自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 912話 外伝 21話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 二度目の失恋

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912話 外伝21話 メラディムは皇女ラティルに、本当にプロポーズを信じたのかと聞かれました。

◇また失恋◇

メラディムが

皇女ラティルを忘れていないのは

事実でしたが、

いっそのこと忘れてくれていて

 

誰?私たち初対面じゃない?

 

と言ってくれた方がいいと

思いました。

ラティルも皇女ラティルも

一発殴られたように

ぼーっとなりました。

 

先にラティルが気を取り直し、

あのフナは狂ったのかと

自分のことではないのに、

怒りを露わにしました。

メラディムが

このように出てくるなんて

想像したこともありませんでした。

 

皇女ラティルは

メラディムの後ろから

ティトゥが頭だけそっと突き出すと

その時になって

ようやく気を取り直し、

今何を言ったのかと

ぼんやりとした声で尋ねました。

 

メラディムは、

文字通りだ。

自分のような偉大な存在が、

たかが人間の皇女に

本気でプロポーズすると

信じたのか?夢が大きすぎる。

理想と目が高いことは認めると

答えました。

 

皇女ラティルは

虚しく笑いました。

彼女は大きな指輪をはめた

手を差し出し、

これを渡しながらプロポーズしたのは

あなたなのに、

どうしてプロポーズを信じたのかと

今さら言うなんて、自分はこれを

どう受け止めればいいのかと

抗議しました。

 

メラディムは湖から出て来て

指輪を取ろうとしましたが

皇女ラティルは、

さっと手を後ろにやりました。

メラディムの手が

空中で止まりました。

彼は眉間にしわを寄せましたが

強制的に指輪を奪いませんでした。

 

彼は、

ただ少しきれいな人間だから

興味を持っただけ。

勘違いさせてしまったので

指輪は恵んだつもりであげると

言いました。

 

その言葉に、

面食らって固まっていた

皇女ラティルの心の中を

怒りが満たし始めました。

ラティルが家族に裏切られた時とは

違う部類の怒りでした。

 

このくらいで消え失せろ。

人間の匂いが嫌いだと言うと

メラディムは、

湖に入ってしまいました。

顔色を窺っていたティトゥは

素早くメラディムに付いて行きました。

一人残された皇女ラティルは

拳を握って唇を震わせました。

誰かが「殿下」と呼ぶと、

やっとのことで拳を緩めました。

 

彼女を呼んだのはサーナットでした。

後になって、皇女ラティルは、

近衛騎士と何人かの父親の部下たちを

連れて来たのを思い出して、

唇を噛みました。

そっと振り向くと、

誰もいませんでした。

 

皇女ラティルは、

自分が振られるのを見て、

皆、逃げたようだと言うと

サーナットは、

席を外したんだと返事をしました。

 

皇女ラティルは、

皆、自分が振られるのを見た。

完全に、公然と振られたとぼやくと

サーナットは、

あの人は質が悪そうに見えた。

結婚する前に別れて幸いだと

思った方がいいと慰めました。

 

しかし、皇女ラティルは、

ヒュアツィンテに振られて、

今度は人魚にも振られた。

よりによって、

また人々に見られた。

あまりにも腹が立つと

皇女ラティルが涙をぽたぽたと流すと

サーナットはハンカチを取り出して

目元を拭いてやりました。

 

サーナットの表情は

ラティルへの心配でいっぱいでした。

彼がどれほど優しくて悲しい目で

自分を見ているのか、

ラティルは目つきだけで

知ることができました。

しかし、サーナットの気持ちを知らない

皇女ラティルは、

ただ彼の胸にすがって泣くだけでした。 

◇優しいメラディム◇

その夜、ラティルは

幻想が消える否や、

真夜中にもかかわらず、

ハーレムに急いで駆けつけました。

 

彼女は、湖畔に到着するや否や、

水を叩きながら

メラディムを呼びました。

その声を聞いた血人魚たちは目を覚まし

一人二人と頭を出し始めました。

夜中に皇帝が、

急いで自分たちの支配者を呼ぶので

何か心配になったようでした。

一人の血人魚が近づいて来て

侵入者が現れたのか。

自分たちは何も感じなかったと

質問までしました。

 

メラディムは

ラティルが答える前に現れ、

 

私を呼んだ?

 

と尋ねました。

ラティルは返事の代わりに

手で水をすくって

メラディムの頭にかけました。

すでに髪が濡れていたので、

一度かけただけでは目立たないので

手で水をすくっては、かけ続けました。

 

メラディムは、

何をしているのか。

遊びたいのかと尋ねるだけで

少しも気分を害しませんでした。

むしろラティルが

ふざけていると思ったのか、

楽しそうに笑いながら

尾ひれを大きく振って、

ラティルの頭に水をかけました。

 

ラティルが悲鳴を上げると、

それを合図に

血人魚たちは水遊びを始めました。

メラディムは明るく笑いながら

ラティルのそばに近づくと

彼女を抱きかかえて

湖に滑り込みました。

彼が速く泳いでいる間、

ラティルは、彼の肩と腰を

しっかりつかみました。

 

うちのロードはいたずら好きだ。

 

メラディムは、

ラティルが怒っていることを

全く知らないようで、

くすくす笑ってばかりいました。

彼は速く泳いでいる間、一度ずつ

ラティルを水の上に上げると、

夜風が頬をかすめました。

血人魚たちが遊びながら

撒き散らした水滴が

一度ずつラティルにもかかりました。

 

メラディムはラティルを抱いて

湖を一周泳いだ後、ようやく

元の場所に連れて行きました。

そして、

ロードは、とても退屈だったようだ。

ようやく気分が晴れたかと

尋ねました。

 

手で顔の水気を拭ったラティルは

ギョッとしてメラディムを見ました。

もしかして、彼は、

自分が気分を害していたことを

知っていたのか。

気を利かせただけではなかったのかと

思いました。

 

メラディムは

ニコニコ笑っていましたが、

ラティルと目が合うと、手を振って

湖の中に再び入りました。

メラディムは湖を半分ほど泳ぐと

もう一度こちらを見て

再び手を振りました。

ラティルも一緒に手を振ると、

彼は、ようやく湖の中に

完全に入りました。

 

他の人魚たちは、

まだ水遊びに忙しくしていました。

突然の騒ぎで、

通りかかった宮廷人たちが

足を止めて、

こちらをチラッと見ました。

 

ラティルは

メラディムがよくしているように

髪の毛から水気を絞りました。

 

今はあんなに優しいメラディムが、

偽の未来の中では

プロポーズして人を弄んだりする。

状況により、同じ人でも

違う行動ができるみたいだと

思いました。

◇人魚ではない◇

翌日、ラティルは怪物を訪ねた時、

時間をもう少し先送りして欲しいと

頼みました。

 

偽の未来を見ていると、

ラティルが望まなくても

その時間の皇女ラティルの感情が

現実のラティルにも

はっきり感じられました。

ラティルは、あえて失恋の痛みを

再び、感じたくありませんでした。

 

怪物はラティルの意思に従いました。

おかげでラティルが

再び偽の未来を見た時、

皇女ラティルは

一段と落ち着いていました。

しかし、ヒュアツィンテにしたように

手紙を送って、自分を振った人魚に

復讐することができなかったので、

彼女は、人魚について

良くない話を広めることで

復讐をしました。

 

皇女ラティルは、会う人ごとに

折りを見て、人魚の悪口を言うので、

ラティルは、その日一日中、

自分の口が吐き出す

メラディムの陰口を聞きました。

 

翌日、ラティルは怪物に

再び、時間を先送りして欲しいと

頼みました。

 

皇女ラティルは、

庭にロッキングチェアを置いて

本を読んでいると、

父親の秘書が真っ青な顔で

駆けつけて来ました。

 

ラティルが

どうしたのかと尋ねる前に、秘書は

急いで謁見室へ行くようにと

伝えました。

 

皇女ラティルは、

 

謁見室? 私がなぜ?

 

と慌てて尋ねました。

皇帝や皇后ではない皇族は、

あえて謁見室に行く必要が

ないからでした。

 

秘書は、

人魚たちがやって来た。

彼らは皇女を探していると

答えました。

 

人魚?

 

皇女ラティルは戸惑い、

椅子から立ち上がると、

すぐに顔を険しくしながら

 

人魚?!

 

と再度確認しました。

秘書は、間違いなく人魚だと

答えました。

 

自分に恥をかかせておきながら、

今更、来るなんて。

皇女ラティルは

メラディムを思い出すと、

辛うじて抑え込んでいた怒りが

再熱したのか、直ちに謁見室へ

大股で歩いて行きました。

 

彼女は息を切らしながら

謁見室に入ると、

中央の赤いカーペットの上に

並んでいた彼らが

同時に後ろを振り返りました。

怒りに満ちて走って来た

皇女ラティルは、

彼らを見て、たじろぎました。

予想に反して、

メラディムはいませんでした。

しかし、そこに立っている彼らの耳は

確かに人魚の耳の形をしていました。

 

皇女ラティルが面食らって立っていると

一番前に立っていた人が

手をそっと上げました。

その合図を受けると、

後ろに立っていた人魚たちが

両脇に退きました。

 

最前列にいた男の人魚は

皇女ラティルの方に

ゆっくり歩いて来ました。

メラディムと同じくらい

美しい外見でしたが、

やはり初対面でした。

しかし、彼は

血人魚たちの王ではなく、

ラティルが一度見たことのある

本当の人魚たちの王でした。

 

近づいて来た人魚の王は

相変わらず派手な髪飾りをつけていて

皇女ラティルを

上から下までジロジロ眺めると、

あなたが、自分に振られたと

あらゆる噂を流している皇女なのかと

尋ねました。

 

皇女ラティルは、

これはどういうことなのか。

メラディムと、

どういう関係なのかと疑問に思い

予想もしていなかった質問に

すぐに答えられませんでした。

 

しばらくして、皇女ラティルは、

人魚の王の質問を理解したので、

どういうことなのか。

自分とあなたは初対面ではないかと

聞き返しました。

その言葉に、

人魚の王の口元が歪みました。 

 

人魚の王は、

確かに自分たちは初対面だ。

だから、なぜ、

自分と会ったこともない皇女が

自分に振られたと話しているのか

解明して欲しいと要求しました。

 

皇女ラティルは、まだ状況が

まともに把握できなかったので

何も言えませんでした。

皇女ラティルが呆然としていると、

人魚の一人が、

大王を慕って、嘘の噂を立てたか

自分の名声を高めたくて、

わざと大王との偽の恋愛史を

広めたのかもしれないと

人魚の王に不愉快そうに話しました。

 

皇女ラティルは

誰かが自分の悪口を言うと、

すぐに反応し、

一体、誰が名声を高めるために

自分が振られた話をすると思うのか。

自分はあなたに振られたという

話をしていない。

自分を振った男は、あなたより、

はるかにハンサムだったけれど

はるかにムカつく人魚の王だったと

カッとなって反論しました。

 

その言葉に人魚たちは

何とも言えない表情をしました。

人魚の王も口元をぴくぴくさせ

自分を指差しながら、

世間に出回っている噂の中で、

皇女が振られたということだけが

真実なのか。 まことに残念だと

言いました。

皇女ラティルの顔が歪みました。

 

皇帝も、

そっと玉座から立ち上がり、

そばに近づいて来ると、

それはどういうことなのかと

尋ねました。

人魚の王が

ラティルを訪ねてきたことを除けば、

皇帝もまだ、正確な事情は

聞いていない様子でした。

 

人魚の王は、

片手を自分の胸に乗せて

慈愛に満ちた笑みを浮かべると、

自分よりずっとハンサムで、

ムカつく人が

誰なのか分からないけれど、

人魚の王は自分だと主張しました。

 

ラティルは、あり得ないと

抗議すると、人魚の王は、

どうしてあり得ないと思うのか

分からない。

皇女は、どこかで

詐欺にあったのではないかと

言いました。

皇帝も疑わしげに

皇女ラティルを見ました。

 

悔しくなった皇女ラティルは、

詐欺だなんて。

確かにメラディムには

人魚の尾ひれがあったし、

水で、不思議な魔法のようなものも

使ったし、部下も多かったと

声を荒げました。

 

それを聞いていた人魚の王の表情が

急に冷たくなったことを

皇女ラティルは発見しました。

 

人魚の王はメラディムの名前を呟くと

呆れたように大笑いしました。

しばらく笑っていた人魚の王は、

同情なのか嘲弄なのか分からない

曖昧な笑みを浮かべながら、

皇女が出会ったメラディムという者は

もしかして青い髪かと尋ねました。

皇女ラティル「そうだ」と答えると

人魚の王は、

皇女が出会ったのは人魚ではなく、

血人魚という怪物のようだ。

そしてメラディムは

その怪物たちの支配者だと

教えました。

 

そして、人魚の王は舌打ちし

首を横に振ると、皇女は

完全に騙されたようだと言いました。

皇女ラティルは、

ぼんやりと人魚の王を見上げました。

 

彼は、

皇女が可哀想だから

人魚たちのデマを流したことを

一度は許してやる。

しかし、噂はきちんと訂正し、

今後、自分に振られたという話も

しないでほしい。

どんな肝っ玉人間が

スキャンダルを起こしたのか

気になって訪ねて来たけれど、

次回は、このようにおとなしく

来ないからと警告しました。

◇復讐◇

次にラティルが偽の未来を見る時、

皇女ラティルは、

誰なのか分からない聖騎士を

前にしていました。

彼女は一枚の地図を聖騎士に渡すと

この湖に、人魚を詐称する怪物たちが

集まって暮らしている。

全部追い出せと冷たく指示しました。

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偽の未来のメラディムに腹を立てて

現実のメラディムの所へ行くなんて

軽率過ぎると思いましたが、

メラディムの優しさを

改めて知ることができたのは

良かったと思います。

 

偽の未来の皇女ラティルは、

本物のラティルより

凶暴に見えますが、

ラティルの言うように、

彼女でさえも、状況が変われば

行動が変わるということなのかと

思いました。

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