自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 939話 外伝 48話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ タッシールの苦難

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939話 外伝48話 ラティルは予言に流されないようにしようと決意しました。

◇消えた赤ちゃん◇

しばらくすると、

東大陸から脱出した予言者に関する話が

あちこちに広まりました。

ラティルの言ったように、

彼はここでも、

早くに名声を得ていました。

しかし、彼が人々の間で

人気を得たとしても、

国事と絡むことはありませんでした。

 

ラティルは、定められた運命が

人を少し

ややこしくすることはあっても

結局乗り越えられるということを

自ら体験していました。

彼女は、予言者のことを

意識的に考えないようにしました。

 

12月に入り、忙しくなると、

ラティルは、予言者のことを

ほとんど忘れることに成功しました。 

 

ただでさえ忙しいタッシールは

赤ちゃんが生まれて、

さらに忙しくなりましたが、

そこにメラディムが絡んできて

さらに忙しくなりました。

 

ある日、タッシールが、

赤ちゃんの乳母を決めるため、

乳母候補リストを作成して、

ウキウキしながら

赤ちゃん部屋を訪ねた時

愛しい赤ちゃんは、揺りかごごと

消えていました。

宮医が当惑した表情で立っていました。

 

驚いたタッシールは

揺りかごがあった場所を見下ろしながら

「4番目は?」と尋ねました。

メラディムが来て連れて行ったと

宮医は、たじろぎながら答えました。

彼女は、

廊下へ出て来たメラディムに

出くわしたけれど、

揺りかごを片手で持ち上げて

鼻歌を歌っていたメラディムが

どこか、ぞっとしたため、

彼を止めることができませんでした。

 

タッシールは、ぼんやりと

「メラディム・・・」と呟くと、

急いでハーレム湖に駆けつけました。

 

タッシールは、湖の近くの

建物の中に入ると、

「赤ちゃん?メラディム様、

ここにいらっしゃいますか?」と

声をかけました。

建物の中は、タッシールでさえ

名前が分からない奇異な花と

観葉植物で

美しく飾られていました。

 

タッシールは

メラディムを発見できなかったけれど

揺りかごを2つ、発見しました。

 

「坊や!」

彼は急いで揺りかごに

駆けつけました。

ゆりかごの一方には5番目の皇女が、

もう一方に4番目の皇子が

横たわっていました。

4番目の皇子は、父親の

切羽詰った気持ちも知らずに

あくびばかりしていました。

 

お気楽なのは

4番目の皇子だけでは

ありませんでした。

「弟が来たのか?」と

メラディムの親切そうな声が

横の扉から聞こえて来ると、

タッシールは、

そちらへ顔を向けました。

メラディムは隣の部屋から

歩いて来ました。

 

「人魚の王様・・・」

タッシールは無理矢理、微笑みました。

彼はメラディムが

とても有用だと思ったので、

まだ彼と、こじれるつもりは

ありませんでした。

 

タッシールは、

急に子供を連れて行ったと聞いたので

来てみたけれど、

本当にここにいると言いました。

 

タッシールは、このまま見過ごすには

腹が立っていたので、

勝手に、揺りかごごと連れて来られた

自分の赤ちゃんを目で指しました。

 

しかし、メラディムは

タッシールの遠回しの非難に

気づかず、笑いながら

感謝する必要はないと言いました。

哺乳瓶を持って来たティトゥだけが、

目をキョロキョロさせながら

身を縮めているだけでした。

 

タッシールはメラディムに、

なぜ急に赤ちゃんを連れて行ったのか。

前もって、自分に言ってから

連れて行けばよかったのにと

非難すると、メラディムは、

弟は忙しいので、

後で言えばいいと思って

とりあえず連れて来たと答えました。

 

それから、メラディムは、

弟は、ちょうどいい所に来た。

自分が子供を2人も見るなんて、

とても面倒くさい、いや、

大変だった。

弟が来たから、今度は弟が見るように。

自分は泳ぎに行くと言うと、

タッシールが、

なぜ赤ちゃんたちを

並べて置いたのかと聞く前に、

メラディムは、

さっと出て行ってしまいました。

その姿は、育児に疲れて

逃げる人のように見えました。

事情を知らない人が見たら、

タッシールがメラディムに

自分の子供を押し付けたと

誤解するだろうと思いました。

 

呆れかえったタッシールが

固まっていると、ティトゥは彼に

気まずそうに2本の哺乳瓶を渡し、

「それではよろしくお願いします」

と言って、

すぐにメラディムの後を追って

湖へ行ってしまいました。

タッシールが哺乳瓶を持って

扉の外へ出ると、

すでに湖からバシャーンという音が

聞こえて来ました。

 

虚しく湖を眺めていたタッシールは

部屋の中へ入りました。

4番目は、

ずっとあくびばかりしていて、

5番目は、そんな4番目を

不思議な生命体でも見るように

じっと見ていました。

タッシールは、片手で

額を押さえました。

ずっと彼の良い味方だった

フナのお兄さんが、

まさか、こんなところで

足を引っ張るなんてと嘆きました。

 

いずれにせよ、4番目の皇子は

5番目の皇女とともに

過ごすことになりました。

最初、タッシールは、赤ちゃんを

すぐに連れ戻そうとしましたが、

すぐに冷静になりました。

 

どうせ、今は赤ちゃんが幼すぎて

執務室の中で、そばに置くことも

できませんでした。

赤ちゃんの時は、

メラディムが子供を誤って

教育することもできないので、

直ちに無理して

子供を連れて行くよりは、

少し大きくなった時に

きちんと言い訳を見つけて

連れて行った方が良いと思いました。

そうすれば、

メラディムも残念がらず、

子供も自分のそばに置くことができると

思いました。

 

ヘイレンはタッシールの計画を聞くと

子育ても大変だと嘆きました。

タッシールは、

早く乳母を探して、子供たちのそばに

置かなければならない。

メラディムが、故意に4番目の子供を

害することはないだろうけれど、

種族の違いを知らずに

ミスすることもあり得るからと

言いました。

◇目元が落ち窪んでいても◇

メラディムが

子供を連れて行ったせいで

タッシールは、はるかに忙しく

慌ただしくなりました。

一方のラティルは、

そうでなくても、末っ子たちが

一番気になる時期なのに、

2人がくっ付いて過ごしているので

自然に4人目と5人目を、

よく見に行くようになりました。

 

ラティルはメラディムに

この子は、いつから

泳げるようになるのかと尋ねると

彼は、水の中に入れれば、

もう自分で泳ぐと答えました。

ラティルは、

「えっ?」と聞き返すと、

メラディムは

「見せてやる」と答えて、

血人魚の赤ちゃんを逆さまに

持ち上げて、腕を振りました。

 

ラティルは、

子供の尾ひれが抜けるから止めてと

止めました。

メラディムは、

それほど弱くない。

こんなことで抜ける尾ひれなら

さっさと取って、

新しく生えて来た方がマシだと

言い返しました。

 

ラティルは、

笑っている5番目の皇女を

メラディムから奪い取ると

胸に抱きました。

彼は大丈夫だと言っているけれど

心臓がドキドキしました。

 

元々、この種族たちは

こんなに赤ちゃんを

乱暴に扱うのだろうか。

いや、考えてみると、

魚の子も生まれてすぐに泳ぐ。

でも、この子は魚ではないよね?

本人たちは否定しているけれど

血人魚は魚に近いのだろうか。

 

ラティルは混乱に陥りながら

5番目のふっくらとした頬を見ると

慎重に子供を揺りかごに

再び寝かせました。

 

ラティルは

念のために言っておくけれど、

4番目は逆さまに持ち上げたり、

水に入れたりしないように。

人間の子供は絶対に耐えられないと

万が一に備えて、しっかり頼みました。

 

メラディムは膨れっ面で

弟がその話を百回以上もしたと

抗議しました。

ラティルはタッシールを見ると、

彼は、本当だというように

微笑みました。

しかし、ラティルは

タッシールの唇の先が

不安で震えているのを発見しました。

極めて稀なことでした。

タッシールがメラディムの育児方式を

不安に思っているのが明らかでした。

 

ティトウは、

自分が、しっかり止めるので

心配しないようにと言いました。

ラティルは安心して

4番目の子供を抱き上げました。

4番目は、

ラティルを見て笑いましたが、

赤ちゃんでありながら

微笑むと父親のように

目元が細くなりました。

まるで狐のようでした。

ラティルは子供の狐を見るや否や

心がとろけそうになり、

一緒に笑いました。

 

ラティルは、

本当に可愛い。

うちの子だからというわけではなく

この子は本当に愛らしい。

自分は、この子の目元が

窪んでいるのを見る度に、

とても可愛らしくて

心臓が痛くなるほどだと言いました。

 

タッシールは、

「褒め言葉ですよね?」と尋ねました。

ラティルは

「もちろん」と答えると

目元が窪んでいる、

子狐のような4番目を大切に抱き、

子供の額にそっとキスをしました。

 

この子が生まれる前は、

子供がタッシールのように

陰険な印象があるのではないかと

心配しましたが、

実際に生まれてみると

赤ちゃんの目元が窪んでいるのに、

それさえも耐えられないくらい

可愛く見えました。

 

タッシールは、

その姿をじっと眺めて

満足そうに微笑みました。

◇祖父母たちの不安◇

皇帝が皇配の赤ちゃんを

目に見えて可愛がると、

それを見ていた側室たちと

その家門の人々は不安になりました。

 

アトラクシー公爵夫妻は、

ほとんど眠ることができず、

ロルド宰相夫妻は、

何かを食べる度に胃もたれしました。

 

メロシー領主夫婦は

皇配の顔を思い浮かべて

「一体なぜ?」と思いました。

皇配はとてもハンサムだけれど

悪党のような印象だからでした。

そして4番目の皇子は

皇配にそっくりだと聞いたけれど、

なぜ皇帝は4番目の皇子を

最も可愛がるのだろうかと

不思議に思いました。

 

しかし、メロシー領主夫人は、

そもそも皇帝は、

皇配を側室にしていた。

計略をたくさん立てていそうだけれど

それが皇帝の好みなのだと

ため息をつきながら、

皇帝を理解しようとしました。

もちろん、

そうしたからといって

息子と孫娘を心配する気持ちが

消えることはありませんでした。

 

皇帝は5番目の赤ちゃんも

可愛がっているけれど、

その赤ちゃんは養女なので、

多くの兄姉を差し置いて

皇位を継ぐ可能性は

ほとんどないだろう。

しかし、皇配の赤ちゃんは

とても危険なライバルでした。

 

その反面、アンジェス商団では

ほとんど毎日が

お祭りのようでした。

 

彼らは4人目の子供が生まれた時、

気前良く

「第4子出生記念半額割引セール」を

開催し、皇帝が4人目の子供を

一番可愛がっているという話を

聞いた時は、

「第4子健康記念半額割引セール」を

開催しました。

アンジェス商団で物を買う人たちは

4番目の皇子が、皇帝にもっと愛されて

アンジェス商団が気前良く

割引セールをすることを

自然に願うようになりました。

 

その知らせを聞いたタッシールは

父親が商売をする気があるのかどうか

分からない。 これからは、

そんなことはしないでくれと言うよう

ヘイレンに頼みました。

しかしヘイレンはニコニコしながら

そのおかげで、最近、4番目の皇子が

どれだけ人々に好かれていることか。

こういうことも、

すべて未来に役立つのではないかと

言いました。

 

しかし、タッシールは、

心配そうな表情で

首を横に振りました。

ヘイレンは、

なぜダメなのか。

あまりにも俗物的な人気だからなのかと

心配そうに尋ねました。

考えてみれば、4番目の皇子に

良いことが起こる度に、

割引をすることになれば、

人々が4番目の皇子を、

賢い皇子ではなく、

半額セールをもたらす皇子だと

思いそうだった。

 

タッシールは、

いや、それは問題ではない。

問題は敵だと反論しました。

ヘイレンは、

確かに、他の商人たちが

嫌がるかもしれないと言うと、

タッシールは、

「そして貴族たちも」と

返事をしました。

ヘイレンは目を大きく見開きました。

◇アトラクシー公爵の企み◇

タッシールの懸念通り、

アトラクシー公爵の警戒心は

最高潮に高まってしまいました。

まだ4番目の皇子が

どのように成長するか分からないので

見守ろうとしていた彼は、

アンジェス商団が、

相次いで4番目の皇子のために

国家規模の行事を自主的に行うと、

あれは明らかに国民に

4番目の皇子を注視させるようにし、

後継者の座を、

先取りしておくつもりなのだと

疑いました。

 

アトラクシー公爵は、

すぐにロルド宰相を訪ねて

このことを話し、

力を合わせようと提案しました。

しかし、ロルド宰相は

アトラクシー公爵が

狂っているのではないかと言って

きっぱり断りました。

 

アトラクシー公爵は、

皇配の子が後継者になってもいいのかと

尋ねると、ロルド宰相は、

全員、自分の孫ではないので

誰が後継者になっても

何の関係もないと

うんざりしながら答えました。

 

確かにその通りなので、

アトラクシー公爵は

すぐに納得しました。しかし、

もしかしたらロルド宰相は、

1番目の皇女や3番目の皇子が

後継者になることを

嫌がるかもしれないと思い、

自分の不安に共感できる

メロシー領主を訪ねました。

 

メロシー領主は

アトラクシー公爵を見るや否や、

彼がなぜ訪ねて来たのかに

気づきました。

 

最初、領主は

アトラクシー公爵をうまく宥めて

帰そうとしました。

領地を治めることに力を注ぐ

メロシー領主とは違い、

アトラクシー公爵は、

宮殿で派閥争いや政治的な争いに

慣れ親しんでいる古ダヌキなので

間違ってアトラクシー公爵と絡めば

自分が利用されることを

よく知っていたからでした。

 

そのため、メロシー領主は、

皇帝が4人目だけを

過度に寵愛しているという不満を

アトラクシー公爵が話している間、

ハハハと笑いながら、

元々、皇帝は、半年ぐらいは

末っ子たちを特に可愛がっていた。

時が経てば、他の子供たちにも

気を配ってくれるだろう。

毎回そうだったと

良い話だけをしました。

 

しかし、アトラクシー公爵は

今回はその程度が特にひどいので

心配している。

その上、他の子供たちは皆、

側室の子供だけれど、

4番目の皇子は皇配の子供だ。

後継者の座に欲がなくても

皇帝に愛されるのは当然だ。

後継者の座に欲がなければ、

もっと皇帝に愛されるだろう。

先帝の側室が生んだ皇子、

皇女たちの暮らしぶりを見れば、

領主も分かるではないか。

先帝が大切にしていた子供と

そうでない子供の境遇が

露骨に変わっていないか。

皇配はくじけないだろうけれど

ある程度は、皇配を

押さえておく必要がある。

幸いにも、ちょうどいいレベルで

皇配を押さえる方法があるけれど

一緒にやらないかと提案しました。

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何やかやで役に立っている

メラディムの機嫌を損ねたくない。

けれども、子供のことが心配。

様々な難局を乗り越えて来た

タッシールですが、

彼の賢さをもってしても

メラディムを意のままにはできない。

もしかしたら、彼にとって

これが人生で最大の

苦難なのかもしれないと

思いました。

 

本来なら、皇配の子供が

後継者になるのでしょうけれど

タッシールが平民のせいで

未だに彼に反発心を抱いている

貴族もいるし、

アトラクシー公爵は力のある貴族で

自分の孫を皇帝にしたいという

野望があるので、

簡単に皇配の息子を皇太子にという

流れにはならないのでしょう。

 

アンジェス商団の半額セールには

笑わされました。

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