自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 943話 外伝 52話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 一番心配な人

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943話 外伝52話 タッシールはアトラクシー公爵を呼び出しました

◇皇配からの使い◇

年末の祭りの時に贈る

孫たちへのプレゼントを

チェックしていた

アトラクシー公爵は

皇配に呼ばれたと聞くと、

プレゼントをチェックするのを止めて

後ろを振り返りました。

執事のそばに、見知らぬ使いが

礼儀正しく立っていました。

 

アトラクシー公爵は、

その理由を尋ねましたが、

使いは、

理由までは分からないと答えて

微笑みました。

 

アトラクシー公爵は、

「分かった、待て」と返事をして

目配せすると、執事は使いを

応接室に連れて行きました。

 

扉が閉まると、

公爵の腹心は興奮した声で、

皇配は公爵と和解したいのだろうか。

公爵に、たくさん招待状を

送って来たので、

その話でもするようだと

言いました。

 

アトラクシー公爵は微笑みながら

皇配は頭をうまく働かせた。

自分と仲違いしても

良いことはないと言うと、

腹心は、

もちろんだ。

ロルド宰相のような人より

公爵と手を握るのが一番良いと

満足そうに呟きました。

 

公爵は、ゆっくりと

プレゼントをチェックしました。

子供たちが皆幼いので、

後継者の件は、

まだ時間がかかる問題でした。

皇配が、以前のように

4番目の皇子を、露骨に

後押ししようとしなければ、

子供たちが徐々に能力を現わすまで

10年くらいは、

互いに平和に過ごすことが

できるだろうと思いました。

 

アトラクシー公爵は、

完璧だ。

このまま包装するようにと言って

最後のプレゼントの箱を置くと

笑いながら振り向き、

4番目の皇子へのプレゼントも

1つ用意しておけと、

気前よく腹心に指示しました。

 

応接室に歩いて行くと、

皇配が送って来た使いが

ソファーに座っていましたが、

すぐに立ち上がりました。

気合が入った姿に、

アトラクシー公爵は、

さらに満足げな笑みを浮かべました。

◇究極の選択◇

使いは公爵を

皇配の執務室の隣にある応接室に

案内しました。

公爵はコーヒーを飲みながら

皇配が現れるのを待ちました。

 

やがて部屋に入って来たタッシールは

忙しいのに、ここまで呼んで

申し訳ないと言って、

ニコニコ笑いながら近づき、

公爵と素早く握手すると

向かい側の席に座りました。

その優しい態度に公爵は満足しました。

やはり、仲直りしたくて

呼んだのだと思いましたが、

公爵はそんな素振りは

見せませんでした。

 

アトラクシー公爵は

皇配に呼ばれれば、

いつでも来るけれど、

なぜ、急に呼んだのかと尋ねました。

タッシールは、

招待状の件だと答えました。

 

やはり招待状のことで呼んだのか。

公爵は満足して

大笑いするところでしたが

老練な大臣らしく、

うまく表情管理をして頷きました。

 

アトラクシー公爵は、

そうでなくても、自分たちの家門に

特に多くの招待状が来て、

不思議に思っていたけれど

何か事情でもあるのかと尋ねました。

 

タッシールは、

特に事情はない。

アトラクシー公爵家の位置付け。

ラナムンの地位。

さらに公爵家には、

皇女と皇子もいるので、

より気を使っただけだと、

愛想よく答えると、公爵は

我慢できずに微笑みました。

 

ところが、タッシールが、

まさか、それで問題が発生するとは

思わなかった。

本当に残念なことになったと言うと

公爵の上がった口角が下がりました。

 

招待状をたくさんもらったことで

問題が出て来るのか。

まだ招待された人たちが

到着してもいないのに。

もしかして他の人たちが不公平だと

不満を示したのだろうか。

公爵は、これ以外の問題について

特に思い浮かびませんでした。

 

タッシールは、

皇室のパーティーや行事に

使われる物は、先帝の時から

アンジェス商団が

引き受けて来たということを

知っていますよねと尋ねました。

「先帝の時から」という言葉に

アトラクシー公爵はギクッとしました。

皇配の言葉に

本音が隠れされているように

聞こえました。

 

公爵は、

アンジェス商団の話が取り上げられた

先の会議のことを思い出しました。

もしかして、そのせいで

あんなことを言うのだろうか。

しかし、アトラクシー公爵は

心の内を表に出さずに

もちろん知っている。

アンジェス商団は、

タリウム最高の商団の一つだからと

答えました。

 

タッシールは、

そうなのだけれど、

今回はアンジェス商団で、

いつものように低価格で品物を

供給してもらえなくなったと

言いました。

アトラクシー公爵は驚いたように

その理由を尋ねました。

でも本当に驚いて、分からなくて

質問したのではなく、

彼はタッシールの話を聞くや否や、

大体の事情に気づいたからでした。

 

タッシールは、

任意に価格を調整して

皇室に供給すれば、

皇帝に迷惑をかけるのではないかと

アンジェス商団の頭が心配していると、

ため息を交えながら答えました。

 

アトラクシー公爵は

ニッコリ笑いながら、

狐のような奴だ。

アンジェス商団の頭が

皇帝のことを心配して

商品を供給しないという

嘘をつくなんて。

お前が供給するなと言ったのだろうと

思いました。

 

皇配は長期的な目線が良い。

アンジェス商団の頭に

事がうまくいかなかった場合のことを

あらかじめ話しておいたようだと

遠回しに皮肉ると、

タッシールは否定する代わりに

狐のような笑みを浮かべながら

まあ、それは重要なことではないと

返事をしました。

 

アトラクシー公爵は、

その話をするために呼んだのか。

安い値段で品物を

手に入れられなくなったのは

大臣たちのせいなのかと

冷たく尋ねました。

 

タッシールは驚いたふりをしながら

公爵は皇帝の側の人間なので、

色々と心配することもあるだろう。

どうして、それを

責めることができるのかと答えました。

 

しかし、アトラクシー公爵は

警戒心を緩めませんでした。

ただ、この程度の話をするために、

タッシールが自分を

宮殿まで呼んだわけではないだろうと

考えました。

 

タッシールは、

アンジェス商団が、

品物を安く供給しないのが

問題なのではない。

それによって予算が足りなくなったのが

本当の問題だと、

ついに本論を持ち出すと、

アトラクシー公爵は、

皇配が犯したミスなので、

皇配が補填すべきだと

一気に反論しました。

 

ところが、タッシールは

意外と素直に頷きました。

そして、自分の私費で

かなりの金額を補填することにしたと

返事をしました。

 

すでに私費で補填することにしたのに

何が問題なのかと、

アトラクシー公爵は眉を顰めました。

先程のいい気分は、すでに消え去り

彼は、徐々に焦りを感じていました。

 

そして、ついにタッシールが、

それでも足りない金額は、

仕方なく招待状を

回収しなければならないと

本論を持ち出す瞬間、

アトラクー公爵は非常に驚き、

まさか自分の家門が受け取った

招待状を回収するということかと

尋ねました。

 

ただでさえ悪くなった彼の気分は

ほぼ、ドン底に近いほど

下がりました。

与えられた物を奪われることほど

気分が悪いことはありませんでした。

 

タッシールは、

何を言っているのかというように

手を振ると、

まさか、全部回収する必要はない。

半分だけ減らせばいいと答えました。

 

アトラクシー公爵は

拳を握り締めながら、

招待状を渡した直後でもなく、

すでに開催日が近づいているのに、

今になって招待状を回収しろだなんて。

遠くに住む人々は

すでに参加のために出発したはずだし

近くに住んでいる人たちも

参加する準備がほとんど

終わりかけているのに、

招待を取り消せと言うのか。

皇配のミスなのに、

なぜ自分たちが、

そんな申し訳ないことを

しなければならないのかと尋ねると

タッシールは

「残念ですね」と答えました。

 

アトラクシー公爵は

残念だと言って済むことではない。

招待は取り消せないと、

強硬に出ました。

あの身勝手な皇配の言葉に

振り回されるわけには

いきませんでした。

 

タッシールは、

それでは招待人数はそのままにして

代わりに公爵が

追加で招待した人数分の予算を

負担するようにと

仕方がないというように、

訂正しました。

 

タッシールは

一歩退く態度でしたが、

公爵は安心できませんでした。

アトラクシー公爵は、

それはいくらなのかと

ぶっきらぼうに尋ねました。

 

タッシールは、計算するかのように

手で空中かき回しながら、

今回は、予算を

大きく見積もっているので

一般招待客1人当たり

最低500万バルツ程度だと答えました。

その言葉に、

頭を殴られたような気分になった

アトラクシー公爵は、

とんでもない。 それでは自分に

1億2500バルツ出せということかと

カッとなって叫びました。

タッシールは、

公爵がたくさん招待したようだと

皮肉を言いました。

公爵は心底腹が立ち、

タッシールを殴りたくなりました。

そもそも、彼に

宛名のない招待状を送ったのは

タッシールでした。

 

タッシールは舌打ちしましたが、

ニコニコ笑いながら、

金額が多いけれど出せますよね?

と尋ねました。

 

アトラクシー公爵は

悪罵を飲み込んで

舌を噛みそうになりました。

もちろん出すことはできるけれど

1億2500万バルツは、

喜んで気軽に払える金額では

絶対にありませんでした。

それに、自分の知人たちが

数日、宮殿で遊んで食べるための

使い甲斐のない無意味なお金なので

本当にもったいないと思いました。

 

公爵の顔が赤くなると、

タッシールは

簡単なことではないですよねと

言いました。

アトラクシー公爵は

爪が肉に食い込んで痛くなるほど

拳をさらに強く握りました。

 

アトラクシー公爵は

簡単なことではないし、

とても腹が立つ。

皇配のミスで出た損害を、

なぜ自分の家門で

穴埋めしなければならないのか

分からないと抗議しました。

 

タッシールは、

特に公爵が、たくさんの人々を

招待したからではないかと

返事をしました。

アトラクシー公爵は、

招待状をくれたのは皇配だと

反論しました。

 

タッシールは、

その時は父親も、

皇帝とアンジェス商団の間に

悪い噂が流れるとは

思ってもみなかったと

言い訳をしました。

アトラクシー公爵は、

思わなかっただろうと

返事をしました。

タッシールは肩をすくめて笑うと

いずれにしても違いはないと

言いました。

 

タッシールは、どうでも

アトラクシー公爵が

知人たちに恥をかかせるか、

彼らが恥をかかないように、彼に

大金を使わせるつもりのようでした。

その上、あえて、そのような意図を

隠していませんでした。

 

アトラクシー公爵は

勢いよくソファから立ち上がると

彼が飲んでいたコーヒーカップ

ひっくり返りましたが、

誰もテーブルを見下ろしませんでした。

 

アトラクシー公爵は、

皇配がいない時、皇帝は

直接行事を管掌しながらも、

このようなミスを一度もしなかった。

ところが皇配は、

皇配の仕事ばかりしているのに

このような大きなミスをするなんて

皇配としての

資質がないのではないかと

非難しました。

タッシールは、

そうかもしれないと返事をしました。

 

アトラクシー公爵は、

確かにそうだ。

超過金を直接払えって。

一体、どこで、そんなのを見て

こんな指示をするのかと抗議しました。

 

タッシールは、

自分が、とても至らないので

他に良い方法が考えられず、

とりあえず、

先帝の前例に従うことにしたと

返事をしました。

 

このような指示を初めて下したのは、

先皇后あるいは先帝だと

遠回しに言ったことで、

アトラクシー公爵は言葉を失いました。

 

先帝夫婦がしたことだから

仕方がない。

先帝夫婦が無知だったと

言うべきだろうか。

先帝夫婦が、どうしてこのように

処理したのかと言うべきだろうか。

考えてみると確かに、周期的に

このようなことがありました。

ただ、これほど、金額が

大きくなかっただけでした。

 

公爵は腸が煮えくり返るのに

耐え切れず、作り笑いをしながら

先に失礼する。

胃の調子が悪くて、

これ以上座っているのが大変だと

言いました。

◇一番心配な人◇

公爵が出て行くと、

ヘイレンはお腹を抱えて笑いました。

彼は、しばらく腰を伸ばすことが

できませんでした。

 

ヘイレンは、

とても痛快だ。

アトラクシー公爵の表情を見たかと

尋ねました。

タッシールは、

見た。お金を追加で出す人が

自分だけだということを知れば、

さらに表情管理が難しくなると

答えました。

 

ヘイレンは、

本当に愉快だ。

あの公爵のせいで、

商団の頭は皇子と若頭の面倒を

見ることもできなくなった。

そうしておきながら、自分は堂々と

皇女とラナムンの面倒を

見ようとするなんて

とんでもないことだと言うと、

どれだけ嬉しかったのか、

アトラクシー公爵がこぼした

コーヒーを拭きながらも

笑いを止めることができませんでした。

 

彼はテーブルの片付けが終わると、

ヘイレンはタッシールにくっ付きながら

予算を、もっと上げてはいけないのか。

公爵がもっと損をすると言いました。

しかし、タッシールは

これくらいでいい。これ以上やれば

皇帝は見逃がしてくれないと

返事をしました。

 

ヘイレンは、

皇帝は知っているのかと尋ねました。

タッシールは、

知っているだろう。

公爵のせいで自分と4番目の皇子が

先に損をしたので、

目をつぶってくれた。

露骨にアトラクシー公爵だけを

攻撃したのに、

皇帝が知らないはずがない。

これ以上やれば、

自分に対しても怒ると答えました。

 

ヘイレンも、

これ以上せがむことができず、

無理に納得しました。

ヘイレンは、

それでも公爵は、もう少し行動に

気をつけるのではないかと尋ねると

タッシールは、

そんなはずがない。 後継者ができ、

その後継者が、

以前のレアン皇太子ほど

支持基盤が確実にならない限り

絶対に止めないだろうと答えました。

 

ヘイレンは、

それでも若頭は、うまく乗り越えると

自信満々に話しましたが、

タッシールの表情に

妙な笑みが浮かびました。

 

実際、彼は、

ラナムンやアトラクシー公爵のことを

それほど、

脅威に感じていませんでした。

たまに、このようなやり方で

苛立たされることがあっても

お返しすればいいだけだった。

もちろん皇帝という変化要因が

割り込まないという前提の下で。

 

彼が一番心配しているのは

むしろゲスターの方でした。 

タッシールは、

ゲスターに子供さえできなければいい。

彼には、本当に

疲れさせられるだろうからと

答えました。

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頭脳明晰、文武両道の

タッシールでも

ゲスターの黒魔術に対抗するのは

難しいでしょうから、

タッシールが心配するのも

分かる気がします。

 

以前も、そう思いましたが

タッシールやギルゴールや

カルレインですら

警戒するゲスターを

全く怖がらないクラインは、

やはり、すごいと思います。

さすがにゲスターも

外交問題に発展するといけないので

他国の皇子に、酷い手は

使えないのかもしれないと

思いました。

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