自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 31話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ22、23話 新しい人生のための準備

31話 伯父が来ることになり、ペンドルトン嬢は祖母のことを心配しています。

ペンドルトン嬢は、

しばらく頬杖を突きながら

手紙を見下ろして、

物思いに耽りました。

そして、しばらくして、

席を立って2階に向かいました。

 

ペンドルトン嬢が

祖母の部屋のドアを開けると、

薄暗い部屋の風景が一目で見えました。

祖母はベッドに横になり、

メイドが読むソネットを聞きながら

猫のアニーを撫でていました。

最近になって、急に体調が悪くなった

アビゲイル夫人は、

まともに座ることもできず、

いつも、このように

横になって生活していました。

 

ペンドルトン嬢は、

まずメイドを退かせた後、

伯父から届いた手紙の内容を

簡単に説明しました。

 

アビゲイル夫人は、

つまりプライス氏は

ジェラルドの友達ということかと

尋ねました。

ローラは「はい」と答えました。

 

アビゲイル夫人は、

そして、ジェラルドが

チャールズと一緒に

ロンドンへ来るのか。

このタウンハウスを訪問するのかと

尋ねました。

ペンドルトン嬢は肯きました。

 

祖母はしばらく黙っていました。

ペンドルトン嬢は、今にも祖母が、

突然、怒り出すのではないかと

気を揉んで立っていました。

しかし、アビゲイル夫人は、

一番いい客室を用意しておくように。

そして、彼らを丁重にもてなすよう

使用人たちに、

しっかり伝えるようにと、

ペンドルトン嬢が

全く想像もできなかったことを

言い出しました。

 

ペンドルトン嬢は驚いて

目を大きく見開きました。

祖母の口から次々と出てくる言葉は

驚きの連続でした。

 

アビゲイル夫人は、

まず、プライス氏を、丁重に

もてなさなければならない。

晩餐会への招待状を送り、

ジェルマン氏に腕を振るうよう

伝えるように。

領主の友達なら、当然この家で

歓迎される資格があると言いました。

そして、孫娘が慌てていることに

気づくと、彼女はペンドルトン嬢に

手を差し伸べました。

近くに来るようにという合図でした。

ペンドルトン嬢は、

祖母のそばに腰を下ろすと、

祖母の手を握りました。

祖母は孫娘の手を撫でました。

 

アビゲイル夫人は、

自分の言葉に困惑しているのかと

尋ねました。

ペンドルトン嬢は

「・・・はい」と答えました。

 

続けて、アビゲイル夫人は、

あなたを、あれほど苦しめた

ジェラルドを、

手厚くもてなせと言うのが

嫌なのではないかと尋ねました。

ペンドルトン嬢は首を横に振ると

嫌ではない。あの人は

ペンドルトン家の当主だからと

答えました。

 

アビゲイル夫人は、

それでは、何とも思わないのかと

尋ねました。

ローラは、

ただ・・・少し緊張していると

答えました。

 

アビゲイル夫人はペンドルトン嬢に

一つだけ頼んでもいいかと尋ねました。

ペンドルトン嬢は、

どんな、お願いかと聞き返しました。

アビゲイル夫人は、

自分のために、ほんの数日間だけ

耐えてくれないかと頼みました。

 

そうしなければならないのなら

ペンドルトン嬢は、

いくらでも、そうするつもりでした。

彼女は自分がやるべきことを

避ける人ではありませんでした。

それに、祖母が望むことなら

なおさらでした。

 

しかしペンドルトン嬢は、

簡単には答えられませんでした。

祖母の意中が

分からなかったからでした。

正直、ペンドルトン嬢は、祖母が、

まともな精神で決めたのかどうかも

確信が持てませんでした。

 

ペンドルトン嬢の躊躇いの意味に

気づいたアビゲイル夫人は、

自分はもう長くは生きられない。

ウェブスター先生は

自分が100歳まで生きると

騒いでいるけれど、

自分は馬鹿ではない。

自分は年を越せない。確かだ。

だから、その前に、自分は、

あなたの伯父さんと、

自分のたった1人の息子と和解したい。

自分の孫にも会いたいと言いました。

 

彼女は驚きましたが、ひとまず、

本当に伯父さんと仲直りしたいのかと

落ち着いて聞き返しました。

祖母は「そう」と答えました。

 

ペンドルトン嬢は驚きました。

祖母が、

自分の息子と仲直りをしたい。

孫の顔も存分に見たいと

言っているからでした。

 

ペンドルトン嬢は、

しばらく祖母の顔を見つめました。

初めて会った時は、ただ髪の毛が

まばらに白かっただけで

今とは比べ物にならないほど

若くて堂々とした女性だったのに

闇のせいで、顔を覆っているしわが

限りなく深く、濃く見えました。

それほど、多くの時間が

過ぎたということでした。

今や祖母は、

最初に自分を引き取ってくれた

中年の女性から遠ざかりました。

今、祖母は弱って、病気になり

そして・・・ 死にかけていました。

 

ペンドルトン嬢は、

自分がすべきことは何かと

尋ねました。

アビゲイル夫人は、

今やっているように、女主人として

あなたがやって来たことを

そのまま続けるように、

ペンドルトン親子だけでなく、

ジェンソン嬢やプライス氏にも。

ジェラルドにとって、その2人は

重要な人たちのようだからと

答えました。

ペンドルトン嬢は肯き、

分かった。 漏れなく準備すると

返事をしました。

 

アビゲイル夫人は

ペンドルトン嬢の手を握りながら

こんな頼みごとをしたことを

謝りました。

 

ペンドルトン嬢は首を横に振って

申し訳ないと思わないで欲しい。

おばあ様は、孤児同然だった自分の

母親になってくれたので、

そうする資格がある。

おばあ様が、どれほど自分を

立派に育ててくれたか、

彼らに見せてやる。

誰よりも丁重にもてなすつもりだと

言いました。


ペンドルトン嬢は、

祖母の額にキスをした後、

布団をきちんと整えてから

部屋の外に出ました。

その日の午後、ペンドルトン嬢は、

伯父と従兄のチャールズが家に来た際の

接客について、

計画を立てて過ごしました。

彼らに提供する客間と

彼らの手足となる使用人たち。

彼らの好みに合わせた料理と馬車。

彼らの目に障らないよう、

今まで後回しにしていた家の修理まで

すっかり、

やってしまうつもりでした。

 

計画はすぐに実行されました。

すぐにペンドルトン嬢は

目まぐるしい程、忙しくなりました。

 

邸宅の大々的な大掃除と、

階段、屋根の修理、

客間の新しい家具の配置で

ペンドルトン嬢は、

一日中追われるように

忙しく過ごしました。

 

計画の一つ一つが、

彼女の関心と指示なしには

まともに遂行されませんでした。

数多くの使用人と働き手たちが

彼女を訪ね、彼女はすべての仕事を

期限内にやり遂げるために

一刻も休む暇もなく

動かなければなりませんでした。

 

そのように1日中苦労して

部屋に帰って来ると、

そのままベッドに倒れ込みたいほど

彼女はくたくたになっていました。

しかし、ペンドルトン嬢は、

なかなか寝付けませんでした。

 

アンから髪の手入れを受けた後、

1人残った彼女はネグリジェを着て

窓の前をうろうろしました。

だんだん自分に近づいて来ている

伯父の存在により、

胸が締め付けられました。 

 

伯父を迎えるために、

一日中忙しく動き回っておきながら

いざ伯父が近づいて来ることに

恐怖を感じるなんて矛盾していました。

 

しかし、ペンドルトン嬢は、

一抹の皮肉も感じませんでした。

彼女は自分の心の中にある、

祖母の死が近づくにつれ、

明瞭に浮かび上がってくる真実を

知っていました。

 

彼女が世界で一番愛する人を、

1人選ぶとしたら、それは祖母の

アビゲイル・ペンドルトン夫人でした。

喃語すら喋り始まる前に亡くなった

母親の代わりに、自分を育ててくれた

もう1人の母親であり、

自分のために伯父と戦った戦士であり

自分を淑女として生きさせてくれた

心強い後援者でした。

 

ペンドルトン嬢は、

自分にすべてを与えてくれた祖母を

心から愛していました。

しかし、

祖母が提供してくれた人生が

幸せだったかどうかは、

また別の問題でした。

彼女には、心の中だけで呟いていた

誰にも話していない秘密がありました。

 

ペンドルトン嬢は、

祖母に拾われた人生を生きる前の方が

はるかに幸せでした。

 

彼女の記憶の中には

父との生活がありました。

幼い頃ずっと父と手をつないで歩いた

放浪者の道。

父に寄りかかったまま、あやとりをし

ハーモニカを吹いて過ごした

長い列車の旅。

絵を売るために出入りしていた

大小の画廊。

お金を稼ぐために

肖像画を描きに訪れた邸宅。

田舎道。

都心の古い歩道のブロック。

見知らぬ人。 見慣れない村。

父と並んで歩いた数多くの道が

今も目に浮かびました。

 

ペンドルトン嬢は、

ペンドルトン家に自分を預けた父親を

恨んだことはありませんでした。

幼い娘を連れて暮らすには

制約が多い生活でした。

娘が立派な大人になるためには、

家と世話をする手が必要でした。

彼女は、

自分をペンドルトン家に送った

父親の選択が最善であったことを

知っていました。

 

それにもかかわらず、彼女は、

あの時、父親が自分を

ペンドルトン家に預けなかったら

どうなっていただろうかと

しばしば考えました。

 

今のようにたくさん学ぶことも、

快適な環境で暮らすことも

できなかっただろうけれど、

それでも、もう少し、

幸せだったのではないか。

 

ペンドルトンさんは度々、

いや、正直、大変なことがある度に

毎回そのような考えに耽りました。

今とは全く違う人生を生きる

自分の姿を。

 

父が絵を描く時は隣で静かに本を読み

列車の食堂車で向かい合って座って

コーヒーを飲み、

父が貴族の邸宅で肖像画を描いている間

自分は村に出て自由に友達をつくる。

気の向くまま、足の向くままに歩いて

風景の一部になっただろう。

 

自由な生活。

それは、どんな気分だろう。

ぼんやりと、

そのような考えに陥りましたが

自分を呼ぶ使用人の声に

再び現実に戻されることが

多々ありました。

 

正気に戻ると、いつも一番最初に、

祖母に申し訳ないという

罪悪感を覚えました。

 

祖母は、今の人生を自分に与えるために

持っていたもののほとんどを

捨てました。

財産の大部分を放棄し、

自分の息子との決別を選択し、

華やかなペンドルトン家での人生も

捨てました。

そして、その半分にも満たない

タウンハウスで、

孫娘である自分1人だけを見つめて

暮らしていました。

自分のことを、

とても愛していたからでした。

ところが、自分は・・・

 

ペンドルトン嬢は、

自分の本心を隠すために

さらに努力しました。

より良い孫娘になるために

祖母が望む通りに舞踏会に出かけ、

晩餐会と音楽会、

ティーパーティーを開いて

人々をもてなしました。

母が父に出会わなければ

見せていたはずの淑女の姿を

再現してみようと努力しました。

そして、その役目を

とても、うまく果たしました。

彼女は祖母の誇りであり、

慰めとなりました。

 

それでも隠せない真実は、

ポケットの中の画鋲のように

しきりに彼女を刺しました。

 

ペンドルトン嬢と呼ばれて生きる人生は

幸せではありませんでした。

自分を受け入れない社会で

陰口をたたかれ、半人前扱いされ、

常に行動に気をつけなければならず、

たとえ自分を嫌悪する人々の前でも

微笑を絶やしてはならない人生が。

 

何でもない、ただのローラとして

生きていくのは、

どんな気持ちだろうか。

ペンドルトン嬢は時々考え、

考えは想像を呼び起こしました。

想像は風を呼び起こし、

それはすぐに夢となりました。

そして、いつの間にか、

その夢が叶う直前になりました。

悲しいことに、

彼女の最愛の祖母の死を通して。

 

祖母が亡くなれば、

自分は決してペンドルトン家に

残ることはできませんでした。

伯父は、決して自分を

引き取ってくれませんでした。

それはペンドルトン嬢自身も

望むところではありませんでした。

 

自分は、本来、

自分のものでもないものを

あまりにも多く、長い間、

享受してきました。

彼女は自分の服を何枚か持っただけで

ペンドルトン家を

出なければならないはずでした。

 

貴族の家の令嬢が、

びた一文持たされずに

街に放り出されるなんて、

それは誰が見ても悲惨な没落でした。

しかし、彼女にとっては

ペンドルトン嬢ではなく、

ローラとしての人生の始まりでした。

 

ペンドルトン嬢は、その日のために

たくさんの準備をしました。

食べていく道を準備するために

学んだことを復習し、

働き口を探す職業紹介所まで

調べておきました。

 

今、伯父ジェラルドを迎えるための

準備は、新しい人生のための

準備の一環でした。

彼女は、たとえ、それほど、

幸せではなかったとしても、

祖母の恩を知っていました。

自分を

母親のように愛してくれた祖母が

安らかな気持ちで旅立てるように

助けたいと思いました。

自分の息子と和解し、

愛する人々の顔に囲まれて

平和に旅立てるように。

そうしてこそ、

自分も一抹の罪悪感まで払い退け

新しい人生を始めることが

できるような気がしました。

 

彼女は1日中仕事に追われながら、

淡々と落ち着きながら、心の中で、

ペンドルトン家との決別を

準備しました。 

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放浪の画家である自分と

ずっと暮らしていたら、ローラは

まともな教育を受けられないと思い

ローラの父親は

ローラのために良かれと思って

娘をアビゲイル夫人に

預けたのではないかと思いました。

貧しくても、

一か所に定住できなくても、

父親との生活は幸せだったので、

幼いローラにとって、

ジェラルド伯父の虐待は、

とても辛いことだったと思います。

祖母と伯父の争いも、

ローラに深い傷を残したと

思います。