自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 940話 外伝 49話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ アトラクシー公爵の企み

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940話 外伝49話 アトラクシー公爵はメロシー領主に、一緒に皇配を押さえないかと提案しました。

◇息子と孫娘のために◇

伯爵夫人はメロシー領主に近づき、

彼の肩に手を置くと、

何か悩みでもあるのかと尋ねました。

彼は、あると率直に認めると

ため息をつきました。

彼の心は重くなっていました。

伯爵夫人は領主の肩を

2、3回押しながら、

夫が説明してくれるのを待ちました。

しばらくして領主は、

アトラクシー公爵のせいだと

打ち明けました。

 

今日、外出から帰った来た時に、

執事から、アトラクシー公爵が

訪ねて来たと聞かされた伯爵夫人は

夕食に招待しようとしたけれど

すでに、 アトラクシー公爵は

帰った後でした。

 

メロシー領地は首都に近いけれど、

半日で来られる距離ではないので、

普通の人なら、1日くらいは

ここに泊まっていくものだけれど、

アトラクシー公爵は、

自ら、ここまで来て、

お茶を一杯飲んで帰ったと聞き、

彼女は、

そんなことあり得るのか。

異常な目的があるに違いないと

思いました。

 

領主は、

皇配と4番目の皇子の勢いが

強過ぎるので、

それを少し押さえるために、

自分の力を少し貸して欲しいと

アトラクシー公爵に頼まれたと

説明しました。

領主の話に伯爵夫人は眉を顰めながら

自分たちに、

アトラクシー公爵に貸せる力が

あるのかと尋ねました。

メロシー領地は安定しているので

領地での出来事は宮殿での出来事と

あまり絡む余地がありませんでした。

 

領主は、

難しいことではない。

ただ自分たちの領地と近隣の領地に

いくつかの話を

伝えればいいだけだからと

説明しました。

 

伯爵夫人は、

それなのに、なぜこんなに

悩んでいるのか。

アトラクシー公爵が

信じられない人だと思うからなのかと

尋ねました。

 

領主は、

アトラクシー公爵もそうだし、

サーナットと

2番目の皇女のことでも悩んでいると

答えました。

伯爵夫人は、

領主の向い側に座ると、忍耐強く、

領主を一人で悩ませました。

 

領主はうめき声を上げながら

サーナットに、

この話をするべきだろうかと

尋ねました。

伯爵夫人は、

サーナットに決めさせたいのか。

しかし、サーナットは

このようなことが好きではないだろう。

あの子は、

いたずら好きではあるけれど

基本的に、正直で誠実だからと

答えました。

 

領主はため息をつきました。

実際、このようなことは

サーナットに意見を聞いてみるのが

一番良いと思っていました。

しかし、アトラクシー公爵は、

領主が

サーナットに聞いてみてからと言うと

彼は鼻で笑いながら、

ラナムンはアトラクシー公爵が

しようとしていることを

知らないと言いました。

伯爵夫人は、

ラナムンが面倒なことが嫌いなのは

すでに有名な話だと指摘しました。

 

領主は、

とにかく、その話を聞いてから

自分も心が落ち着かない。

アトラクシー公爵は、彼の息子を

高潔なままでいさせるために、

彼自ら、

汚い仕事を引き受けようとしている。

それなのに、自分がサーナットを

こんなところへ引き入れたら・・・

と言うと、伯爵夫人は、

公爵の提案を受け入れたいようだと

指摘しました。

 

領主は、自分も

息子と孫娘の力になってあげたいから。

しかし、サーナットに

このことを話すべきだという考えと、

話すべきではないという考えが

半々だと答えると、

伯爵夫人を切実な目で見つめながら、

彼女の考えを聞きました。

伯爵夫人は、夫の手をギュッと握り

手の甲を撫でました。

◇タッシールを庇う発言◇

ある日、いつものように

国務会議が行われました。

ラティルは、

大臣たちが案件を巡って

様々な意見を交わすのを聞きながら、

いくつかの頭に残る内容だけを

簡単にメモしていました。

どうせ書記が、会議内容を

すべて書き取るだろうけれど、

記憶に残ったものや、

気になったことを、

あらかじめメモしておけば、

後で確認するのに、

さらに便利だからでした。

 

何年も一緒に働いているので、

今では大臣たちも、皇帝が1人で

何を記録しているのかを

知っていました。

彼らはラティルに

あえて声をかけることなく

引き続き会議を進めて行きました。

 

東大陸の予言者のことが

取り上げられた時も同じでした。

ラティルはカルレインと一緒に

彼に会ったけれど

秘密裏に会ったので、

あまり気にすることなく、

聞き流していました。

あの予言者は、どの国にも頼らず、

黒死神団の傭兵を雇って

過ごしていたので、

特にラティルが出て

干渉する必要もありませんでした。

 

ところが、しばらく話が進んでいる途中

突然、アトラクシー公爵が、

東大陸がタリウム

予言者を返して欲しいと

訴え続けている。

皇室が引き受けた者ではないので、

帰らせることはできないと

皇帝が明らかにしたにもかかわらず

東大陸が皇帝の言葉を無視して

送り返せと言うのは、

タリウムを無視している行為に

他ならないと、今までとは、

全く違う話を切り出しました。

 

ラティルは、メモしていた手を止めて、

チラッと公爵を見ました。

なぜ、公爵は、急に東大陸に対して

あんなに怒っているのか。

ラティルが立場を

表明したにもかかわらず、

東大陸が、

予言者を捕まえて送り返せと

主張し続けるのは

こちらを無視する行為だけれど

でも、なぜ、アトラクシー公爵が

あんなに怒っているのだろうかと

不思議に思いました。

 

とりあえず、ラティルは

アトラクシー公爵の言葉を

遮る代わりに、

そのまま彼に話を続けさせました。

しかし、先にロルド宰相が、

それでは公爵は、自分たちが率先して

その予言者を保護すべきだと

言いたいのか。

たかが予言者1人であり、

自らをよく保護しているのだから、

東大陸が何を言って来ようが

自分たちに何の関係があるのかと

抗議しました。

 

ロルド宰相の発言は

ラティルの考えと似ていたので

彼女は頷きながら

アトラクシー公爵を見ました。

もしかして公爵は

予言者に会ったのだろうか。

予言者が

何かいい話でもしてくれたのだろうかと

考えました。

 

アトラクシー公爵は、

チラッとタッシールの方を見ながら、

そういうわけにはいかない。

自分たちが

その予言者を保護することで、

東大陸と仲たがいすることになれば

個人的に取引をしている大商人たちが

被害を受けることになるだろう。

皇配の家門も、

その中の一つだけれど、

被害を与えてもいいのだろうかと

反論しました。

 

ラティルは、突然、予言者の話から

タッシールに火の粉が飛ぶと

眉を顰めました。

ただ聞けば、アンジェス商団を

心配してくれているようだけれど、

少しでも気が利く人ならば、

そのような

良い意味ではないということに

気づくだろうと思いました。

アトラクシー公爵の言葉だけ聞くと

ラティルが東大陸との諍いを

我慢してまで、

予言者を保護しないのは、

皇配の顔色を窺っているように

思われました。

 

ラティルはチラッと後ろを見ました。

タッシールは眉をつり上げたものの、

普段と同じ笑みを浮かべていました。

ラティルは、再び

アトラクシー公爵を見ました。

最近、少し静かにしていたのにと

思いました。

 

その時、中立側にいる大臣が、

手を上げ、

案件に挙げられていないけれど、

1つ話したいことがあると

突然、発言を求めました。

 

ラティルが答えるよう合図すると

大臣はサーナット卿を見ながら、

彼は皇帝のための

近衛騎士団長の職に

就いているけれど、側室が

近衛騎士のままでいいのかと、

何年も、激しい反対意見が出ていたと

話しました。

いきなり、サーナットの話が

出て来たので、

ラティルは面食らいました。

 

その大臣は、

サーナット卿が

近衛騎士団の団長として

誰よりも、良い成果を

上げているのにもかかわらず

そうだった。

ところが、タッシール陛下は

側室の時ならまだしも、

今は皇配なのに、私的に商団を

所有していることが、

心配だと言いました。

 

ラティルは眉を顰めながら

何が心配なのかと尋ねました。

大臣は、

皇帝が東大陸の予言者を

保護しないのは、

その必要がないから。

しかし、皇帝は

アンジェス商団が東大陸と

私的に取り引きをしているので、

皇配のために、

アンジェス商団を守るために

東大陸の侮辱に耐えていると

誤解されるかもしれない。

このようなことは、

今後も起こり得る。

皇帝と皇配の意図はともかくとして

このような関係は

誤認されやすいと言いました。

 

ラティルは大臣に、

それで、どうしたいのかと

尋ねました。

大臣は、

アンジェス商団の名義だけでも

皇室所有にしたらどうか。

そうすれば、人々も

皇配の誠意を疑わないだろうし、

皇帝が美男に

振り回されているという

憶測をしなくなるだろうと

答えました。

 

アンジェス商団を

皇室所有にしろという意見に

ラティルは当惑して

タッシールを見ました。

これが自分の意思だと

彼が誤解したりしないよね?

と思いました。

彼と目が合えば、

自分はそんな考えをしていないと 

示そうとしましたが、

タッシールは、

いっそう濃い笑みを浮かべながら

アトラクシー公爵を

じっと見ていました。

 

ラティルは、

とんでもないことを言うなと

きっぱり言いました。

しかし、タッシールは

気分を悪くした素振りを見せず

良い考えだと

反対のことを言いました。

ラティルは彼の言葉に

もっと驚きました。  

 

しかし、タッシールは、

アンジェス商団は自分のものではなく

自分の父親のものだ。

その上、自分が

一人っ子ならともかく、

自分の下に兄弟が何人かいるので、

その商団を自分が勝手に

処分することはできないと言うと

ラティルは安堵しました。

 

すると、アトラクシー公爵一派の

大臣の1人が、

もちろん利害得失を

よく計算する皇配が、そのような

損をすることはないだろうと言って

嘲弄しました。

その言葉に何人かの大臣が

声を殺して笑いを爆発させました。

利害得失を計算するという言葉に、

皆、タッシールが商人であることを

思い浮かべているようでした。

 

アトラクシー公爵は、

そうするなと言わんばかりに、

大臣たちに向かって

首を横に振ると、

皆に静かにするようにと

注意しました。

彼が望んでいるのは、

大臣たちが皇配を嘲弄する姿を

皇帝に見せて、皇帝が皇配を哀れみ、

さらに寵愛する構図では

ありませんでした。

 

アトラクシー公爵の一派の大臣たちは

訝しがりましたが

ひとまず口をつぐみました。

 

自分の側近たちが静かになると、

アトラクシー公爵は、

アンジェス商団が、

皇配個人の商団であろうが

なかろうが、当然、皇室に

帰属することはできない。

とんでもないことを

言わないで欲しいと、真剣な表情で

タッシールを庇うように言うと、

アトラクシー公爵の肩を持った

中立派貴族は眉をひそめました。

ラティルも、

あの古ダヌキはどうしたのかと思い

公爵を注意深く見ました。

 

公爵は慎重な表情で、

すでに皇配は、私費を投じて

全国に、怪物対策のための

避難所まで作ったのに、

家門の財産まで全部出せなとどいう

とんでもない話を持ち出すなと、

タッシールが最も称賛された業績まで

先に口にすると、大臣たちは

さらに怪しみました。

公爵が

タッシールを好きではないことを

知らない人はいないからでした。

 

皆が自分に注目すると、公爵は

アンジェス商団を

皇室に帰属させるなんて

お話にならない。

皇帝は、ただアンジェス商団と

はっきり線を引いて、皇室とは

全く関係がないということだけを

見せてくれればいいと

本論を切り出しました。

 

ラティルは苦笑いしながら

当然ではないか。

自分の決定にアンジェス商団は

何の関係もないと返事をしました。

◇腹黒い笑み◇

会議が終わって

大臣たちが散り散りになると

アトラクシー公爵は

孫娘に会いに行くか、

それとも、そのまま家に帰るか

悩んでいましたが、

後ろから舌打ちする音が

聞こえて来ました。

 

公爵が振り向くと、ロルド宰相が

そばに近づいて来ました。

彼は、

滑稽だ。一体何をしているのか。

たかが、あんな話を

持ち出したからといって、

皇帝が本当にアンジェス商団を

奪ってくると思うのかと言って

露骨に嘲笑いました。

 

アトラクシー公爵は

「滑稽?」と聞き返すと、

ロルド宰相は、

アトラクシー公爵が

セモール伯爵を叱ったけれど、

セモール伯爵は

ただ アトラクシー公爵の

意図した通りのことを言っただけだ。

自分がそれを知らないとでも

思ったのか。

一体、何をするつもりなのか。

皇帝の前で、

皇配と仲の良いふりでも

するつもりなのかと

鼻で笑いましたが、

アトラクシー公爵の

口元に上がってきた笑みを発見して

たじろぎました。

 

その腹黒い笑みを見た瞬間、

ロルド首相はアトラクシー公爵の

意図に気づき、 

「まさか、君?」と尋ねました。

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いくら平民出身とはいえ、

皇配であるタッシールを

嘲弄するなんて無礼だし、

酷すぎます。

タッシールが大臣たちを

ギャフンと言わせる展開になるのを

期待します。

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