自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 894話 外伝3話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 追放されたガルムの特徴

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894話 外伝3話 これは馬鹿なのかと議長は呟きましたが・・・

◇うるさいのは嫌い◇

「頭がおかしい」と言われた後は

「馬鹿」とまで言われ、ラティルは

大きなショックを受けました。

ギルゴールの次に変な人に

一体、何を言われているのかと

思いました。

 

アリタルも、

今度は少し意気消沈したのか、

何も言わずに、

足首に絡みついている蔓を

力を入れて取り除き始めました。

しかし、どういうわけか、

いくらアリタルが引っ張っても

蔓はびくともしませんでした。

 

それでもアリタルが

蔓をあちこち引っ張っていると

頭の上から

ため息が聞こえて来ました。

まもなく議長が近づいて来て

膝を曲げると、アリタルの足首から

自ら蔓を取り除きました。

議長が取った蔓は、

再び地面の中に入りました。

 

アリタルは、そんな中でも

それが不思議なのか

じっと見ながら土をかき回しました。

 

議長はその姿を見て、

曲げていた膝を伸ばしながら

見物したいだけ見物してくれて

構わない。

こんな馬鹿な大神官を

相手にするのも疲れると話しました。

 

そうしていいの?

 

アリタルは、

すぐに元気に立ち上がりました。

 

元気そうですね。

 

議長は口をぽかんと開けて

眺めましたが、

アリタルは屈することなく笑い

議長の横に素早く近づきました。

 

議長は、

そばにいさせてやるけれど

静かにしなければならない。

自分はうるさいのが大嫌いだし

人間がうるさくするのは

もっと嫌だと警告すると、

アリタルは手で口を塞いで

頷きました。

 

アリタルは、

静かにする。

これからは一言も話さない。

自分がまた話したら、

自分を馬鹿ではなく、

間抜けと言ってもいいと

返事をしました。

 

議長は再び顔を歪めて、

口を塞ぎながらずっと騒いでいると

非難しました。

◇優しそうだから◇

今度は場面が変わり

とある湖畔が現れました。

水晶のように煌めく

淡い青色の湖の上に

太陽の光が白く輝く美しい湖でした。

 

議長は、大きな魚の額にできた

傷の治療のため、

湖のほとりに跪きました。

アリタルは、その様子を

じっと見下ろしていましたが

それでも口の片方を塞いでいました。

 

そうするうちに、

魚の傷がきれいに治って湖に戻ると

議長は体を起こし、

なぜ、大神官は、

しきりに自分に付きまとうのかと

尋ねました。

アリタルは、

興味があるからと答えました。

 

アリタルは、

相変わらず口を塞いでいるけれど

口が達者だと、ラティルは

しばらく嘆きましたが、後になって

 

いや、それではギルゴールは?!

 

とアリタルの発言に驚きました。

議長も驚いた目でアリタルを見ると

仰天して後ろに一歩退きました。

 

議長は、

どういうことなのか。

自分と

結婚したいということなのか。

自分は人間と結婚するつもりは

全くない。

人間は自分と釣り合わないと

主張しました。

彼は、どれほど驚いたのか、

ズボンの半分が

湖水に浸かるほどでした。

 

アリタルは素早く両手を振ると

いえ、そういう意味ではない。

自分は大神官ではないかと

返事をしました。

議長は、

アリタルが大神官であっても

同じだと言い返すと、彼女は

自分が大神官だから

それをしていると返事をしました。

議長は、

怪物に付いて行くことかと尋ねると

アリタルは、

怪物が人々に害を及ぼさないように

防ぐことだと答えました。

 

アリタルの発言に議長は、

誰に向かって、

しきりに怪物だと言うのかと

気分が悪そうに、

冷たく不満を吐き出しました。

それから、彼は一歩遅れて

自分の足が

湖に浸かっていることに気づき

湖畔に上がりました。

 

彼は靴を脱いで草むらに腰を下ろすと

湿ったズボンの水分を絞りました。

アリタルは彼の隣にしゃがんで

違うのかと尋ねると、

唐突に議長の顔に手を当てました。

 

議長はズボンを絞るのを止めて、

すぐにその手を叩き、

手を下ろせと叫びました。

しかし、アリタルは首を傾げながら

 

でも、人間ではないのに。

 

と呟きました。

どうやら議長の顔に手を当てて

何かを確認したようでした。

議長は水気を切り終えると

体を起こして、そら笑いをし

もしも、自分が怪物だったら

何をしたいのか。

自分を消そうと思って

付いて回っているのかと尋ねました。

 

アリタルは、

違う。 怪物だからといって

自分は、

むやみに消すべきではないと

思うと答えました。

 

議長は、

そんな安易な精神で

大神官を務めるなんて、

やはり馬鹿だ。

そんな精神で働こうと思って

大神官になったのかと尋ねました。

 

アリタルは、

選択権がなかったと答えました。

議長が、残念だと呟くと

アリタルは肩をすくめました。

 

議長はしばらく眉を顰め、

煌めく湖を見つめた後、

それはさておき、

自分が怪物だったとして、

なぜ、自分に付いて来るのかと

尋ねました。

 

アリタルは、

気になるから。

自分は、あなたみたいな怪物を

初めて見たから。

あなたはとても優しそうだと

明るく微笑みながら答えました。

 

議長はアリタルの方に

顔を向けませんでしたが、

彼の視線は湖に映ったアリタルに

届いていました。

◇アリタルの疑い◇

その日の出来事が、議長の心を

少し和ませたのだろうか。

それとも、その後、

さらなる出来事があったのだろうか。

ラティルは、それからも何度か

アリタルが議長に、

ちょろちょろと付きまとう場面を

見ましたが、議長は以前よりは

怒らなくなりました。

アリタルが彼の作業を見ながら

質問をする時も

追い払いませんでした。

静かにしろとは、

よく言っていましたが。

 

そうするうちに

再び画面が変わりました。

しかし、今回は、

アリタルが議長に付いて行く

場面ではありませんでした。

 

アリタルは、ちょうど任務を

終えたばかりなのか、

武器を下ろし、髪を結び直して

外に出ました。

ところが、

アリタルが外に出るや否や

ギルゴールが

一緒に行こうと言って

上着を着て、付いて来ました。

 

えっ、どうしたの?

 

アリタルは不思議に思って尋ねると

ギルゴールは、腕の中の

蓋の付いた籠を確認しながら

怪物の友達に、

ずっと会いに行っていることが

不安だと答えました。

 

アリタルは、

自分が負けるかもしれないと思って

不安なのかと尋ねました。

ギルゴールは、

自分と一緒に行きたくないのかと

尋ねました。

アリタルは、

そんなはずはない。 一緒に行こう。

彼は本当に珍しい友達だ。

でも、いい人だと思う。

ギルゴールとも、よく気が合うと思う。

ギルゴールは、自分が知っている中で

一番いい人だからと答えました。

 

アリタルとギルゴールは

並んで外に出て

村の道を歩いて行きました。

ラティルは、

ギルゴールが手に持った籠の中に

サンドイッチのように見えるパンと

牛乳瓶が入っていることに

気づきました。

彼は、まるで遠足に行くようでした。

 

ところが、彼らがちょうど村を離れると

神官2人が

よろめきながら走って来ました。

怪我をしているというよりも、

あまりにも速く、

休まず走って来たため、

息切れしているようでした。

 

彼らはアリタルとギルゴールに

駆け寄ると、挨拶なしに、

大変なことになった。

首都に、追放されたガルムが

ゾンビたちを率いて現れたと

叫びました。

 

ラティルは、

追放されたガルムの話に

びっくりしました。

ここでギルゴールと

追放されたガルムの接点が

できたのだと思いました。

 

それでは、ギルゴールが、

その怪物の話をした時に、

微妙な表情をした理由が

これで分かるのだろうか。

 

ラティルが、そのように

考えている間に、

アリタルとギルゴールは

互いに驚いた目で見つめ合うと

言葉を交わさずに

一気に方向を変えて

神殿に移動し始めました。

 

どうしよう。

この時間に会う約束をしたのに。

 

アリタルは、悩みながら

たった一度だけ、チラッと

後ろを振り返りました。

その後、アリタルは

その話を切り出すことなく

神殿まで歩いて行きました。

 

その後は、会議の場面が出できました。

ラティルが行う会議と

違う点があるとすれば、

大臣たちの代わりに

神官が集まっているという点でした。

 

アリタルは、神官から

速いスピードで、

状況の報告を受けましたが、

使っている言葉のせいで、

ラティルは半分程度、

聞き取ることができませんでした。

それでも、

追放されたガルムは

一般のガルムとは違う。

記録によれば、追放されたガルムは

美しい人の姿をして犠牲者を出し

心臓を食べるそうだ。

神官たちが相手をする時も

気をつけなければならない。

ガルムは一般的な怪物ではなく、

神聖力に大きく影響を受けない。

それでも追放されたガルムは

一般的なガルムよりは影響を

受けるだろう。

見た目は人間のようだけれど、

体のどこかに足かせを

隠しているそうだ。

その足かせを壊せば逃げる、

という内容の報告を

聞くことができました。

 

ラティルは追放されたガルムの話に

耳を傾けました。

現世でも、あの怪物が現れ、

騒々しい最中だったからでした。

 

しかし、アリタルは

ラティルよりも

話に集中できませんでした。

アリタルの頭の中には

しきりに議長の顔が浮かんでいました。

 

その光景を

一緒に見ていたラティルは、

アリタルが、なぜそうなのか

理解できませんでした。

 

美しい外見。

元々、怪物ではない存在。

しかも、いつも横に広がっている

服を着ている。

 

もしかして・・・あの男は

 

アリタルが心の中で呟いて初めて

ラティルは、

アリタルがなぜこうしているのか

理解しました。

アリタルは、議長が

追放されたガルムではないかと

疑っている様子でした。

しかも、単に

疑っているだけではないのか、

アリタルは会議が終わり、

首都に、皆で一緒に移動する

準備をする時、

ギルゴールを呼ぶと、

自分が出会ったその怪物が

追放されたガルムかもしれない。

時期も特性もそうだし、

あの怪物も、とてもハンサムだ。

自分は彼の所へ行ってくる。

先に首都へ行ってと

言いました。

 

ギルゴールは、

自分も一緒に行くと言いましたが、

アリタルは、

自分一人で行ってみると

返事をしました。

それでも、ギルゴールは

一緒に行く。

まともに戦ったわけではないけれど

初めて戦った時は

アリタルが負けたのではないかと

言いました。

しかし、アリタルは、

自分一人で行ってくる。

会話が通じない怪物のようには

見えなかった。

ギルゴールは神官を率いて

移動しなければならないので

自分一人で早く行って来ると

言いました。

 

ギルゴールは

心配そうな表情でしたが、

アリタルは意地を張って

結局一人で議長に会いに

移動しました。

 

アリタルが到着した所には

議長が一人で岩に座っていました。

議長は膝の上に鹿の頭を乗せて

撫でていましたが、

アリタルが近づくと、

約束に遅れたことを

ぶっきらぼうに非難しました。

 

アリタルは議長に謝ると、

自然に彼に近づき、

彼の肩に腕を乗せて

神性力を送りました。

議長が神聖力の影響を

受けるかどうか

試そうとしたのですが、

議長が反応する前に

アリタルの体が先に

空中に飛びました。

 

アリタルは木にぶつかって

ようやく起き上がりました。

議長はひどく不愉快そうな表情で

アリタルを見つめていました。

 

やはり人間と

交わるものではなかった。

正面からではダメそうだから

親しくなるふりをして近づき、

後ろから攻撃するのかと

非難しました。

彼の表情に、

完全に軽蔑の色が浮かびました。

◇魂に流れる記憶◇

ラティルは目を開けるや否や

とても気分が悪くなりました。

前世を見ながら、

何回、議長に無視されるのだろうか。

 

しかし、その嫌な気分はさておき

まず、ラティルは、

過去の神官たちが

追放されたガルムについて

話していたことを、すぐに思い起こし

書き留めました。

あの時代には、怪物の記録が

よく残っていたためか、神官たちは

怪物について

よく知っている様子でした。

 

ラティルは、追放されたガルムの

長所と短所について書き終えた後、

ペンを置いて満足げに笑いました。

そして、

ゲスターが、すぐに、こういうことを

教えてくれればいいのだけれど、

意外と彼は、面倒くさいと思ったら

黙ってしまうと思いました。

 

そのようして作られたメモは、

その後、百花が

追放されたガルムを相手に

対怪物部隊小隊を送ることを

相談しに来た時、

ラティルは、直接彼に渡しました。

 

百花は何も考えずに

ラティルが渡したメモを受け取ると

目を見開いてラティルを見ながら

 

すごいですね。 本当ですか?

 

と尋ねました。

 

ラティルが「もちろん」と答えると

百花は、なぜ、皇帝が

これを知っているのかと尋ねました。

 

ラティルは夢で見たと

言おうとしましたが

口をつぐみました。

それを率直に伝えたら、

夢で見たことを、

人に話して聞かせる人に

なったような気がしたからでした。

だからといって、百花にまで

自分が前世での出来事を

知り得ることを、いちいち

教えたくありませんでした。

 

悩んだ結果、ラティルは、

自分の魂に流れる記憶を読んだと

とりあえず、できるだけ、

かっこよく取り繕いました。 

 

話す時は「夢で見た」というより

もっともらしく聞こえるように

言った言葉でしたが、

話を聞いた百花が、

口をポカンと開けて、

自分を見つめると、

ラティルは顔が赤くなりました。

 

どうして、あんなに変な風に

見ているのか。あまりにも、

大げさに言い過ぎたのだろうかと

ラティルは考えました。

 

サーナットは、ここで笑うと

ラティルが

爆発するのではないかと思い、

後ろで唇を噛み締めて

拳を握りました。 

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やはりギルゴールは

サンドイッチが好き。

サンドイッチと聞くと、

ラティルと一緒に丘の上で

サンドイッチを食べたシーンを

思い出します。

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