自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 945話 外伝 54話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ クラインの怪物への頼み事

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945話 外伝54話 パーティー会場を抜け出して、どこかへ行こうとするクラインをアクシアンは止めました。

◇クラインの行き先◇

なぜ、行ってはいけないのか。

そこへ行ってはいけないという

規則はないと、

アクシアンを怒ったクラインは

彼を振り切って歩き続けました。

 

アクシアンは困惑しました。

あの子馬のような皇子が

向かっているのは

怪物を閉じ込めた監獄で、

その監獄に、クラインが

行ってはいけないという規則は

ありませんでした。

しかし、関係者でなければ、

大半の人が監獄に行きませんでした。

 

怪物たちが、

あちこちに閉じ込められて

泣き叫ぶ空間に

クラインは何しに行くのだろうかと

アクシアンは考えました。

 

アクシアンは、

パーティーが始まって

まだ2時間も経っていない。

皆、集まって楽しく遊んでいるので

皇子もそこに混ざるようにと、

いつもより、

努めて、うまく話しました。

 

しかし、酒に酔っているクラインは、

そこに混ざって、

皇帝と皇配はお似合いだと、

一緒にハハホホ笑えと言うのかと

抗議しました。

そして、自分は

レッサーパンダを抱きながら、

善良なふりをして

嫉妬心のないふりをして、

皇配をよく支えるふりをするような

中身のない切り干し大根ではないと

言うと、アクシアンを押し退け、

よろめきながら、

怪物のいる監獄へ向かって

歩き続けました。

 

アクシアンはクラインの腕をつかんで

部屋へ戻ろう。

あえて怪物のいる監獄に行って

何をするつもりなのかと尋ねました。

彼の頭の中には、

この酒に酔った皇子が

怪物たちを監獄から解き放つという

最悪の状況が浮かび上がりました。

 

アクシアンが

どうすることもできない間に

結局、クラインは監獄の中まで

入りました。

自分が怪物の監獄に

行ってはならないという

規則はないという彼の主張のように

監獄の前を守る聖騎士たちは

クラインを阻みませんでした。

なぜ皇子がここに来たのかという

視線を交わすだけでした。

 

クラインが監獄の中に入ると、

聖騎士の1人は、

百花に、このことを伝えるために

急いで走って行きました。

 

それを知らないクラインは、

広い監獄の中で両腕を広げ、

「ほら、誰も止めないよ」と、

声が響くように大声で叫びました。

アクシアンは周囲を見回しながら

分かったので、

もう少し声を低くしてと頼みました。

 

扉の近くに怪物たちは

閉じ込められていませんでしたが

それでも奥の方から、

獣のような低い鳴き声が

すでに聞こえて来ていました。

 

しかしクラインは

「嫌だ!」と大声で叫ぶと、

急に奥へと走り出しました。

 

クソっ、あの酔っぱらいの皇子が!

と心の中で悪態をつくと、

アクシアンはクラインを呼びながら

彼を追いかけました。

 

ついに怪物たちが

閉じ込められている区域に入ると

四方から泣き叫ぶ声が

さらに激しくなりました。

アクシアンとクラインが

聖騎士や神官ではないということを

知っていたかのように、

怪物たちは威嚇的な声を出し、

鉄格子を壊しそうな勢いで

揺さぶりました。

しかし、クラインは彼らの方に

目もくれませんでした。

 

アクシアンは、

他のことは知らないけれど、

クラインの度胸だけは本当にすごいと

認めなければなりませんでした。

先程から、彼は

背中に鳥肌が立つほどでしたが、

クラインは

歩き方さえ乱れませんでした。

ここまで来ると、アクシアンは

一体、クラインが

あんなに急いでどこへ行くのか

気になるほどでした。

 

ついにクラインは

大きな牢屋の前で立ち止まりました。

アクシアンは、辺りを見回しました。

ここは、他の牢屋とは違って、

一つだけ離れていました。

 

アクシアンはクラインに、

一体、なぜここに来たのかと

質問しながら、牢屋の中にいる

怪異な生命体を見て

口をつぐみました。

巨大なハエの目をしたその怪物は、

見るに堪えがたい不気味な外見でした。

 

しかし、クラインは躊躇うことなく

その怪物の前に近づきました。

アクシアンはクラインを止めましたが

彼は、怪物に、

お前が偽の未来を見せるという

怪物なのかと尋ねました。

 

アクシアンは目を大きく見開いて

クラインを見ると、

「皇子様?まさか?」と尋ねました。

 

その時、ハエのような目を

キョロキョロさせていた怪物が

突然ニヤリと笑うと、

細長い手を伸ばして

鉄格子を握りました。

怪物が顔を鉄格子に近づけると、

アクシアンは後ろに退きました。

しかし、クラインは、依然として

びくともしませんでした。

怪物は、その態度に興味をそそられ

偽の未来を見たくて来たのかと

尋ねました。

 

偽の未来を見たいと言って

訪ねてきた人はロード1人でした。

他の人間たちは、

どれほど芯があるのか、

怪物がどんないいことを言っても

絶対に、そそのかされませんでした。

それなのに、この人間は

自らやって来ました。

 

怪物は、クラインに

別の未来を見せてやろうかと、

過度に喜ばないよう努めながら

尋ねました。

しかし、容易ではありませんでした。

怖くて、ロードには

手を出せなかったけれど、

あまりにも長い間、

牢屋に閉じ込められて

退屈に過ごしていたからでした。

 

しかし、クラインは

怪物の言葉に騙されず、

彼が偽の未来を見せる

怪物であることを確認すると、

怪物が人間の姿をしていて、

なおかつ美男だから、

皇帝が夢中になったという噂は

本当ではなかったと言いました。

 

突然、悪い言葉を聞かされた怪物は、

ロードに言われたことを

思い出して眉を顰めました。

久しぶりに、自分を訪ねて来た

人間に対する好意が

すっかり消えました。

 

怪物は、なぜ、クラインが

ロードのように話すのかと尋ねると

クラインは「夫だ」と

堂々と答えました。

 

怪物は、

何番目の夫なのかも言わなければと

皮肉るように尋ねました。

その質問に

クラインが目を見開くと、

怪物はようやく満足して

クスクス笑いました。

 

何を真剣に戦っているのかと

アクシアンは

内心ため息をつきました。

いずれにせよ怪物が

クラインをからかうのを見て、

緊張が少し和らぎました。

 

アクシアンは剣に手をかけながら 

あの怪物がハンサムかどうか

確認しに来たのかと尋ねました。

クラインは、

そんなはずがないと答えましたが

アクシアンは、

そう見えると答えました。

 

2人の会話を聞いていた怪物は

「自分の顔?」と聞き返すと、

クラインはもう一度、

違うと、きっぱり返事をすると、

怪物のハエのような目を

注意深く見た後、急にアクシアンに

あっちへ行けと、手で合図しました。

ダメだと、アクシアンは抵抗しましたが

クラインが催促し続けると、

やむを得ず、後ろに数歩後退しました。

 

アクシアンとの距離が広がると、

クラインは一層真剣な表情で

自分と取引をしようと提案しました。

その大胆な提案にアクシアンは、

ここにいても聞こえると

怒りながら叫びました。

しかし、クラインは瞬きもせずに

怪物だけを見つめました。

 

怪物は慌てました。

神官でも聖騎士でもロードでも、

さらには、黒魔術師でさえない人間が

自分に取引を求めるなんて、

自分がそんなに手強くなさそうに

見えるのだろうかと思いました。

しかし、再び興味も湧きました。

 

怪物はクラインに、

自分がお前のような人間と

どんな取引をすると言うのか。

お前はロードの夫だと

自慢しているけれど、

ロードの夫は1人ではないし、

ロードの夫という地位はないと

反論すると、クラインは、

怪物に自由を与えるロードの夫は

自分1人だけだと得意そうに告げると

アクシアンと怪物の目が

同時に大きくなりました。

 

「皇子様!」「自由?」 と

アクシアンと怪物が同時に叫びました。

クラインは、

怪物が自分の頼みを一つ聞いてくれれば

どんな手を使ってでも

怪物に自由を与えると告げました、

 

アクシアンは

怪物の関心を引くために、

でたらめなことを言ってはいけない

クラインに向かって

わざと無礼に叫びました。

しかし、怪物もクラインも

彼に関心を示しませんでした。

 

何を頼みたいのかと

怪物は鉄格子に

さらにハエの目を近づけながら

尋ねました。

クラインは、

皇帝が怪物を訪ねて来て

偽の未来を見せてくれと言ったら

自分との未来を見せてくれと

頼みました。

 

怪物は、

ロードがお前との未来を

見せて欲しいと言ったら

当然、見せる。

お前の言ったことは頼みとは言えない。

簡単でいいけれどと反論すると、

クラインは、

自分が言いたいのは、

ロードが他の人との未来を

見せてくれと言っても、

自分との未来を

見せてくれということだと

返事をしながら拳を握りしめました。

 

皇帝が皇配や他の側室たちと

楽しい時間を過ごしている間、

自分は陰でハエの目のような怪物と

こんな取引をしていることで、

クラインはプライドが傷つきました。

しかし、彼は、

何でもしなければなりませんでした。

皇帝は、あまりにも忙しくて

側室しかいない時も

顔を見ることが難しかったけれど

子供が生まれてからは、

さらに会うことが難しくなりました。

皇帝1人を待つ家族だけで

14人もいました。

 

怪物は困った声で、

それは確かに難しいと呟きました。

ロードの指示を、

勝手に変えろと言うのは

本当に大変だし、

ロードは性格が良くないので

自分のことを怒るだろうと

思いました。

 

クラインは、

名前を聞き間違えたと言えばいいと

提案しました。

怪物は、

ロードが信じるだろうかと

訝しみましたが、クラインは、

1回ぐらいなら信じるかもしれないと

答えました。

怪物が「1回?」と聞き返すと

クラインは、

1回だけ皇帝に偽の未来を見せて、

彼女が続けて見るか、

間違ったと言って見るのを止めるかは

皇帝の選択だと答えました。

 

クラインの声は

次第に落ち着いて行きました。

アクシアンは、

自信満々な皇子の哀れな姿に

眉を顰めました。

 

怪物は、頭の中で

色々計算しているのか、

巨大な目を

キョロキョロさせていました。

 

ロードの怒りを覚悟して、

一度だけ、勝手に振る舞うか、

それとも、

安全のために取引しないか

考えていた怪物は、ついに

一度だけならと決定を下しました。

 

クラインは、

自分を騙そうとは思うな。

皇帝に、それとなく尋ねてみれば

すぐに分かると言うと、怪物は

お前こそ、自分の助けを受けたまま

知らんぷりするなと警告しました。

 

自分が仕える皇子が

怪物と取り引きする姿を

見守りながら、

アクシアンは頭がズキズキしました。

大丈夫だろうか。

怪物と取引したことを誰かに知られたら

問題が発生しないだろうか。

 

このようなことは、

そのままにしておけば、

問題なく過ごすことができました。

しかし、わざと問題を

解決しようとすれば、

問題になる余地もなくは

ありませんでした。

◇クラインの主張◇

怪物の監獄から出て来たクラインは

直ちにハーレム内の自分の住居へ

歩いて行きました。

タッシールがよく準備した

パーティーが嫌だった彼は、

わざと装飾のない裏道を選んで

移動しました。

 

アクシアンは、

その後を静かに付いて行って

部屋の中に入ると、

悪い人が、このことを知れば、

訳もなく皇子を陥れることもあると

心配しました。

 

クラインは、

自分たち同士で秘密にしておけば

問題ない。

あの怪物やアクシアンや自分が

誰かに話したりするのかと聞きました。

 

アクシアンは、

聖騎士たちの何人かに、

自分たちが監獄に入ったのを

見られたと答えました。

 

クラインは、

取引したことは知らないと

言い返しましたが、

それでもアクシアンは心配になり、

人々が知らないのも問題だ。

皇子が一体どんな方法で

その怪物を解放するのか。

その瞬間、百花が皇子を

怪物と手を組んだ悪党として

追いやるかもしれないと言いました。

ザイシンは、

そうしないだろうけれど百花は

人を窮地に追い込む人でした。

 

それから、アクシアンは、

皇帝がその怪物を訪ねなければ、

怪物が、腹立ちまぎれに

皇子の話をするかもしれないと

心配すると、クラインは

そんなことはしないだろうと

返事をしました。

 

アクシアンは、

怪物を信じるのかと尋ねると、

クラインは、それを否定し、

皇帝は忙しかった後、暇になると

必ずその怪物を訪ねる。

今は忙しいので行かないけれど

年末の祭りと新年祭が終わって

少し暇になったら、

きっと、その怪物を訪ねると思う。

そして、おそらく、その時は

カルレインの誕生日が近いので

彼との未来を見ようとするだろう。 

カルレインと自分は名前が似ているので

怪物が一度くらいミスをしても

変だと思わないで見過ごしてくれると

話しました。

 

アクシアンは、

クラインが、その良い頭を、

なぜあえてこんなことに使うのかと

心から嘆きました。

性格は生まれつき違うけれど

頭だけでも、皇配のように使えば

どんなにいいだろうかと思いました。

 

クラインは

ソファーに足を組んで座ると

自分は皇配でもないのに、

国のことを考えてどうするのか。

自分は側室なので、

皇帝に愛されることだけを

考えればいい。

それが嫌なら

自分を皇配にすべきだった。

自分は今、

自分のやるべきことをしているんだと

神経質に叫びました。

 

反論することも納得することも

難しいクラインの主張に、

アクシアンは沈黙を選択しました。

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新年祭が終わったら

ラティルの関心はカルレインに向かう。

それを想定して、

自分との偽の未来を見せてまでも

ラティルの関心を引こうとする

クラインがいじらしいです。

 

アクシアンも認めるくらい

クラインは賢いし、

ラティルがいない時は

勇敢に怪物と戦えるのに、

クラインが自分の長所を

ラティルに

うまく見せることができないのが

もどかしいです。

 

カルレインとクラインの名前が

似ているというクラインの主張。

原文で

カルレインは칼라인 

クラインは클라인 

と一文字違いなので、

確かに似ています。

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