自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 930話 外伝 39話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ タッシールとの別れ

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930話 御者はタッシールのことを裏切者だと言いましたが・・・

◇別れ◇

タッシールは、

なぜ自分のことを

裏切り者と言うのか分からない。

自分の腕を傷つけた時に、

自分たち2人の間に、

何か固い絆でもできたのかと、

御者と仲間ではないかのように

話しました。

 

2人はどういう関係なのか。

皇女ラティルは

さらに分からなくなりました。

彼らは、自分がここにいることを

知らないので、

仲違いしようとしているのは

今、あの場所にいる

御者とタッシールでした。

 

御者は冷ややかに鼻で笑うと、

自分たちは

同じチームではないけれど、

目的が似ているではないか。

お前も皇女を・・・

と言っている瞬間、皇女ラティルは

後ろから殺気を感じました。

 

彼女は体を横に向けながら

ずっと手に持っていた短刀で

襲撃者の心臓を一気に刺しました。

襲撃者は目を見開いて

口から血を吐きました。

彼はラティルを睨みつけて

前に倒れました。

皇女ラティルは、

彼が自分を押し潰す前に、力を入れて

彼を横に押し出しました。

襲撃者は、ドンと音を立てて

横に倒れました。

 

見つかってしまったと

皇女ラティルは

ため息をつきました。

タッシールと御者の会話は

途切れていました。

これ以上、

隠れていられなくなった

皇女ラティルは、

襲撃者の心臓から短刀を抜きました。

彼女はハンカチで短刀に付いた

血を拭いながら

茂みの外に出ました。

 

タッシールはラティルを見ると

あまりにも長く

時間をかけ過ぎてしまったのか、

殿下がここまで来てしまったと

申し訳なさそうに話しました。

彼を「裏切り者」と呼んでいた御者は

すでに木に寄りかかったまま

死んでいました。

 

自分を探しに来たのかと、

タッシールはニヤニヤ笑いながら

尋ねました。

自分の後ろに御者の死体があることも

皇女ラティルの服と顔に

血が付いていることも

気にしていない表情でした。

 

皇女ラティルは、

汚れたハンカチを地面に捨てると、

先程の話は何なのかと尋ねました。

タッシールは、

話の、どの部分か。彼が1人で、

たくさん喋りまくっていたからと

答えると

死んだ御者を見て笑いました。

その姿は、

やはり平凡な商人のようには

見えませんでした。

 

皇女ラティルは、短刀をしまい

長剣の柄に手をかけながら

タッシールの正体について

尋ねました。

 

タッシールは、

怪我をしていない方の手を胸に当てて

傷ついたふりをしながら、

商人だと教えたはずだけれど

聞き漏らしたのかと尋ねました。

 

皇女ラティルは

いや、覚えていると答えると

顎で死んだ御者を差しながら、

彼はタッシールのことを

裏切り者と呼んでいた。

裏切り者とは、

同じ仲間だった人に対して

使う言葉ではないかと指摘すると

タッシールは、

たまに、そういうことがないと

すぐに否定しました。

 

皇女ラティルは眉を顰めました。

彼はラティルが姿を現す前にも

確かにそう言いました。

しかし、御者はタッシールを

本当に恨んでいる様子でした。

 

皇女ラティルは、

タッシールが商人なのか

裏切り者なのか、はっきり言えと

迫りました。

タッシールは商人だと答えました。

皇女ラティルは、

それにしては巧妙過ぎる。

彼はタッシールの馬車と

衝突した御者だけれど、

故意に衝突したのか。

2人で手を組んで、

わざと自分の一行に

入って来たのかと尋ねました。

 

皇女ラティルは、話せば話すほど、

ますます心が痛みました。

ずっと「怪しい」と警戒しながらも

いつの間にか、あの商人を

信じてしまったのだろうか。

もしかしたら、

彼に何度も助けられていうるちに、

自分でも知らないうちに

彼を信じてしまったのかもしれないと

思いました。

 

タッシールは、

ずっと皇女ラティルは、

自分を信じてくれていたのに、

今になって

彼の言葉を信じるのか。

その上、自分は傷ついて

腹を立てているのにと、

このような状況でも、

あまりにも軽薄な口調で

訴えました。

もし、舞台俳優が、このような状況で

あんな口調で台詞を詠んだら、

人々は、彼の演技が本当に下手だと

嘆くだろうと思いました。

それくらい、

タッシールの今の表情と口調は

状況に合いませんでした。

 

皇女ラティルは、

タッシールのことも

ずっと怪しいと思っていた。

けれども、ずっと自分を

助けてくれていたから、

タッシールのことを

怪しいと思っていても

信じようとした。

今の自分の立場では、

タッシールぐらいの怪しさは

目をつぶって、見過ごさなければ

ならなかったからと言うと、

自分を見る度に、

親切そうに笑っていた御者を

ぼんやりと見つめました。

軽口を叩いていたタッシールの視線が

皇女ラティルの視線を追うと、

彼女はため息をつき、

再びタッシールを見ました。

 

彼はタッシールの仲間ではないけれど

狙いが似ていると言った。

その狙いとは自分だろうと言うと

彼女はすぐに剣を取り出し

タッシールの首に当てました。

 

皇女ラティルは、

タッシールも自分の命を

奪いに来たのかと尋ねました。

タッシールは、

そうするつもりだったら。

この腕で、ずっと殿下を

負ぶってはいなかったと

ニコッと笑いながら否定しました。

剣先が首に届きそうで届かないのに

彼は平然としていました。

 

皇女ラティルは剣を元に戻し、

だから自分もあなたを

信じてしまったと言いました。

 

タッシールは、

自分を信じてくれていたのかと

感動したふりをして聞きました。

ラティルは、偽の未来の中で

タッシールの口を

叩きたくなりました。

 

「うん」と皇女ラティルは

率直に答えると、

拳を固く握り締めました。

そして、

傷ついた顔を見せないように

わざと目に力を入れました。

 

皇女ラティルは、

誰が自分を狙っているのかと

聞いても、あなたのような人たちは

答えないだろうと言うと、タッシールは

殿下は本当に賢い。

なぜ自分が殿下に近づいたのか、

気にならないのかと尋ねました。

 

皇女ラティルは、

暗殺者が裏切者と呼ぶくらいだから、

良い意図ではなかっただろうと

答えました。

タッシールが、

本当に皇女ラティルは賢いと褒めると、

皇女ラティルは、

拳で一発殴ってやりたいと

言いました。

タッシールは急いで

後ろに半歩退きました。

 

皇女ラティルは鼻で笑うと、

逃げる必要はない。

あなたに失望したけれど、

あなたが危険を冒して

自分をずっと助けてくれたのは

事実だから、

自分はあなたを攻撃しないと言うと

唇を噛み締めて

タッシールの笑顔を見つめました。

 

兵士たちが

タッシールと戦っていた姿も

全部演技だったのだろうか。

彼が自分を助けてくれたのは

親しくなるためなのか、

それとも・・・

いや、これらが全て

何の役に立つのか。

 

皇女ラティルはすぐに背を向けて、

これからは別々に行こうと告げると

そのまま、まっすぐ

自分とタッシールが夜を過ごした

焚き火の近くまで歩いていきました。

焚き火の残り火は、

すでに消えていました。

いつの間にか空は青に変わっていて、

朝焼けが、その間に

赤く広がっていました。

 

皇女ラティルは、

ほんの少しの間、

タッシールが、一晩中

一生懸命燃やした焚き火を

複雑な気持ちで眺めました。 

そして、彼女は、

昨日ずっと歩いていた方向へ

一人で歩き始めました。

◇どんな魂胆?◇

タッシールとの偽の未来では、

あまりにも色々な事が起こり、

脅威も多かったため、

ラティルは時間を早送りせず、

着実に見守りました。

しかし、皇女ラティルが

タッシールから離れ、

1人で移動する時間は

ラティルも耐えられませんでした。

 

足を怪我したため、

皇女ラティルは

長く歩くこと自体が大変でした。

タッシールが

ずっと背負っていてくれた時は

移動速度が速かったけれど

1人で移動し始めると、

一生懸命歩いても、足が痛くなるので

座り込むしかありませんでした。

 

また彼女は何も食べることも

飲むこともできず、

足を引きずりながら

歩いて行きましたが、

後になって、とても喉が乾き、

湖や小川を求めて

森の奥深くに入りました。

運良く、小川を発見して

喉を潤すことができましたが、

食べ物は発見できませんでした。

 

皇女ラティルは

小さな香水の瓶を取り出すと

中身を空にした後、

きれいに瓶を洗い、

その中に水を入れました。

 

水を入れたとしても、瓶自体が、

あまりにも小さかったので、

たった2、3口、喉を潤すほどしか

ありませんでした。

ラティルはその苦労を見て

時間を早送りしました。

 

ところが、一体どれだけ苦労しながら

移動しているのか、

続けて早送りしても

ずっと森を歩いているだけでした。

 

かなり長い時間が経って、

ようやく暗殺者が現れました。

覆面たちは、

皇女ラティルの顔を知っているようで

言葉も交わすことなく、

すぐに剣で襲撃して来ました。

 

皇女ラティルは疲れたまま

彼らを相手にしましたが、数日間、

まともに食べることも飲むことも

休むこともできなかった状態なので

容易ではありませんでした。

その上、歩くために、

怪我をした足を酷使していたので、

今では、足の裏が

少し地面に触れただけで痛むほどで、

敵3人と戦うのはさらに大変でした。

 

暗殺者1人を

辛うじて斬り倒したものの、

皇女ラティルはバランスを崩して

倒れてしまいました。

その上、暗殺者の1人が

剣で斬られて倒れると、

他の二人は興奮したのか、

皇女ラティルに向かって

さらに強く剣を突き付けました。

 

しかし、危険な瞬間、

どこからか飛んできた矢が

彼らの首を順に突き刺しました。

暗殺者たちが倒れると、

皇女ラティルは木に寄りかかって

矢が飛んできた方向を見ました。

矢を射た人は

姿を現しませんでした。

 

一体、タッシールは

何をしようとしているのか。

悪い意図で自分を狙って

接近したことを本人も認めたのに。

どうして今さら自分を助けるのか。

 

皇女ラティルは

タッシールがいる方向を

じっと睨んだ後、死体を跨ぎ、

再び前に歩き始めました。

 

何か魂胆があるから

あのようにするのだろう。

理由が何でも構わないと

皇女ラティルは思いました。

◇気になる◇

長い間、苦労した末、皇女ラティルは

ついにある大きな村に到着しました。

彼女は、黒死神団の傭兵団を訪れると

自分のブレスレットを渡して

護衛してくれる傭兵を雇いました。

 

信頼度の高い傭兵団らしく、

彼らの計算は確かでした。

黒死神団の傭兵たちは、

皇女ラティルが渡した

ブレスレットを受け取ると

鑑定士3人まで呼んで

価値を計算した後、

残金を返してくれました。

 

ただ、皇女ラティルが

契約書を書く時に、

職業欄に皇女と書いたところ、

カウンターにいた傭兵は驚き、

咽て、しばらく咳をしました。

 

とにかくお金を作り、

有名な黒死神団の傭兵まで雇うと、

皇女ラティルは、それ以後、

馬車に乗って、比較的楽に

移動できるようになりました。

 

皇女ラティルは医者に行き、

足を治療した後、馬車に乗って

その都市を離れました。

そして、

行き先を聞かれた皇女ラティルは

プルドゥ領地と答えました。

 

ラティルは、皇女ラティルが

今でも、家族の裏切りに

全く気づいていなかったし、 

ひどく苦労したので

宮殿に戻ると思いました。

しかし、彼女は

元の目的地に進み続けました。

 

父親のお使いだと言っていたけれど

父親がお使いを頼む時に、

重要なお使いだとか何とか

言っていたのだろうか。

 

ラティルは不吉な予感がしました。

皇帝が、直接準備した旅行団に

襲撃者が多数入っていたことも、

引き続き暗殺者が絶えることなく

現れたことも不吉でした。

 

ゲスターとの偽の未来では、

彼が彼女を救い、すぐに宮殿に

連れて行ってくれたけれど、

宮殿に到着するや否や、

皇女ラティルは濡れ衣を着せられ、

追われることになりました。

しかし、これを知らない

皇女ラティルは、ひょっとして

タッシールがいるのではないかと

窓から外を

ずっと眺めているだけでした。

 

皇女ラティルは、

素早く茂みが通り過ぎるの見て

ため息をつき、俯きました。

けれども、窓は閉めることなく

雨が降っても、窓を閉めないで

ずっと外を見ました。

 

ラティルは、

袖が上がらないくらい

腫れがひどかった

タッシールの怪我をした

腕を思い出すと

気分が悪くなりました。

 

商人と言っていたから

自分より、世事に明るいはず。

しかも、ずっと自分と一緒に

移動していたから、

自分が村に入った時、

彼も入って来ただろう。

心配いらない。

村に到着した後は

付いて来ないだろう。

 

皇女ラティルは、随時

自分に、そう言い聞かせながらも、

結局、昼も夜も

窓は閉めませんでした。

 

そして数日後。

ついに皇女ラティルは

父親のお使い先のプルドゥ領地に

到着しました。

彼女はすぐに領主の城を訪ねました。

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父親が自分の命を

狙っていることも知らず、

父親のお使いを果たそうとする

健気な皇女ラティル。

父親は、自分を

とても大事にしてくれていると

信じているので、父親が

旅行団の暗殺者を準備したなんて

露ほども疑っていない

皇女ラティルが哀れです。

ラティルが、その姿を見て

心が痛まないことを願います。

 

カルレインが作った黒死神団が

真っ当な仕事をしていて

嬉しくなりました。

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