自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 953話 外伝 62話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 続くクラインへの寵愛

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953話 外伝62話 ラティルはクラインを寵愛し続けています。

◇理解不能な皇帝の行動◇

ある日、会議を終えたラティルが

執務室に入ると、

秘書が近づいて来て、

対怪物小部隊を送ったお礼に

カリセンから、

特産物がたくさん送られ来たと、

報告しました。

これは、それほど特別なことでは

ありませんでした。

 

多くの聖騎士団が姿を現し、

以前よりも、

聖騎士に助けを求めるのが

容易になりましたが、序盤に

対怪物小部隊が有能なイメージを

積み重ねたため、

皆、対怪物小部隊に先に助けを求め、

そうする国は日々増えて行きました。

 

ラティルは、

秘書から渡されたリストを

ざっと見ました。

あらゆる品目がありましたが、

中には様々な種類の

カリセンの有名な冬の食べ物が

含まれていました。

しかし、冬なので、

とても少ない量でした。

 

全員に配るのは難しいだろうと

ラティルが呟く声を聞いた侍従長

他の仕事を処理しながら

ラティルをチラッと見ました。

彼女は視線を感じましたが、

気づかないふりをして

秘書にリストを手渡すと、

皇配とクラインに、

それを送るよう指示しました。

 

秘書が出て行っても、ラティルは

ずっと侍従長の視線を無視して

書類を見下ろしていました。

侍従長は、

そのような気配を感じていましたが

わざと気づかないふりをしながら、

4番目の皇子は幼いし、

クライン皇子はカリセン人なので、

別にカリセンから、

私的に色々なプレゼントを

もらうだろう。

1番目の皇女と2番目の皇女は

もう果物も食べられる年齢なので、

今回の特産品は

ラナムンとサーナットに送った方が

良いのではないかと提案しました。

 

侍従長がそこまで言うと、ラティルは、

それで皇配とクラインに送った。

ラナムンとサーナットに送れば

食べる人が4人になるけれど

4人で分けて食べる量ではない。

それにクラインはカリセン人なので

他の人より、カリセンの食べ物を

もっと恋しがるだろうと

仕方なく言い訳をしました。

 

ラティルがそこまで言うと、

侍従長も、これ以上

説得することができませんでした。

ラナムンが寂しがる姿が

目に見えても

口をつぐむしかありませんでした。

 

侍従長は、

一体、クライン皇子は

何をしたのだろうか。

一ヶ月前までは、クライン皇子に、

ほとんど関心を示さなかった皇帝が

何日もの間、

元気のない、ひよこを世話するように

クライン皇子に気を配ることが

理解できませんでした。

◇嫉妬◇

日課を終えたラティルは

立ったまま、後ろ手を組み、

クラインの所へ行くか、

他の人の所へ行くか悩んでいた時

後ろで、人の気配を

感じたかと思ったら、

皇帝は、一人の人と長く会っていて

うんざりしないのかと尋ねる

サーナットの声が

聞こえて来ました。

 

ラティルは驚いて振り向くと、

サーナットは、

本気なのか冗談なのか

見分けがつかない笑みを

浮かべていました。

 

ラティルは、

もちろん、うんざりしないと

きっぱり答えると

なぜ、そんなことを

聞くのかと尋ねて、

手を下ろしました。

 

しかし、ラティルは、

サーナットが、

そんなことを言った理由を

知っていました。

ラティルも馬鹿ではないので

自分が突然クラインを

気遣い始めたことについて

人々が、ひそひそ話していることを

すでに知っていました。

ただ、自分は皇帝なので、

誰かを気遣う理由について、

いちいち説明する必要がないと思って

沈黙しているだけでした。

 

もっとも、

偽の未来が、どれだけ現実的なのか

分からない人々に、

そこで、クラインが

自分のせいで大怪我をしたのを見て

罪悪感を覚えたという話を

してみたところで、

理解できないはずでした。

 

そう考えたラティルは、

やはり今日も、

クラインを訪ねた方が良いと思い

適当に言い繕うことにしました。

 

しかし、ラティルが悩むのを終えて

唇を少し開くや否や、

先に、サーナットが、

自分がこんなことを聞くのは、

クラインに嫉妬しているからだ。

この頃、皇帝は

彼をずっと訪ねているからと

あまりにも堂々と

心の内を話したために、

ラティルは言葉を失いました。

 

視線が合うと、サーナットは

皇帝が、また彼を訪ねれば、

嫉妬心がさらに大きくなるだろうと

あからさまに言いました。

ラティルは、

今日もクラインを訪ねようと思ったと

言いにくくなりました。

 

その上、サーナットは

自分が言ったことが

照れくさくもないのか、

とても堂々とした表情で

ラティルをじっと見つめていました。

 

サーナット卿は嫉妬深いと言って

ラティルは苦笑いをしましたが、

結局、その日の夕方は

クラインではなく

サーナットと一緒に過ごしました。

 

とにかく、このようなやり方で

クラインを一番寵愛しながらも、

1、2回ずつ他の側室を訪ねる

ラティルの心境を、

人々は、より解釈しにくくなりました。

◇皇帝の臣下ではない◇

夜、眠れなくて

一人で散歩していたラティルは、

当直中の警備兵たちが、

自分とクラインについて

ひそひそ話しているのを聞きました。

 

散歩を終えたラティルは

布団の中に入ると

自分がクラインを気遣うことの

何が変だから、

皆、不思議に思うのだろうかと

ブツブツ文句を言いました。

 

誰が何と言っても、

自分は偽の未来を見た以上、

クラインの

気に障るようなことはできない。

自分と絡まなければ、

無事に暮らしていたはずのクラインが

自分と絡むと、どんな未来でも

傷つくことになりました。

 

今もクラインの肉体は健康だけれど、

魂を封印に使ってしまったので、

無事な状態とは

言いにくいと思いました。

時間が長く経った後に、

クラインが長い人生を苦しむのか、

よく楽しむのか、

知ることはできませんでした。

 

しかし、偽の未来を見せる怪物が

自分を騙したことまで

そのまま見過ごすのは、

どうかと思いましたが、

クラインだけを見過ごして

怪物を処罰するのは難しいと

思いました。

 

ラティルは心が落ち着かなくて

布団の中で

寝返りを打っているうちに

ようやく眠りにつきました。

ところが、まともに眠るや否や、

誰かが慌てて扉を叩きながら

「陛下、陛下!」と叫びました。

 

ラティルは目を開くと、

一瞬にして扉に近づいて、

扉を開けました。

扉を叩いていた侍女は、

小さく悲鳴を上げながら

後ろに退きました。

 

ラティルは侍女の顔を確認しながら

どうしたのかと尋ねました。

今日の当直の侍女でした。

すぐに我に返った侍女は、

クラインが百花に連れて行かれたことを

慌てて報告しました。

 

ラティルは、反射的に

自分が立っている所が、

タリウムにある

皇帝の寝室であることを確認してから

百花が、何の権限で

クラインを連れて行ったのか。

何があったのかと尋ねました。

 

侍女は、

自分も詳しい事情は分からない。

遠くから見かけて、

すぐに走って来たと答えました。

 

ラティルは上着を羽織って

まっすぐ廊下を進みましたが

分かれ道に来ると、

どこへ行けばいいのか

分からなくなりました。

 

百花は、対怪物小部隊の訓練場所や

ハーレムの中によくいるし、

怪物の監獄にも、

度々、姿を現しました。

その百花が、

クラインを引っ張って行ったとすると

どこへ行ったのか。

結局、ラティルは、

遅れて追いかけてきた侍女に

どこへ行ったのか、

尋ねなければなりませんでした。

 

侍女はある方向を指差すと、

正確にどこへ行ったのかは

分からないけれど、

あちらへ歩いて行くのを見たと

答えました。

 

その方向には、

怪物の監獄があるので、

ラティルは、そちらへ向かって

走り出しました。

 

ラティルが監獄の前に到着すると

聖騎士2人が素早く挨拶をしました。

ラティルが百花について尋ねると

彼らは当惑した表情で

顔を見合わせました。

 

ラティルは返事を聞かずに

扉を強く開けながら

「百花!」と大声で叫びました。

ラティルの声が、

大きな洞窟で叫んだように

響き渡りました。

 

ラティルは、前を進みながら

再び叫びました。すると、

百花の返事が聞こえて来ました。

ラティルは立ち止まって

声のする方へ向きを変えると、

側面の扉から百花が出て来ました。

全く平然とした様子でした。

 

しかし、ラティルは入り口で

自分が現れると

慌てた表情をしていた

2人の聖騎士を見た後でした。

彼女は、自分の許可なく

クラインを連れて行ったのかと

尋ねました。

百花は、

皇帝が休んでいる時間なので

知らせることができなかった。

夜が明けたら話そうと思っていたと

少しも良心が咎める様子もなく

答えました。

 

ラティルは眉を顰めながら、

いつから百花は、自分の側室を

むやみに連れて行っても良い権限を

持つようになったのかと尋ねました。

百花は、

急なことだったからと答えました。

ラティルは、

急なことなら、

何でも勝手にしても良いのかと

尋ねました。

百花は、

皇帝は生真面目ではないので、

急な事案なら、

融通を利かせて処理しても

理解してもらえるものと

信じていたと

物静かに答えました。

しかし、

大神官もここにいて、

皇帝も、色々と神殿に

力を貸してくれるので、

自分はここに留まっているけれど

自分はタリウムに属している

臣下ではないと、

百花が付け加えた言葉は

意味深長でした。

 

いっそう不快になったラティルは

自分の臣下でなくても

自分の家の客なら、

自分の夫を連れて行く前に

了解を求めるべきだったと、

より冷たくなった声で言いました。

 

百花はニッコリ笑うと、

それだけ急を要することだった。

クラインを連れて行ったけれど

彼に脅威になるようなことは

していないと言って、

彼がいる場所へ案内しました。

◇クラインを捕まえた理由◇

百花が横の扉を通ったので、

ラティルは、

聖騎士たちが泊まっている部屋に

クラインが

閉じ込められていると思いました。

ところが到着した所は、

偽の未来を見せる怪物が

閉じ込められている所で、

クラインは、そこの鉄格子に

手錠で繋がれていました。

 

ラティルを見るや否や、クラインは

悔しそうな声で

「陛下!」と叫びましたが、

悲しんいたり、怖いというよりは、

とても頭にきている様子でした。

 

ラティルは

クラインの腕にはめられた

手錠を振りながら、百花に

これは何なのかと尋ねました。

 

そして、怒ったラティルは

返事を聞く前に、

手錠を手で外してしまいました。

無表情で事態を見守っていた

聖騎士たちの目が、

同時に大きくなりました。

 

百花も、

力が本当に強いと舌を巻きました。

自由を取り戻したクラインは

ラティルの片方の腕に

しがみつきながら、百花が、

突然自分を、ここに閉じ込めたと

叫びました。

 

ラティルは声を低くして、

なぜ、こんなことをしたのか

釈明しろと促しました。

百花は肩をすくめ、

クラインを冷たい目でチラッと見ると

自分に釈明することは何もない。

自分は、ただ、

自分の仕事をしただけであり

むしろ、釈明は

クライン皇子がすべきことだと

言い返しました。

 

クラインは力を入れて

ラティルの腕にしがみつきました。

ラティルは、

クラインの手の甲を撫でながら

何を言っているのかと尋ねました。

すぐにクラインも

何を言っているのかと叫び、

ラティルには、

百花が戯言を言っていると

訴えました。

 

百花は冷たく笑いながら

偽の未来を見せる怪物を見ました。

怪物は、

監獄の隅にうずくまって座り、

自分の膝を抱えて

頭を深く下げているので

後頭部しか見えませんでした。

 

百花は、

あの怪物ですら、

恥じる気持ちを知っているのに

皇帝の側室は恥知らずで

とても堂々としていると非難しました。

 

ラティルは、

「ひどい」と百花に抗議しましたが、

彼は、

行動がひどいよりはましだ。

皇帝は、クラインが、あの怪物を

逃がそうとしたことを

知っているか。

あの怪物を逃がすために

何をしたかも知っているかと

尋ねました。

 

ラティルは、

あまり驚きませんでした。

クラインが、

あの偽の未来を見せる怪物を

自由にすることを条件に

取り引きをしたのではないかという

考えが、チラッと頭をかすめたことが

あったからでした。

まさか、実際に

助けに来るとは思わなかったし

その場面を百花に見つかるとは

思いませんでしたが。

 

百花が突然鉄格子を叩くと、

鉄の音が

激しく四方に鳴り響きました。

百花は険しい表情で

クラインを睨みつけながら

あの皇子は、

この怪物を逃がすために、

極めて危険な他の何匹かの怪物まで

一緒に逃がそうとしたと

説明しました。

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アクシアンとバニルの心配が

現実のものとなってしまいました。

対怪物小部隊と聖騎士たちが

大変な思いをして捕まえて来た

危険な怪物まで

逃がそうとしたのだから、

百花が怒るのも無理はないと思います。

クラインは、

少し考えが足りなかった。

別の条件を考えられれば

良かったのにと思います。

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