自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 955話 外伝 64話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 百花は俗物

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955話 外伝64話 クラインと怪物との取引をラティルが知っていることを知り、クラインとアクシアンとバニルは驚きました。

◇百花の目的◇

ラティルは、

それを知らなかったら、自分は、

今よりもっと怒っただろうと言うと

アクシアンとバニルに

あっちへ行けと手で合図をし、

クラインのベッドの枕元に座りました。

そして、

百花が罠をしかけても

大したことはない。

悪意のない人は、

それに引っかかることもない。

最初から怪物を逃がそうと

考えないから。

百花が事を大きくしたとしても、

とにかく始めたのはクラインだと

主張しました。

 

それでも、クラインは

抗議しようとするかのように

口を開きました。

しかし、ラティルは

彼の口を手で塞ぐと、

クラインが深く考えずに

事を進める人であることを

知っているので、自分なら、

この件を見過ごすことができると

言いました。

 

悪口かどうか曖昧な言葉に

バニルとアクシアンは

反射的にクラインを見ました。

幸いクラインは気づかずに

熱心に頷いていました。

 

しかし、ラティルは、もし、百花が

本当に罠を仕掛けたのなら、

先程、見たように、彼はこの件を

隠蔽しないだろうと言いました。

 

バニルは布団の端をいじりながら

皇帝の権力で、百花卿を

黙らせることはできないのかと

苛立たしげに尋ねました。

 

ラティルは、

普段ならできる。

しかし、百花は罠まで仕掛けたのに、

そのまま見過ごすだろうか。

彼は、ここで過ごしているけれど

神殿の人で、そこでも独立的な人だと

答えました。

 

頭が痛くなったラティルは

頭を抱えて、眉を顰めました。

百花は、一体何を望んで

こんなことをしたのだろうかと

考えました。

 

ラティルは、

時間が経てば、

百花が何を望んでいるかが

明らかになるだろう。

とにかく、しばらくは

少し身を慎んで過ごすようにしろと

クラインに指示しました。

◇対話による解決◇

皇帝であるラティルは

やるべきことが山積みだったので

クラインに関心を示したものの、

全精神を集中することは

できませんでした。

 

ラティルはグリフィンに、

百花とクラインに目を光らせ、

何か変化があったら、

すぐに知らせるよう頼むと、

普段と同じ生活を送りました。

 

幸いなことに、数日間、

百花はこれといった動きを見せず、

クラインと

偽の未来を見せる怪物について

忘れたかのように

静かに過ごしていました。

 

それでも、念のためラティルは

百花の所へ直接行くよう、

クラインに頼みました。

彼はソファーのクッションを

抱きしめながら、

自分が百花を殴れば、

事態はさらに深刻になるだろうと

返事をしました。

 

ラティルは、

行って殴れという意味でなく

うまく話し合って

解決しろという意味だと説明すると、

クラインは、

彼が悪いのに、どうやって

うまく話をするのか。

皇帝は、彼が手錠を持って

飛びかかって来た姿を

見ていないではないかと

言い返すと、震えながら

自分の手首を指差しました。

 

ラティルは、その話を聞くと

なぜ、クラインは

手首に手錠までかけられたのか。

クラインは百花より弱いのかと

尋ねました。

 

クラインは性格が悪いけれど、

その性格を後押しする権力と地位、

強い力がありました。

百花の実力も優れているけれど、

クラインが何も言えず、

手錠で鉄格子に

括りつけられていたことを思い出すと

不思議でした。

 

クラインは、

そんなわけがない。

慌てているうちに、あっという間に

手錠を掛けられたと答えました。

 

ラティルは、

とにかく、うまく話をして

解決してみろ。

考えてみると、クラインと百花は

2人とも純粋な魂なので

かなり親しい間柄だと言うと、

クラインは身震いしました。

 

ラティルも、これ以上クラインに

勧めることはできませんでした。

改めて考えてみると、

クラインと百花が、

対話で事を解決できるとは

思えませんでした。

 

しかし、数日後、ラティルは

クラインをさらに強く

説得できなかった、その日のことを

後悔しました。

◇異端審問官◇

いつものようにラティルが

机の前に座って業務に没頭し、

タッシールは机の前に立ち、

自分がまとめた今年の予算案と

昨年度の予算案を比較して

説明している時、

大変なことになったと叫びながら

ラティルの秘書の一人が

駆け込んで来ました。

 

ラティルとタッシールは

仕事を中断し、そちらを向きました。

ラティルが、どうしたのかと尋ねると

秘書は片膝を曲げ、青白い顔で

異端審問官が来たと叫びました。

 

ラティルは、

自分を捕まえに来るなんて

身の程知らずだと言うと、

飛び上がって、

隣に立っている近衛騎士の腰から

剣を抜きました。

甲高い鉄の音が恐ろしく響きました。

 

しかし、秘書は当惑しながら

「違う」と言って手を振り、

皇帝ではなく、

クライン皇子のことで来たと

説明しました。

 

ラティルは、自分がロードなので、

やたらと驚いてしまったことが

少し恥ずかしくなりました。

侍従たちは、皇帝に

恥ずかしい思いをさせないために

頭を下げました。

 

ラティルは、

近衛騎士が腰に付けている鞘に

剣を戻しました。

しかし、完全に安心したわけでは

ありませんでした。

なぜ、異端審問官が

クラインのことで来たのかと

尋ねながらも、ラティルは、

クラインが

怪物を逃がそうとしたことを

思い出しました。

異端審問官は、

そのことを聞いてやって来たのか。

それとも、百花がわざと呼んだのか。

どうりで、ずっと百花が

静かだったと思いました。

 

ラティルは、侍従たちが

クラインの奇行を巡って

騒ぐ声を聞きたくなかったので

直接、異端審問官が待っているという

応接室に歩いて行きました。

普段なら執務室に

異端審問官を呼ぶところでしたが、

今は歩きながら、

考えを少し整理したいと思いました。

 

ラティルが応接室の中に入ると、

お茶を飲んでいた異端審問官は

驚いたように立ち上がり、

ラティルが自己紹介する前に、

自ら挨拶しました。

ラティルは傲慢に頷いた後、

上座に座りました。

異端審問官は、

丁寧に両手を合わせて

ラティルが先に話し出すのを

待ちました。

 

異端審問官の言動を

計算するように分析したラティルは、

やはり百花が呼んだようだ。

クラインの噂を聞いて

訪ねて来たのなら、

もっと堂々としているだろうと

思いました。

 

ラティルは異端審問官に、

百花は何と言って来たのかと

ストレートに尋ねました。

異端審問官は、

聖騎士と神官の間という

曖昧な位置づけで、

ラティルが知る限り、

いくつかの聖騎士団が

異端審問官の役割を担っていました。

すなわち、異端審問官も

聖騎士団と同じように

統一された一つの目標を設定して

行動していませんでした。

だからラティルは、

異端審問官一人を見て

神殿全体の意思だと

判断しませんでした。

しかもラティル自身が

ロードであることを

知っている人は皆知っていました。

それを知りながらも、

大神官は依然として

ラティルの側室のままだし、

百花は、ラティルが作った

対怪物部隊小隊長職を

兼任していました。

神殿と聖騎士たちは、

ラティルがロードであることを

努めて知らないふりをして

過ごしていました。

 

このような複雑な関係のためか、

異端審問官は

困った笑みを浮かべながら、

クライン皇子が怪物たちを

逃がそうとしたことを

調査するために来たと答えました。

 

ラティルが何も言わないと、

異端審問官は、一層丁寧な声で

皇帝の大事な側室のことで

訪問したため、

皇帝の機嫌を損ねることは

分かっているけれど、

クライン皇子が、

閉じ込められた怪物を

逃がそうとしたのを

見ていた者が多いので、

調査しないわけにはいかない。

百花卿も悪意があって

報告したのではないと

説明しました。

 

ラティルは、

百花が悪意を抱いているという

話はしたこともないのにと

ブツブツ言っていると

異端審問官の顔色が赤くなりました。

しかし、ラティルは

それに気づかないふりをして、

今からクラインを呼ぶので

ここで話し合った方がいいだろう。

クラインは自分の側室だけれど、

カリセン皇帝が、

最も身近に思っている皇子だからと

話しました。

 

しかし、ここで尋問することを

異端審問官が渋っていると、

ラティルは、

クラインが側室を辞めて

カリセンに戻って来るよう

説得して欲しいと、

カリセン皇帝が、随時自分に

私的な手紙を送って来ている。

だから自分は、

クラインの行状について、

よくカリセンに知らせている。

クラインが異端審問官たちと

共に消えたりしたら、

カリセン皇帝は黙っているだろうかと

ヒュアツィンテの話を持ち出しました。

 

異端審問官の表情は

ますます曇りました。

ラティルは、

タリウムの力が弱いせいで

カリセンの話を持ち出すのではなく

異端審問官たちが、万が一でも

自分がロードである点を

クラインと結び付けることを恐れて

随時、カリセンの話を

持ち出しているのでした。

カリセンは

神殿の顔色を窺うようなことは

何もありませんでした。

 

異端審問官は、

無理矢理、微笑みながら、

「分かりました」と頷きました。

◇今は子供がいるから◇

異端審問官が、

クラインを敵陣に連れて行くことは

阻止しましたが、ラティルは

このことに関して、最初から

とても簡単だと推測していました。

なんだかんだ言っても、

対怪物部隊小隊と怪物の監獄の主人は

百花ではなくラティル自身なので、

百花が全力を尽くして

クラインを追い詰めたとしても、

彼を処罰することは

難しいだろうと考えました。

 

しかし、百花が引き続き、

多くの神殿の人々を動員するならば、

ラティルもやはり、

疲弊するのは同じでした。

その上、神殿が、ラティルや

ラティルの周辺の人々と敵対すれば

再び人々が、皇帝がロードであり

歴代ロードが

全て危険だったということを

思い出すはずでした。

ラティルは、

そんなに事が拗れるのは

面倒で嫌でした。

 

昔は自分も強くて

側室たちも強かったから

大丈夫だったけれど、

今は子供がいるので、

悪名高いロードに

なりたくありませんでした。

 

そこで、ラティルは

クラインが異端審問官に

会いに行っている間、

自分は執務室に戻らずに

ザイシンを訪ねました。 

◇大神官らしい結論◇

ザイシンは、最近、百花が

忙しく動き回っていることは

知っていましたが、

異端審問官を呼び出すとは

思ってもいませんでした。

だから、ラティルが訪ねて来て

異端審問官の話を持ち出した時

それは本当なのか。

百花卿は、そのような人・・・と

返事をするのに、とまどいました。

しかし、ラティルが

そのような人だと、

彼の代わりに答えて眉を顰めました。

 

ラティルは、

なぜ百花が、突然クラインを

攻撃したのか分からない。

普段の百花なら、

このことについて、

自分にひとしきり抗議した後、

神殿やザイシンのために

なるようなことを要求するはずなのに

なぜ、今回は自分を飛ばして

すぐに異端審問官を呼んだのか。

時間の無駄だということを

百花も自分も知っているのにと

言うと、ザイシンは百花が

チラッと言ったことを思い出し、

両手をギュッと握り締めました。

 

百花は、クラインが皇帝の寵愛を

長く受けられないと言い、

ザイシンには、

チャンスが来たらしっかりつかめと

忠告しました。

 

まさか百花は、クラインが皇帝と

簡単に恋愛できなくするために

ここまで事を大きくしたのだろうか。

皇帝が言ったように、

このことは、結局、

時間の無駄に終わるだろう。しかし、

クラインが時間を無駄に使うことを

百花が望んでいたとしたら?

 

ラティルが呆れ返るほど

ザイシンの表情が変化したので、

ラティルはザイシンに、

もしかして思い当たることでも

あるのかと尋ねました。

 

ザイシンはラティルと目が合うと

耳まで赤くなりました。

彼は率直で正直な人なので、

たとえ、直接、自分が

手を出していなくても、

百花が自分のために謀をすれば

恥ずかしいのは同じでした。

 

ザイシンは、

どうやら百花は、自分が皇帝と、

もっと近い間柄になることを

願っているようだ。

最近、皇子が

ずっと皇帝の寵愛を受けていた。

そこへ、ちょうど皇子が

怪物を逃がそうという

変な計画を立てたので、

それを利用して

少し頭を使ったようだと

打ち明けました。

 

たかがそんな理由で

異端審問官を呼んだというのか。

ラティルは

ザイシンの推測に当惑しました。

百花が

世俗的なのは知っていましたが

これほど俗物だとは

思いませんでした。

むしろ怪物を逃がそうとしたことを

軽蔑して犯したことなら

理解できました。

実際、百花は怪物が大嫌いでした。

 

ザイシンは、

しかし、皇子にも非があるのは確かだ。

百花は異端審問官を呼んだけれど

完全に彼の過ちとは言えない。

このことは、

百花とクラインが処理するよう

皇帝が任せれば良いと思うと

大神官らしい結論を下した後、

安心して、ニッコリ笑いました。

このように話しておけば、

ラティルがクラインの代わりに

自分を訪ねて来ることは

ないだろうし、

寵愛のことでストレスを受けるよりは

こちらの方がマシでした。

 

しかし、扉の後ろで

話を盗み聞きしていた

百花の表情は歪みました。

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いくらザイシンのためとはいえ、

百花は、やり過ぎではないかと・・・

ザイシン自身が

望んでいるならともかく、

ここまで来ると、

親切の押し売りのような気もします。

また百花が、良からぬことを

考えていなければいいのにと

思います。

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