自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 25話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ 18話 閉ざした心

25話  母親亡き後のペンドルトン嬢は・・・

父の手を握って

ペンドルトン家に入った時、

最初は寂しさを感じませんでした。

祖母の

アビゲイル・ペンドルトン夫人が、

両手を広げて、彼女を

歓迎してくれたからでした。

 

娘を失った喪失感から、数年間、

喪服を着て、引きこもっていた

ペンドルトン夫人にとって、

ローラは、自分の娘の分身のような

存在でした。

 

ローラに注がれる祖母の愛は、

温かくて、真心がこもっていました。

ローラは祖母を通じて、

経験したことのない母の愛を

感じました。

 

しかし、伯父は違いました。

彼にとって、

妹が引き起こした愛の逃避行は

ペンドルトン家に恥をかかせた

醜いスキャンダルであり、

姪のローラは、

そのスキャンダルが作り出した

副産物に過ぎませんでした。

 

彼は、自分が

しばらく家を留守にしている間、

姪を家に入れた母親の

独断的な決定に腹を立て、

母親と毎日のように喧嘩しました。

 

伯父は、幼いローラを

食事の席から追い出すのが常で、

たまたま、家の中で見かけただけで

ドブネズミでも見たかのように

軽蔑に満ちた叫び声を上げました。

 

ローラは、その叫び声を聞くと

素早く伯父の視界から

身を隠さなければなりませんでした。

彼女は伯父の足音を聞いただけで

ひきつけを起こし、

伯父の目に留まらないよう、

乳児室に隠れるのが日常となりました。

幼い彼女にとって、毎日、

薄氷を踏むような不安な日々でした。

 

ペンドルトン嬢は、

足を引きずりながら

歩いているという理由で、

自分に向かって灰皿を投げつけた

伯父の恐ろしい姿と、ローラ自身は、

どこにあるのかも知らなかったプリンを

食品室の戸棚から盗んで食べたという

濡れ衣を着せられ、

不当に鞭を打たれたことを、

まだ覚えていました。

 

幼い頃、

ペンドルトン家で過ごした3年間は、

毎日が、

彼女に癒えない傷を残す日々でした。


祖母は孫娘を守るために息子をなだめ

懐柔し、哀願までしました。

しかし、伯父は頑固でした。

 

最終的に祖母は、自分の息子と

敵のように戦い始めました。

自分の存在によって、

この家に、大きな争いを

引き起こしてしまったので、

幼いローラの肩は、重りをつけたように

罪悪感で重くなりました。

 

孫娘を諦めないために、3年間、

果てしなく息子と戦った

ペンドルトン夫人は、結局、

孫娘を実家で育てることを

諦めました。

 

ローラの寄宿学校行きが決まった日、

ローラは一晩中、

枕を涙で濡らしながら、

この地獄のような家から

離れさせてくれた神に、

感謝の祈りを捧げました。

 

しかし、そのように

実家を離れて入った寄宿学校は、

決して天国ではありませんでした。

 

ペンドルトン家は

イギリスでも屈指の名門だったので、

ローラの出生を巡る事実は、

たちまち、学校内に

広がってしまいました。

露骨ないじめはなかったけれど、

ローラは、最初の数年間、友達なしで

1人で過ごす時間が多かったです。

 

しかし、1人で過ごしている間、

彼女は勉強に没頭することができ、

生まれつきの賢さと誠実さにより

学校では、常に首席でした。

その上、

生まれつきの性質に努力を重ね、

事毎に、人前で、

優しく正しく振舞いました。

 

次第に彼女の評判は良くなり、

彼女に付きまとっていた

私生児というレッテルを

次第に別のものに変えて行きました。

 

優しいローラ。 真面目なローラ。

怒ることを知らないローラ。

クラスメートや教師は、いつも彼女を

そう呼んでいました。

私生児ローラより、はるかに

聞き心地の良い言葉でした。

 

ローラは10代の間、

私生児ローラと呼ばれないように

努力しました。

真面目で優しく、怒らないように

抑えて、抑えて、抑えて、

また抑えながら。

 

容易ではない暮らしでしたが、

ペンドルトン家にいる時よりは

マシでした。

少なくとも、ここでは

自分の努力が通じたからでした。

 

しかし、学校というものは、

いつか出る時が来る場所でした。

17歳になると、

祖母が彼女を迎えに来ました。

彼女は祖母に連れられ

ペンドルトン家の紋章が飾られた

馬車に乗って、再びペンドルトン家に

戻らなければならないのではないかと

恐怖を覚えました。

 

しかし、祖母が向かったのは

ロンドンにあるタウンハウスでした。

その後、2人はタウンハウスに落ち着き

これまで、

ずっとここに住んでいました。

 

ペンドルトン嬢は、

自分が去った後、叔父と祖母の戦いが

終わったわけではなく、

むしろ本格的な戦いの始まったことを

後になって知りました。。

祖母は、孫娘が学校にいる間、彼女を

正式なペンドルトン家の一員として

入籍させるために

訴訟まで起こしていたのでした、

 

祖母は、大切な孫娘のローラに、

貧しい米国人の父親の代わりに、

名門の母親の姓を与えようとしました。

当然、当主のジェラルドは反対し、

2人は数年に渡り、法廷で

激しい争いを繰り広げたとのこと。

 

祖母は、自分の母方の財産である

広大な土地と、

以前、夫から名義を譲り受けた

タウンハウス、そして国から出る、

かなりの金額の年金で

伯父と対等に戦いました。

しかし、当主に有利なイギリスの法律に

勝つことはできませんでした。

 

さらに、伯父は、何年にも渡る戦いで

自分の母親を心から憎んでいました。

彼はかなり毒づき、

成功報酬の高い弁護士たちを従えて

自分の母親を跪かせるために

全力を尽くしました。

 

結局、祖母は敗訴を直感し、

彼女亡き後、財産の全てを

ジェラルド・ペンドルトンの次男である

チャールズに相続させることを条件に

ようやく孫娘を

ペンドルトン家に入籍させたのでした。

 

祖母はそのことで、

伯父と完全に仲が悪くなってしまい、

息子の影さえ見たくないと言いました。

祖母は、

正式にペンドルトン嬢になったローラと

完全にロンドンに定住しました。

 

祖母の未亡人年金だけでも、

2人がロンドンで

体面を保って暮らすのに、

何の問題もありませんでした。

 

祖母はペンドルトン嬢を

学校から卒業させたその年に、

すぐに孫娘を、

正式に社交界にデビューさせました。

 

祖母は、自分の娘が

社交界デビュー直後に

駆け落ちしてしまい、

まともに享受できなかった

社交界での生活を

ペンドルトン嬢が代わりに

享受することになると

大きく期待したのでした。

 

美しいドレスを着て、

数多くの招待状を受け取り、

お茶会やディナー、

音楽会などを主催する。

 

ペンドルトン嬢は、祖母の期待に

反論はしませんでしたが、

自分の社交界での生活については

期待していませんでした。

幼い頃から付いて回ったレッテルが

簡単に落ちるとは

思えなかったからでした。

 

そして、やはりロンドンの貴族社会は

大きなスキャンダルを引き起こした

女性を忘れずにいました。

そして、彼女の娘であり、

彼女の姓を名乗る

ローラ・ペンドルトンを、

完全に社交界の一員として

受け入れてくれなかったのでした。

社交界にデビューして初めて受けた

蔑視といじめは

想像を絶するほどでした。

 

彼女は12年間社交界にいました

自分が、

まともな貴族ではないという事実を

頭の中で繰り返しながら、

慎ましく生きて来ました。

それだけが冷遇と屈辱に

打ちひしがれない方法でした。

 

窓際の前に立って

ペンダントを見つめていた彼女の瞳が

深く沈みました。

 

今や彼女は30歳近い乙女で、

ペンダントの中の母親は

自分よりずっと年下の娘でした。

経験と観察を通じて理性を発達させた

ローラ・ペンドルトンは

17歳で、一文無しの画家と駆け落ちした

ドロレス・ペンドルトンが、

どれほど間違った選択をしたか

正しく判断することができました。

 

彼女は、愚かな情熱によって

死んでしまいました。

そして、その愚かさの代償は、

自分の死で終わることはなく、

子供にそのまま返って来ました。

 

ローラにとって、

今や真珠のペンダントは

自分を見失わないための

固い鎧のようなものでした。

このネックレスを掛けている限り、

彼女は、決して

理性が許さない選択はしない。

感情が、どれだけ暴れようとも

親のように、取り返しのつかない

過ちを犯さないつもりでした。

 

彼女はダルトン氏の手紙を

再び引き出しに戻しました。

そしてドレッサーの正面にある

鏡を見ました。

アメリカ人の親を持つ私生児で

偽貴族のローラ・ペンドルトン。

 

自分はイアン・ダルトン

結ばれることができませんでした。

年齢と持参金は、

実は副次的な問題でした。

彼が自分をいくら愛していても、

平民の血が混じった自分と付き合えば

彼もまた、

スキャンダルの対象になるだろう。

そして、より大きな問題は、

彼と結婚して子供を産んだ時でした。


自分の親の問題は夫婦2人だけでなく

その子供たちにまで、

烙印となるはずでした。

結婚をしたり、

上流社会に足を踏み入れる際には

必ず母親である自分の出生問題が

取り沙汰されるだろう。

ダルトン家のように、

由緒ある家柄に生まれた子供たちが、

母親の出生のために陰口の対象になる。

自分が経験しながら生きて来たことを

子供たちが同じように

体験することになる。

 

ペンドルトン嬢は、自分の子供を

自分と同じ目に遭わせることは

できませんでした。

正確に言えば、ダルトン氏の子供を

そんな目に遭わせることは

できませんでした。

 

自分は彼が好きだ。

だから、そうであればあるほど

諦めるのが正しい。

 

理性的な判断が続く間、

彼女の心は落ち着きました。

彼女は開いていたペンダントの蓋を

閉めました。

それと共に、

彼女の心も閉ざされました。

ゼンフィールド牧師の葬儀は、

彼が生涯を捧げて来た

ホワイトフィールドの小さな教会で

静かに執り行われました。

この3年間、彼のそばで

牧師職を補佐して来た

若い副牧師オリバー・スターの執行の下

黒い喪服を着た彼の親戚と信徒たちは

頑固でありながらも品格のあった彼を

追悼しました。

 

まもなく棺は、

6人の若者の肩に担がれて、

彼が永遠に安息を得る墓地に向かって

移動しました。

喪服を着た人々は、

長い列をなして棺の後に続き、

墓地に移動しました。

 

準備された穴の中に安置された棺は

すぐに土の塊によって

永遠に封印されました。

人々は泣き、祈りを唱え、

バラバラになりました。

最後の1人、イアン·ダルトンだけが

新しい墓の前に残りました。

 

彼はゼンフィールド牧師の墓碑を

じっと見つめました。

自分の初めての洗礼をしてくれた

老牧師ゼンフィールド。

彼の臨終を見届けられなかった事実が

彼の心を痛めました。

 

彼は、その場に立ち、目を閉じて、

しばらく祈りました。

そして尊敬と哀悼を込めて

墓碑に短く口付けした後、

静かに、そこから立ち去りました。

 

教会の前では、

弔問客が、あちこちに散らばって

話を交わしていたり、

故人の家族のもとに集まって

慰めの言葉を伝えていました。

 

その中にいる、黒い喪服を着て、

恰幅のいい中年男性が

ダルトン氏を見ると、

ポケットに手を入れたまま

ふらふらと近づいて来ました。

イアン・ダルトンの義兄、

ロバート・フェアファクスでした。

イアンは彼を見ると、帽子を脱いで

軽く目で会釈しました。

 

ロバートは、

昨夜、急いで来たのだろう?と

尋ねました。

イアンが「はい」と答えると、

ロバートは、

ロンドンでの仕事は

無事に終わったかと尋ねました。

イアンは、

まだだ。 領地内の仕事さえ片付いたら

すぐに戻るつもりだと答えました。

ロバートは頷きました。

 

彼は、

仕事が終わったら、

一度、君のお姉さんに

会いに来たらどうか。

君がロンドンから帰って来るのを

首を長くして待っていると

言いました。

 

イアンは、

まず仕事を終わらせてから行くと

伝えて欲しいと頼むと、

姉の健康は大丈夫かと尋ねました。

ロバートは、

悪寒はかなり減った。

遠出するのは大変だけれど、

君の恋愛事業に口出しする気力は

依然として溢れているようだ。

ロンドンで良いお嬢さんたちを

少しは探してみたのかと尋ねました。

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ダルトン氏は、

ローラ自身に惚れ込んでいるので

彼女の父親が平民であっても

全く気にしないし、

それで、彼女や自分たちの子供を

蔑む人がいたら、

その人を蹴散らすくらいのことは

すると思います。

 

でも、伯父からのひどい仕打ちや

血統を大事にする貴族社会で

蔑まされて続けて来たローラは

ダルトン氏が、血統ではなく、

彼女自身の真価を

見てくれていることを

考えることすらできないのだと

思います。

ダルトン氏が、彼女の閉ざした心を、

どうやって開くのかが楽しみです。