自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 864話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 子供が欲しかったわけではない

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864話 ラナムンはカルレインに子供を渡すという約束のことで、ラティルが怒ることを願っていますが・・・

◇どちらが育ててもいい◇

ラティルは、

そうだったのか。

それで昨日、ラナムンの態度が

ああだったのか。

それなのに自分が怒ってしまって

ラナムンは

気分が良くなかっただろうと、

普段は、よく怒る皇帝が、

今日に限って特に寛大でした。

 

そして、ラティルが

彼の手を温かく握って

手の甲を軽く叩くと、

ラナムンは不吉な予感がしました。

 

ラティルは、

ラナムンが、それを話したくて

神経質になっていたのかと納得すると

自分は怒ったりしない。

側室同士では、

そういうことが珍しくない。

自分の異母兄弟の中にも

そのようなケースが一つあったと

話しました。

 

皇帝の声が、

優しくて温かくなると、

ラナムンの背中に鳥肌が立ちました。

自分の子供を巡って

二人でそんな約束をしたことに

腹を立てて、出て行けと

言うべきではないかと思いましたが

自分は大丈夫だと、

ラティルは告げました。

 

そして、

カルレインが育てようが、

ラナムンが育てようが、

自分の子供であることには

変わりないという言葉は省略して、

この子はカルレインに育てさせると

言いました。

 

ラナムーンは鬱憤がたまって来て

鼻血が出そうになりました。

彼は唇を噛み締めました。

彼は、皇帝が側室たちの間で

養育者を変えることに

慣れているとは

思ってもみませんでした。

 

ラナムンは、社交界のことに

あまり関心を持たなかったことを

後になって後悔しました。

しかし、すでに皇帝は

寛大になった後でした。

 

このままにしておこう。

今さら、約束を破るよう

手伝ってくれと言ったら

どうなると思うと、

ラナムンのプライドが横で囁きました。

しかし、ラナムンはプライドを抑え、

自分は、そうしたくないと

重い唇を開きました。

 

ラティルは目を丸くしました。

何を言っているのかと思い、

「そうしたくないって?」と

聞き返すと、ラナムンは、

自分は自分の子供を育てたい。

カルレインに任せたくないと

答えました。

 

ラナムンは一言一言、話す度に

プライドが崩れました。

自分がした約束を実行しないのは

彼のような人にとって

耐え難いことでした。

 

ラティルは慌てて

「約束は?」と尋ねると、

ラナムンは目を伏せて沈黙しました。

 

彼の答えを推測したラティルは、

約束を破りたいのかと尋ねました。

ラナムンは「はい」と答えました、

ラティルは、

見たことのないラナムンの姿に

当惑しました。

美しい顔が、羞恥心のせいで

しかめっ面をしているのを見ると

腹が立つよりは、

ただ当惑するばかりでした。

 

ラティルはラナムンに、

カルレインと話をして、約束を、

他のものと交換するとかしろと

指示しました。

ラナムンが育てても、

カルレインが育てても構わないという

言葉は、今回も飲み込みました。

 

ラナムンは震える目で

ラティルを見ました。

これを成功と見るべきか

失敗と見るべきかは

分かりませんでした。

いずれにせよ、皇帝は、

自分の命令で、カルレインとの約束を

破棄するつもりはなさそうでした。

 

ラナムンは「分かりました」と

返事をすると、

ラティルの額にキスをして

立ち上がりました。

 

もう仕方がない。カルレインに

直談判するしかないと思った

ラナムンは、

自分の手を見下ろしました。

彼と戦って勝てるだろうかと

考えました。

ラティルは、その様子を見て

「ちょっと待って」と

急いでラナムンを呼びました。

ラティルは、ラナムンがカルレインと

戦おうとしているのではないかと

疑いました。

 

ラナムンは振り向いて

どうしたのかと尋ねました。

ラティルは唇を噛みながら

ソファーを指差すと、

カルレインをここに呼ぶので

自分が見ている前で戦ってと

指示しました。

 

ラナムンは、

見苦しい光景になると反論しましたが

ラティルは、

それでも、ここで戦うように。

見苦しい線で終わるようにと

告げました。

◇平行線◇

ラティルは侍従に

カルレインを呼びに行かせた後、

ここで側室2人と朝食を取ると

侍女に話しました。

 

下女が朝食を持って来て

テーブルに置いて出て行くと、

カルレインが

部屋の中に入って来ました。

彼は「お呼びだそうですね」と

ラティルに挨拶した後、

ラナムンを見て眉を顰めました。

ラナムンはカルレインを見もせず、

壁しかない正面を、

ひたすら見つめていました。

 

ラティルはカルレインに

座って。一緒に食事をしようと

声を掛けましたが、カルレインは

人間の食事は好きではないと

返事をしました。

それでも、ラティルは

一緒にいて欲しいと言うと、

カルレインは静かに歩いて来て

ラティルの隣の、

ラナムンの向かいのソファーに

腰を下ろしました。

 

そう言いながらも、カルレインは

ラティルの皿をのぞき込み、

自分の前に置かれた

丸いパンを手に取りました。

無理にでも、

食べるふりをするつもりでした。

 

しかし、ラティルがカルレインに、

ラナムンと彼が交わした約束について

聞いたと言い出すと、

カルレインは目の前の空の皿に

再びパンを置きました。

 

彼は無表情で、

ラティルをチラッと横目で見ました。

大きな猛獣に刺されながらも、

何事もなかったかのように

横目を使う姿でした。

 

しかし、ラティルは、

側室の間では珍しくないことだ。

自分は怒っていない。

問題は、今、自分が妊娠していて

この子は、確実に

ラナムンの子供だということだと

話すと、カルレインは

目を大きく見開き、

無意識に再びパンを手に取ると、

速い速度でちぎり始めました。

そして「それでは・・・」と呟くと、

ラティルは、

後はラナムンと話すように。

自分は、ここで、2人が

乱闘を繰り広げないように

防ぐと言って、手を振りました。

 

カルレインはパンをちぎり続けながら

ラナムンを見ました。

彼は渋々、壁から視線を離すと、

前もって皇帝にも話したけれど、

自分はカルレインが、

自分の子供の父親になることを

望まないと、

カルレインに向かって言いました。

 

彼は恐ろしげに口角を上げると、

ラナムンのことを、

勝手に約束を破りたい時に

破る人間だったのかと非難しました。

しかし、ラナムンは、

カルレインが自分を

保護してくれることにしたのに、

まともに保護することができなかった。

自分たちが

皇配テストを受けた時のことを

覚えていないのかと、

カルレインが、ゲスターの呪いから

自分を完全に守れなかったことを

指摘しました。

 

しかし、カルレインは鼻で笑いながら

ラナムンは気づいていなくても

自分は約束して以来、

いつもラナムンを守っていた。 

ラナムンがタッシールほど

苦労しなかったのは

誰のおかげだと思うのかと

言い返しました。

 

ラナムンは、

実際に保護しながら

そんなことを言っているのか、

それとも、ただ言っているだけなのか

どうやって分かるのかと反論すると

カルレインは、

ラナムンには失望した。

自分はラナムンのことがムカつくけれど

耐えられる水準だと思っていたが

ゲスターにも劣る人間なのかと

非難しました。

 

ラナムンは、

なぜゲスターと比較するのかと

抗議すると、カルレインは、

ゲスターも、自分の言ったことは守ると

返事をしました。

 

ラティルは、2人が

ずっと騒いでいる姿を見ながら、

しっかり噛んで食事をしました。

それでも、最近は、側室たちの戦いに

だいぶ慣れてきたので、

ある程度、線を越えなければ

見物することもできました。

 

ラナムンは、

約束を破る。 これからは、

自分を守ってくれなくても良いと

宣言すると、カルレインは、

約束を破るなら、他の奴ではなく

自分がラナムンの寿命を縮めてやると

脅すと、ラティルは

他のパンを手にしながら、

殺人と脅迫は禁止と

話に割り込みました。

カルレインとラナムンは

しばらく口をつぐみました。

 

その後も、ラナムンとカルレインは

ラティルが食事を終え、飲み物を飲み、

アイスクリームを食べ切るまで

戦い続けました。

会議の時間が近づいているのに

その戦いが終わらないので、

結局、ラティルは

「もう終わり」と口を挟んで

手を振りました。

カルレインとラナムンは、

中傷し合うのを止めて、

ラティルの方に顔を向けました。

 

彼女は手を振りながら立ち上がると、

2人で調整して欲しかったけれど

難しそうなので、

自分が決めると告げました。

その言葉に、カルレインとラナムンは

同時に静かになり、

ラティルを緊張した目で見ました。

自分たちが、いくら戦っても、

どんな結論を下しても、

最終決定者がラティルであることを

改めて悟ったようでした。

 

ラティルは、

ラナムンとカルレインを交互に見ると

カルレインが彼の誕生日に

自分と同じように持って来た

木の枝を見ながら

喜んでいたことを思い出しながら、

ラナムンは約束をしたし、

カルレインから、約束を替えたり、

帳消しにするという言葉も

聞けなかったので、

本来、約束した通りにしろと

言いました。

 

ラナムンは「陛下!」と叫ぶと

すぐに表情が歪みました。

ラティルは、

ラナムンがした約束だ。

そんな約束をしなかったら、

当然、自分はラナムンに

3番目の養育も任せただろうと

言いました。

 

ラナムンは、

人間ではないカルレインが、

どうやって人間の赤ちゃん育てるのかと

言い返すと、ラティルは

簡単ではないだろうけれど、

3番目にも乳母がつくし、

宮医が、毎日、

健康をチェックしてくれるし

他の養育係の人たちも付くだろうと

言いました。

 

しかし、ラナムンは、

カルレインが自分の赤ちゃんに

十分な愛情を与えられないと主張すると

カルレインは

突然、ラナムンの胸ぐらをつかんで

自分の顔の方へ引き寄せました。

 

「カルレイン!」と

ラティルは警告口調で叫ぶと、

彼はラナムンを放り投げるように

置きました。

しかし、彼は、

荒々しい目をしていました。

 

カルレインは、

今、ご主人様のお腹にいる子は、

自分とご主人様の子で

ラナムンの子供ではないと

主張しました。

 

ラナムンは、

そのように主張しても、

その子が自分の血を引くのは

変わらないと言い返すと、

カルレインは、ラナムンの血より

ご主人様の血の方が多いと

主張しました。

カルレインの冷たい声は、

聞く人の恐怖心を刺激する

何かがありました。

 

ラティルは、再び警告口調で

カルレインを呼ぶと、

彼は、一度目を長く閉じてから

開けました。

 

ラティルはため息をつくと、

カルレインに、

ラナムンとの約束をずっと守るように。

ラナムンを守る代価として

子供の父親になることにしたのだから、

引き続きラナムンを守るように。

今後、ラナムンをそんな風に脅すな。

カルレインがラナムンを守らずに

害を及ぼすならば、

2人の間の取引はなくなったも同然だと

言い聞かせると、ラナムンは

タイミングを逃さずに、

今、カルレインが自分を脅したと

口を挟みました。

 

ラティルは、

今のは例外だ。

ラナムンが約束を破棄すると

主張していたからと、きっぱりと言い、

ラナムンとカルレインを

交互に見ました。2人とも、

不満そうな顔をしていました。

 

しかし、ラティルは、

この件はこれで解決と、きっぱり言うと

ハンカチで口を拭いて、

廊下に出ました。 

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◇胎教◇

その日の夕方、

ラティルがベッドに横になって

デザートを食べている時、

侍女が入って来て、ラティルに

カルレインの訪問を知らせました。

入室を許可すると、

まもなくカルレインが

部屋の中に入って来ました。

 

ラティルはプリンを食べ続け、

彼の状態が、朝食の時と

どれくらい違うかを確認しました。

 

カルレインは微笑みながら、

ラティルを呼びました。

朝はラナムンと戦っていたために

表情がしわくちゃになっていましたが

興奮と怒りがおさまると、

今は嬉しそうでした。

 

彼は影のように近づいて来て

ラティルの枕元に座り、

自然にお腹に手を置きました。

彼の大きな手が、

薄いパジャマの上に触れると

冷たさが感じられました。

 

ラティルが「冷たい」と呟くと

カルレインは、伸ばした手を

素早く後ろに隠して

ラティルを見ました。

 

彼女は笑い出して

プリンをこぼしそうになりました。

しかし、すぐにカルレインが

テーブルの上にある

空の皿を持って来たので

プリンはこぼれませんでした。

 

彼は皿をテーブルの上に戻し、

ラティルの顔を手で撫でて

微笑みました。

それから、わきの下に挟んでいた本を

取り出しました。

ラティルは皿とフォークを脇に置き、

もう少し上半身を起こしながら、

それは何かと尋ねました。

カルレインが手にしていたのは

絵がたくさん描かれた

子供向けの絵本でした。

 

カルレインは、

読んであげようと思って持って来たと

答えると、ラティルは笑い出し、

カルレインに、

こんなことを気にするのかと

尋ねました。

 

ラティルがプレラを妊娠していた時は

アニャドミスと戦い、

クレリスを妊娠していた時も、

あちこち忙しく歩き回りました。

ところが、あの大柄なカルレインが

色とりどりのパステルカラーの童話を

大切に持ってきて差し出すと、

笑いを堪えることができませんでした。

 

カルレインは、

自分の時代には、胎教が重要だと

考えられていたと、

抗議するように話しましたが、

自分の年齢が気になって

口をつぐみました。

しかし、ラティルは、

なぜ、静かになるのか。

どうして急に口を閉ざすのか。

カルレインの時代について

話して欲しいと言うと、

彼の手を握って笑い、

ベッドのヘッドボードに置いた枕に

よりかかって座りました。

 

そして、カルレインに

「じゃあ読んで」と言うと、

彼は静かな低い声で

童話を読み始めました。

彼の穏やかな低い声を

聞いているうちに

ラティルは、

次第に眠けに襲われました。

後にラティルは、体を回して

カルレインの膝を枕にして

横になりました。

すると、カルレインは本を伏せて、

ラティルの髪の毛を少し持ち上げた後

その上にキスをしました。

ラティルは彼の太ももを

抱きしめながら、

そんなに子供が欲しかったのかと

尋ねました。

カルレインは

「いいえ」と答えました。

ラティルは、

子供が欲しくなかったのに

そんな約束をしたのかと尋ねると、

カルレインは、

ご主人様と自分が、

同時に愛を注げることのできる存在が

欲しかったと答えました。

ラティルは驚きました。

 

それからカルレインは

ラティルの髪を下ろすと、

彼女の顔を注意深く、

わずかな傷が付くのも恐れるかのように

大切に撫でました。

彼の指先が皮膚をかすめるたびに、

ラティルは、その部分が

くすぐったくなりました。

カルレインは、ラティル自身を

水に浸した糸のようにして、

一本一本撫でてくれるような

感じでした。

 

ラティルは、彼の硬い足を

ギュッと抱きしめると

ますます彼に体を密着させました。

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ラナムンは、

月楼に行った時以外にも、

ゲスターに攻撃されていたのですね。

それを守ってあげていたカルレイン。

アペラの件は、ゲスターが直接、

手を下していないので、

気づくことができなかったのかも

しれません。

 

今回の問題は、そもそも、ラナムンが

二度とラティルとの間に

子供はできないと、

安易に考えたせいなので、

ゲスター以下にされたくないなら、

ラティルの決定に従い

潔く、約束を守った方が

いいのではないかと思います。

 

ギルゴールとカルレインからは

愛する人を失った悲壮感が

漂っているような気がします。

それでもギルゴールには

シピサがいるけれど、

カルレインには何もない。

ラティルのそばにはいても、

彼女の周りには他の男たちもいるので

一抹の寂しさを感じていたカルレインは

自分の子供ではなくても、

自分とラティルを結びつけるものが

欲しかったのではないかと思いました。

吸血鬼で、傭兵団の団長で、

筋骨隆々で、顔も怖いカルレインが

胎教のために絵本を読んであげたり

枝にキスをする姿を想像して

心が温かくなりました。

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