自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

問題な王子様 59話 ネタバレ ノベル あらすじ マンガ 45話 ラルスの王との会談

 

59話 ビョルンとラルスの王の会談が始まります。

 

「結婚おめでとう」と、

無意味な嘘を先に口にしたのは、

ラルスの国王

アソ・ハードフォートでした。

ビョルンは、巧みにその芝居に参加し

お礼を言いました。

 

穏やかな笑顔で

同盟国の王子の結婚を祝福する王と

心からの感謝を表す王子。

決められた役割に、完璧に合致する姿で

やりとりされる二人の会話は、

水が流れるように、自然に続きました。

会場の外で、緊張して震えている

両国の大臣たちを

虚しくさせるほどの平穏な光景でした。

 

ビョルンは、

お礼を言うのが遅くなったけれど

グレディス王女を通じて

伝えて来た王の提案にも

深く感謝している。

自分の意思と陛下の意思が違っていて

受け入れることはできなかったけれど

その思いやりは、

いつまでも忘れずに覚えておくと

言いました。

 

さりげなく挑発してくる

王子を見た王の眉間に

しわが寄りました。

相変わらず礼儀正しい笑みを

浮かべているものの、

ビョルンの目つきには

隠す気が全くない

刃が立っていました。

失われた王冠を取り戻すのを

手伝うという提案に対する

返事でした。

 

あえて、

不貞を働いた娘を前面に出して

他国の内政に

干渉しようとしたのですか?

 

ビョルンは、

そのような質問をするかのように

彼をじっと見ました。

無礼な態度でしたが、

アソ・ハードフォートは

何も言えませんでした。

他国の王太子の座に関与するのは、

明白な越権行為だからでした。

まさか、こんなに直接的に

警告を受けることになるとは

思いませんでしたが。

 

不機嫌そうな目で王子を見ていた王は

相変わらずだと言うと、

虚脱感の混じった笑みを

浮かべました。

歳月が流れれば

落ち着いたかと思いきや、

グレディスを罠にかけて、

ラルスの息の根を止めようとした

あの頃と、

少しも変わっていない姿でした。

 

王は、レチェンの内政に

干渉するつもりはなかった。

デナイスタの狼たちが、

それほど容易な相手ではないことを

自分も知らないわけではない。

ただ、レチェンの意思が

そうであるなら、

愚かな娘を持った贖罪の意味で

役に立とうと思っただけだと

話しました。

 

ビョルンは、

王の真心を信じるし、

レチェンの意思が何であるかも

もう、はっきり分かってくれたと

信じていると返事をしました。

 

王は深く嘆きながら、

「ビョルン」と呼びました。

この密談が始まって以来、初めて、

本音を吐露した瞬間でした。

 

グレディスを

再び妻にしたくなかった気持ちは

十分理解できる。

いくら自分の大切な娘だとは言え

あの子が、どれほどの罪を犯したか

分からないはずがない。

しかし、

私情を捨てて理性的に考えるなら、

君を王太子の座に戻すのが

両国にとっても最善だと思ったと

言うと、ビョルンは、

レオニードが王座に就いても、

両国の友好的な関係は

変わらないだろう。

弟は穏健で思慮深い王に

なるはずなので、

むしろ危険要素が

減ることになったのではないかと

言いました。

 

王は、ビョルンが、

王冠に何の未練もない人のようだと

指摘すると、ビョルンは、

未練があるなら手放さなかったと

むしろ、気楽そうに微笑みました。

しかし、悪意のなさそうな顔で

蛇のような本音を隠す王子を見る

王の目は、

次第に細くなっていきました。

 

レチェンの狂犬が帰って来た。

王太子時代の

ビョルン・デナイスタに対する

近隣王国の評価は、概ね、そうでした。

 

彼の曽祖父フィリップ二世は、

レチェンでは

偉大な征服王と称えられてきましたが

レチェンを除くすべての国にとって

歯ぎしりする敵でした。

レチェンの狂犬は、

そのフィリップ2世のニックネームで

デナイスタの狼の旗は

大きな恐怖を与え、その悪名は、

今なお広く語り継がれていました。 

 

元来、国際情勢というものは

回る車輪なので、

あの時代には、こいつがあいつを叩き

この時代には、あいつがこいつを

叩きつけるものでしたが

レチェンのフィリップ二世は

度が過ぎた、ならず者というのが

大勢の意見でした。

ラルスは、その狂犬に

最も痛い目に遭った王国の一つでした。

 

もちろん、ラルスがレチェンより

富強だった時代も存在しました。

当時、ラルスの騎馬部隊が

レチェンの心臓部まで突撃し、

国王の降伏を勝ち取った戦闘は、

長年、レチェン人を見下す際に

使われて来たラルスの誇りでした。

 

しかし、狂犬率いる海軍艦隊が、

ラルスをはじめとする

三カ国が連合した艦隊を

ことごとく水葬させてしまった後は

遠い昔の思い出に

なってしまいましたが。

 

その戦いは、レチェンの船が

数的に劣勢だったという点で

何よりも屈辱的でした。

フィリップ二世は、

自らその海戦を指揮しました。

まだ30歳にも満たない若き王が、

大陸の征服者になる礎を築いた

勝利でした。

 

狂犬が大陸を平定し、

再び平和が訪れると、

他の王国は、

叩かれることで悟った序列を

諦めの気分で、渋々受け入れました。

とにかく大陸は再び安定し、

産業と文明は花を咲かせ、

繁栄の時代が到来しました。

 

幸いにも、

フィリップ二世の子孫たちは

彼とは違って穏健な治世を続けました。

しかし、

いつ牙をむき出しにするか分からず

不安になった大陸各国は、

最も強力な同盟である婚姻を結ぼうと

躍起になりました。

 

そのため、グレディスが

レチェンの王太子妃に選ばれた時、

ラルスは天を貫くほどの

達成感と自負心を味わいました。

しかも、その相手は

狂犬の再臨と呼ばれる王太子

ビョルン・デナイスタだったので

なおさらでした。

 

まだ自分の時代を切り開いていない

若い王太子でしたが、

それでも、ちらほら見える気質は

間違いなく、

彼の曾祖父のようでした。

 

グレディスとのことで、

ビョルン・デナイスタが

王太子の座を譲った時、

レチェンを除く全ての国が安堵し、

胸をなで下ろしたのも

無理はありませんでした。

 

アサ・ハードフォートは

深いため息をつくと、

首を横に振りました。

 

王は、

ビョルンを再び婿にして

王座に就かせることができなければ

むしろ権力から遠ざかった

王子のままでいる方が、

ラルスにとっては、

はるかに良いことだと

正直に話しました。

 

ビョルンは、それなら互いに

最善の結果を迎えたわけだと

返事をしました。

 

王は、

ビョルンとレチェンにとっても

これが最善だというのかと

尋ねました。

ビョルンは、

内側では、激しい変革の波と

旧時代の秩序を調整し、

外側では、危険な状態の平和が、

さらに傾かないようにする

混迷の時代なので、征服者ではなく

交渉者が必要な時代だと答えると

軽く微笑みました。

一点の後悔も見られないけれど

依然として

彼の曽祖父の気質が光る目つきでした。

 

王は、

ビョルンがその役割に

ふさわしい君主になる自信がないので

弟に王冠を譲ったという意味かと

尋ねました。

 

ビョルンは、その気になれば、

そのような君主に

なれないことはないし、

自分に与えられた王冠の重みが

むやみに押し付けてもいいほど

軽くないこともよく知っていると

答えました。

王は、

それなのに、なぜ、

そのような選択をしたのかと

尋ねました。

 

ビョルンは、

レチェンには

その価値に完全に合致して、

その時代を最も栄光に導いていく

適任者がいるので、

自分は、一度しかない人生を

自分の意思とは違う価値に

捧げたくないだけだと、

じっと王を見つめながら

冷静に答えました。

 

王は、

王冠に未練のないビョルンが

捧げたがっている、

その価値とは何かと尋ねると、

余裕の笑みを取り戻したビョルンは、

おそらく、一生のんびりと、

贅沢に暮らすことくらいではないかと

とんでもない返事をしました。

 

一国の国王と一対一で会談する場で、

立派に戯言を喋る生意気な王子を

ぼんやりと見つめていた

アサ・ハードフォートは

屈服したような笑みを浮かべました。

 

彼は、

とても美しい価値観だ。

ラルスの銀行を買い入れるのも

そのためなのかと尋ねると、

ビョルンは、

王が有閑王子の暇つぶしにも

関心を持ってくれて光栄だと

皮肉を言いました。

王は「暇つぶし」と呟くと、

ビョルンは眉一つ動かさずに、

ラルスのアレクサンダー王子も

先日、レチェンの名馬を

購入したと聞いていると

冷静に言いました。

 

競走馬一頭を買い入れた王子の趣味と

ラルスの銀行を合併しに来た

彼の野望を、

同一線上に置く彼の厚かましい態度に

再び王は笑いました。

 

ビョルンは、

この同盟を守るために

両国が支払った代価を

レオニードはよく知っている。

だから不安に思わないように。

婚姻がなくても、

この同盟は堅固であり、

レオニードの治世が続く間もそうなる。

これは、デナイスタの名誉をかけて

差し出すことができる約束だと

言いました。

 

じっと彼を見つめていた

アサ・ハードフォートは、

低いため息をつきながら頷きました。

愚かな娘が逃してしまったものが

何かを痛感すると、自然と

深い後悔の念が湧いて来ました。

ビョルンは笑顔を取り戻すと

目でドアを指して、

もう、あのドアを開けてもいいか。

厄介者の王子が、

怒ったラルスの国王に

殴られるのではないかと、

レチェンの大臣たちが

心配しているはずだからと

言いました。

 

王は、厄介者だと自任したついでに

そのような噂まで

甘受してみるのはどうかと

悪戯っけのある若い王子の言葉に

冗談で応酬しました。

 

ビョルンは、

困っているかのように眉を顰めると、

どうも、それはちょっと。

新婚旅行中であることを

考慮して欲しいと、

王を直視しながら、

自然に自分の結婚のことを

思い出させました。

 

最後の未練まで捨てた

アサ・ハードフォートは笑いながら

王子の気持ちはよくわかる。

ところで、一体そんな結婚まで

あえて決行した理由は何なのか。

君の花嫁は、一体、

どれくらい素晴らしい女性なのかと

純粋な疑問から始まった

質問をしました。

カレンは静かにため息をつき、

固くなった首筋を揉みました。

机の前に座った大公妃は、

すでに何時間も、レチェンの貴族年鑑を

暗記していました。

おかげでカレンも身動きが取れず、

大公妃のそばを

守っているところでした。

 

この家門はどうか。

あの家門はどうか。

絶え間ない大公妃の質問攻めに、

カレンは頭が痛くなりそうでした。

 

カレンの顔色を窺った大公妃は

彼女に謝り、

とても疲れているのではないかと

尋ねると、静かに微笑みました。

カレンは、それを否定し、

当然すべきことをしているだけだと

決まった答えを機械的に出しました。

しかし、エルナを見る目からは

不満げな様子が

露骨に滲み出ていました。

王室の末っ子で

ようやく12歳になったグレタ王女も

この無知な大公妃よりは

多くのことを知っているに

違いないと思いました。

 

エルナは、

カレンがビョルンと、

長い年月を共にして来たと

聞いていると話しました。

カレンは渋々頷き、

小さな王太子だった頃から

仕えていると返事をしました。

 

エルナは、

メイド長がとても忠実な人だと

フィツ夫人が話していた。

自分もそう思うと言いました。

 

ひっきりなしに

無駄な言葉を並べ立てる

エルナを見たカレンは目を細めて、

何を話したいのか

聞いてもいいかと尋ねました。

エルナは、

ビョルンを大切にして愛している分、

自分のことを不満に

思っているかもしれないということを

理解しているという意味だと、

依然として

穏やかな笑みを浮かべた顔で、

虚を突く言葉を投げかけました。

 

続けてエルナは、

彼の妻として、

自分が至らないことを知っているし

メイド長の目にも

そう映っているだろうと言いました。

 

カレンは、

何を言っているのか・・・と呟くと

エルナは、

だからもっと熱心に学ぶ。

恥ずかしくない大公妃になれるように

頑張るので、

どうか自分を助けて欲しいと

頼みました。

 

カレンはビクッとして

乾いた唾を飲み込みました。

ベッド以外では

何の役にも立たないのに、

主人の務めはやりたいようだと

思いました。

 

腹が立ったけれど、だからといって

歯向かうこともできないので

カレンは恥辱に堪えながら

命令を受けました。

 

満足そうに微笑んだ大公妃は、

再び貴族年鑑に集中し始めました。

無邪気な顔をして、

卑劣な中身を隠す才能が

すごいと思いました。

うんざりするほどの質問攻勢は、

日が暮れてから

ようやく終わりました。

 

夫と夕食をする期待に

浮かれた大公妃が着替えに行くと

途端に静かになりました。

 

書斎を離れたカレンは、

廊下の突き当りにある窓の前に立ち

ため息をつきました。

涼しい風に当たると、

頭痛が徐々に収まって来ました。

その時、

王子が急に送って来た伝言が

届きました。

仕事が遅れていて、

妻との夕食の約束が

守れなくなったという知らせでした。

 

一緒に、その知らせを聞いたメイドは

このままでは、半年も

もたないのではないかと言って

キャハハと笑いました。

無礼な行動でしたが、

カレンは干渉しませんでした。

 

そして、

大公妃に伝言を伝えに行こうとした

メイドの後ろ姿を見つめていた

カレンは、

少し後で知らせるようにと

衝動的に命令し、

当惑しているメイドを見つめながら

妃殿下は、今着替え中だそうだから

こんな時に、

突然割り込むのは失礼だと

力を込めて言いました。

 

せっかく念入りに身支度をした後で、

約束をすっぽかされたという

知らせを聞くことになる

大公妃の顔を想像すると、

一層、気分が良くなりました。

遅れてカレンの意図を理解した

メイドの笑い声が、

夕方の闇の中に広がりました。

 

あれはジェイドではないかと

驚いた目をしたメイドが、

カレンを引き止めました。

彼女が指差す方を見たカレンの目が

大きくなりました。

グレディス王女のメイドである

ジェイドが、急いで彼女に向かって

走って来ていました。

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ラルスの王は、

ビョルンを王太子の座に戻すのが

両国にとっても最善とか

偉そうなことを言っているけれど、

彼が考えているのは

自分の国と愚かな娘のことだけ。

そんなことも、ビョルンが、

わかっていないと思っていたのなら

彼こそ愚かな王だと思います。

だから、四人の子供たちも

出来損ないなのだと思います。

 

カレンはメイド長なので、

皆の模範となる立場でありながら

率先してエルナを馬鹿にし、

悪口を言い、王子の伝言まで、

わざと遅らせて伝えるという

意地悪をする。

そんなことをすれば、

リサ以外のメイドが追随するのも

当前だと思います。

それに、カレンも他のメイドたちも

平民だと思いますが、

その彼女たちが、堂々と

太公妃であるエルナの悪口を言ったり

彼女に不利益を与えれば、

王室不敬罪に問うこともできると

思います。

けれども、エルナが何も言わずに

我慢しているから、

彼女たちの横暴が

まかり通ってしまう。

この後、エルナがグレディスに

ガツンと言ってやる時のように、

メイドたちにも、

言ってやればいいのにと思いますが

エルナは、

メイドたちの言っていることが

あながち間違いだと思っていないので

何も言えないのだと思います。

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