自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

泣いてみろ、乞うてもいい 132話 ネタバレ 原作 あらすじ こんなことを望んでいたわけではない

132話 レイラはお腹の子供がマティアスの子ではないと主張していますが・・・

 

マティアスは、

君は何か勘違いしているようだけれど

実は自分は、その子が

本当に他の奴の子だとしても、

別に構わないと言うと、

レイラの頬を撫で下ろし

顎をつかみました。

首をブンブン振るレイラを

簡単に制圧した彼は、

ゆっくりと彼女の顎を引き上げて

目を合わせました。

 

マティアスは、

父親が誰であろうと、君のお腹にいて

君が産む君の子供であることは確か。

君は、その子を愛している。

それで十分ではないかと言うと

彼の目尻が優しく曲がりました。

 

そして、マティアスは、

もし自分の子供でないのなら、

他の奴の子供を置いて君が逃げた時

自分がその子に

何をすることができるかを考えてみれば

なおさら君は、その子のそばで

しっかり守るべきではないのかと

脅しました。

 

レイラは、

首が絞められたような気分で

ため息を絞り出しました。

マティアスは、もう一方の手で

レイラの頭をなで始めました。

飼いならした獣を

宥めるような手つきでした。

 

マティアスは、

他の奴の子なら、

少し気分が悪いかもしれないけれど

どうせ君がこれから生む

他のすべての子供の父親は自分だから、

焦ることもないと言いました。

 

レイラは、

そんなことはないと抗議しましたが

マティアスは、

頭のいい君が、

なぜ、こんなに記憶力が悪いのか。

お前は永遠にこうやって生きるんだと

言ったはずだと言いました。

 

マティアスは深く身を屈めて

レイラと目を合わせました。

その目を見た瞬間、レイラは、

以前の

マティアス・フォン・ヘルハルトは

死んだという彼の言葉を理解しました。

アルビスで最後に見た、

春の夕暮れのような目で彼女を見た男は

もういませんでした。

今、目の前にいるこの男は、

全くの見知らぬ狂人に

過ぎませんでした。

 

マティアスはレイラの額に

軽くキスをすると、

「よく聞いて、レイラ」と

ぐずっている子供を

宥めるような口調で囁きました。

 

レイラは、

冷たくこわばった両手を合わせて

握り締めると、

ぼんやりと彼を見つめました。

全身が震え始めました。

 

マティアスは、

君は自分のそばで、

自分の子供を産み、

自分の女として生きる。

それが君の人生だと告げると

今度は青ざめたレイラの頬に

もう一度キスをしました。

 

そして、マティアスは、

だから君は、

自分の子供ではないと主張している

君のお腹の中にいる、その子のために

うまく適応しなければ

ならないのではないかと尋ねました。

 

レイラは疲れ果てた様子で

閉ざされた扉の前から

身を引きました。

開いた唇の隙間から

熱くて荒い息が漏れました。

燭台で叩いた扉のあちこちには

醜くへこんだ跡が残っていましたが、

固く閉ざされた扉を壊すには

力不足でした。

 

しばらく、そのドアを見つめて

立っていたレイラは、

疲れた様子で背を向けました。

燭台を下ろして

椅子の奥深くに体を埋めると

長いため息が出ました。

とても驚いたのか、

体を丸めていた子供が、

ようやく少しずつ動き始めました。

 

大したことではない。 大丈夫だと

レイラは、

明るい声を出そうとしました。

お腹を撫でてあげると、

子供がそこに近づいてくるのが

感じられました。

 

今は慣れたけれど、

初めて子供が動くのを感じた日は

とても驚いて恐怖を感じました。

どうしていいかわからず

慌てふためきましたが、

しばらくして、

ぎこちなくお腹を触ってあげたら、

子供は、

まるで返事でもするかのように

もう一度小さく動きました。

母親になったことを

実感した瞬間でした。

 

それがとても不思議で嬉しくて

胸がいっぱいになりました。

誰にも

その気持ちを言えなかったのは

少し悲しかったけれど、

赤ちゃんがいるから大丈夫でした。

赤ちゃんは全部知っているからでした。

 

レイラの気分が良ければ

子供も楽しく踊り、

レイラが憂鬱な時は、

子供も固く身を縮めました。

もう一人の自分のように感じられる

この子を、

レイラは心から愛しました。

マティアスとは、

何の関係もない感情でした。

 

子供が静かになると、

レイラは乱れた髪を

再びギュッと結びました。

涙を拭って眼鏡も直しました。

どんなに絶望的な状況でも、

彼女は母親でした。

子供にとっては、

この世にたった一人の家族であり、

頼れる存在である母親。

 

レイラは、

もう見慣れた兵士が持って来た昼食を

少し食べて服を着替えました。

家にあったレイラの物のほとんどは

この部屋に運ばれて来ました。

公爵は本当に

彼女を帰さないつもりのようでした。

 

落ち着いて考えてみよう。

レイラは、

自分自身を慰めようとしながら

部屋の中を見回しました。

叫んで助けを求め、兵士たちに懇願し、

ドアを叩き壊そうと頑張ってみましたが

すべて無駄でした。

公爵が心変わりしない限り、

抜け出す方法がないことを

知っていましたが、

このまま諦めたくありませんでした。

永遠に

このように生きることはできない。

あの男から子供を

守らなければなりませんでした。

 

でも、どうやって?

不安がますます膨らみ、

涙が溢れそうになった頃、

錠前が開く音が聞こえて来ました。

反射的に立ち上がったレイラは、

急いでベッドに行って横になり

眠ったふりをして目を閉じて

呼吸を落ち着かせている間に

鎖が外されました。

 

レイラは横向きになり、

体を丸めたまま

枕カバーをつかみました。

まもなくドアが開き、

客室を横切る足音が聞こえ始めました。

足音だけで、レイラは

公爵が帰って来たということが

分かりました。

レイラは

眠っているふりをすることだけに

集中しました。

あの男を見たくないという気持ちから

始めたことでしたが、ある瞬間から、

かなり大きな恐怖感も加わりました。

 

レイラは

本当にマティアスが怖いと思いました。

そして滑稽なことに、

この恐怖によって、レイラは、

ヘルハルト公爵は

常に恐ろしい存在だったけれど、

それでもアルビス

一緒に過ごした日々の中の彼は、

決して完璧に冷酷で

無情な男ではなかったということに

気づきました。

今の公爵を見ると、初めてそれが

分かったような気がしました。

彼は変わってしまった。

レイラは、確かにあの男の心の一部を

壊してしまったようでした。

 

それなら、

自分の願いは叶ったのだろうか?

 

どうか、自分が

あの男の痛みになるようにと、

切実に願った日のことが

思い出されました。

何でもない存在として

忘れ去られてしまったら

とても悔しいので、

彼にも傷一つくらいは残したいと

思いました。

しかし、こんなことを

望んでいたわけでは

ありませんでした。

 

レイラは泣きそうになったので

唇を噛みました。

公爵が、

脱いだ軍服のコートとジャケットを

ベッドの端に置く音が

聞こえて来ました。

続いて数歩歩く音が聞こえ、

その音が止む頃、ベッドが揺れました。

 

レイラは飛び出そうになる悲鳴を

じっとこらえ、さらに力を入れて

枕カバーを握りました。

その間、マティアスは、

彼女の背中に体を押し付け、

ゆっくりとレイラを胸の奥深くまで

引き寄せました。

 

驚いて、危うく

もがくところでしたが、

レイラはよく我慢しました。

幸い公爵は、

それ以上の行動をする気が

なさそうだったので、

それなら、いっそのこと、

今を耐える方が良いと思いました。

いたずらに彼を刺激したら

何が起こるか分からないからでした。

 

レイラは、

時間が早く流れるか、それとも、

このまま眠れるようにと祈りました。

しかし、それらの願いは

何一つ叶いませんでした。

時間はゆっくりと流れ、

感覚は研ぎ澄まされました。

 

マティアスは彼女の髪と耳たぶ、

そして額と頬に、

羽毛が触れるような

軽いキスをしました。

首筋と肩、腰を撫で下ろす手も

同様でした。

彼の胸と密着した背中に、

ゆっくりと穏やかな、

水の流れのような心臓の鼓動が

伝わって来ました。

恐怖と悲しさを感じました。

 

レイラが、

その不思議な気分がもたらす混乱に

陥っている間に、

マティアスの息づかいが

次第に遅くなって行きました。

彼女に触れていた手と唇も

離れて行きました。

 

公爵が眠っていることに気づいた

レイラの唇から、

静かな安堵のため息が

微かに漏れました。

しかし、振り返る勇気がなく、

レイラは、しばらく

その姿勢のままでいました。

彼の懐の中はいつものように温かく

その事実は、

また別の悲しみとなりました。

レイラは、

太陽の光に赤みが差す頃になって

ようやく目を開けて

彼を見ることができました。

マティアスは、

安らかな顔で眠っていました。

いつか子供に、父親の話を

聞かせてあげなければならない日が

来た時に、

レイラの記憶の中に残しておいて

話してあげたいと思う

まさにその顔でした。

もちろん、ありのままを知らせて

子供を傷つけるつもりは

ありませんでした。

お父さんは、あなたが

お母さんのお腹の中にいる時に

亡くなった。 でも、

自分たちを、とても愛してくれた。

 

結局、そんな陳腐な嘘を

つくだろうけれど、

たとえば美しい青い目と笑顔と

優しい声。

思い出と呼ぶには貧弱だけれど、

そのような名前を付けたいと思う

瞬間に関しては、

いくらかの真実を伝えたいと

思いました。

 

しかし、今は違いました。

レイラは歯を食いしばって

彼の腕から抜け出しました。

逃げられないことは知っている。

何とかしてこの部屋を出たとしても

ホテルを出る前に

軍人たちに捕まるかもしれない。

運良く、

そのような危機を脱したとしても、

ここは占領された都市。

結局は、

あの男の手中に落ちるだろう。

しかし、このまま自暴自棄に

なりたくありませんでした。

 

レイラが、そう決意した瞬間、

わずかな希望を発見しました。

もしかしたら、

公爵が脱いだ服の中に

鍵があるかもしれない!

 

考えがそこまで及ぶと、レイラは

急いでベッドの下に降りました。

そして、

ちょうど公爵のコートに向かって

手を伸ばした時、

フットベンチの上に置かれた

カラフルな紙の箱が目に入りました。

確かに、この部屋には

なかったものなので

彼が持って来たのは明らかでした。

 

開けてはいけなかったということに

気づいたのは、すでに

それを開けてしまった後でした。

それは、

桜色のクリームが乗っている

きれいなケーキでした。

 

手に持ったケーキと

眠っているマティアスを

交互に見つめるレイラの手が

次第に震え始めました。

呼吸が乱れ、

心臓の鼓動も不安定になりました。

 

無意識に後ずさりしていた

レイラの口から「あっ!」と

小さな声が漏れました。

逃してしまったケーキは、

すでにレイラの服の上に

倒れた後でした。

 

ケーキを

何とかしようとすればするほど、

レイラの姿は、さらに

めちゃくちゃになって行きました。

気がついた時には、

髪の毛はもちろん、手や靴まで、

潰れたケーキで汚れてしまいました。

 

レイラは、

小さく首を横に振ると、

慌ててスカートの裾で

手を拭きました。

そして、

マティアスの軍服のジャケットと

コートのポケットを

漁り始めました。

無意味なことでも構いませんでした。

また捕まることがあっても、

今この部屋から出られるなら。

 

鍵がないという絶望的な事実に

レイラが気づいた瞬間、

「レイラ」と

優しく呼ぶ声が聞こえて来ました。

怯えた目を上げると、

いつの間にか体を起こして

ヘッドクッションに寄りかかって

座っているマティアスが見えました。

彼は、しばらく目を細めましたが

すぐに笑みを取り戻しました。

そして、ゆっくりと

ズボンのポケットから

取り出した鍵を振って見せながら、

「さあ、ここだ」と言いました。

 

ゆっくりと目を閉じて開けている間に

マティアスの顔から笑みが消えました。

 

彼は、

「君が探しているもの」と言うと

空腹の猛獣のような目で

じっとレイラを見つめました。

 

今度は本当に

自分の命を奪うかもしれない。

その威圧的な恐怖に襲われたレイラは

反射的に、コートの下のピストルを

手に取りました。

すでに彼に銃口を向けてしまった後に

自分が何を握ったのかを悟りました。

鳥肌が立つ鉄の塊の感触に

泣きだしそうになりましたが、

何も元に戻せませんでした。

 

マティアスは、

武器を選ぶ眼識が一段と良くなった。

助言してやった甲斐があると、

善いことをした子供を

褒めるかのように、

優しい声で言いました。

目の前に、

自分に銃を向けた女がいるとは

思えないような様子でした。

 

レイラは彼の近くへ数歩近づき、 

依然として銃の照準を合わせたまま

その鍵をこちらへ渡してと

要求しました。

 

マティアスは、依然として、

鍵を掛けている指先を振りながら

クッションの奥深くに

背中をもたせかけ、

もうロックを外さなければと

言いました。

しかし、レイラは涙声で、

「鍵をちょうだい」と叫びました。

しかし、依然としてマティアスは

面白い演劇の

観客にでもなったような態度で

彼女を見つめるだけでした。

 

マティアスは、再び

ロックを外せと要求しました。

レイラは、

これが冗談だと思っているのか。

鍵を渡してくれなければ本当に撃つ。

だから早く・・・と言いかけましたが

マティアスはニヤニヤしながら

「撃て!」と叫ぶことで

レイラの言葉を遮りました。

彼女は歯を食いしばり、

ロックを外すことで

自分の意志を表明しましたが

彼は動揺しませんでした。

 

マティアスは、

空中に投げ上げた鍵を素早く掴んで

力いっぱい握りました。

そして、自分の命を奪うように。

それが君が逃げられる

唯一の方法だと告げました。

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レイラは、

彼女が立派な大人になると

信じてくれていた

ビルおじさんのためにも、二度と

マティアスの愛人にはならないと

決心していると思います。

けれども、マティアスは

レイラをヘルハルト公爵夫人にし

子供を後継者にする意思があるのに

それを、はっきりと伝えることなく

ただ、レイラを監禁し、その状態が

これからもずっと続くと脅している。

これでは、

マティアスから逃げ出そうとする

レイラの気持ちを変えることは

できないと思います。

それでも、レイラは、

彼女の好きなマティアスの青い目と

笑顔と優しい声を思い出した後

きれいなケーキを見たことで、

おそらく、アルビスでマティアスと

過ごしていた時のことを思い出し

少し感傷に浸ることもあった。

それなのに、再びマティアスは

愛している女性に対してすることとは

思えないほど酷い態度を

取ってしまった。

ここまで女性を愛することに

不器用なマティアスを

本当に何とかして欲しいです。

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