自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 858話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 母親たちの戦い

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858話 ついにタッシールは皇配になりました。

◇母親たちを呼ぼう◇

ある日、ラティルは食事中に、

タッシールの母親が、

よく旅行に行くと

言っていなかったかと

尋ねました。

イチゴを噛んでいたタッシールは

しばらく目を丸くした後、

何か話したいことでもあるのかと

尋ねました。

 

普段、ラティルが

側室の家族に関して聞くのは、

安否程度でしたが、今日の質問は

それとは違いました。

 

ラティルは、

しばらく言葉を選びました。

自分で考えたことを、

そのまま、タッシールに

伝えてもいいのか

悩んでいたからでした。

 

しばらく悩んだ末、ラティルは

タッシールが他の人の言葉を

勝手に誤解する人ではないという

結論を下し、

実は、タッシールが皇配になってから

ハーレムの雰囲気が

随分、殺伐としてしまった。

それだけ、仕事は楽になったけれどと

打ち明けました。

タッシールは、否定することなく

頷きました。

 

皇配となったタッシールは、

ラティルの向かいの執務室を

与えられて、

勤務することになりました。

皇配や皇后だからといって、

その席に座っているだけで、

仕事はすべて、秘書たちに

任せる人もいたので、

必ずしも皇配と皇后の執務室が

皇帝の執務室の目の前に

あるわけではありませんでした。 

 

しかし、タッシールの執務室は

ラティルの秘書たちが

強く説得した結果、

ラティルの執務室と

最大限近い位置になりました。

これは、ラティルにとっても

彼女の秘書たちにとっても

タッシールにとっても

幸いなことでしたが、他の側室たちは

そうではありませんでした。

 

彼らは

皇配になれなかったことにも

腹を立てているのに、

タッシールが一日の日課の大部分を

ラティルのそばで過ごすことになると

より一層、怒りが

大きくなってしまいました。

 

だからといって、この怒りを

ラティルや

執務室で働くタッシールに

ぶつけることもできなかったので

その結果、自分たち同士で

もっと熱心に戦うようになりました。

 

ラティルは数日前、

ラナムンに会いに

ハーレムへ行きましたが、

殺伐とした空気が

肌にひりひりするほどでした。

 

昨日、ハーレムの管理者が

自分の所へやって来て、

9回も喧嘩が起こったと訴えていたと

ラティルが話すと、

タッシールは眉を吊り上げながら

皇帝の所へ来たのかと言って

笑いました。

 

今や彼が皇配なので、管理者は、

ハーレム内で起こったことを

まず、タッシールに

報告しなければなりませんでした。

 

ラティルは、

まだタッシールは

皇配になったばかりだし、

側室たちの中には

怖い人も多いので、

自分に話しに来たのだろうと

弁解しました。

 

それでも自分に話さなければ

ならないのではないかと、

タッシールは内心考えましたが、

まずはラティルの話に集中しました。

 

タッシールは、

そのことと自分の母の旅行と

関係があるのかと尋ねました。

ラティルは、その雰囲気に

風を通そうと思うと答えました。

 

タッシールは、

自分の母親は、自分とは性格が違うと

言いました。

ラティルは、

タッシールの母親が来て

雰囲気を変えてくれることを

望んでいるのではなく、

側室たちの母親を

招待しようと思っている。

サーナットとラナムンと

ゲスターの母親は、

皆、同じ所に住んでいるけれど、

タッシールの母親は、

いつも歩き回っているから

聞いてみたと説明しました。

 

母親たちを呼ぶと聞いて、

タッシールは、

今度は少し驚きました。

 

タッシールが、

「母親たちを呼ぶ?」と聞き返すと

ラティルはむっつりして

肩を落としました。

 

彼女は、

最初は家族単位で呼ぼうとしたけれど

アトラクシー公爵とロルド宰相を

思い出してみてと言いました。

タッシールは、国務会議の時に、

彼らが休む間もなく戦ったり、

彼らの一派を

前面に出して戦わせていたのを

思い出しました。

 

ラティルは、

タッシールとサーナットの両親は

そんなことはしないだろうけれど、

アトラクシー公爵と

ロルド宰相が加われば、

喧嘩が起こるだろう。

その二人を抜かすためには、

側室たちの母親を呼ぶしかないと

説明しました。

 

タッシールは考え込んだ後に、

その集まりがうまくいけば

良い効果が出るだろうけれど、

うまくいかなければ

逆効果になると思うと言いました。

 

ラティルは「そう?」と

返事をした後、

それで、タッシールの母親は

来られるだろうかと尋ねました。

 

タッシールは、

母親は自分の任命式に来て、

まだ商団に留まっているので、

皇帝が呼べば、必ず来るだろうと

答えました。

 

タッシールは、母親が

ラティルを怖がっていることを

思い出し、 その話を

皇帝にすべきかどうか悩みました。

 

ラティルは、にっこり笑って

タッシールの腕をさすりながら

他の側室たちにも話を伝えて、

日程を決めて欲しいと頼みました。

 

タッシールは、

メラディムやギルゴールは

どうすればいいのかと尋ねました。

ラティルは、

呼ばなくていいし、

おそらくクラインの母親も

来られないだろう。

ザイシンは分からないと答えました。

◇母親たちの戦い◇

タッシールがザイシンに

母親について尋ねると、

ザイシンは目をパチパチさせて

首を横に振りました。

 

タッシールは、礼儀上、

カルレインにも母親が来られるか

尋ねましたが、彼は困った表情で

タッシールを見つめるだけで、

答えませんでした。

 

数日後、 皇帝と側室の母親たちの

集まりの時に、

やって来た母親たちは、

アトラクシー公爵夫人と

クレムシュティン公爵夫人、

メロシー伯爵夫人、そして

アンジェス商団の副頭の

四人だけでした。

 

ラナムン、ゲスター、サーナット、

タッシールの四人は不安になり、

自分たちの母親とラティルとの食事に

参加したがっていましたが、

ラティルは彼らに、来なくてもいいと

きっぱり言い切りました。

ラナムン、ゲスター、

サーナット、タッシールが

一緒にいても、雰囲気が

殺伐とするのは変わらない。

ラティルは今日、

「和やかな雰囲気」を

作る予定だったので、

雰囲気を台無しにするような要件は

すべて排除しなければ

なりませんでした。

 

側室の母親たちが席に着くと

ラティルは上座に座りました。

そして、微笑みながら

彼女たちを見回すと、

自分たちだけで会うのは初めてだ。

皆、楽しんで行くようにと

声をかけました。

ラティルは、できるだけ優しく

笑おうと努めました。

 

アトラクシー公爵夫人は

にこやかに笑いながら

皇帝に招待されて光栄だと

言いました。

彼女は、最近ラティルが

最も多く会った人でした。

 

メロシー伯爵夫人は、

ラティルが、このような席を

用意してくれたことに感謝しました。

 

メロシー伯爵夫人は、最近ラティルと

会う機会がなかったものの、

数年前、ラティルが、

しばらく領地に

滞在していたこともあったので、

やはり安心して

笑うことができました。

 

しかし、

クレムシュティン公爵夫人と

アンジェス商団の副頭は違いました。

それでも、

クレムシュティン公爵夫人は

パーティーで何度も

ラティルと会っていましたが、

商団の副頭は、

ラティルとこのように

近くで対面するのが初めてでした。

 

ラティルは、

雰囲気が再び重くなりそうになると、

食べ物を持って来るよう

手招きしました。

 

下女たちが食べ物を置いて退くと、

ラティルはフォークをつかみ、

皇配の母親である商団の副頭に

タッシールと、

よく連絡を取っているのかと

一番最初に声をかけました。 

彼女は、あまり連絡を取っていないと

返事をしました。

ラティルは、

彼に会いたくないのか。

タッシールは可愛い息子だから、

よく会いたくなるのではないかと

尋ねると、商団の副頭は、

昔からタッシールは、

自立した性格だ。

会うと優しいけれど

離れていても元気だったと

答えました。

 

ラティルは商団の副頭に

何度か話しかけているうちに、

なぜタッシールが、

彼と母親の性格がかなり違うと

言ったのか悟りました。

 

硬直した答えだけが返って来ると、

ラティルは、今度は

クレムシュティン公爵夫人の方を

向きました。

彼女は、ラティルが何を言おうと

熱心に答えてやるという姿勢で

猛烈に目を輝かせていました。 

その表情を見たラティルは、

何か言わねばならないと思い、

「ゲスターは・・・」と

口を開きました。

ところが、実際に話そうとしてみても

特に言うことがありませんでした。

 

ラティルは、

なぜ、あんなに優しく育ったのかと

適当に言い繕いました。

クレムシュティン公爵夫人は

顔を明るくして、

天賦の才だ。

幼い頃から、うちのゲスターは、

いつも愛らしくて穏やかで

子羊のようだった。

大人になった今も、

柔順で羊のようだと答えました。

ところが、

クレムシュティン公爵夫人が

次の言葉を発しようとする合間に、

アトラクシー公爵夫人は

「ふふっ」と軽く笑いました。

クレムシュティン公爵夫人は

口を開けたまま、

目だけを、そちらへ向けました。

 

アトラクシー公爵夫人は、

ハンカチを取り出して

口元を隠しながら首を横に振ると

まず、クレムシュテイン公爵夫人に

謝った後、自分は、

黒魔術師のような話は初めて聞くので

続けて話してと促しました。

 

ラティルは肉を噛むことができず

思わず飲み込んでしまいました。

もしかして、アトラクシー公爵と

ロルド宰相のように、

その妻たちも仲が悪いのかと

不吉な予感がしました。

 

クレムシュテイン公爵夫人は、

黒魔術師が何だと言うのか。

カリセンの元皇后は、対抗者なのに

黒魔術師たちと交流していた。

ゲスターは黒魔術師だけれど

タリウムを救ったと反論し、

ラナムンは対抗者なのに、

黒魔術師と交流もできず、

タリウムも救うことができなかったと

皮肉を言いました。

 

100%仲が悪い。 確かに悪い。

ラティルは震える手で

グラスを握りました。

 

アトラクシー公爵夫人は、

ゲスターがタリウムを救って

良かった。

ゲスターは皇配でもなく、

対抗者でもなく、子供もいないので、

どうしても名誉が必要だ。

これからも何かあったら

よろしくお願いしたい。

ラナムンは、

皇帝の大切な長女を

守らなければならないからと

言い返しました。

 

メロシー伯爵夫人は、

笑わないように唇を噛み締めました。

彼女なりに、

この口論に巻き込まれないように

努力していたのでした。

ところが、

クレムシュティン公爵夫人が

にっこり笑いながら、

なぜ笑うのかと、

メロシー伯爵夫人に尋ねました。

 

彼女は優しい笑みを浮かべたまま

メロシー伯爵夫人をじっと見て、

頭を傾けながら

何がおかしいのかと再度尋ねました。

メロシー伯爵夫人は、

おかしいわけではないと

否定しましたが、

クレムシュテイン公爵夫人は、

でも、先程、あざ笑った。

なぜ笑ったのかと、

ずっと笑いながら尋ねると、

メロシー伯爵夫人は、

そうではないと言って、

このまま頭を下げているべきか、

それとも反論すべきか

しばらく、考えました。

彼女には近衛騎士の息子がいるけれど

彼女は余計な喧嘩を嫌う性格でした。

しかし、彼女自身が

ここから締め出されれば、

サーナットとクレリス皇女の対面が

共に失われるのではないかと

心配しました。

 

皇女のためにも、今後は

皇室主導の催しやパーティー

頻繁に出席しなければ

ならないだろう。

社交界で見下されたら、

もっと大変になるのではないかと

結論を下したメロシー伯爵夫人は、

あざ笑ったのでない。

アトラクシー公爵夫人の話を

聞いているうちに、サーナットも

守る人が多いという考えが浮かんで

笑った。

サーナットは

皇帝も守らなければならず、

大切な皇女も

守らなければならないからと

返事をしました。

 

クレムシュティン公爵夫人の顔が

冷たく固まりましたが、

すぐに彼女は

優雅な笑みを浮かべながら、

サーナット卿は近衛騎士団長だから

皇帝も守らなければならないし、

二番目の皇女も

守らなければならないと言うと、

しまったというような表情で

自分の口を片手で塞ぎながら、

サーナット卿は、

もう近衛騎士団長ではなかったのか。

それとも、まだ近衛騎士団長なのか。

紛らわしいと言いました。

メロシー伯爵夫人の表情が歪みました。

 

ラティルは胃もたれしそうでした。

半分覚醒した体でも

胃もたれするかどうかは

分からないけれど、

食べ物が食道の途中で

止まってしまったような気がしました。

三人の貴婦人の口論は、

アトラクシー公爵とロルド首相の口論と

変わりませんでした。

 

しかし、最も気になるのは、

この三人の口論では

ありませんでした。

それでも、この三人は、

互いに攻撃を交わしながら

話をしている。

しかし、タッシールの母親は、

全く、話の中にも

入れていませんでした。

 

アンジェス商団の副頭は、

タッシールではなく、

カルレインの母親のようでした。

 

見るに見かねたラティルは、

タッシールは頭がいいと言って

もう一度、副頭と

話をしようとしました。

彼女が「はい、 陛下」と返事をすると

ラティルは、

何か秘訣でもあるのだろうか。

プレラやクレリスもタッシールのように

賢く育って欲しいのだけれどと

尋ねると、副頭は、

生まれた時からそうだったと

答えました。

ラティルは心の中で

会話が続かないと嘆きました。

 

貴婦人三人は、

約束でもしたかのように、

アンジェス商団副頭には

最初から話しかけませんでした。

それでも、彼女に文句を言わないだけ

幸いでした。

 

ラティルは食欲がなくなり、

無理やり食事を止めました。

側室の母親と親しくなって

雰囲気を盛り上げる計画は

完全に失敗に終わりました。

◇食事の後◇

食事を終えてお茶を飲んだ後、

ラティルは急な会議があると

言い訳をして立ち上がりました。

 

彼女は、

ラナムン、タッシール、

ゲスター、サーナットを

こちらへ呼ぶので、

楽しい時間を過ごして行くように。

また今度、一緒に食事をしようと

告げると、

母親たちを一人一人抱きしめ

さっさと執務室に逃げ込みました。

そして、侍従長に、

客室に貴婦人たちがいるので、

側室たちに、

母親たちを自分の部屋へ連れて行き

部屋とハーレムの見物をさせるよう

指示しました。

 

侍従長は、

食事の席が楽ではなかったようだと

指摘すると、ラティルは、

アトラクシー公爵とロルド宰相と

自分を嫌っているカルレインと

一緒に食事した感じたと答えました。

 

侍従長は、

実際に現場を見ていないので、

何とも思わないのか笑い出しました。

ラティルは、

侍従長が席を外している間に

疲れ果てて机に倒れ込みました。

 

ところが、

メロシー伯爵夫人を

迎えに行ったと思っていた

サーナットが、思いがけず

執務室の中に入って来ました。

ラティルは、

どうしたのかと尋ねると、

サーナットは、

話したいことがあると答えました。

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クレムシュティン公爵夫人?

ロルドではないの?と思い、

爵位の名前と苗字が違うことについて

調べてみたところ、ロルド宰相は

クレムシュテインという名の領地を

治めていて、

クレムシュテイン公爵位

継いでいるけれど、

クレムシュテインを苗字に

していないということではないかと

思います。

一方、アトラクシー公爵は

領地名を苗字にしているという

ことなのだと思います。

領地名を苗字にしている場合、

比較的近年に爵位を継いだか

すでにある貴族の分家筋であることが

多いそうなので、ロルド宰相は

自分の方が、

アトラクシー公爵より由緒正しいと

自負しているかもしれません。

 

それにしても、母親たちの争いは

父親たちよりも恐ろしい。

ラティルは女の友達がいないので

女性同士の確執を

見たことがないのではないかと

思います。

息子たちの雰囲気をよくするために

母親を呼ぶなんて、

浅はかな考えだったと思います。

 

いよいよ、

日本版のマンガ166話に

捜査官のアニャが登場しました。

167話には、義妹のアニャも

登場しますが、

絵だけを見ても、高慢ちきで

我儘娘といった印象でした。

作画担当者様は、

登場人物の特徴を捉えた絵を

書かれていると思います。

 

shaoron-myanmyan様

RM様、おさよ様

いつもコメントを

ありがとうございます。

 

ゲスターは金髪だと

思い込んでいたのですが

マンガを見ると茶髪でしょうか?

RM様のおっしゃる通り

ザイシンは筋肉がすごいので

優しそうに見えるのは

ゲスターくらいのようです。

 

MG様

初めてのコメントを

ありがとうございます。

いつもお読みに来ていただき

感謝の気持ちでいっぱいです。

MG様のコメントのおかげで、

それぞれの登場人物の役割を

認識でき、最近、

サーナット卿の悪口ばかり

言っていたことを反省しました。

 

さて、今後のお話の展開ですが、

サーナット卿のターンが終わると

ラナムンと

カルレインのターンとなり、

頻繁にプレラが

登場するようになります。

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