自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 954話 外伝 63話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 見過ごせないこと

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954話 外伝63話 クラインは危険な怪物まで、一緒に逃がそうとしました。

◇百花の追求◇

今回はラティルも驚きました。

ラティルが知っているクラインは

そこまで、ひどいことをする人では

なかったからでした。

 

ラティルは、

クラインの手首の手錠を外しながら

本当なのかと尋ねました。 

クラインは、

それらが危険な怪物だとは

知らなかったと、

精一杯悔しそうな声で叫びました。

 

ラティルはため息をつくと、

それでは、逃がそうとしたのは

確かだねと確認しました。

クラインは、

自分が何日も調べた結果、

入口近くの牢屋にいる怪物たちは、

弱くて、人に危害を与えない

怪物だと分かった。

他の危険な怪物を捕まえる時、

ついでに一緒に捕まえたので

研究のために閉じ込めておいた。

危険性は全くないと聞いた。

それで、自分はその怪物たちが

少し騒ぎを起こしてくれればと

思ったと言い訳をしました。

ラティルは、

要するに逃がそうとしたので

合っているのかと尋ねました。

クラインは答えられませんでした。

 

彼が膨れっ面で肩を落とすと、

ラティルは頭がズキズキしました。

自分が油断しすぎた。

クラインと偽の未来を見せる怪物が

取引したことを暴けないでいる間に

こんなことが起きてしまったと

自分を責めました。

しかし、クラインの言葉も

正しい部分がありました。

 

ラティルは、

そうだ。

入り口近くの牢屋にいる怪物は

とても弱いと呟きながら

百花を見ました。

そこには、

人々に危害を加える目的はなく、

逃げることが目的のような

弱い怪物しか入れていませんでした。

それなのに、なぜ百花は、

入口付近の怪物を逃がしたクラインが

危険な怪物を逃がしたと言うのか

ラティルは疑問に思いました。

 

百花は、

元々はそうだったけれど、

監獄の修理をしている時に

一部、位置を移動させた。

よりによって入口近くに

危険な怪物が閉じ込められていた。

それを、

あの皇子が逃がしてしまった。

そのせいで、怪物たちを

再び捕まえるために、

多くの聖騎士が大けがをしたと

訴えました。

 

クラインは、

自分は故意にやってはいない。

あいつが位置を変えたことを

どうやって自分が知り得るのか。

自分は一週間以上、調査した後、

行動に移した。

一度も、移動させていないと

聞いたのに、

いきなり今夜、怪物が移動したなんて

どうして知り得るのかと

額に血管が浮き上がるほど怒って

叫びました。

 

しかし、百花は

怪物関連の仕事をしていない皇子は

怪物をいつ移すのかを

知る必要はない。

それに、

一週間以上調査しても無駄だ。

皇子は怪物を脱走させるために

人々を危険に晒すところだったと

冷たく皮肉を言いました。

 

クラインは、ラティルの片方の腕を

ギュッと抱きしめて

絶対に離さないというように

肩に額を当てました。

背がラティルよりはるかに高いので、

これでは首が痛いはずなのに、

彼は怯えたキリンのように

振る舞いました。

しかし、ラティルは

クラインが怖がっているのではなく

怒りを抑えるために

こうしていることが分かりまた。

荒い息遣いが

尋常ではありませんでした。

 

ラティルは落ち着いて、

怪我をした聖騎士たちの様子を

尋ねました。

百花は、大神官が治療してくれると

答えました。

 

ラティルは

亡くなった人がいないか尋ねると

百花は、幸いにも、いなかったと

答えました。

 

ラティルは百花とクライン、

しゃがみこんでいる怪物を

交互に見つめた後、

ひとまず、この件は終わり。

怪我をした人たちは皆、

治療が済んでいるし、

クラインも、

悪意からしたことではない。

いきなり、真夜中に

怪物たちの位置が変わることも

察知し得なかったと

重い声で言いました。

 

しかし、百花は

無駄なことを考えなければ

推測する必要もないことだと

抗議しました。

ラティルは言葉に詰まりました。

 

百花の言葉は

間違っていませんでした。

怪物の監獄の関連者たちは

怪物たちの位置を移すことを

あらかじめ知っていたはずであり、

そのような報告を受けていない人は

怪物たちの位置が

変わろうが変わるまいが、

知る必要のない人々でした。

 

いずれにせよ、ラティルは、

クラインには、

今後、慎重に行動するよう

自分がしっかり話しておくと

努めて百花を宥めるように

話しました。

しかし、百花は、

クライン皇子が罪を犯したのに

ただ一言だけ言って終わらせるのか。

もし、クライン皇子ではなく、

レアン皇子の腹心だった人が

これを起こしたとしても、

そのまま見過ごすのかと

絶対に譲りませんでした。

百花がレアンの名前まで口にすると

それがどうして同じことなのかと

ラティルも少し怒りました。

 

怪物と取引したクラインなら、

約束を守らなければならないという

意図でやっただろうし、

レアンの腹心なら

怪物が人々を襲うことで、

ラトラシル皇帝の評判を

ガタっと落とすという意図で

やっただろうと思いました。

それなのに百花は、

この二つを一緒くたにして、

ラティルを問い詰めました。

 

彼は、

同じ行動なら同じことだと

主張しました。

ラティルは、

同じ行動でも、する人によって

目的が違うのだから同じではない。

百花と黒魔術師が

怪物を同じ牢屋に

同じように閉じ込めても、

その行動には別の意味があると

反論しました。

 

百花は、それでは、クライン皇子が、

あの怪物を逃がそうとしたことには、

皆が納得できる正しい目的が

あるのですね?と尋ねました。

 

ザイシンは

生真面目な方だけれど、

百花は、融通性が溢れかえる

葦のような人物でした。

いつもの彼なら、

文句を言いながらも

ラティルの意のままに

従ってくれるはずでした。

 

ラティルはクラインと百花を

交互に見ました。

もしかして2人は

喧嘩をしたのだろうか。

そうでなければ、

今日に限って百花が、

クラインの足首をつかんで

放さない理由がありませんでした。

 

その間、百花は、

偽の未来を見せる怪物が

うずくまっている方へ行き、

鉄格子を手袋で叩きながら

怪物を呼びました。

怪物は、グズグズしながら

頭を上げました。

 

百花は手袋を入れながら、

あの皇子がどうして

お前を脱出させようとしたのか

話せと、怪物に要求しました。

怪物は、ラティルとクラインを

交互に見ていましたが、

答えられませんでした。

ラティルは、

自分の腕を握ったクラインの手が

少し震えるのを感じました。

 

怪物は躊躇っていましたが、

最初から、

手を引くことを決意したのか

自分は知らないと言い繕って

縮こまりました。

 

百花は、

そんなはずがない。

2人が何か口裏を合わせたから、

あの皇子はお前を救おうとし、

お前は、あの皇子を信じて

出ようとしたのではないかと

百花は譲ることなく、

鉄格子を蹴りながら尋ねました。

 

それでも、怪物は

自分は知らない。

ただ逃げ出せそうだったから、

出て行っただけだと

主張を変えませんでした。

 

クラインは、これが自分にとって

良いことなのか悪いことなのか、

すぐに判断がつきませんでした。

しかし、百花の表情に

怒りの色が浮かんだのは

気に入りました。

 

百花は、

自分に時間をくれれば、

あの怪物がクライン皇子と

どんな取引をしたのか、

詳しく調べて報告する。

そうしてこそ、クライン皇子に

悪い意図がなかったことも

確実になる。

余計な誤解を招くよりも、

皇帝もそちらを望むのではないかと

言うと、

クラインの頭からつま先までを

冷たい目で、さっと見ました。

 

ラティルは頭が痛くなりました。

百花は、このまま見過ごすことを

絶対に許しませんでした。

だからといって、

クラインがどのような意図で

怪物と取り引きしたのかを知りながら

このことが深刻になり過ぎるのを

放っておくことはできませんでした。

 

見かねたラティルは

クラインの腰を少し突きました。

彼は、すぐには

理解できませんでしたが、

ラティルが、

再び彼の腰と足を突くと、

ようやくクラインは理解したのか

気絶したふりをしました。

 

ラティルは驚いたふりをして

クラインを呼びながら

彼を抱き上げると、

この話は、また後でしよう。

クラインが驚いて気絶したようだと

言いました。

 

百花は、少しも心配することなく

この精神力の強い皇子が

自分が何をしたせいで

気絶するのかと

つっけんどんに振る舞いましたが、

ラティルは返事の代わりに

クラインを抱いて外に飛び出し

宮医を呼んでと指示しました。

◇ラティルは知っている◇

クラインを診察した宮医は、

しばらく黙ったまま

ラティルをじっと見ました。

彼女は、

「驚いて倒れたと言いなさい」と

ずうずうしく指示しました。

宮医はため息をつくと、

驚いて倒れた。

非常に苦い薬を一杯飲ませれば

意識を取り戻すだろうと

指示に従いました。

 

すすり泣きながら

ベッドのそばに立っていたバニルは

2人の会話を聞いているうちに

涙がすっと引きました。

 

宮医が出て行くと、

ラティルは大股でクラインに近づき

彼の額をポンと叩き

「バカ!」と罵りました。

クラインは、依然として

気絶したふりをしていましたが

驚いて飛び起きました。

 

クラインはラティルに

「痛いです!」と抗議しましたが

バニルは目元を拭きながら

もっと殴って欲しいと

ラティルに向かって叫びました。

クラインは

「バニル!」と叱りましたが、

先程、皇帝が

クラインを抱いて入って来るのを見て

とても驚いたバニルは

話を止めませんでした。

ラティルはバニルの願い通り

もう一度、クラインの額を

叩きました。

クラインは悲鳴を上げて倒れました。

ラティルは、

赤くなった彼の額を擦りながら

クラインはメラディムよりも

馬鹿だと罵りました。

 

アクシアンは、

なぜメラディムの悪口を言うのかと

反射的に口にしそうになった言葉を

手で遮りました。

 

クラインは、

唇を尖らせて横になりました。

ラティルは我慢できずに、

彼の背中をもう一発叩くと

何をしでかして

拗ねているのかと罵りました。

 

クラインは「痛いです」と

抗議しましたが、ラティルは、

クラインのせいで怪我をした

聖騎士たちは、

もっと痛かっただろう。

このバカと罵りました。

クラインは、

それはそうだと返事をすると

ブスッとして上体を起こしました。

バニルは心配が消えると、

今度は恐ろしい気持ちが

押し寄せて来たので、

すぐに皇帝から遠ざかりました。

 

しかし、ラティルはそれを見逃さず、

アクシアンとバニルに、

こちらへ来るよう指示すると、

仕方なくバニルは、

元の位置に戻って、礼儀正しく

立たなければなりませんでした。

 

ラティルは、

クラインが馬鹿なことをしたら、

2人が止めなければいけないのに

一体何をしているのか。

クラインが怪物たちを

逃がそうとしていたのを

ただ、見ていただけなのかと

叱りました。

 

バニルは、当然止めたので

少し悔しくなりました。

アクシアンは、

クラインが怪物と取引した時から

彼を止めたと言いました。

しかし、クラインは

自分たちの言うことを

聞く人ではありませんでした。

それなのに止めなかったことを

怒られるのは理不尽でした。

 

クラインは、部下たちの肩を

持ちたかったけれど、皇帝に、

怪物を逃がそうとした理由を

聞かれると思い、黙っていました。

 

アクシアンは

黙って叱られていましたが、

ラティルがしばらく静かになると

皇子は馬鹿なことをしたけれど

それなりに熱心に準備した。

自分も何度も点検した。

元々、皇子の狙い通りなら、

あれは、

それほど危険なことではなく、

偽の未来を見せる怪物だけを

脱出させることができた。

ところが、事がこじれて

聖騎士たちが大怪我をしたと

言い訳をしました、

 

ラティルは、

それでよくやったと言うのかと

抗議すると、アクシアンは、

よくやったわけではないけれど

自分の考えでは、

皇子は罠にはめられたと

主張しました。

 

ラティルは、

どんな罠かと尋ねると、

アクシアンは、

怪物たちは、昼よりも夜の方が

好きだそうだけれど、

それは怪物の事情だ。

それなのに、聖騎士たちは

怪物に配慮して

夜に移動させたりするだろうか。

そんなはずはない。

百花繚乱が、まともな目的があって

怪物を移動させたなら

昼に移動させただろう。

ところが白花繚乱は、夜遅くに

密かに怪物たちを移動させた。

変ではないか。

きっと彼らは、

皇子と怪物との取引を知り、

事を大きくするために

行ったのではないか。

聖騎士たちが大怪我をしても

大神官が、

彼らを治療してやるのは

皆が知っていることではないかと

答えました。

 

しかし、長々と話しているうちに

クラインと怪物の取引の話まで

口走ると、バニルとクラインは

同時に凍りつきました。

アクシアン本人も、後になって

しまったと思い、固まりました。

 

彼らは石のように変わって

皇帝の顔色を窺いました。

ところが、意外にもラティルは

それを知らないとでも

思っているのかと言うと、

アクシアンとバニル、クラインは

目を見開いてラティルを見ました。

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百花がやったことは

良いことではないけれど、

彼の言う通り、

クラインが偽の未来を見せる怪物を

逃がそうとしたことは、

見過ごしてはいけないと思います。

そうしないと、ラティルは

側室たちに甘すぎると

非難されそうな気がします。

 

クラインが

アクシアンとバニルの言うことを

聞かないのなら、直接、ラティルに

クラインを止めてもらうよう

頼めればいいのですが、

2人が仕えているのはクラインなので

クラインに危険が及ばない限りは

彼の命令には絶対服従なのかなと

思いました。

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