自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 938話 外伝 47話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 振り回されないようにしよう

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938話 外伝47話 予言者が心の中で、2人は寿命が短くてと言うのを聞きました。

◇死んでいるはずなのに◇

そのまま行ってしまうには、

鳥肌が立つ単語が

聞こえて来ました。

 

寿命?

ラティルは立ち止まって

振り向きました。

預言者は焦った顔で

ラティルとカルレインを

交互に見ていましたが、

ラティルと目が合うと、

安堵の表情を浮かべました。

 

預言者は、

少し待って欲しいと頼むと、

急いで

ラティルのそばにやって来ました。

ラティルは預言者に、

今、何を考えているのかと

聞いてしまうところでした。

 

2人は寿命が短いって

心の中で言っていたけれど

2人とは、

自分とカルレインのことなのか。

それとも、自分の子供たちの中の

2人のことなのかと聞きたいのを

堪え、無表情で、

どうしたのか。

他に何か言いたいことがあるのかと

尋ねました。

 

予言者は、

ここで自由に暮らせと

言ったけれど、東大陸と西大陸は、

国同士の交流は少ないものの、

私的に貿易をしている人が

いないわけではない。

大陸間貿易を主導する商人たちは

小規模で活動しているわけではない。

東大陸がその気になれば、

商人たちの助けを借りて

自分を傷つけることができると

言うと、焦った表情で

両手を合わせました。

 

ラティルは膨れっ面で

「それで?」と尋ねると

預言者は、

「えっ?」と聞き返しました。

 

ラティルは、

東大陸が、直接、あなたを

捕まえに来ることはできない。

東大陸が、商人たちを利用して

あなたを傷つけようとするなら、

傭兵たちを雇って

保護してもらえばいい。

今、あなたが雇っている黒死神団は

一番腕がよくて

信頼できる傭兵なので、

お勧めすると言いました。

 

それでも、預言者

「東大陸で・・・」と

ブツブツ言うと、ラティルは、

東大陸のどの国でも、

国単位で、この国に圧力をかけて

あなたを連れて行こうとするならば、

それは自分たちの方で相手にする。

この国を無視する行為だからと

返事をすると、

「もう、これでいいか?」と

尋ねました。

 

すると、

あの貴族の女は

自分のことを怒っているのだろうか。

なぜ、急に、ああなったのだろうか。

最初はそうではなかったのにと

予言者の当惑した本音が

聞こえて来ました。

 

ラティルは自分を責めました。

あの予言者が

寿命の話を切り出したことで

不安になった気持ちが、

表に現れてしまったようでした。

ラティルは、

これではいけない。

怒ってばかりいれば、

あの予言者に

その忌まわしい寿命の話を

聞くことができないと思いました。

怒るだけでなく、話を変えて

予言者がしなかった話を

引き出さなければなりませんでした。

 

ラティルは機転を利かせると、

自分があなたのことを、これ以上、

気にかけないからといって、

残念がらないように。

あなたも自分の質問に

最後まで答えなかったのだからと

言いました。

ラティルの意図した通り、

預言者は、

彼女が子供との縁があるかについて

話さなかったせいで

彼女は怒ったのかと

当惑しながら考えました。

 

預言者は、

子供と関連した手相はとても良い。

あなたの子供たちは

皆優れた実力を持っていると

話しました。

 

真実かどうかは分からないけれど、

予言者の言葉の中には、

彼がチラッと考えた寿命の話は

ありませんでした。

 

ラティルは、またもや

息苦しくなりました。

預言者に大っぴらに、寿命の話を

聞くことができないので、

もどかしさを覚えました。

 

そうしているうちにカルレインが

おべっかにしか聞こえないと

口を挟むと、預言者は、

どうしろというのか。

だからといって、

皇帝に意見を出すことも

できるという人に、

あなたの子供2人は

寿命が長くないだろうし、

2人は親に押されるだろうし

2人は

トラブルメーカーだろうということを

堂々と言えというのか。

それより、あの人は

一体何をする人だから

夫と子供との縁が

たくさんあるのだろうか。

人間で、それが可能なのか?

とにかく完璧な子供2人との縁も

あるけれど残念だ。

あまりにも細い縁なので

縁が深まらない確率が高い。

けれども、このような話をしたら

自分を保護してくれないだろうから

無条件に良い話をしよう、

と考えながら

お世辞ではなく、

本当に子供との縁が良いと答えました。

 

ラティルは、予言者の本音のせいで

まだ固まっていました。

一方、カルレインは、

依然として予言者が

お世辞を言っていると疑っていたので

自分のことを当ててみろと

鋭く要求しました。

 

預言者はため息をつくと、

カルレインの手を取って

几帳面に調べました。

ラティルは、ハラハラしながら

予言者の横顔を見ました。

たかが、あんな人の言葉に

振り回されるなんて、

自分が情けないと思いましたが、

子供たちの寿命の話が出てくると

気にせざるを得ませんでした。

むしろ、あの予言者が

大っぴらに寿命の話を切り出したら

詐欺師だと怒鳴りつけて

追い出したはず。

しかし、あの予言者は

一人で考えてばかりいて、

口に出さないので、

さらに気になりました。

 

しばらくして、予言者は、

「こちらの貴人は・・・」と

口を開きましたが、

言葉に詰まりました。

カルレインは眉を顰めました。

 

ラティルは、

どうしたのかと思いましたが、

一体この人たちは何なんだ。

どちらも変ではないか。

1人は夫と子供との縁が

ものすごく多いし、

この人は顔と手に

死相が現れている。

もう死んでいる人なのに、

なぜ、まだ生きているのかという

予言者の本音を、

再び聞くことができました。

 

ラティルは、

吸血鬼のせいだろうか。

でも手相に、吸血鬼であることが

出ているのだろうかと考えました。

 

畜生。一体、何て言い繕えば

いいのだろうか。

予言者は悩んだ末、再び笑いながら、

カルレインは、

とても大物になり、強靭で、

高い地位に就くと嘘をつきました。

 

カルレインは、

「詐欺師」という一言で

予言者を罵倒しました。

予言者の顔が歪みました。

しかし、

率直に予言を打ち明ければ、

ここでも、

追い出されることになるので

予言者は、今回は口を慎しむことにし

黙々と無念な非難を甘受しました。

 

カルレインは「帰りましょう」と

きっぱり言うと、

ラティルの手を握りました。

ラティルは預言者に、

黒死神団の傭兵を推薦すると

真心を込めて勧めると、

カルレインと部屋の外に出ました。

 

視線を感じたので横を見ると、

カルレインが妙な目で、

ラティルを見つめていました。

彼女は咳払いをすると、

自分はカルレインの商売を助けた。

今は、あのような境遇だけれど

有名な予言者なのだから

ここでも有名になるだろう。

彼が黒死神団の傭兵を

引き続き雇用すれば良いと

言いました。

◇振り回されない◇

カルレインとラティルは

夕食を取るため、

近くの食堂に行きました。

それほど、おいしい店ではないのか、

中には、お客さんが

ほとんどいませんでした。

 

カルレインは周囲を見回し、

他の所へ行こうかと

心配そうに提案しました。

しかし、ラティルは

静かでいいと返事をしました。

彼女は、まだ動揺していたので

静かに食べる方を選びました。

美味しい食べ物は、いつも宮殿で

食べられるからでした。

 

カルレインは

ラティルの意思に従いました。

しかし、注文した料理を食べた時、

彼の顔に、明らかに後悔の色が

浮かびました。

ラティルが、それを見て笑い出すと

カルレインはフォークを下ろし、

自分は元々、

人間の食べ物が好きではないと

言い訳をしました。

 

ラティルは、

ふとカルレインの人間時代に

興味をそそられました。

サーナット卿は人間の両親から生まれ、

今も完全な吸血鬼では

ありませんでした。

それならば、カルレインも

完全な吸血鬼ではない時代が

あったのではないかと思いましたが

ラティルが見た過去の記憶の中で、

すでにカルレインは

強靭な吸血鬼だったので、

彼の過去が気になりました。

 

ラティルは、

本当にまずい豚肉を切りながら

最初からそうだったのかと

尋ねました。

カルレインは、

食べ物のことかと聞き返すと、

ラティルは、カルレインが、

今のような状態になる前も

食べ物が好きではなかったのか。

それとも、味覚が変わったのかと

尋ねました。

カルレインは口の端を上げながら、

ご主人様が、

自分に関心を持ってくれて嬉しいと

答えました。

ラティルは、

カルレインの返事を待ちました。

そのように言われるのは

嬉しいけれど、彼が元々

そういう好みだったのかどうかは

聞きたいと思いました。

 

カルレインは、

ラティルのギラギラした視線に気づき

口の端をさらに上げると、

昔も食べるのは、

そんなに好きな方ではなかったと

答えました。

 

ラティルは、

食べ物がなかったせいか。

それとも、

食べ物は豊富にあったけれど

そのような好みだったからなのかと

再び、気になって問い詰めました。

カルレインは笑い出すと、

なぜ、急に

そんなに好奇心旺盛になったのかと

尋ねました。

ラティルは、

「予言者がカルレインの手相を

見ていた時に

カルレインは吸血鬼として

生きているのに、予言者は・・・」

と言いかけたところで、

あっと思い、言葉を飲み込みました。

予言者がカルレインの手相を見て、

すでに死んだはずの人だと言ったのは

彼の心の声で、当然、カルレインは

その話を知りませんでした。

 

カルレインは当惑しながら

ラティルを見ました。

彼女は、預言者が、

吸血鬼のカルレインのことを

大物になるなどと言ったからだと

すかさず言葉を変えました。

 

カルレインは、だから自分が、

吸血鬼の騎士として活動する前は

どんな人だったのか

気になったのですねと聞きました。

ラティルが、そうだと答えると、

カルレインは、

気にする必要はない。

あの男は詐欺師だと言いました。

 

ラティルは、

完全に詐欺師ではなさそうだ。 

自分のことは

よく当てたではないかと

反論すると、カルレインは

言葉遊びに過ぎないと

言い返しました。

ラティルは、

カルレインの過去が気になると

訴えましたが、

彼は何の説明もせず、

ただ笑い飛ばしました。

 

これを見たラティルは

さらに好奇心が刺激されて

問い続けましたが、カルレインは

絶対に譲りませんでした。

おかげで、

ラティルは食事が終わるまで

食べ物がおいしくないという点や

予言者が手相を見たことを

忘れることができました。

 

ラティルは、

過去の話は秘密なのか。

昔のことなのに、

なぜ話してくれないのかと尋ねました。

カルレインは、

ドミスがご主人様だということを

ご主人様が知らない時も、

そのように言いながら

ドミスについて聞いて来た。

そして、結局自分が勝てずに答えたら

怒られたと返事をしました。

ラティルは、

それは、過去に、自分が怒る話が

あるという意味なのかと

聞き返しました。

 

ラティルはカルレインに

ブツブツ言いながら食事を終えると

宮殿に戻りました。

 

ラティルは、

自然にカルレインに付いて

3番目の皇子を見に行きました。

3番目の皇子は、

よろめきながら部屋の中を

走り回っていました。

乳母は「危険です!」と叫びながら

その後を、慌てふためきながら

追いかけていましたが、

皇帝とカルレインが現れると

驚いて挨拶しました。

 

3番目の皇子は、

ラティルを見るや否や

キャッキャッと笑い、

前にバタンと倒れました。

しかし、カルレインが、

あっという間に子供を

抱き上げたので、

床に額がぶつかりませんでした。

 

乳母は扉のそばに立っていた

カルレインが部屋の中央に来ると

目を見開き、

部屋の中央と扉との距離を調べました。

 

ラティルは、

3番目は毎日楽しそうだと言うと

近づいて3番目の頬を押さえました。

子供は、それが嬉しいのか

幸せな子熊のように笑いました。

 

ラティルは、子供の髪を撫でながら

プレラとクレリスは、

まだカイレッタと

遊んでくれないのかと尋ねました。

乳母はきまりが悪そうに笑いました。

遊んでくれないけれど、

皇帝の前で、その話をするのは

告げ口するようなので、

困っている様子でした。

 

ラティルは、カイレッタに

4番目と遊ぶしかないと言うと、

3番目は、ラティルの言葉を

理解しているのか、

理解していないのか、

ずっと笑ってばかりいました。

 

カルレインは、

その、にこやかな顔を見ながら、

子供はよく笑って

おとなしいけれど、

あまり話さないと

心配そうに呟きました。

 

元々、カルレインは

皇子が笑うだけなら、

何とも思いませんでしたが、

アトラクシー公爵が一度訪れた後、

皇子が姉たちのように

賢く話せないのを

少し気にしていました。

 

ラティルは、

ゆっくり成長するだろうと

言いましたが、カルレインは、

ラナムンが頭が悪いので

似てしまうのではないかと

心配だと言いました。

乳母はきまりが悪そうに、

手を振りました

 

ラティルは

何と言えばいいのか分からず、

きょとんとしている

子供の頬を押さえて笑いました。

 

そうするうちに、ふとラティルは

予言者の言葉を思い浮かべました。

誠実ではない予言者でしたが、

決して才能のない者では

ありませんでした。

ところが、よりによって

その預言者がラティルを見て

思い浮かべた子供の話が

一様に良くありませんでした。

 

カルレインは、

どうしたのかと尋ねました。

ラティルは、無理矢理、

不安を押さえつけながら

彼は有能な予言者ではない。

生きていながら、裏切られない人が

どこにいるのか。

大きくても小さくても

裏切りを経験するではないか。

そんなことは誰にでも言えるし、

その上、考えてみれば、

あの予言者は

子供が6人だと言ったけれど、

養女のメラディムの娘まで合わせても

子供は5人ではないか。

 

そのことを考えると、

ラティルの心は

いっそう穏やかになりました。

彼の言うことが

全部正しいとは限らない。

振り回されないようにしようと

決意しました。

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子供に対する不吉な予言。

どうか、それが当たらないように

願わずにはいられません。

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