自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 5話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ 2話 本心を隠すローラ

5話 アビゲイル夫人は自分の愛を見つけなかったペンドルトン嬢のことを心配しています。

ペンドルトン嬢の瞳が揺れました。

アビゲイル夫人は、

自分がローラに与えたものには

限界があったことを知っているし

ローラの両親が残した過ちが

ローラを押さえつけているということも

知っているけれど、

それにもかかわらず、

ローラはローラを愛してくれる

良い男性に

いくらでも出会うことができた。

それなのに、ローラは

十数年間、そのような縁を

必死に避けて来た。

一体、どうしてなのか。

ローラの心から

愛が枯れてしまったのかと尋ねました。

 

ペンドルトン嬢は祖母の手を握って

慎重に自分の顔から離しました。

そして顔を背けて

暖炉の火を見つめました。

祖母から、

自分の表情を隠すためでした。

いつも、ペンドルトン嬢は、

このような話題が出る度に

自分の表情と考えと気持ちを

隠しました。

 

ペンドルトン嬢は、

しばらく、そのままでいた後、

感情が滲み出ていない

はっきりした声で、

自分は祖母からもらったものを

足りないと思ったことはない。

むしろ、たくさんもらった。

元々、全て

自分のものではないものだった。

自分は、いつも感謝して来たと

答えました。

 

アビゲイル夫人は、

自分を一度も

恨んだことがないと言うのかと

尋ねました。

ペンドルトン嬢は

アビゲイル夫人の方へ顔を向けると

一体、何を恨むというのかと

尋ねました。

アビゲイル夫人は、

ローラに、ペンドルトンという名前を

与えたことだと答えました。

ペンドルトン嬢は、

祖母こそ、自分に

ペンドルトンの姓を与えたことを

後悔したことはないのかと

尋ねました。

 

アビゲイル夫人は、

ペンドルトン嬢をじっと見つめた後

すぐに目を閉じて、首を横に振り、

そんなことは一度もなかったと

答えました。

ペンドルトン嬢は、

自分も同じ。 ただの一度も

祖母を恨んだことはない。

祖母がくれた全てのものに

自分は満足して来たし、

とても幸せだった。 今も幸せなので、

もう、この話題について

話をするのは止めよう。

祖母は休まなければならないと告げると

アビゲイル夫人が何か言う前に、

ペンドルトン嬢は

スツールから立ち上がり、

階下にいる使用人たちを呼んで、

ベッドを整えるように指示しました。

 

まもなく使用人たちが来て、

ペンドルトン嬢と共に

アビゲイル夫人を支えながら

ベッドへ連れて行き、

空いた席を片付けた後、退きました。

 

ペンドルトン嬢は、祖母のそばで

薬の準備をしました。

アビゲイル夫人は、

静かに薬を受け取って飲みながら

ペンドルトン嬢の顔を見ました。

愁いが滲み出ている沈んだ顔でした。

 

アビゲイル夫人は、彼女の頭の中で、

どんな記憶が漂っているのかを

確信することができました。

彼女は、今まで飲み込んで来た質問を

今日だけは、

吐き出さざるを得ませんでした。

 

アビゲイル夫人は、

もしかして、

ローラを見捨てたあの男のせいかと

尋ねました。

ペンドルトン嬢は動きを止めて、

祖母を見つめました。

アビゲイル夫人は静かな表情で

ペンドルトン嬢を見ていました。

 

アビゲイル夫人は、

今日以降は聞かないので、

自分の質問に答えて欲しい。

人々の噂話は本当だったのか。

ローラを騙して捨てた、

あの男のために愛を諦めたのかと

尋ねました。

 

ペンドルトン嬢は

薬を包んでいた紙とコップを

静かに片付けました。

彼女の表情は、先程とは違って

超然としていました。

全く本心が見えない表情でした。

 

彼女は返事の代わりに頭を下げ、

アビゲイル夫人の額にキスをして

「お休みなさい、おばあ様」と

囁くように告げました。

そして、すぐに彼女は

ドレスをヒラヒラさせながら

部屋を出て行きました。

 

その夜、ペンドルトン嬢は

ネグリジェに着替えて

髪の手入れをした後、

いつものようにベッドの下に

跪きました。

そして、

今日、結婚したモートン夫妻が

一生、仲良く幸せに暮らせるように。

今、眠れぬ夜を過ごしている

ハイド嬢と、

フェアファクス氏の両方に

最善の未来が開かれるように。

祖母に健康を与え、

心配を取り除いてくれるように。

そして最後に

12年前に自分を見捨てた

あの人に平安を与えて欲しいと

心から祈りました。

ハイド嬢が、

結婚を断ったという知らせを

知ったのは、

モートン夫妻の結婚式から

一週間後でした。

ハイド嬢の姉で、ペンドルトン嬢の

寄宿学校の同窓生である

旧姓ローズマリー・ハイド、

現アレクサンダー・マクレーン夫人が

実家で起きた騒動を

手紙で伝えてくれたからでした。

 

将来の婿になるかもしれない

若き紳士の訪問に、ハイド夫人は

すぐにハイド嬢を花のように着飾らせ

応接室へ連れて行きました。

まもなく二人は、

応接室に二人きりになり、

きっちり五分後にフェアファクス氏は

ハイド家を去りました。

彼らは、それほどまでに迅速に、

プロポーズし、断り、説得し、

その説得さえ再び断る過程を

終えたのでした。

 

しかし、その後の余波はかなり長く

また恐ろしいものでした。

娘がフェアファクス氏のプロポーズを

断ったことを知ったハイド夫人は

そのまま後ろに倒れてしまいました。

ジョンが医師を呼んで来ましたが、

ハイド夫人は、

意識を取り戻している間、

ハイド嬢に向かって

大声を上げているとのことでした。

そして、手紙の最後には、

この事件を起こした当事者である

妹のジェーンが、

自分の部屋に閉じこもって

出てこないという話が

短く書かれていました。

そして、ローズマリー自身は

母親の面倒を見ているため、

ジェーンに気を遣う余裕はないので

どうか時間がある時に

ハイド家を訪問して

ジェーンを慰めて欲しいという

ことでした。

 

ペンドルトン嬢は、

直ちにハイド嬢が好きな

ラズベリークッキーを一籠焼き、

それを持ってハイド家を訪ねました。

 

門を通ると、ふっと

陰気な空気が流れて来ました。

女主人の機嫌が悪い時に家の中に漂う

特有の落ち着かない雰囲気でした。

 

ペンドルトン嬢は、

使用人にクッキーの籠を渡した後、

案内に従って応接室へ行きました。

すぐにマクレーン夫人が疲れた顔で

応接室へ入って来ました。

彼女はペンドルトン嬢を見ると、

憂鬱そうな様子を消し、

にっこり笑いながら友達に近づき、

彼女を抱き締めました。

 

マクレーン夫人はペンドルトン嬢に

お久しぶり、元気だったかと

尋ねました。

ペンドルトン嬢は、

メリージェーンの洗礼式以来、

ずっと会っていなかったけれど

ご主人は元気かと尋ねました。

ローズマリーは、

あの人はいつも元気。

元気過ぎて困るほどだと答えました。

 

二人は座ってお茶を飲みました。

ペンドルトン嬢が取り持って出会った

マクレーン判事と六年前に結婚した

マクレーン夫人は、適度に肉が付き、

威厳のある雰囲気を漂わせ、

堂々とした女主人の姿をしていました。

しかし、

ペンドルトン嬢に会った時だけは、

10代の頃、フランス語の文法書に

落書きをしたために、夕食を禁止され

布団の中で、

こっそりお菓子を食べていた

少女の姿に戻ったりもしました。

 

マクレーン夫人は、

器に盛られて来たラズベリークッキーを

10代の頃のようにボリボリ食べながら

ため息をつきました。

 

彼女は、

母親のせいで本当に死にそうだ。

娘が本当に嫌だというなら

仕方がないのに、 ジェーンを徹底的に

攻め立てようとしている感じだと

ぼやきました。

 

ペンドルトン嬢は、

ハイド夫人も

心を痛めているからだろう。

正直、フェアファクス氏は、様々な面で

逃すのがもったい人だからと

慰めました。

 

マクレーン夫人は、

自分もそれは分かっている。

けれども、

母親本人が結婚するわけではない。

母親は、特にジェーンの人生にだけ

干渉し過ぎている。

子供がもう25歳になっているのに

まだ、あの子が書いた日記や手紙など

全て読んでいる。

髪型や服の装飾まで干渉していると

青筋を立てて母親を非難しました。

そして、

ジェーンは奔放だけれど、

どこかで下品な振る舞いをしたり、

問題を起こしたことが

一度でもあっただろうか。

賢くて才気煥発だから、

フェアファクス氏ほどの男性が

プロポーズして来る。

ジェーンをひどく見ているのは

母親だけだと怒りました。

 

ペンドルトン嬢は、

友達を見ながら少し笑いました。

マクレーン夫人は、

昔も今も、妹に対して、

過度の愛着を持っていました。

もちろんハイド嬢自身が

優れた令嬢であることは確かでしたが。

 

ペンドルトン嬢は、

ハイド嬢は本当に頭のいいお嬢さんだと

褒めました。

マクレーン夫人は、

以前は、あの子がああだから、

嫁に行けるのか心配していたけれど

最近は、ジェーンが一人でも

生きていけると思うようになった。

世の中も、どんどん変わっているので

難しいことは難しいけれど、

女性たちも、

自らお金を稼ぐことができる

時代だと思う。

うちのジェーンもそれができる。

十分な支援を受けられず、

成長できずにいるだけだと言うと

お茶を一口飲みました。

 

続けてマクレーン夫人は

ハワースにあった自分たちの邸宅を

手放さなければ、ジェーンも

そんなに急いで学校を

やめなかっただろう。

勉強もたくさんしたはずだし、

もしかしたら

教師になれたかもしれない。

成績も良かったし、

特に作文の実力がすごかったので、

文学教師になれたはずだと話すと

深くため息をつきました。

 

夫に、いくらか融通が利けば、

今からでも、何でも教えて

家から出してやるのに、

ジョンが事業をすると言って、

彼から、どれほどのお金を

借りたことか。

まだ利子さえ返せていないので

彼を見る度に、

自分の顔が真っ赤になると嘆きました。

 

ペンドルトン嬢は、

お金の問題のような気難しい話題は

飛ばして、マクレーン夫人の

妹に対する見解に同意する方向で

返事をしました。

 

ペンドルトン嬢は、

ハイド嬢が結婚しても、

幸せになるのは難しいと思う。

結婚が与える安定感や安らぎが

ハイド嬢には

窮屈に感じられるだろう。

結婚相手が、

この世で一番優しくて立派な男でもと

助言しました。

 

マクレーン夫人は、

まさにその通り。結婚というのは、

自分にあった人とするものだ。

結婚生活はとても大変だ。

子供たちが病気に罹る度に心が痛むし

特に夫と喧嘩でもすると本当に・・・

彼をとても愛してはいるけれど、

時々、なぜ独身の頃、結婚できなくて

あんなに、やきもきしたのか気になる。

自分はジェーンに

こんな状況を経験させたくない。

あの子はきっと耐えられないだろうと

しばらくの間、ジェーンの哀れな境遇と

母親の不当な仕打ち。

ジェーンを取り巻く気の毒な背景について

あれこれ嘆きました。

 

ペンドルトン嬢は話を聞きながら、

自分の友人のローズマリー

早く結婚しなかったら良かったのにと

思いました。

ジェーン・ハイド嬢を、

このように思ってくれる家族は、

彼女が知る限り、

マクレーン夫人だけでした。

 

しかし、マクレーン夫人は

母親の健康が良くなったら、

すぐに実家を

離れなければなりませんでした。

彼女の家庭はここではなく、

マクレーン判事のそばだからでした。

 

しばらく続いた二人の会話は、

マクレーン夫人を呼ぶ

ハイド夫人の声で中断されました。

二人は外に出て、

邸宅の階段を上って行きました。

マクレーン夫人は

二階の寝室にいる母親の所へ戻り

ペンドルトン嬢はハイド夫人を

見舞った後、

五階にあるハイド嬢の部屋へ

上がる計画でした。

 

二人は二階の奥にある

夫人の寝室にたどり着きました。

マクレーン夫人が

寝室のドアをノックした後、

部屋に入りました。

ペンドルトン嬢は

夫人の前できちんと見えるように

ドアの前で、

髪の毛を整えて待っていました。

 

中から、

ペンドルトン嬢が来たと言う

マクレーン夫人の声が聞こえました。

ところが、すぐに中から

帰れと言うように。

未婚の女性の顔には、

もう、うんざりしていると言う

ハイド夫人のかすれた声が

聞こえて来ました。

 

マクレーン夫人はハイド夫人に、

どういうことかと尋ねると、彼女は

あの偉いあなたの友達が

ジェーンの結婚を台無しにした。

自分のように

独身女性にしようと思っていると

答えました。

 

マクレーン夫人は、

ローラが何をしたと言うのか。

ジェーンが結婚したくないのが

なぜローラのせいなのかと抗議すると

ハイド夫人は、

モートン夫妻の結婚式の日、

二人がくっついて

こそこそ話しているのを見た。

しばらくの間、ずっと一緒にいたので

ジェーンが結婚するのを

助けてくれるのかと思ったら、

逆に結婚を台無しにしたなんてと

文句を言いました。

 

マクレーン夫人は、

ローラの落ち度ではない。

あれは、ジェーン自身の選択だ。

それに、なぜジェーンが、

必ず結婚しなければならないのか。

ローラも結婚していないけれど、

きちんと暮らしているではないかと

反論しました。

 

しかし、ハイド夫人は、

ローラは、

あのすごいペンドルトン夫人が

祖母だから、売れなくても

頭をまっすぐにして生きていける。

もし、自分が死んで、

家もお金もなくなったら、

あの娘がジェーンに食べ物や服を

くれると言ったのか。

そもそもジェーンと

行動を共にさせるべきではなかったと

言い返しました。

 

マクレーン夫人は、

以前、母親は、

ローラが自分を良い男性と

結び付けてくれたと喜んでいたのに

自分が俗物だということを

分かっているのかと非難しました。

 

ハイド夫人は、

ペンドルトン嬢なしでも、

ローズマリーは、

うまくやって行ける子だ。

しかし、ジェーンは

道に落としておいても

拾って行く人が一人もいない。

そんな子の結婚を台無しにして

どうしろというのか。

ペンドルトン嬢が、

他の金持ちの男性をもう一人

連れて来てくれるのか。

そもそも、素性の怪しい娘と

交流すべきではなかったと

嘆きました。

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

なぜ、ローラが見捨てられたのか

その経緯が、

まだ明らかにされていないので、

彼女が好きだった男性が

どのような人だったか

全くわかりませんが

その人のために祈れるローラは

本当に心優しい女性だと思います。

ハイド夫人はローラのことを

怒っているけれど、ローズマリーは、

ジェーンのこともローラのことも

よく分かっているので、

ジェーンのために

ローラを読んだのだと思います。