自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 950話 外伝 59話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 皇女ラティルの嘘を喜ぶクライン

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

950話 外伝 59話 皇女ラティルは、邪悪な者が触れると割れる白い石を、アイニから差し出されました。

◇賭け◇

声を出せるなら、

受け取ってはダメと、ラティルは

叫んだかもしれませんでした。

しかし、ラティルは偽の未来の中で

皇女ラティルを

動かすことができませんでした。

 

皇女ラティルは、

ラティルの焦る気持ちも知らずに

石に向かって手を差し伸べました。

しかし、皇女ラティルの手が伸びる前に

クラインが「ありがとう」と言って

石を先に受け取りました。

 

自分にくれたのではないかと

ラティルはしかめっ面で非難すると

クラインは、危険かもしれないと

当然のように答えました。

 

危険かもしれない物を

先に握っていたアイニの目元が

ピクピクしましたが

クラインは堂々としていました。

そして、触っても平気だ。

ただの石のようだと言いました。

 

クラインの行動が早くて良かったと

ラティルは安堵しました。

その後、クラインは、

皇女ラティルと共に

自分たちが泊まっている部屋に

戻りました。

 

2人は嘘をつくと割れるという石を

大したことないと思っているように

嘘をつくことについて言い争いながら

歩いて行きました。

しかし、ラティルは

少し疑問に思いました。

 

なぜ黒死神団が

あの石を持って来たのか。

黒死神団が、明らかに

自分自身の味方だということを

知っているので、

少し気になりました。

 

彼らが、あの石について知らずに

持ってくるはずがない。

嘘をつくと割れるという

嘘をついたのを見ると、

自分を攻撃するつもりで

持って来たわけではないと思いました。

 

その間に2人は、

一緒に使っている寝室に到着し、

ジャムを詰めたパンとコーヒーを

おやつに持って来させ、

賭けをし始めました。

黒死神団が、

あの石を持ってきた目的について

ラティルが悩んでいる間、

2人はこの石で

賭けをすることにしたようでした。

 

石を割った人が

相手の願いを一つ叶える。

約束は守らなければならないと

皇女ラティルが言うのを聞きながら

ラティルは、

彼女が負けるしかない賭けを

なぜ、するのかと

心の中で嘆きました。

 

けれども、すでに約束しているのか

クラインは一気に「当然だ」と答えると

持ってきた白い石を先に手にし、

先に皇女が質問するように。

自分は何でも正直に

答えることができるからと

傲慢に要求しました。

 

皇女ラティルはじっくり考えた後に

クラインは、本当に、

自分が強大国の皇女だから

結婚したのかと尋ねました。

 

2人がしている賭けは

1人が質問し、それに本気で答えて

石を割らない賭けのようでした。

政略結婚した割には

新婚夫婦のように、よく遊んでいると

ラティルは少し呆れました。

カルレインとの未来に、

なぜクラインが出続けるのかは

分かりませんでしたが、

とにかく皇女ラティルは、

意外にクラインと

仲良くしているようでした。

 

クラインは石を握りしめたまま

しばらく躊躇っていましたが

すぐに大声で「違う!」と叫びました。

「それでは?」と、皇女ラティルは

鋭く問い詰めました。

クラインの力強い返事を聞くと、

皇女ラティルは、クラインに

悪い意図があるのではないかと

考えました。

彼女自身に悪い意図があるので、

相手もそうだと

思っているようでした。

いずれにせよ、皇女ラティルは

ルール違反をしました。

すでにクラインは一度答えているのに

また質問するなんて。

タッシールだったら、

「一度答えたからあなたの番だ」

と言って、

石をラティルに渡したはずでした。

しかし、クラインは

一度、答えたにもかかわらず、

もじもじしながら、

実は自分は皇女に一目惚れした。

それで、皇女と結婚したと

答えました。

 

皇女ラティルの視線が

自然に彼が持っている石に

向かいました。

彼は石を割るような勢いで

ギュッと握っていました。

 

皇女ラティルはクラインに

手を広げるよう要求すると、

彼は素直に手を広げました。

石は、しっかりと

その姿を保っていました。

それを見た皇女ラティルの顔に

熱気が上がって来ました。

そして、

誘惑するつもりだったけれど

まだ何もしていない。

いつも喧嘩ばかりしていたのにと

思いました。

 

クラインは答えた後、

照れくさそうにし、

石を押し付けるようにして

皇女ラティルの手に握らせ、

「あなたの番だ」と言いました。

 

ラティルは、

石がすぐに割れると思って

緊張しました。

そうなれば、この石が

嘘を判別する石ではないということが

一気に発覚するだろうと思いました。

 

そうすればこの石が何なのか

調査するだろうし、

そうしているうちに、

この偽の未来でも

カリセンでの自分の立場は・・と

ラティルは苦々しい思いが

湧き起こって来ました。

 

ところが、幸いなことに、

まだ皇女ラティルの力が弱いせいか

意外にも石は、

すぐに割れませんでした。

少しヒビが入ったような

感じはしましたが、皇女ラティルは

予想していなかったクラインの告白に

気を取られて、

これに気づきませんでした。

その上、皇女ラティルが

すぐに石を握りしめたせいで、

向い側に座っているクラインも

石がヒビ割れる様子に

気づきませんでした。

 

その状態でクラインは皇女ラティルに

自分のことを愛しているか。

もちろん、そうだろうけれどと

尋ねました。

 

皇女ラティルは慌て、

さらに手に力を入れました。

彼女はすぐには

答えられませんでした。

自分がクラインを愛していないことを

知っているからでした。

 

どうすればいいのか。

自分はクラインと

仲良くならなければならないのに

彼のことを愛していると

嘘をついたら、石が割れるだろう。

そうするとクラインは

プライドが傷つくだろう。

自分を嫌いになるかもしれない。

そうしたら、ヒュアツィンテを

傷つけることはできないと

皇女ラティルは悩みました。

 

彼女が躊躇っていると、

簡単な質問なのに、

なぜ、返事をくれないのかと

クラインは催促しました。

 

皇女ラティルは

しばらく躊躇った後、

まだ愛しているほどではないと

頭を働かせて答えました。

 

ひとまず、このように真実を

はっきりさせないで答えた後

彼が不快に思ったら、

「まだ」に焦点を合わせ、

「今は好きだ」程度に

付け加えるつもりでした。

 

「まだ?」と

クラインは眉を顰めながら、

「まだ」という言葉に注目しました。

皇女ラティルは淡々と

「うん」と答えると

石を握っていた手のひらを広げました。

当然だろうけれど、

石はきれいに砕けていました。

皇女ラティルの目は

飛び出そうになるくらい

大きくなりました。

 

なぜ、割れたのか

皇女ラティルが焦っている一方、

クラインは壊れた石を見て、

自分の妻はバカだ。

自分の気持ちも分からないのか。

あなたも自分を愛している。

これを見て。

自分があんなに力を入れても

大丈夫だったのに、粉々になったと

嬉しそうに叫びました。

しかし、皇女ラティルは

本当に慌てました。

 

自分がクラインを愛しているって?

ヒュアツィンテと別れてから

いくらも経っていないのに、

もう彼の弟を愛しているって?

皇女ラティルは

パニックに陥りましたが、

ラティルは安堵しました。

偽の未来ではあるけれど、

自分がロードであることが

ばれなくて幸いでした。

 

いくら父親とレアンでも、

カリセン皇室に、暗殺者を

送ることはできないだろうから、

事がうまくいけば、

ここでは家族に裏切られず、

適当にうまく

生きていけるようでした。

 

もしかしたら

クラインとだけ繋がる未来が

自分にはいいのかも。

いや、違う。

これはクラインとの未来ではなく

カルレインとの未来ではないか。

何度もクラインだけが出て来るので

紛らわしい。

本当にカルレインは

いつ出て来るのかと訝しみました。

◇アイニの警告◇

意外にもクラインとの未来は

新婚夫婦のように、

平穏に流れて行きました。

しかし、ラティルは、

カルレインが、いつ登場するのかを

見守るためにも、

この偽の未来を見ることを

止めることはできませんでした。

このまま、止めてしまうと、

彼自身が登場する部分の

偽の未来を見たカルレインの状態が

おかしくなったことが

気になるからでした。

 

もちろんラティルが考える平穏と

皇女ラティルが考える平穏は

基準が違いました。

皇女ラティルは、

ヒュアツィンテとアイニ、

クラインの間で、

感情が揺れ動く日々を送っていました。

 

ラティルは、後でクラインが

彼の兄をさらに恨むようにするため

クラインと仲良く過ごしました。

ヒュアツィンテと出くわさないように

なるべく、彼を避けました。

ヒュアツィンテとアイニが

一緒にいる姿を見ると、

気分が沈むためでした。

 

幸いアイニも、

目的は違うけれど、望みは同じようで、

賢くスケジュールを調整し、

ヒュアツィンテとラティルが

遭遇しそうなことは、

すべて避けるようにしていました。

 

しかし、貴賓が皆集まって

花見に行くことになった時は、

アイニもラティルも

何もできませんでした。

カリセンが花見のために用意した場所は

四方を高い花木に囲まれている

広々とした野原で

風が吹くたびに花吹雪が舞う

とても美しい所でした。

 

皇女ラティルは

自分の馬を気にしながら、

自分に注がれる多くの人々の視線を

感じました。

その中に、ヒュアツィンテの視線も

あるだろうと思いましたが、

そちらには、

顔を向けさえしませんでした。

 

幸い、執拗な視線は

しばらくして消えました。

貴賓たちは各自の馬に乗り、

野原をあちこち歩き回りながら

遊びましたが、

その時、事件が起きました。

 

ラティルの乗馬の腕前は

非常に優れていましたが、

不思議なことに、

皇女ラティルが乗っていた馬は

最初は問題がなかったのに、

突然、狂ったように

暴れ始めたのでした。

 

皇女ラティルは馬の手綱を握り

落ち着いて馬を

コントロールしようとしましたが、

そうすればするほど、

むしろ馬は飛び上がり、

皇女ラティルを

投げ捨てようとするかのように

体を捻りました。

 

皇女ラティルは異常を察知し、

暴れ馬から飛び降りました。

しかし、降りるや否や

馬の蹄を避けたため、

足首をくじいてしまいました。

馬は皇女ラティルがいなくなると

どこかへ走って行ってしまいました。

 

その時、皇女ラティルに向かって

二人の男が同時に走って来ました。

そして彼らは、互いに相手に

気づかないまま、馬から降り、

ほぼ同時に手を差し出しました。

 

「ラティル!」

「大丈夫?」

 

ヒュアツィンテとクラインは

空中で手がぶつかった後に、

互いに相手を認めて

動作を止めました。

彼らは、しばらく変な目で

互いに見つめ合いました。

 

その間で、皇女ラティルは

完全に凍りついてしまいました。

彼女は2人の男を見ることができず

驚いて走ってくる他の人たちに

視線を向けました。

 

最初にクラインが気を取り直して

ヒュアツィンテの手を振り払うと

なぜ自分の妻の名前を

そんなに親しそうに呼ぶのか。

やめて欲しいと訴えました。

 

ヒュアツィンテは、

ラトラシル皇女とは

留学時代からの知り合いだから

驚いて、その時のように

叫んでしまったと、

素早く言い逃れをすると、

ラティルに謝るように

目配せしました。

 

皇女ラティルは返事の代わりに

クラインの手を握って

立ち上がりました。

 

クラインは、皇女ラティルが

立ち上がる姿勢を見るや否や

彼女が足を怪我していることに気づき

彼女を抱き上げました。

皇女ラティルは

ヒュアツィンテの視線を避け、

クラインの肩に額をもたせかけました。

 

その事件は、

そのまま終わるかと思いましたが

翌日、皇女ラティルの看護をしていた

クラインが、他の用事で席を外し、

足を怪我した皇女ラティルが

ベッドに横になって

おやつを食べていた時、

侍女が近づいて来て、

皇后がお見舞いに来たと、

小声で教えてくれました。

 

一体、いつから

皇后が見舞いに来るほど、

自分たちは親しくなったのだろうか。

皇女ラティルは

気に入りませんでしたが、

仕方なくアイニを迎え入れました。

 

彼女が部屋の中に入って来ると、

皇女ラティルは本を脇に置き

上半身を起こしました。

そして、足を怪我しているため

座って挨拶しなければならないことを

謝りました。

 

アイニは「構わない」と

落ち着いて返事をすると

包帯が巻かれた皇女ラティルの足を

チラッと見ました。

 

皇女ラティルは

大丈夫。 半月から30日程度で

以前のように歩くことができると

言われたと、

自発的に自分の状態を知らせました。

アイニは、

宮医から聞いて、それは知っていると

妙な返事をしました。

 

普通は、分かっていても、

ゆっくり休めとか、早く治せとか

この程度の怪我で良かったなどと

言うものではないか。

皇女ラティルは、アイニが

見舞いに来たのではないことに気づき

彼女をじっと見つめました。

 

アイニは、その視線を

まっすぐ見下ろすと、

今日は皇女にお願いがあって来たと

告げました。

皇女ラティルは「お願い?」と

聞き返すと、アイニは、

行動に気をつけて欲しいと

頼みました。

 

皇女ラティルが「行動?」と聞き返すと

アイニは、

皇女の乗馬の実力に対する称賛は

すでに聞いている。

もしかして皇女は、わざと落馬して

怪我をしたのではないかと

尋ねました。

 

皇女ラティルの顔が歪みました。

何を言っているのか。

自分が、わざと

怪我をしたと思っているのかと

心の中で抗議すると、皇女ラティルは

いくら自分の乗馬の実力が優れていても

馬を狂わせることはできないと

負けずに皮肉で言い返しました。

 

アイニは、その部分については

答えることなく、

ヒュアツィンテが

誰を先に愛したとしても、

彼が望んで

結婚したのではないとしても、

とにかく彼は皇女ではなく

自分と結婚した。だから皇女は

諦めれなければならない。

諦められないなら

隠さなければならない。

ところが皇女は、きちんと

それができていないようだと

非難しました。

 

皇女ラティルは、

その話は自分にではなく

ヒュアツィンテにすればいい。

自分がヒュアツィンテに

抱いているのは復讐心であり、

アイニが考えているような

気持ちではないと否定しました。

 

するとアイニは、

復讐もするな。

皇女がどんな権限で

自分の夫に復讐するのか。

2人はもう何の関係もないのにと

言い返しました。

 

皇女ラティルは、

そんな風に言うと、

捨てられた人は誰でも、

自分を捨てた人が幸せになったら

自分の傷を一緒に消さなければ

ならなくなるのではないか。

そんなことが可能だと思って

言っているわけではないですよね?

そんな言葉は、

口にしようとも思わないで。

話す人まで、変に見えるからと

抗議しました。

 

アイニは、

心残りがなければ、

相手が幸せになることを

願うこともできる。

そうできないことを未練と言う。

だから皇女に警告している。

皇女が未練を断ち切れないなら、

自分もクライン皇子に

皇女について話すしかない。

だから気をつけるようにと言うと、

アイニは、さっと皇女ラティルに

背を向けました。

 

それと、ほぼ同時に、

彼女は驚いた表情をしました。

扉にもたれて、クラインが

立っていたからでした。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

今、ラティルが見ているのは

クラインとの偽の未来なので

いつまで経っても、カルレインが

出て来ることはないけれど、

ラティルが、

カルレインとの偽の未来を見ていると

信じている以上、彼が出てくるまで

ひたすらクラインとの偽の未来を

見るしかないのでしょう。

 

クラインが殊の外

良い夫なので、

現実のクラインに対する

ラティルの考えが

変わってくれるのではないかと

期待しています。

現実の世界では、

ラティルがクラインと

距離を置き過ぎて、

彼が良い夫ぶりを発揮できなくて

可哀想です。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain