自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 903話 外伝 12話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルを助ける理由

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903話 外伝 12話 ラティルと皇女ラティルの疑いは深まるばかりです。

◇揺れる心◇

皇女ラティルは、長い間、

一人で疑いを抱え込むことはなく

疑うや否や、すぐに隣の部屋へ行き

扉を叩きました。

必要な時には、

いつでもゲスターを呼べと言った

ロルド宰相も、

まさか、自分が出て行くや否や

皇女がゲスターを呼ぶとは

思わなかったでしょう。

 

皇女ラティルは扉を叩いて

ゲスターが出て来るのを

落ち着いて待ちました。

しかし、

ゲスターは出てきませんでした。

 

まだ帰って来ていないのかと思った

皇女ラティルは、

裏庭でゲスターに会ったことを

思い出しながら、振り向いた瞬間、

彼女は、他の人のボタンを見つけて

行動を止めました。

 

私を呼んだ?

 

いつ来たのか分からないけれど、

ゲスターが、

すぐ後ろに立っていました。

他の人がいないので、

また、言葉遣いが丁寧でないと

皇女ラティルは思いました。

 

皇女ラティルは、

ゲスターの無礼な言葉遣いに

気分を害しながらも

聞きたいことがあると、

落ち着いて尋ねました。

 

ゲスターが

 

聞いてくれ。

 

と返事をすると、皇女ラティルは

中で話そうと言って、傲慢な態度で、

閉じている扉を指差しました。

ゲスターは、

素直に自分の部屋の扉を

開けてくれました。

皇女ラティルは、

大股で部屋の中に入りました。

 

ゲスターの部屋に来たのは

自分も初めてだ。

 

ラティルは、皇女ラティルの目で

ゲスターの部屋を見回し

心の中で感嘆しました。

ゲスターの部屋は、

彼がハーレムで過ごす部屋より

学者の部屋らしく見えて、

黒魔術師の気配は

少しもありませんでした。

だからロルド宰相は

自分の息子の正体を

知らなかったのだと思いました。

 

ラティルは

ゲスターが使っていた寝具が

何なのか、

ここではどんな本を読んだのか、

側室になる前には

どんな服を着ていたのかも

気になりました。

しかし、皇女ラティルは、

それほどの好奇心はないのか、

短く部屋を見渡した後、

クルッと振り返ってゲスターを見ると

立ったまま、

もしかしてゲスターは

皇配になりたくて

しきりにプロポーズの話を

持ち出すのではないかと尋ねました。

 

皇配?

 

ゲスターは、

ラティルが知っているゲスターなら

絶対にしない傲慢な笑いを

爆発させました。

馬鹿げた話を聞いたという態度に、

皇女ラティルが、

カッとなるほどでした。

 

ラティルは、

どうしてあざ笑うのかと尋ねると

ゲスターは、

皇女は皇帝ではないのに

皇配だなんて、 夢は大きいと

答えました。

 

しかし、皇女ラティルは、

ゲスターの父親は違うと思うと言って

腕を組みながら

ゲスターの目の前まで行き、

彼を見ました。

すぐ目の前で目が合うと、ラティルは

これが偽の未来だということを

知りながらも、

訳もなく心臓がドキドキしました。

ランスター伯爵が

ドミスの中の自分に気づいたように、

偽の未来の中のゲスターも

自分に気づくような気がしました。

 

しかし、幸いにも

そのような様子はなく、ゲスターは

父親が何て言っていたのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

皇帝である父親が

自分に対する誤解を解かなければ

自分を守る方法は

権力を握ることだと言われた。

皇位を狙えという言葉に

聞こえないかと尋ねました。

 

「そうだね」と言って

ゲスターが素直に頷くと、

皇女ラティルは眉を顰めて、

先程、自分を除いて

宰相と二人だけで話をしたけれど、

もしかして、この機会に

自分が皇帝になるかも知れないから、

あらかじめコネを作っておいて

皇配になろうというような話を

したのではないかと、

さらに厳しく追及しました。

 

ゲスターは想像力がすごいと

呆れると、皇女ラティルは

そうでなければ、

自分の記憶にないプロポーズの話を

ずっとゲスターが

口にするわけがないと言い張りました。

 

しかし、ゲスターは、

自分は皇配などに関心がないと

きっぱり言いました。

そして、「嘘だ」と言って、

しきりに目の前に詰め寄る

皇女ラティルを避けて

体を横に向けました。

 

しかし、ゲスターは

皇女が皇帝になるなら、

当然、皇配の席は

自分のものでなければならないと

言いました。

皇女ラティルは、

やはり、皇配の席に

興味があるではないかと言い返すと、

ゲスターは、

自分が興味があるのは皇女だと

主張しました。

 

皇女ラティルは、

ありえない。 ゲスターは

皇配の席を狙っているから、

自分によくしてくれるのに

間違いない。

そうでなければ理解できないと

皇女ラティルが

断固として結論を下すと、

体をずっと横に回して

避けていたゲスターは

呆れたように笑いました。

 

ゲスターは、

どうして自分の意図を

勝手に決めつけるのかと尋ねると

皇女ラティルは、

そのようにしか見えないからと

冷たい声で答えました。

ラティルは、彼女の心の中の

失望した気持ちを

はっきりと感じました。

皇女ラティルは、自分の言葉に

自分が動揺していました。

◇愛しているから◇

その後、皇女ラティルは

自分の部屋に戻り、

ラティルが見ていた幻想も

そこで切れました。

 

翌日、ラティルが

引き続き幻想を見た時、

皇女ラティルは、マントのフードを

紐でギュッと締めるようにかぶって

塀を乗り越えている途中でした。

 

何をしているの?!

 

ラティルは、皇女ラティルが

うんうん唸りながら越える塀が

宮殿の城壁であることに気づいて

仰天しました。

 

ゲスターはどうしたのか。

皇女ラティルが、

1人で塀を乗り越えているのか。

 

皇女ラティルは、

半分覚醒したラティルほどでは

ありませんでしたが、それでも

普通の人には到底な無理な高さの塀を

怪我をすることなく乗り越え、

心の中で悲鳴を上げながら

地面に落ちました。

それから足を叩きながら起き上がると

庭木の間に身を屈め、

周囲を見回しながら移動し始めました。

 

ラティルは、

皇女ラティルが指名手配中なのに

父親に会いに行こうとしていることに

気づき、気分が落ち込みました。

ラティルは皇帝として

数年を過ごしてきたので、

皇帝の周辺に

どれだけ多くの人がいるか

知っているからでした。

それなのに、指名手配中の身で

皇帝に会いに宮殿に忍び込むなんて

とんでもないことでした。

 

しかし、皇女ラティルは

廊下をリスのように素早く歩き回り

人の気配が感じられると

柱や庭木に張り付き、

さらに地面にひれ伏すなどして

ばれることなく、

上手く移動していきました。

 

しかし、執務室付近に到達すると、

皇女ラティルは絶望しました。

執務室の入り口は、

近衛騎士、警備兵、歩き回る秘書、

侍従、訪ねてくる大臣、役人たちで

溢れていました。

どんなに隠れても、絶対に

こっそり入ることができない

場所でした。

 

その時、「皇女だ!」と

皇女ラティルの後ろから

誰かが叫ぶ声が

聞こえて来ました。

後ろから歩いて来た人が

木の後ろに隠れていた皇女ラティルを

発見したようでした。

「どこ?」「皇女がどこに?」と

執務室の前の人々が騒ぎ始め、

あちこちに首を回しました。

 

皇女ラティルは、急いで

一番人が少ない方向に

走り始めました。

彼女は、

息が切れるほど走り続けました。

しかし、

 

あそこだ!捕まえろ!

 

と、追いかけて来る人が

あまりにも多く、正門から出れば

人々がもっと集まることを知っている

皇女ラティルは、

宮殿の中に入りました。

むしろ、そこの方が、もっと人が

散らばっていたからでした。

 

しかし、角を曲がるや否や

階段の上と下から

同時に兵士たちが集まりました。

皇女ラティルが

驚いて後ろを振り向くと、

後ろの廊下でも、兵士たちが

どっと走って来ていました。

 

じっとしているように。

事を拗らせるなと、

何人かの兵士たちが

叫ぶ声を聞きながら

皇女ラティルの頭の中が

ますます白くなって行きました。

 

その瞬間、

後ろの扉がバタンと開き、

誰かが彼女を引っ張りました。

そして、彼女が部屋の中に入るや否や

扉がバタンと音を立てて

閉まりました。

兵士たちは閉ざされた扉を

どんどん叩きましたが、

それを最後に視野が変わりました。

皇女ラティルを捕まえた手が

彼女を放してくれました。

 

ゲスターが私を

助けてくれたのだろうか?

 

皇女ラティルが後ろを振り返った時

彼女を部屋の中に隠してくれて

ここに移動させてくれた人は

姿を消していませんでした。

その代わりに

 

ラティル・・・?

 

と驚いた声が聞こえて来ました。

父親の声でした。

皇女ラティルは目を見開いて

声がする方を向きました。

父親も驚いた表情で、

ペンを持ったまま

机の前に立っていました。

皇女ラティルは

ここは父親の執務室であることが

分かりました。

 

ラティルは

生きている父親の姿を見ると、

目元に熱いものが

込み上げて来ました。

皇女ラティルは

正反対の感情で涙ぐみました。

 

父親は大股でラティルに近づき

彼女の腕を握ると、

どうやって、ここへ来たのかと

尋ねました。

いろいろな罪名をつけて

指名手配までしたくせに、

皇女ラティルと接するのに

全く憚りがないように見えました。

 

皇女ラティルは

泣きながら父親にしがみついて

一体これはどういうことかと

尋ねました。

ラティルは

この光景を見たくなかったので

必死にその光景から

目を離そうとしましたが、

皇女ラティルの視野で

状況を見ているため、

避けることができませんでした。

 

皇帝は

皇女ラティルが、伝説に出てくる

ロードである可能性が高いので、

そうでないことが確実になるまで、

神殿で過ごすように。

大神官を見つけたので、

ラティルを任せることにした。

大神官は正しい人なので、

彼のそばにいれば、

ラティルが

どんな運命を背負っていても

大丈夫だと説得しました。

 

皇女ラティルは、ほんの一瞬だけ

心が揺れました。

父親は皇帝であり、

父親がこのようなことをする時は

それなりの考えがあると

信じていたからでした。

しかし、皇女ラティルは

そのようなことを先に自分に言わず、

拉致をし、濡れ衣を着せようとした

父親に怒りました。

 

皇女ラティルは恨みを露わにして

大騒ぎすると、

これを聞きつけた近衛騎士たちが

扉から中に入って来ました。

皇女ラティルは

再び逃げ出しました。

 

ラティルは、

半分、ぼーっとして、

状況を見守ろうとしました。

誰もいない廊下で

サーナットに出くわした時、

ラティルは再び状況を

正しく見ることができました。

 

殿下、こちらへどうぞ。

 

サーナットは

分かれ道の片側に立っていました。

彼は後ろを見て

皇女ラティルに手を差し出しました。

彼が彼女を誘っている方向は

皇女ラティルが

走ろうとした方向とは逆でした。

 

遠くない所から

兵士たちが走ってくる音がしました。

サーナットは、

自分は皇女の味方なので、

お手伝いすると言って

苛立たしげに手を差し出しました。

しかし、皇女ラティルは

首を横に振って後ずさりしました。

サーナット卿は父親の忠臣で

レアンと親友なので

皇女ラティルは

彼を信じられませんでした。

 

それを見たサーナットは、

再び何か言おうとしましたが、

横に狐の仮面が現れ、

皇女ラティルを腕で抱えて

移動しました。

周囲の風景が変わり、

彼らは再びロルド宰相の家にある

ラティルの部屋にいました。

 

狐の仮面が皇女ラティルを放してから

仮面を脱ぐと、彼女は倒れるように

カーペットに座り込みました。

ゲスターは、

すすり泣く皇女ラティルの前に

しゃがむと、

だから、あなたの味方は

自分だけだと言ったのにと言って

ハンカチを渡しました。

 

皇女ラティルは、

皇配の席のために、

こうしているのかと尋ねると、

ゲスター、

違うと言ったはずだと答えました。

しかし、皇女ラティルは、

 

でも宰相が・・・

 

と呟くと、ゲスターは

自分が言ったことではないと

反論しました。

 

皇女ラティルは唇を噛んで

ゲスターを見ました。

彼は、皇女ラティルが

ハンカチを受け取らないと、

彼女の目元を拭いてやりました。

 

ゲスターは、

あなたが皇帝になることを願って

助けているわけではない。

皇帝になる必要もない。

あなたが望むなら、

今の皇帝と戦う必要もないと

言いました。

 

皇女ラティルは、

なぜ父親は、

自分をロードだと思っているのかと

尋ねました。

ゲスターは首を横に振ると、

自分は知らないけれど、

あなたはロードではないので、

気にする必要はないと答えました。

 

皇女ラティルは、

父親を説得できないかと

尋ねました。

ゲスターは、

皇帝が説得されるような人なら、

いきなり、あなたを

指名手配することはなかっただろうし

皇帝は、衝動的に

行動する人ではないのではないかと

言いました。

しかし皇女ラティルが泣き続けると

ゲスターはため息をつき、

彼女に狐の仮面を手渡しました。

 

皇女ラティルは、

なぜ、これをくれるのかと

尋ねました。

ゲスターは、

毛を触ってみて。 可愛いからと

答えました。

 

皇女ラティルが

ぼんやりと見つめると、

ゲスターは彼女の手を取って

狐の仮面の毛を撫でさせました。

本当に良い手触りでした。

 

皇女ラティルが、ぼんやりと

狐の仮面を撫で続けている間、

ゲスターは、

皇帝と戦いたくなければ、

自分と一緒にここを離れよう。

自由に歩き回って暮らそうと

誘いました。

皇女ラティルは

「どこへ?」と尋ねると

ゲスターは「どこへでも」と答えて

空中で手を振ると

地図が現れました。

彼はラティルの前に地図を広げ、

ペンまで取り出して渡すと、

行きたい所に

順番に印を付けるように。

全て連れて行ってやると言いました。

 

皇女ラティルは、

片手にペン、

片手に狐の仮面を持ったまま

ゲスターをじっと見つめ、

首を横に振りました。

 

皇女ラティルは、

どうしてこんなに自分に

優しくしてくれるのかと尋ねました。

ゲスターは、

何回聞くつもりなのかと尋ねました。

皇女ラティルは

プロポーズしたから?

でも、自分は、

本当に覚えていない。

思い出せないプロポーズなら、

真剣な

プロポーズでもなかっただろう。

それなのに、なぜ、こんなに

自分を助けてくれるのかと

尋ねました。

 

皇女ラティルは返事を待ちながら

ゲスターをじっと見つめました。

口先だけで

「自由に歩き回って暮らそう」と

言っているのではなく、事実上、

一緒に逃げてあげるという

意味でした。

 

宰相が溺愛していて、前途有望で

不思議な能力まであるゲスターが

皇配を狙っているのでなければ

なぜこのようにしてくれるのか、

彼女は全く理解できませんでした。

 

ゲスターは呆れたように

舌打ちをすると、

 

プロポーズのせいかな?

 

と答えました。

皇女ラティルは、

ずっと、そう言っていたのにと

文句を言うと、ゲスターは、

その先を見なければならない。

あなたが言うように、

あなたが覚えてもいないプロポーズに

こだわる理由は何だと思うかと

尋ねました。

皇女ラティルは

 

何なの・・・?

 

と尋ねると、ぼんやりしながら

目をパチパチさせました。

それが、もどかしいのか、

ゲスターは

狐の仮面の鼻を押さえながら、

愛しているからではないかと

呟きました。 

◇猫かぶり◇

ラティルは

偽の未来から目覚めましたが、

三つの考えが、

同時に湧き起こって来たので

怪物の手をギュッと握って

離しませんでした。

 

どのようにして、

ゲスターと二人だけで愛し合うのかは

もう分かりました。

ランスター伯爵がゲスターと

同一人物ではないことも

確認しました。

明らかに、彼らに共有できない情報が

存在したからでした。

しかし、最も衝撃的な真実は

ゲスターがずっと

猫をかぶっていたことでした。

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ゲスターと二人だけで愛し合う

偽の未来という言葉を

最初に見た時に、

甘々でベタベタの二人を

見ることになるのかと、

少し警戒していたのですが

その予想に反して、

ラティルとゲスターが二人だけで

愛し合うようになるには

このような過程を

辿る必要があるということが

丁寧に描かれていたことに

感動しました。

「愛している」という

ゲスターの告白も

心に響きました。

そして、ゲスターにとっては

残念な結果になったけれど

今度こそ、ラティルが

ゲスターの猫かぶりに

気づくことができて良かったです。

 

お話の最初の方で、

なぜ、大神官が命を狙われていたのか

ずっと謎だったのですが、

ラティルを拉致した後、

大神官が彼女を

保護することになっていたので

それで、カルレインやゲスターたちが

彼を狙ったのではないかと思いました。

 

mommy様

コメントをありがとうございます。

一応、ゲスターのターンは

今回で終わりですが、

しばらくは、ちょこちょこ登場します。

そして、905話から909話までは

セルに関するお話。

910話から914話まで

メラディムのターンとなります。

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