自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 12話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ 6、7話 ホワイトフィールドの話

12話 ランス夫人は娘をダルトン氏と結婚させようとして、必死になっています。

ランス嬢は、何度も

母親の意見に反論しましたが、内心

彼が自分に恋をしたという言葉に

惑わされたりもしました。

 

ようやく母親の手から離れ、

自分の部屋に上がったランス嬢は、

メイドに助けてもらいながら

服を着替え、化粧台に座って

髪を手入れしてもらいました。

ランス嬢は大きな鏡に映った

自分の姿を見ることができました。

 

見事な薄茶色の髪に、

澄んだ空色の目。

生き生きとしたバラ色の顔に、

くっきりとした愛らしい顔立ち。

毎日見ている姿なのに、

初めて見たかのように、

甘い虚栄心が沸き起こりました。

常に保とうと努力してきた

分別力でも、

打ち負かすことのできない虚栄心が。

 

しばらく、

そのように鏡を覗き込んでいた

ランス嬢の浮かれた心は、

いつの間にか、今日家を訪れた

イアン・ダルトンに対する考えに

移って行きました。

 

彼は本当に自分のことが

好きなのだろうか。

本当に?一体、何の根拠で?

 

彼女は昨日と今日の2日間、

ダルトン氏と会った時間を

じっくり振り返ってみました。

少なくとも、3回以上は

彼と目が合ったことを思い出し、

その度に、彼が

自分に微笑みかけたことを

思い出しました。

 

それは、まさに事実でした。

しかし、記憶というものは、

現在の気分の状態によって、

勝手に歪められたり、美化されたり、

事実が誇張されたりするものでした。

 

ランス嬢は、

彼が儀礼的に見せた親切を、

一目惚れした淑女を見た時の

歓喜に変換して

覚えてしまいました。

社交界にデビューして以来、

彼女に会った

紳士たちのほとんどが浮かべた

まさにその表情に。

 

彼女の頬が赤くなりました。

イアン・ダルトン

あのすごい男もまた、

自分の賛美者の一人になってしまった

喜びで、体をくねらせるほどでした。

 

ランス嬢は、メイドを退け

しばらく化粧台に座っていました。

そして、結婚相手としての

イアン・ダルトンのことを

じっくり考えてみました。

 

彼女の賛美者たちは、

皆、他に抜きん出ている

男たちでした。

ある政治家の長男。 伯爵家の長男。

しかし、母の言う通り、

イギリスは不況期にあり、

貴族でさえ、破産の脅威から

逃れられませんでした。

 

家を継ぐ長男たちは、

自分の家門を守るために

持参金の多い女性を探して

海外にまで目を向けているし、

家から一銭ももらえずに、

世に放り出された次男以下は、

手放しで、

持参金をたくさん持って来る

女性を捕まえ、

人生を良い方向に変えて行こうと

血眼になっていました、

 

現実を考えると、ダルトン氏の価値は

はるかに高く感じました。

彼は爵位を持たない

上流階級の地主でしたが、

400年以上続く家門の家長は、

この爵位が乱発される時代、

何十人もの公爵と

比べ物にならないほど貴重でした。

その上、一人で

全ての資産を相続した長男は、

相続した土地と邸宅の他に、

相当な資産を保有していました。

 

ランス嬢は、

ろうそくが燃え尽きるまで

彼の口から聞いた

ホワイトフィールドという所について

考え、彼との結婚生活を

想像してみました

 

彼はきっと優しい夫になるだろう。

あんなに美しい男の気性が

荒いはずがない。

 

ランス嬢は、

彼と自分にそっくりな

子供たちの一人一人に

名前を付けてあげました。

そしてベッドに入る頃には、

今年中に、彼と

ウェディングマーチを流すつもりで

熱烈に浮かれていました。

その後、ランス嬢とランス夫人は

ダルトン氏が、どの舞踏会に参加し

どの家の晩餐会に参加するか、

彼の行動半径に神経を尖らせました。 


イアン・ダルトン

初めてロンドンの社交界に現れてから

半月が過ぎましたが、

彼が参加する社交の集まりは、

アビゲイル・ペンドルトン夫人の家で

開かれる、お茶会程度で、

時々、開かれる

ペンドルトン嬢の友人との晩餐会に

限られていました。

オペラや音楽会。

商店街での買い物に、彼は

全く興味がないようでした。

 

ランス嬢は、そのような場所で

ダルトン氏と

偶然出会う夢を見ていたので

がっかりしましたが、

老練なランス夫人は、

ダルトン氏の行動を

青信号と見なしました。

 

ペンドルトン嬢は、

もう董が立った未婚の女性だけれど

とにかく数年間、

条件がぴったり合うカップルを

10組も輩出した

ロンドン最高の仲人でした。

イアン・ダルトン

彼女と親しくしているのは、

ペンドルトン嬢を通じて

ロンドンの女性を紹介してもらい

その中から、花嫁候補を

探そうとしているからだと

解釈できる余地が十分にありました。

 

しかし、ペンドルトン嬢が

ランス夫人の推理を聞いていたら

懐疑的な笑みで応じたはずでした。

ペンドルトン嬢が見る限り、

ダルトン氏は花嫁探しに

全く関心がありませんでした。

 

二人が初めて舞踏会で会った後、

彼はペンドルトン家のお茶会と

晩餐会に、欠かさず出席しました。

ペンドルトン嬢は、

彼に自分の友達を紹介し、

ダルトン氏は、彼らと交流しながら

時間を過ごしました。

 

しかし、彼は、

そこに集まっている淑女たちに

一度も魅了された姿を

見せたことがありませんでした。

ただ、淑女たちの冗談に

数言、礼儀正しく相槌を打ち、

主にピアノを弾いている

ペンドルトン嬢のそばに近づき、

彼女の音楽に

じっと耳を傾けるだけでした。

そして曲が終わると、

別の曲をリクエストしたり、

自分と話をしようと

リクエストしたりしました。

半月間、彼はペンドルトン家で、

そのように彼女のそばを

ウロウロしていました。

 

今や、ペンドルトン嬢は、

彼が愛を見つけることより

友情を築くことに興味があるという

結論を下しました。

ペンドルトン嬢としては、

自分の友情を

必要とする人がいるという事実に

嬉しくならざるを得ませんでした。

 

ロンドンの天気は気まぐれで、

午前中ずっと晴れていたのに、

突然、薄暗い雲が押し寄せ、

地面がドロドロになるほど

雨が降り注ぐことがありました。

そんな時、

予定されていたお茶会は

自然と中止になるのが常でした。

 

人々は、最初から現れないか、

あるいは来たとしても

早く帰ってしまうことが多く、

そんな日は、

アビゲイル夫人の具合も悪くなるので

彼女は早く部屋に上がってしまい、

ペンドルトン嬢も書斎へ行って、

本を読んだり勉強したりしました。

しかし、ダルトン氏だけは、

いつもお茶会の時間に

訪ねて来てくれました。

その度にペンドルトン嬢は、

彼にふさわしい友達を用意できず

申し訳なく思いましたが、

ダルトン氏は、他の客がいないことを

あまり気にしませんでした。

 

ペンドルトン嬢は、そんな彼を

暖炉の横へ連れて行って、

温かいお茶と簡単な茶菓子を

用意してあげました。

そしてティータイムが終わるまで

何時間も、話をしたりしました。

 

最初はロンドンでの生活について

話していましたが、

ペンドルトン嬢は、ダルトン氏が

その話題に、

あまり興味がないことに気づき、

彼の領地であるホワイトフィールドと

そこでの生活について尋ねました。

 

最初、彼の私的なことについて

質問するのに、

急ぎ過ぎてしまったのではないかと

心配になりましたが、

しばらくして、それが

話題に適していたということに

気づきました。

彼は思ったより気さくに

自分の人生について

話を聞かせてくれました。

 

彼の土地ホワイトフィールドは

肥沃な森と野原に囲まれた

広々とした領地で、

先祖の代から徹底的に管理され、

眩いばかりの美しさを保ったまま

彼へと受け継がれて来ました。

 

彼の家である

ホワイトフィールド・ホールは、

領地の真ん中の緩やかな丘の上に

位置していました。

窓から外を眺めると、

ホワイトフィールドという言葉に

ぴったりの、真っ白な

ラカンバの木が生い茂った森と

農夫たちが農作業をしている野原が

一望に広がっていました。

 

自分の生活の場を語る

ダルトン氏の話し方は気さくで温かで

彼の土地、ホワイトフィールドへの

愛情が見受けられました。

ペンドルトン嬢は、

その愛情に魅了され、

彼に、いくつかの質問を

するようになりました。

 

彼はペンドルトン嬢が、

自分の話に心から耳を傾け、

また楽しんでいることに気づきました。

彼は、穏やかな笑みを浮かべながら

話を続けました。

 

彼は自分の領地で農業を営む

自作農と小作農の名前と

彼らの農場の事情。

彼らの家族について。

彼らの家族が何をして時間を過ごし

どのように収益を得て、

どのように子供たちを養育し

教育していくのかについて

語りました。

 

ペンドルトン嬢は、

彼の言葉を聞いて驚きました。

彼の領地にある農場だけで

30以上もあるのに、彼は農場の事情を

全て把握していました。

それは、彼が管理人を雇うのではなく

直接自分の領地を

管理しているという意味でした。

 

イギリスには、自分の土地に

農場がいくつあるかも知らずに

暮らしている貴族がほとんどでした。

彼らにとって、

自分の領地を管理することは、

狩猟地で群れをなして狩りをしたり

リゾート温泉地で

享楽に耽ることに比べれば、

あまりにも、

つまらないことだったからでした。

 

しかし、ダルトン氏は自分の領地を

直接管理するだけでなく、

農場主たちと、

密接につながっているようでした。

ビジネスパートナーよりも

もっと身近な

友人のような関係でした。

 

ペンドルトン嬢は、

彼の話を聞けば聞くほど、

胸が温かくなるような気がしました。

おそらく、自分の土地に

これほど愛情を抱いている地主は、

イギリスの土地に

数少ないはずでした。

 

ペンドルトン嬢は、

彼に、もっとお茶を勧めました。

そして、彼に、

ホワイトフィールドを

見ることができればいいと

話しました。

 

ペンドルトン嬢は、

そんなに美しい土地なら、

都会の生活に疲れた自分にも、

新鮮なインスピレーションを

与えてくれるだろうと言いました。

ダルトン氏は、

ペンドルトン嬢のいるロンドンは

最先端を行く洗練された空間だ。

華やかで活気に溢れ、物資も豊富だ。

しかし、

ペンドルトン嬢のいる、この場所が、

自分が来た所よりマシだと

勧めることはできない。

ホワイトフィールドの森を

少しでも知っていれば、

決してお世辞にも

そんなことは言えなくなる。

自分の持っているものを

自慢することができなくて、

しきりに気を揉んでいる俗物のように

振舞いたくはないけれど

我慢できないと話しました。

 

ペンドルトン嬢は、

我慢しなくても大丈夫。

森と木に関する話は、自分のように

いつも人混みの中で

生きなければならない

都会の女性にとって、

良いエッセイを読むように

香り高いことなので続けて欲しい。

自分が直接、ホワイトフィールドを

見ることができなくても、

目を閉じると、まるで、その風景が、

ダルトンさんの頭の中にあるように

はっきりと描かれるまでと

話しました。

ペンドルトン嬢の言葉に、

ダルトン氏の表情が

一層柔らかくなりました。

 

彼は、

いくら話しても表現できない。

その美しさをすべて語るには、

自分の語彙は乏しく貧弱だ。

でも、応接室を飾れる小さな絵で

見せることができると言いました。

 

ペンドルトン嬢は、

この上なく嬉しい贈り物になるだろう。

お宅に、

絵の上手な使用人がいるようですねと

聞きました。

ダルトン氏は、

自分の身体の一部も使用人と見なすなら

まあ、そうだと言えるだろうと

答えました。

 

ペンドルトン嬢は驚きながら

絵を描いているのかと尋ねました。

ダルトン氏は、

幼い頃、少し習ったと答えました。


ペンドルトン嬢は

興味をそそられました。

芸術教育は、息子たちへ

ほとんど提供されないものなのに

不思議なことでした。

しかし、ダルトン氏は

それについて補足の説明をせずに

話題をそらしました。

 

ダルトン氏は、

いつも持ち歩いているスケッチブックを

置いてこなかったら、

ホワイトフィールドを見せて、

ついでに、

トラブルの多い甥っ子たちも

紹介できたのに残念だと言いました。

 

ペンドルトン嬢は、

お姉様のお子さんたちかと尋ねました。

ダルトン氏は、

「そうです」と答えました。

 

子供たちは、

森や谷と同じくらい

爽やかなテーマでした。

ペンドルトン嬢は、彼の甥について

いくつか質問をし始め、

誠実な地主は、

すぐに情深い叔父になりました。

 

彼に最初の甥ができたのは、

彼が8歳になる前でした。

彼より15歳年上の姉が産んだ

息子でした。

 

最初の甥の名前は

ヘンリー・フェアファクス。

その子が生まれた時、

ダルトン氏自身は、

おくるみに包まれた子を

見るだけでした。

子供が子供を抱いてみることを

大人たちが許すはずがないので

当然のことでした。

 

その後、ダルトン氏は乗馬を習い、

姉の住むダンビル・パークに

足を運びました。

 

ダルトン氏は、

揺りかごに寝ているヘンリーを

見下ろすのは、

ウィリアムとカードゲームをするより

楽しいことだった。

あの子が少し大きくなってからは

いつも自分たちの後を付いて回った。

乗馬、釣り、ランニング、

いつも一緒にやろうとしたと

話しました。

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ランス嬢は、

自分がきれいだという自負心があり

名だたる貴族の崇拝者を持ち、

しかも母親から、

ダルトン氏がランス嬢のことを

好きだと、

延々と聞かされていたので、

ここまで、先走った妄想をするように

なってしまったのでしょう。

彼女が、あまりがっかりしないうちに

真実を知ることができればと

思います。

 

ダルトン氏が

ペンドルトン嬢のことを

好きでなければ、雨の中、

1人だけやって来ることはないと

思います。

でも、雨のおかげで、

ペンドルトン嬢と2人きりになれたので

ダルトン氏は喜んでいたに

違いありません。

 

領地のことや、

そこに住んでいる農民についての話を

楽しそうに聞いてくれる淑女は、

滅多にいないと思います。

ここには書かれていない会話を通して

ダルトン氏はペンドルトン嬢の

人となりを見抜き、

ますます彼女への思いを

強くしたと思います。