自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 860話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 新年祭での出来事

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860話 ラティルはラナムンとサーナットの両方に、新年祭に入場する時、彼らの子供を抱いてくれと頼まれましたが・・・

◇妙に気分が悪い◇

クレリスはまだ幼いので、

わざわざ出席しなくてもいい。

プレラは長女だし、最初の頃、

自分が気にかけてあげなかったので

今回はプレラを抱いて入場すると、

ラティルが告げると、

ラナムンはもちろん、サーナットまで

「分かりました」と素直に答えたので

ラティルは、ほっとしました。

 

しかし、その後、

部屋に戻ったラナムンは

妙に気分が悪くなりました。

しかし、自分がなぜ気分が悪いのか、

自分でも理由は分かりませんでした。

ただ、気分が悪いという感情が

はっきり分かるだけでした。

◇お揃いの服◇

パーティーの数日前、ラナムンは

ラティルの侍女長を訪ねると、

今回のパーティーで、

皇帝が、どのような服を着るのか

尋ねました。

プレラと皇帝の服を

合わせたかったからでした。

 

侍女長は、

タリウムで一番美しいラナムンに

そっくりで、母親に

十分に愛されていないプレラ皇女に

同情していました。

彼女は、皇帝に用意しておいた服を

持って来て

ラナムンに見せてあげました。

 

侍女長は、

服の色や形について事前に話さければ

大丈夫だと忠告すると、ラナムンは、

服の特徴と色をよく覚えながら、

頷きました。

 

ラナムンは侍女長にお礼を言うと

彼女は、

皇女と皇帝がお揃いの服を着れば

本当に見栄えがすると言いました。

 

ラナムンは、

アトラクシー公爵家の底力と

人脈を発揮し、数日後、

プレラが新年祭に

着ることになっていた服を

完全に変えてしまいました。

 

この過程で、ラナムンは

かなり楽しんでいました。

誰が見ても感嘆するプレラは、

どんな髪飾りやベビー服を

身に着けても妖精のようでした。

 

しかし、ラナムンの楽しい気分は、

皇帝の所へプレラを連れて行くために

ハーレムを出た時、

ゲスターと出くわしたことで、

初めて揺らぎました。

 

ゲスターはプレラをチラッと見ると、

可愛いけれど、

皇帝に話はしてあるのかと

微笑みながら尋ねました。

穏やかな質問でしたが、ラナムンは

ただ気分が悪いだけでした。

 

彼は、自分に構うなと

抗議しましたが、ゲスターは

ラナムンが、

羽の抜けた孔雀のようにしているので

可哀想だと憐れみました。

 

ラナムンはゲスターに

「行け!」と言うと、彼は、

自分もあちらに

行かなければならないと言って

パーティー会場へ向かいました。

彼の姿が見えなくなっても、

ラナムンの気持ちは

晴れませんでした。

 

その後、ラナムンは、

皇帝の寝室に行くために

階段を半分ほど上がりましたが

カルドンは、

彼の腕をそっとつかむと、

皇女が皇帝と同じ格好をしているのを

皇帝が見て

本当に不快になったらどうしようと

心配そうに尋ねました。

 

ラナムンは、

自分の子供が

同じ服を着ているからといって

不快になることがあるのかと反論すると

カルドンは、

ラナムンがアトラクシー公爵と

同じ服装でパーティーに出たいかと

尋ねました。

ラナムンの瞳が揺れました。

彼は、プレラのような服装をするのは

気にしなかったけれど、

アトラクシー公爵のような

服装をするのは恐ろしく嫌だったので

皇帝はどちらだろうかと

気になりました。

 

今からでも着替えさせようかと

カルドンが心配そうに尋ねました。

ラナムンは、

すでに欠伸をしている皇女を

複雑な目で見つめましたが、

首を横に振ると、

仕方がない、 このまま行くと

返事をしました。

 

彼は表情をコントロールし、

皇女の、たっぷりとしたマントを

几帳面に集めて子供をしっかり包み、

階段を上がりました。

 

長い廊下を歩いて行くと、

警備兵たちが、

応接室の扉を開けてくれました。

中へ入ると、

タッシールが先に到着して

ソファーに座っていました。

皇帝と一緒に入場するために

やって来た彼の頭の上には、

とりわけ煌めく王冠が

置かれていました。

 

ラナムンは他人の服装に

それほど、気を使う方では

ありませんでしたが、その王冠が

皇配任命式の時に使った王冠とは

異なるデザインであることに

気がつきました。

 

彼の視線が王冠に触れると、

タッシールは、

王冠の最も大きな飾りの付近に

手を上げて笑い、

いくつか注文した。イヤリングと

セットにしようかと考えている。

自分に似合っているかと尋ねました。

 

ラナムンはタッシールに、

自分に、どんな答えを望んでいるのかと

尋ねました。

タッシールは、

ラナムンは顔が宝石だと答えました。

 

ラナムンは、タッシールが

自分をあざ笑っているのかと

非難しましたが、タッシールは

ラナムンが

褒め言葉を捻じ曲げていると

悲しそうに呟くと、

そっとラナムンに近づき、

プレラの小さな手をそっと握り、

「お姫様、こんにちは」と

挨拶をしました。

 

プレラはタッシールの顔を

じっと見て、そっと手を抜いた後、

ラナムンの首を

ギュッと抱きしめました。

 

ラナムンは、

皇配の印象が良くなさそうだと

呟くと、訳もなく痛快な気分になり

赤ちゃんを抱いたまま

背を向けました。

 

侍女たちは、二人の男の神経戦を

チラチラと見ながら、全力で

唇の筋肉をコントロールしました。

 

幸い、彼らの口論が激しくなる前に

扉が開き、皇帝が出て来ました。

ラナムンは

タッシールと口論していたせいで

しばらく忘れていた心配が

沸き起こって来ました。

 

うん?

 

皇帝がプレラを見て眉をつり上げると

ラナムンの心臓は、

それだけでドキッとしました。  

しかし、幸いにもラティルは、

 

可愛い。

私と同じ服を着ましたね。

 

と言うと、にっこり笑って

近づいて来ました。

そしてプレラを抱くと、子供の額に、

自分の額を軽くこすりつけました。

ラナムンは、

ようやく息が楽になりました。

 

彼は、皇帝が

嫌がるのではないかと心配していたと

打ち明けると、

自分が嫌がる訳がない。

プレラと同じ服を着るのがいいと

快く話すと、侍女長を見ながら、

侯爵夫人が、

前もって教えてくれたので

知っていたと話しました。

ラナムンは納得すると、

自分は、そこまで

考えが及ばなかったと言いました。

 

それから、ラティルが

扉の方へ歩いて行くと、

ラナムンは自然に彼女の隣に付いて

歩きました。

しかし、パーティー会場付近に

到着すると、彼は横に

退かなければなりませんでした。

彼は、あらかじめ

パーティー会場の中に

入っていなければならず、

皇帝は皇配であるタッシールと並んで

パーティ会場に

入場することになっていたからでした。

 

ラナムンは、

タッシールが皇帝のそばに立つ姿を

見ながら、高ぶる否定的な感情を

全力を尽くして

気づかないふりをしました。

◇刺激◇

皇帝一行と離れ、別の道を通って

パーティー会場に向かう途中、

カルドンは小さな声で、

皇配は変わることもあると呟きました。

 

ラナムンはそれを聞くや否や

立ち止まりました。

カルドンは、

ラナムンのプライドの高さを思い出し、

彼が自分の言葉に

侮辱感を覚えたのではないかと

恐れました。

 

しかし、ラナムンは、

「そうだね」と呟くと、

また歩き出しました。

カルドンを責める言葉は

ありませんでした。

カルドンはラナムンの後ろで

やたらと頷いていました。

 

さすがに、ここまで来ると、

坊ちゃんも、

きちんと刺激を受けたのだと

思いました。

◇陰口◇

パーティーが始まる直前に、

ラナムンとカルドンは

パーティー会場の中に入りました。

 

人々は、二階の入口から

皇帝が入場するのを待っていましたが

ラナムンが

一階の入り口から入って来ると

皆、同時に彼を振り返り、

小さく嘆声を漏らしました。

ところが、

 

陛下は、一体なぜ

ラナムン様を差し置いて、

麻薬商のような男を

皇配に決めたんだ?

 

実際に商人なんですよね。

売買する物の中に、麻薬がないと

どうやって確信できるのか?

顔に陰気だと書いてある。

 

と、嘆声は次第に

不満に変わって行きました。

 

ラナムンの美しい容貌を

高く評価する何人かの貴族たちは、

ラナムンが水深に沈んだように

見えるのが悔しくて、

自分たちだけで

ひそひそと話しました。

しかし、不満を囁くのは

ラナムンの外見を崇める

貴族だけではありませんでした。

 

商人の家の平民が

貴族の頂点に立つなんて、

皇帝は、なぜ貴族が貴族なのか

分かっていないようだ。

 

自分たちは今の世代でも

先代の世代でも、

皆、国に貢献したから爵位をもらった。

しかし、アンジェス商団が

国のために何をしたのか。

自分たちの腹を肥やすだけの

人たちだ。

 

タッシールが平民であることに

気分を害している貴族たちも、

貴族代表のように思われる

ラナムンを見ると、

自分たちのプライドが傷ついて

ひそひそ話しました。

 

パーティ会場に

あらかじめ到着していた

ヘイレンは、この声を聞いて

表情が固まりましたが、

タッシールの侍従の顔色を窺うために

口に気をつける人はいませんでした。

 

あの人たちは、

若頭が頭を使う姿を

見ていないからだ。

彼らは大臣ではないから、

皇帝が若頭を皇配に決めた時、

大臣たちが

何の反論もできなかったことを

知らないと、心の中で熱心に

状況を理解しようとしましたが、

それでも不快感を

拭い去ることができませんでした。

だから、商団の頭と副頭は、

貴族たちが集まるパーティー

来ないようにしているんだと

納得しました。

 

その時、二階の入口で

音楽が流れ、使用人は大声で

皇帝と皇配の入場を告げました

アーチ型の入口を覆っていた

カーテンが両側に引かれると、

皇帝が、タッシールと並んで

歩いて出て来ました。

 

ヘイレンは、

若頭が皇帝と並んで立って

挨拶を受けている姿を見ると、

人々と同時にお辞儀をしながら

感動して泣きそうになりました。

その姿を見ると、

ここでタッシールを

誹謗中傷する人たちの言葉は、

何ら気にする価値がないと

思いました。

 

しかし、頭を上げたヘイレンは、

皇帝の胸に抱かれた

ラナムンにそっくりの

子供を見るや否や、

再び笑うことができなくなりました。

 

もしかして、

皇女様の衣装は陛下と同じですね。

 

皇女様が、陛下に抱かれているのを

見てください。

 

陛下が、プレラ皇女様を

冷遇されたという噂は、

やはり嘘のようです。

 

皇女様の能力のために

気をつけていたという噂が

合っていた。

 

冷遇するはずがないではないか。

プレラ様は、

未来の皇帝陛下になる方だ。

 

タッシール様も心配でしょう。

いくら、今皇配でも、未来の皇帝が

自分の子供でなければ

何の意味がありますか?

 

人々が、ひそひそ話す声が

再びヘイレンの精神を

むやみに攻撃しました。

彼は耐え切れなくなり、

しばらく、外へ抜け出しました。

◇乳母たちの言い合い◇

新年の挨拶を終えたラティルは、

プレラを抱き、タッシールを連れて

主要な大臣たちを訪ね回りながら

挨拶をしました。

 

ところが、

忙しく動き回っている最中に、

そろそろ、

プレラが退屈になって来たのか、

むずかり始めたので、

アイギネス伯爵夫人を呼びました。

ところが、意外にも、違う方向から

クレリスの乳母アリシャが

近づいて来て、

クレリス皇女について

話したいことがあると訴えました。

ラティルは、

どうしたのかと尋ねると、

クレリス皇女は皇帝がいないせいで

一睡もできずにいると答えました。

 

アリシャは

パーティーに参加するような

服装ではなかったので、ラティルは

彼女が二番目の皇女の

世話をしてきたことを

知ることができました。

 

嘘ではないと思ったラティルは

それでは、行ってみなければと

言うと、時間を確認してから、

プレラを

アイギネス伯爵夫人に渡しました。

そして、タッシールに、

皇女の所へ行ってみる。

皇女がすぐに眠れば、また来るし、

そうでなければ、少し遅くに

来るかもしれないと話すと、

アリシャの後に付いて

隣の扉へ歩いて行きました。

 

ところが、

皇帝がいないと、赤ちゃんさえ

寝かしつけることができないなんて、

一体、なぜ乳母を置いたのか

分からないと、後ろから

アイギネス伯爵夫人が

呟く声がしました。

 

皇帝より先に

忙しく歩いていたアリシャは

たちどころに戻って来て

アイギネス伯爵夫人の前に立つと

それは、どういうことなのかと

抗議しました。

 

アイギネス伯爵夫人は、

言葉の通り、 乳母が

乳母の役割を果たせなければ、

あえて、そばに置く理由がないと

少しも引き下がらず、

笑いながら言い返しました。

 

これを見たアリシャが

もう一言、言おうとした瞬間、

ラティルは彼女の腕をつかんで

首を横に振り、

「早く行け」と指示しました。

 

ラティルの表情が良くないことを

確認したアリシャは、あの伯爵夫人が

今の皇帝にとっても

乳母であることを思い出しました。

彼女は感情を抑えて、

素直に指示に従いました。

 

ラティルは、

二番目の皇女の部屋を訪れると、

なかなか寝られない赤ちゃんを

抱き上げました。

赤ちゃんはラティルが来るや否や、

すぐに目を閉じて、

スースーと眠りに落ちました。

 

皇女は皇帝を

一番愛しているようだと、

アリシャが、そばで

感嘆しながら囁きました。

しかし、ラティルは、

渋い顔をしたままでした。

◇乳母の問題◇

翌朝、ラティルは朝食を取りながら

タッシールの目から見て、

乳母とアリシャの仲は

すごく悪そうかと尋ねました。

 

タッシールは、

パンを切るのを止めて

微妙な笑みを浮かべると、

 

そうですね。曖昧ですね。

 

と答えました。

 

ラティルが「曖昧?」と聞き返すと

タッシールは、

良いか悪いかで答えれば

悪い方だけれど、

すごく悪いか、少し悪いかで

答えるならば、

少し悪い方だからと答えました。

ラティルは髪の毛をいじりながら

眉を顰めました。

 

タッシールは、昨日アリシャが

ラティルを連れて行ったことを

思い出しました。

その後、ラナムンとサーナットの間で

冷ややかな雰囲気が漂いました。

 

ラナムンは、アリシャとサーナットが

仲間だと考え、サーナットは

ラナムンが、そのことを、

何か悪い謀略扱いすることを

不快に思っていました。

タッシールが見たところ、

サーナットも、

アリシャがパーティーの途中で

訪ねて来るとは

思っていなかったような気がしました。

 

次に、ラティルは、

二番目の乳母を変えるのは

どう思うかと尋ねました。

タッシールが

「もうですか?」と逆に質問すると、

ラティルは、変えるなら、

二番目が乳母に馴染む前に

変えた方がいいのではないかと思うと

答えました。

 

タッシールは、

それなら変えようと言いましたが、

ラティルは、

その乳母を連れて来たのが

サーナットで、

彼の親戚のようなので、

サーナットが

気を悪くするのではないか。

実はアイギネス伯爵夫人と

仲が悪いだけで、

アリシャが、まだ過ちを

犯したりしたわけではないと

言うと、タッシールは

もちろん気分が悪いだろうと

返事をしました。

 

ラティルが口を開けて

タッシールを見つめると、

彼はウィンクをしながら

自分は皇帝の味方なので、

皇帝のご機嫌を損ねるよりは、

サーナット卿の機嫌を損ねる方が

ましだと付け加えました。

 

ラティルはため息をつくと、

パンだけをじっと見ました。

これをどうすればいいのかと

悩みました。

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プレラは小さい頃、ラティルに

気にかけてもらえなかった。

でも、クレリスは生まれてからすぐに

気にかけてもらっているし、

ラティルが抱いたら、

すぐに泣き止んだ。

もし、クレリスが小さくなければ、

パーティー

出席させたのかもしれない。

ラナムンの気分が悪いのは、

そのあたりのことが

原因なのかもしれないと思いました。

 

アトラクシー公爵と

お揃いにするというカルドンの例えに

吹き出しました。

プレラが大きくなったら、

お父様と同じ服を着るのは嫌と

ラナムンに言いそうです。

 

タッシールの王冠は自前?

それならば、

どんなに豪華な王冠を作っても

税金の無駄遣いだと

文句を言われることはないですね。

 

乳母たちの仲が悪いのは

皇女たちの教育上、絶対に良くない。

サーナット卿の機嫌を損ねるより

娘たちが不仲になることを

心配する方が先なのに、

どうもラティルは、

好きな人に対して、

厳しくできない傾向が

あるように思います。

それは間違ったことでは

あったけれど、国民を守るために

一番愛していた子供を

死に至らしめようとまでした先帝を

少し見習ったらどうかと思います。

タッシールは、

自分なら、サーナット卿の機嫌を

損ねる方がマシだと言いましたが

遠回しに、

アリシャをクビにした方がいいと

言っているような気がします。

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