自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 908話 外伝 17話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ アリタルとの共通点

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908話 外伝17話 ゲスターは、ギルゴールもシピサも嫌がっているようなのに、大丈夫かと尋ねました。

◇呼んだ方がいい◇

ゲスターの警告に

ラティルは困惑しながら、

ギルゴールとシピサが

嫌がったらダメだよねと

呟きました。

 

ゲスターは冷めたタオルから

手を離しながら、

自分は皇帝の味方なので、

皇帝さえよければ、

呼ぶことができると

意味深長に付け加えました。

 

ラティルは

冷えたタオルをつかんで

しばらく悩みました。

誤解かもしれない状況が発見されても

当事者たちが暴きたがらないなら、

隠した方がいいのだろうか?

それとも、

試してみるべきか?

 

しばらくしてラティルは、

それでも、呼んだ方がいいと

結論を出しました。

◇セルの魂◇

それならば、

魂が入っているという剣を

持って来て欲しいと

ゲスターはラティルに頼みました。

彼は、この程度のことで

直接ギルゴールと

衝突したくなさそうでした。

 

しかし、ギルゴールは

セルの入った剣を

常に傍らに携えていたため、

ラティルが、

その剣を持ってくるのは

容易ではありませんでした。

何度もチャンスを窺っていましたが、

その都度、試みることもできないまま

ダメになっていました。

しかし、数日後、

ようやくラティルは隙を見つけました。

 

ギルゴールが剣を持って外に出る時は

いつも脇に携えているけれど

剣を持って出ない時は、

自分の寝室の中に

そのまま置いておくようでした。

ラティルは、

ギルゴールが剣を持たずに外へ出た時に

自分たちが、直接、

温室に行ったらどうかと提案しました。

セルが入った剣を

直接奪ってくるのは、

ラティルから見ても

リスクが大き過ぎるためでした。

 

ゲスターは、

魂を呼び出す途中で

ギルゴールが来たらどうしようかと

心配しました。

ラティルは、

そんなことがないように、

彼の動線を、

よく確認しなければならないと言うと

ゲスターは、渋々、

その提案を受け入れました。

 

ゲスターは、

いつ頃、移動すればいいかと

尋ねました。

ラティルは、ギルゴールが

留守にすると予想される頃に

言い訳をして、

あらかじめゲスターを呼んで

そばにいさせました。

そして、

ギルゴールが席を外したという報告を

受けるや否や、

すぐにゲスターと一緒に

狐の穴を通って

温室に移動しました。

 

それでもゲスターは、

到着するや否や周囲を見回し、

ひょっとしてギルゴールが

どこかにいるのではないかと

調べました。

誰もいないことを確認すると、

彼は安心して、

ベッドの上の剣をチラッと見ました。

 

あれだ!

 

と、ラティルは

剣を持ち上げようとしましたが

手を虚空で泳がすだけで

引っ込めました。

 

ラティルはゲスターに

剣を持ち上げなくても

魂を呼ぶことができるよねと

尋ねました。

ラティルの質問に、

ゲスターは

当然のように頷くと、

ベッドの近くまで歩いて行きました。

 

ゲスターが、意味の分からない言葉を

呟きながら、剣の周りで

手を振り回している間、

ラティルはイライラしながら

閉まっている扉を

チラチラと見ました。

 

そうするうちに、目の端で

何かが煌めくのが感じられ、

そちらへ首を回すと、剣の上に、

半透明になったシピサのような人が

浮び上がっていました。

セルの魂でした。

 

ゲスターに頼んでよかったと

ラティルは大声で叫ぶと、

セルの前に近づきました。

魂の抜けたような顔で

虚空を眺めていたセルは、

ラティルが近づくと、

悲しんでいるような

気兼ねしているような表情をしました。

 

ラティルは、

いきなり質問したいという気持ちを

抑えながら、セルに

自分が誰だか分かるかと

自分を指差しながら尋ねました。

 

剣の中にいた時は

分かっていたような気がしたけれど、

実際に見て分かるだろうかと

ラティルが心配していると、

意外とセルは頷きました。

 

ラティルは安心して

セルの腕を掴もうとしましたが、

手が空中を通り抜けると、

気まずそうに、手を後ろにやりました。

幸い、セルは、

傷ついた表情をしませんでした。

 

ゲスターは、ラティルとセルが

2人で会話できるように

3歩後ろに離れました。

ラティルは、ゲスターのいる所を

見ていませんでしたが

彼を感知し続けました。 

 

ラティルはセルに、

聞きたいことがある。

セルは答えたくないかもしれないけど

答えてくれると嬉しいと

慎重に言葉を切り出しました。

セルは眉を片方だけ上げましたが、

剣に戻ることはなく、

怒った表情をすることも

ありませんでした。

 

ラティルはセルに

質問をしてもいいかと再度確認すると

魂はしばらく、

微風の中のローソクの火のように

揺れてから頷きました。

ラティルは、ほっとすると、

あの事故が起きた日に、

何か覚えていることがあるのかと

尋ねました。

 

後ろに下がっていゲスターは

皇帝の単刀直入の質問に

しばらく驚いてセルを見つめました。

しかし、魂が

まだ落ち着いているのを見て

じっとしていました。

セルは頷くことも、首を横に振ることも

ありませんでした、

 

ラティルは、

なぜシピサを攻撃したのか

覚えているかと尋ねました。

セルは答えませんでした。

 

ラティルは、事件が起きる前に

赤い何か、あるいは、ネズミの穴か

モグラの穴のようなものが

セルたちの周りにあったのではないかと

尋ねました。

 

その言葉に、

後ろに立っていたゲスターが

眉を顰めましたが、

ラティルはセルを見るのに

集中していたので、ゲスターを

見ることができませんでした。

しかし、セルは、

ゆっくり瞬きするだけでした。

ラティルを突き放したりは

しませんでしたが、質問にも

答えていませんでした。

だからといって、驚くべき話を

聞いたようでもありませんでした。

 

いくらラティルが待っても

セルが答えないと、後ろからゲスターが

質問してもいいとは言ったものの、

答えてやるとは言っていない。

もしかして、最初から答える気が

なかったのではないかと助言しました。

 

えっ?本当?

 

ラティルは確認するために

セルに尋ねましたが、

魂は今回も答えませんでした。

その代わり、扉の向こうから

何かが粉々になる音がしました。

驚いたラティルは

 

入って、 セル、入って!

 

とセルを押し退けました。

手は空中をかき回すだけでしたが

セルは素直に剣の中に入りました。

そして、扉がバタンと音を立てて

開いた時、セルの姿はなく

ラティルは剣に向かって

手を伸ばしているだけでした。

ラティルは戸口を見ました。

荒々しく開いた扉は、反対側の壁に

取っ手が突き刺さったように

完璧に固定されており、

そんなことをした犯人は

呑気に立って

こちらを眺めていました。

 

ギルゴール・・・こんにちは。

 

ラティルはぎこちなく手を振ると

ギルゴールの後ろに

もう一人ギルゴールがいるのを見て

手を下げました。

 

ギルゴールは大きな音を出して

近づいて来た人にしては

普段とあまり変わらない表情でした。

一方、シピサは、

いつもの穏やかな表情が消え、

かなり冷たい印象でした。

 

もしかして、大きな音を立てて

扉を開けたのは、

シピサが一緒にいることを

知らせるために、わざと合図を

送ってくれたのだろうか。 

むしろ、ギルゴール一人だったら、

来たことにも気づかないうちに現れて

自分に文句を言ったはずだと

思いました。

 

シピサの視線が、

ベッドの上に置かれた剣に

向けられました。

 

ええっと、私は行くね。

 

とラティルは呟くと、

ギルゴールとシピサを押し退けて

温室の外に出ました。

 

そうだ、ゲスター!

 

その後、ラティルは

彼を忘れていたことを思い出し

驚いて後ろを振り返りました。

◇最後に話を聞ける人◇

その日の夕方、

ラティルはゲスターを宥めるために

再びゲスターを訪ねて、

あらゆる良い言葉を並べ立てました。

ゲスターの見た目は

善良で寛大そうなので、

このようなことは、

大目に見てくれそうですが、

実は、非常に度量が狭いことを

ラティルは知ったからでした。

それに今回のことは、

確かに自分の過ちだったので、

ゲスターに恨まれても

彼を責めることはできませんでした。

 

自分は本当に大丈夫。

もちろん、緊急の場合、夫を置いて

一人で逃げることだってできると

ゲスターは、

ラティルが怒らないでと囁く度に

小さな声で呟きながら

目を逸らしました。

 

シピサは、

ラティルがセルに会うことを

非常に嫌がっているし、

このような危険を冒してまで

セルと会ったとしても、

彼も、重要な話をしてくれそうに

ありませんでした。

 

再び調査が原点に戻り、

詰まりに詰まって

先へ進む隙間がなくなると、

ラティルはゲスタを宥めながら

そのまま数日間、過ごしました。

 

ラティルが

新しい方法を見つけたのは、

念のためアリタルの記憶の中を

しきりに探していた時でした。

 

アリタルが死んだシピサを抱いて

議長の元へ走っていくのを見た

ラティルは、

議長には会いたくないけれど

彼が何か知っているかもしれないと

思いました。

 

議長は変なことを

たくさん知っているけれど、

彼は現場にいなかったから

役に立つだろうか。

議長はアリタルの家に

遊びに行ったわけではないから、

モグラの穴やネズミの穴について

知るはずもない。

 

そう思いながらもラティルは、

今や議長でなければ、

本当に話を聞ける人が

一人も残っていない状況でした。

 

ラティルはさらに数日悩んだ末、

議長に会うことにしました。

しかし、再び問題が発生しました。

今、議長の居場所を知っているのは

ギルゴールだけでしたが、

彼はラティルが当時の事件に関して

調査するのを、

ひどく嫌がっていました。

今の状況で、

議長に会いに行きたいと言えば、

ギルゴールは明らかに

ラティルの目的に気付き、

絶対に議長の居場所を

教えてくれないと思いました。

◇好奇心旺盛◇

ラティルが、自然に議長を

訪ねる方法について悩んでいた時、

シピサはギルゴールと向かい合って

コーヒーを飲んでいました。

ザイオールは、瓜二つの父子の

それぞれのコーヒーカップ

スポイトで血を3滴ずつ落とすと

立派な執事のように退きました。 

 

シピサは、

皇帝は昔のことが

とても気になるようだと言いました。

ギルゴールは

血の混じったコーヒーの匂いを

嗅ぎながら

お弟子さんは好奇心旺盛だからと

返事をし、口角を上げました。

 

シピサは、

分かっている。

母は気になることがあれば、

好奇心を満たすために

しつこくしがみつく。

議長と母が会ったのも

母の好奇心のせいだと

議長から聞いたと話しました。

 

ギルゴールは、

自分は好奇心がないと返事をした後

あえて木の話はしなくてもいいと

警告しました。

シピサは聞こえないふりをして

コーヒーを一口飲みながら

眉を顰めました。

そして、ギルゴールは

シピサがコーヒーを

再び飲もうとした時、

カップの底をポンと叩いて

揺らしました。

 

コーヒーが横にこぼれると、

シピサは何事かと思い、

ギルゴールを見ました。

彼は、にっこり笑いながら、

もしお弟子さんが

議長に会いに行くと言って訪ねて来たら

どこにいるのか教えるなと

警告しました。

 

一体、父は何歳なのかと

シピサが冷たく呟いている間、

ザイオールが近づいて来て

こぼれたコーヒーを素早く拭き取って

退きました。

 

シピサはコーヒーカップを置くと

議長も母が知っている以上のことを

知らないので、

たとえ母が議長に会っても大丈夫。

自分も父に聞くまでは

知らなかったので、

父の方こそ、口に気をつけるようにと

注意しました。

 

ギルゴールは、

気が向いたらと生意気な返事をすると

シピサは気に入らず、

立ち上がりました。

しかし、立ち去ろうとした彼は、

ふと、あの日、

母親の後ろに立っていた男のことを

思い出し、再び席に座りました。

そして、ひょっとして

あの黒魔術師が母を

助けているのではないかと

聞きました。

 

ギルゴールは、

狐の穴は便利な能力だけれど、

自分が行ったことのない場所まで

行くことはできない。

そして、あいつは

アリタルについて何も知らない。

自分のことや黒魔術以外には

興味がないと答えました。

 

シピサは、

母がセルと話をした時、

ひょっとして、何かを聞いて

教えてやったかもしれないと

言うと、ギルゴールは、

聞いても口を開かないだろうと

返事をしました。

あいつもお弟子さんが

好きだからという言葉は、

口にするのも嫌で言いませんでした。

 

ザイオールは、

瓜二つの父子の会話を聞きながら

首を傾げました。

皇帝が何かを探しているけれど、

どうやら、あの2人は

それが何なのか知っているようだ。

しかし、仲の悪い二人が

意見を一致させまでして、

なぜ皇帝に

知らせようとしないのか。

そして、あの二人は、

皇帝には秘密にしなければならないと

言いながら、どうして自分の前では

ベラベラ話すのか不思議でした。

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ラティルが

ゲスターの本性を知るまでは、

彼との接し方に失敗して、

彼を怒らせてしまったことが

あるけれど、

今は、彼の扱い方を心得て

うまく彼を利用できるように

なったのではないかと思います。

 

議長のターンで、

アリタルが好奇心旺盛で

しつこい様子が書かれていましたが

それは、今回のお話に

繋げるためだったのですね。

 

最初、ギルゴールは

ラティルが昔のことを

ほじくり返すのが嫌だったけれど

今では、ラティルの上に

かつてのアリタルを見て、

面白がっているような気がします。

 

なかなか見られない

ギルゴールの嫉妬する様子が見られて

良かったです。

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