自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 900話 外伝9話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 偽の未来の虜

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

900話 外伝9話 偽の未来の狐の仮面は、ラティルのことを自分の妻だと言っています。

◇チラッとだけ◇

皇女ラティルは、

自分は未婚だと抗議して

歯ぎしりすると、

狐の仮面は笑い出しました。

 

皇女ラティルは、

仮面をかぶって

自分の顔も見せない男に

自分がプロポーズをしたというのか。

タリウムの皇女である自分が

顔も知らない男にプロポーズするほど

愚かに見えるのかと抗議すると

狐の仮面は不愉快なのか、

そうでないのか分からない顔で

嘲弄しました。

 

狐の仮面は、

結婚した時は

仮面をかぶっていなかったと

返事をしました。

しかし皇女ラティルは、

それでも、自分は正体不明の不審者に

プロポーズしないと主張しました。

 

狐の仮面は、

純真な人をもて遊ぶなんて酷いと

傷ついたふりをして嘆くと、

皇女ラティルの周りを

うろうろしました。

皇女ラティルは彼に付いて行きながら

彼に背を向けないようにしました。

まるで猛獣を相手にする態度でした。

 

皇女ラティルは、

それなら、顔を見せるように。

顔を見てプロポーズしたのなら、

顔を見せてくれなければならない。

そうすれば、

プロポーズをしたのに

忘れてしまったのか、

あなたが戯言を言っているのか

確認できると主張すると、

驚いたことに、狐の仮面は

仮面の上に手を乗せて、

顔を見せるように

そっと持ち上げました。

 

ラティルは緊張して

唾を飲み込みました。

 

今、見せてくれるの? 

起こっていることが違うので

皇女ラティルの記憶だけでは、

今がどの時期なのかは

正確には分からないけれど、

とにかくラティルが

狐の仮面の正体を知った時よりは

前のようでした。

それでも見せようとするなんて。

この世界では、狐の仮面の正体が

もっと早く分かるのだろうか。

それで、二人が

恋をするようになるのだろうかと

ラティルは考えました。

 

一方、皇女ラティルは瞬きもせず、

狐の仮面の下の

均整の取れた唇と鼻筋を

じっと見ました。

しかし、皇女ラティルが

唾を飲み込む瞬間、狐の仮面は

自分のプロポーズも忘れる無情な人の

何を信じて、顔を見せてやれるのかと

非難すると、チラッと見せただけで

再び仮面を下げながら

鼻で笑いました。 

 

皇女ラティルは

カッとなって抗議しましたが

無駄でした。

狐の仮面は、鼻歌を歌いながら

消えてしまいました。 

 

モグラの家のような所に

一人だけになると、皇女ラティルは

驚いて彼を呼びましたが、

消えた狐の仮面は

戻って来ませんでした。

遅ればせながら皇女ラティルは

彼を探し回りましたが、

ついに狐の仮面は現れませんでした。

◇疑問◇

ラティルは、

急に眠りから覚めたように

息を吸いながら目を開きました。

目の前に、直視したくない

ハエの目が見えました。

 

ラティルが、

怪物の手を振り払うように離すと、

怪物は腰を曲げながら、

どうだったか。

今日は楽しかったかと尋ねました。

 

ラティルは、皇女ラティルが感じた

怒りと当惑した気持ちが

完全に消えていないので、

すぐには答えられず、

しばらく息を整えました。

 

怪物が、

そんなに面白くなかったようだと

指摘すると、ラティルは、

辛うじて平常心を取り戻した後、

偽の未来では、

性格が変わったりもするのかと

尋ねました。

 

怪物は、ラティルが、

あの黒魔術師との偽の未来で

楽しくない場面を見たことに

気づいたので、そんなことはないと

すぐに嘘をつきました。

怪物は、黒魔術師が自分を訪ねて来て

首をつかんで脅迫したことを

忘れていませんでした。

怪物は黒魔術師が嫌いでした。

 

しかし、ラティルは簡単には動じず、

状況が変われば、性格が変わることも

あるのではないか。

自分の性格も、今より少し

注意が足りないように見えたと

反論しました。

 

ロードの鋭い指摘に、怪物は、

ロードの話を聞いてみると、

そうかもしれないと

渋々、訂正しました。

それでもラティルは

眉を顰めたままでした。

 

その日の夜、寝室に戻ったラティルは

幼い頃から今までの、

自分が知っているゲスターの姿を

思い起してみました。

 

偽の未来のラティルは、

まだ裏切られる前なので、

今の自分より

少しお粗末な面がありました。

でも、ゲスターは違うのではないか。

ゲスターの性格が、

今と変わることがあるのだろうかと

考えました。

◇いい加減な皇女◇

翌朝、ラティルは、

ゲスターとの信頼関係のために、

もう、あの怪物に

会わない方がいいと思いました。

しかし、夕食を終えた後、

再びラティルは、

怪物に会いに行ってしまいました。

 

今日もいらっしゃいましたねと

挨拶した怪物は、

昨日の続きから見るかと尋ねると、

かなり慣れたように

手を差し出しました。

ラティルは頷いて、

怪物の手を握りました。

 

照明の光が届かない

薄暗い片隅の壁際で、

ゲスターが腕を組んで

こちらを眺めていましたが、

ラティルは気づきませんでした。

 

再び周囲が

モグラの家のように変わった時、

皇女ラティルはベッドに座り、

布団を肩に掛けて震えていました。

お腹がグーグー鳴り、

実際に、強い空腹を感じました。

 

モグラの家の中には

誰もいませんでした。

狐の仮面が編みかけで

置いていった編み物は、

依然として、そのままありました。

 

一体いつ来るんだ。

まさか、永遠に

いなくなってしまったのだろうか。

皇女ラティルは、かなり長い時間

ここに一人でいたようで、

今は怒っていませんでした。

ただ、狐の仮面が

来ないことだけを心配していました。

どれほど、そうしていたのか。

編み物が置かれていた場所に

狐の仮面が現れました。

 

どうして、今頃来たのかと、

皇女ラティルは狐の仮面を見るや否や

飛び起きて駆け寄りました。

狐の仮面は頭突きをする勢いで

走って来る

皇女ラティルを押さえながら

なぜ急に態度が変わったのかと

尋ねました。

 

皇女ラティルは、

お腹が空いた。

自分を飢えさせようとしたのかと

抗議すると、彼がまた、

消えるのではないかと心配して、

狐の仮面の腕をギュッと握りました。

狐の仮面は

口をポカンと開けて

皇女ラティル見た後、

どうして歓迎してくれるのかと

思ったら、

食べ物のせいだったのかと言って

笑いました。

 

皇女ラティルは

飢え死にしそうになったと

文句を言うと、狐の仮面は、

食べ物なら、

十分に用意しておいたのに

探してみなかったのかと尋ねました。

 

そして彼は、

皇女ラティルのいい加減な行動が

面白いのか、クスクス笑いながら

壁を掘って作られた

作り付けのたんすに近づき、

扉を開きました。

すると、内側に広い空間が現れ、

冷たい空気が外に噴き出しました。

その空間の中には

色々な種類の食べ物が

ぎっしりと積み上げられていて

片側には飲み物もありました。

 

これを見た皇女ラティルは、

このことを教えてくれなかったと、

悔しそうに叫ぶと、狐の仮面は

まさか、うちの皇女様が、

じっと自分だけを待っているとは

思わなかった。

あちこち探し回って

食べていると思ったと言って

嘲笑いました。

 

皇女ラティルが何も言わないと、

狐の仮面は、甘そうな丸いお菓子と

ジュースのような飲み物を

取り出して、彼女に渡し

食べるよう勧めました。

そして、

もっと食べたいものがあれば

自分に言ってくれれば

用意しておくと言うと

皇女ラティルは、

温かい食べ物はないのかと

尋ねました。

狐の仮面は、

何が食べたいのか。

言ってくれれば、

持って来ると答えました。

 

皇女ラティルは食べ物を受け取ると

無言でベッドに歩いて行きました。

しかし、恥ずかしい気持が収まると

以前の怒りは、

かなり消えていました。

 

狐の仮面が、再び椅子に座って

編み物をしている間、

皇女ラティルは、

彼をチラチラ見ながら、

自分を飢えさせて

死なせようとしているのではない。

食べ物で

自分を操るつもりもなさそう。

でも、自分はあんな人に、

確かにプロポーズしたことはない。

一体、彼の目的は何?

彼が言ったように、

本当に父が自分を襲ったのか。

でも、父が、理由もなく

自分を襲うわけがない。

一体どうして?

何か誤解されているのか、

と考えました。 

◇不意打ち◇

それから数日間、

ラティルは仕事が終わると、

ハーレムを訪れて側室に会う代わりに

怪物に会いに行きました。

そして、2、30分程度ずつ、

皇女ラティルが

狐の仮面と対峙しながら

食事をするのを見守るのが

日課になってしまいました。

 

前世を見る時は

時間を早送りしたり、

見たい時間を選択できましたが

怪物が見せる偽の未来には

そのような機能がありませんでした。

ラティルは1-2日ずつ、

時間を変えながら、

ゲスターが出て来るのを

ずっと待っていました。

 

好色として知られているラティルが

ずっと怪物のいる監獄に

出入りしていると、聖騎士の中に

皇帝のお気に入りがいるとか

ハンサムな人間の姿をしている

怪物が閉じ込められているという

噂が流れましたが、

ラティルは、この程度の噂は

もう気にもしませんでした。

それよりも、むしろラティルは

狐の仮面を

ますます警戒しなくなる

偽のラティルのことが

もっと気になりました。

 

そのようにして

何日かが過ぎたある日。

ずっと狐の仮面に、

食べ物を要求ばかりしていた

皇女ラティルが、食事を終えた後、

空の器を狐の仮面が持って

去ろうとした瞬間、

彼に駆け寄って、しがみつきました。

移動する瞬間に、

どれだけ巧みに捕まえたのか、

周囲の背景が、

グルグル移動するかと思ったら、

狐の仮面は床に仰向けになって

倒れていました。

彼が持っていた器も、

割れて粉々になっていました。

 

偽のラティルは驚いて

狐の仮面に覆いかぶさりましたが

周囲が静かになると

ゆっくりと首を回しました。

そこは大きな台所で、

中には誰もいませんでした。

 

狐の仮面がトントン叩きながら

降りてくれないかと頼むと、

偽ラティルは一歩遅れて

自分が彼を敷いて座っていることに

気づいて驚きました。

 

きちんとお腹に座っている姿に

当惑した偽のラティルは、

床を素早く触りながら

立ち上がろうとしました。

ところが、

いざ起き上がろうとする前に、

偽ラティルは悲鳴を上げながら、

再び狐の仮面に体をもたせかけました。

割れたガラスを掴んで

手に怪我をしたようでした。

 

狐の仮面は、気まずそうに

空中に両腕を広げて

偽ラティルを見つめた後、

ため息をつくと、床に手も付けずに

上半身を起こしました。

偽ラティルと狐の仮面の顔が

鼻が触れそうなほど近くなりました。

驚いた偽ラティルは、

後ろへ行けと叫ぶと、

上半身だけを後ろに反らしました。

 

狐の仮面は、

自分を下に敷いて座っている人が

何を言っているのか。

皇女が退いてくれなければ

自分が後ろに下がったところで

二人で一緒に

後ろに移動するだけだと

素っ気なく指摘すると、

ようやく皇女ラティルは焦り出し、

あちこち体を捻りました。

 

彼女は、あなたの言う通りだと

返事をしましたが、四方に

ガラスの破片が散らばっている上、

手は痛み続けていて、

血が出ていました。 その上、

あまりにも彼が近くにいるため

皇女ラティルの頭は真っ白になり、

まともに頭を働かすことが

できませんでした。

彼女がどうすることもできず

上でごそごそしているだけなので

狐の仮面の顎に、

だんだん力が入りました。

 

我慢ができなくなった彼は、

すぐに立ち上がるか、

動くのを止めるか、

どちらか一つにしろと

低い声で要求しましたが、

皇女ラティルは

狐の仮面を敷いて座ったまま

体を捻るだけで、

どうすることもできませんでした。

 

そうしているうちに、ある瞬間、

狐の仮面は唇を噛み、

分かりにくい言葉を呟くと、

あっという間に

偽のラティルを抱いたまま

立ち上がりました。

一瞬で、彼女の体が浮かび、

狐の仮面に安定して

抱かれるようになりました。

 

偽ラティルが、

血が流れ出る手を握りながら、

目を大きく見開いて

狐の仮面と目を合わせて

ぼんやりしていると、

手が痛いのかと彼に聞かれました。

偽ラティルは

血の流れる手を広げて見せました。

狐の仮面は、

自分が吸血鬼でなくて良かったと

呟きました。

 

ラティルが、

カルレインの話だろうか。

それとも、サーナット?と

考えていると、狐の仮面は、

自分は生きている人を

縫うことに慣れていないけれど

自分が治療してもいいかと尋ねました。

偽ラティルが「お医者さんは?」と

尋ねると、狐の仮面は、

今、皇女の顔が

手配書に載っているので

医者に行けば、

すぐに通報されると答えました。

 

狐の仮面は、

驚いている偽ラティルを連れて

台所の外へ行きましたが、

どこからか音が聞こえて来ると

突然、壁に背中を当てて

姿を消しました。

偽ラティルも不吉に思ったのか、

叫んで誰かを呼ぶ代わりに、

一緒に口をつぐみました。

 

人の気配が通り過ぎると、

狐の仮面は偽のラティルを抱いて

廊下に出ました。

そして、とある空き部屋に入り、

彼女を椅子に座らせました。

そして引き出しの中から

医療道具が入ったカバンを持って来て

横に置き、

包帯とピンセット、消毒薬などを

忙しく取り出している最中、

「痛い、痛い」と

訴えて続けていた偽ラティルが

素早く狐の仮面を持ち上げました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

ラティルのように

現実の世界に満足している人でも

人々の噂が気にならないほど、

偽の未来に興味津々で、

その虜になりつつあるのだから、

現在、辛い生活を送っている人が

タラレバで、偽の未来を見に行き、

そこへずっと

止まりたいと思うようになったら

怪物は、その人と

ずっと手を握っているわけには

いかないので、

その人の命を奪うことになる、

ということなのかと思いました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain