全体認知度80点でした。

 

これは何なのかと

ラティルは口をポカンと開けて

侍従長を見ました。

侍従長は、

皇帝が正体を明らかにした時、

その雑誌社を利用しようとしたことで

事件が終わった後、貴族の間で

その雑誌を見るのが

流行するようになったと答えました。

 

ラティルは

「えっ?本当に?」と聞き返すと

侍従長は、

皇帝も見る雑誌なので、

自然に貴族の情報員も多数生まれた。

それで情報員たちの話を土台に

点数を出したと答えました。

 

ラティルは

口をつぐむことができませんでした。

何人かに聞いた話を点数にして

ばら撒くことに呆れました。

 

侍従長は、

ラティルの呆然とした表情を見て、

自分も情報源の1人だという話は

しないことにしました。

もちろん、彼が情報源になった理由は

純粋にラナムンを

支持するためだけではなく、

皇帝がロードであることを

陰で誹謗する貴族たちが

出てくるのではないかと

探るためでした。

 

侍従長は、

自分が別途調査したところによれば、

支持率とは別に、

平民よりむしろ貴族の方が

タッシールを高く評価していると

伝えました。

 

ラティルは眉をつり上げ

タッシールの活躍を

間近で見ているからなのかと

尋ねました。侍従長は、

そのようだ。

国民はタッシールが出した

色々な計略や知的な助けを

知ることができないからと答えました。

 

タッシールの活躍は

群を抜いて多かったのにと

ラティルは、

自分でも知らないうちに

口角を下げました。

侍従長はそれに気づきました。

◇人形◇

侍従が購入しようが、

側室本人が購入しようが、

ハーレムのすべての住居にも

側室の順位が上がった雑誌が

置かれていました。

 

トゥーリは、

先週2位だったゲスターが

3位に下がった上に、その元凶が

新しく1位になった

タッシールであることを確認すると

息もできませんでした。

 

トゥーリはゲスターに、

これを見たか。

とんでもないことだと

慌てて叫びましたが

言葉が続きませんでした。

ゲスターは、半月近くもの間、

日の当たる窓辺で、

ほとんど人形を作っていました。

 

人形を作っている場合ではないと

トゥーリは心の中で叫びました。

おそらく、あの人形は

皇帝の2番目の子供に

あげる人形だろうけれど、

トゥーリは、これ以上、ゲスターが

皇帝の2番目の子の世話をする

必要がないと考えました。

どんなに面倒を見ても、

結局は別の側室の子であり、

その子が4、5歳ぐらいになれば

実の父親を除く他の側室たちを

皆、敵と思うはずだからでした。

 

ゲスターはトゥーリに、

そのようなことに、

一々、気を使うなと言いました。

しかし、トゥーリは、

タッシールが卑劣な手を使った。

かましくも、土地に

タッシール・アンジェス

名前を付けたと抗議しました。

 

ゲスターは、

全て彼の土地だから仕方がないと

返事をしました。

しかし、トゥーリは、

ロルドの家門も

土地をたくさん所有しているけれど

土地ごとに「ロルドのもの」と

幼稚なことを書いていないと

怒りました。

 

ゲスターは静かに笑いながら

人形を作り続けました。

トゥーリはブツブツ言いながら

雑誌をどこかにしまいに

出かけてしまいました。

その間にゲスターは

ついに完成した人形を床に置き、

ランブリーに、

持って来たのかと尋ねました。

ランブリーは

タッシールが散歩している間に

素早く抜いた彼の髪の毛を何本か

ゲスターに差し出しました。

 

ゲスターは、

人形の頭の中に髪の毛を入れ、

目立たないように

表面を縫い直しました。

糸を歯で切った瞬間、扉が開き、

トゥーリが戻って来ました。

彼は、人形はどこへ行ったのかと

尋ねました。

◇気づいてしまった◇

ラティル、ラトラシル、

皇帝、ロード、カレイ。

 

タッシールは仕事の合間に

皇帝の名前を色々と書いてみました。

ヘイレンが見たら

誤解するのではないかと思い

名前を書いては、すぐに黒いインクで

塗りつぶしました。

 

愛していなくても

嫉妬をすることができるだろうか。

最近、タッシールは

最もそのテーマに没頭していました。

皇帝を取り巻く男たちに

自分が嫉妬しているのは確かでした。

でも、これが愛なのだろうか。

 

あの正体不明の金色の目の男とは、

その後、会っていませんでした。

彼の歌声は、彼と出会った後に

途切れました。

 

タッシールは

再び皇帝の名前を1つ消して

無理矢理、

仕事に没頭しようとした時、

窓の外で、柔らかい女性の声が

彼の名前を呼びました。 

宮殿には多くの女性がいましたが、

ハーレムにはいませんでした。

先帝時代は、

ハーレムで働く人々は皆女性でしたが

今は皆、男性でした。

 

「陛下?」

タッシールはペンを置き

窓まで歩きました。

カーテンを横に開くと、

裏庭のベンチに座っている

皇帝が見えました。

 

タッシールは時計を見ました。

今の時間、皇帝は

夕方の執務室での業務に入る前に

あちこち視察している時間でした。

それなのに、

なぜ皇帝が彼を呼ぶのか?

 

彼が扉を開けると、皇帝は

いつもより明るい笑みを浮かべて

手招きしました。

彼は窓枠を乗り越えて

皇帝のそばに近づくと、

彼女は素早く手を握り、

横に引き寄せました。

「早く」という催促の声は

いつもより優しく親切でした。

 

彼が隣に座ると、

皇帝は微笑みを浮かべました。

タッシールは、

気分が良さそうだけれど、

何か楽しいことでもあったのかと

尋ねました。

最近の皇帝は、彼を訪ねてくる度に

眉間に少ししわを寄せていました。

レアンが起こした事件の後始末から

皇配の問題まで、

色々と複雑なことがありそうでした。

 

皇帝は

タッシールと会えて嬉しいからと、

夢のような声で囁き

彼の手に自分の手を重ねました。

 

タッシールも、

自分に会えて嬉しいだろうと言うと

皇帝の手を取って

手の甲にキスをしました。

しかし、タッシールは

彼女が最近ずっと悩んでいたことを

指摘しました。

皇帝は、

決定を下したと返事をすると、

片方の口の端を

いたずらっぽく上げました。

思ったより早く決めたんですねと

タッシールは返事をしました。

 

彼は心底、意外だと思いました。

皇帝が悩む時間が

長くなっているのを見て、

彼は、皇帝が出産した後に

皇配が決まると思いました。

 

皇帝は、

そのようにすると小さく囁くと

タッシールの首筋に手を触れ

彼が自分に

愛していると言ってくれればと言って

彼の首筋にキスをしました。

 

タッシールは

乾いた視線を下に落とし、

皇帝の長い首を見下ろしました。

彼が反応しないと

皇帝は顔を上げて

嬉しくないのかと尋ねました。

本当に寂しがっている様子でした。

 

タッシールは

中途半端に作ったと呟くと

にっこり笑いながら

ベンチから立ち上がりました。

 

皇帝は目を大きく見開いて

彼を見上げ、

どうしたのがと尋ねました。

当惑している表情でした。

 

タッシールは、

皇帝とそっくりなこの女が

外見を変えただけの人間なのか、

それとも怪物なのか、

または、

幻想のようなものなのかが

気になりました。

 

偽の皇帝は、

さらに悲しそうで哀れな表情で

「タッシール、愛している」

と囁きました。

本物の皇帝が、彼の冗談に

相槌を打ちながら

からかうようにしてくれる告白とは

異なり、感情が

切々とにじみ出ている声でした。

 

あの偽者をどう処理すればいいのか

考えていたタッシールは

一瞬、頭が凍りついてしまいました。

 

タッシールは眉をしかめました。

犯人が誰だか分かる気がしたし

あの偽皇帝が

人ではないということも

分かるような気がしました。

そして、自分が

皇帝を愛していることまでも。

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タッシールは、ラティルが不在の時に

皇帝の代役を

きちんと務められるだけの

才覚も実力も度胸もあるし、

もし、国の財政が

危機に陥いるようなことがあっても

彼の商才で

それを乗り越えることも

できると思います。

もっとも、彼が

大蔵大臣を兼任していれば

タリウムは豊かになる一方だと

思いますけれど。

 

タッシールが皇配になるのに

足りないものがあるとしたら

おそらく、それは身分。

彼が平民のせいで、

反対する人は少なからずいると

思います。

けれども、ラティルは

そんなことは気にせず、

皇配になる資質を十分備えた人を

選ぶのではないかと思います。

ただ、その人が

ラティルのことを愛していなかったら

資質は2番手でも

彼女を愛している人を

選ぶかもしれません。

 

タッシールは

ラティルのことを愛していると

気づいたけれど、ラティルが、

それを感じられなかったら

タッシールを選ぶのに

躊躇するかもしれません。

 

もし、タッシールが

偽者のラティルを

見分けられなかったら

どうなっていたのか。

ゲスターは、

悪知恵が働くことにかけては

天才だと思います。

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