自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 36話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ25、26話 再び彼女に会う方法

36話 イアンはピクニックでの出来事をウィリアムに話しました。

ウィリアムは、

プロポーズを断られた男たちが

いつも口にする言葉を

君からも聞くようになったんだな。

まあ、実際、紳士であれ淑女であれ

結婚話で相手を探るのは

珍しいことではない。

しかし、それは浅知恵に過ぎず、

ペンドルトン嬢は、そんな風に

愛する男の心を探る淑女ではない。

彼女の心の中に、お前はいないと

言いました。

 

イアンは、

自分も分かっている。あれ以来、

自分に全く会ってくれないので、

明らかだと返事をしました。

 

ウィリアムはため息をつきました。

それで最近、ペンドルトン嬢は、

イアンの話が出ると、

あれほどまでに、ぎこちなく笑って

話題を変えようとしたんだと

思いました。

 

ウィリアムは、

まず、ペンドルトン嬢との友情を

取り戻すのが先決だと思う。

友達としてやり直してこそ、

心をつかむチャンスも来るだろうと

助言しました。

 

イアンは、

自分の考えも同じだけれど、

あの老人を放っておくことはできない。

どんな手を使ってでも

引き離しておかなければならない。

銃でなければ他の方法でもいいと

主張しました。

 

しかし、ウィリアムは、

今の状況がペンドルトン嬢にとって

不愉快な状況であるのは確かだ。

しかし、自分はペンドルトン嬢が

彼女自身で、その男との関係に

決着をつけられるよう、

放っておくべきだと思うと

意見を述べました。

 

「何だって?」

イアンが再び険悪な眼差しで

友人を見つめました。

しかし、

ウィリアムは落ち着いていました。

 

ウィリアムは、

ペンドルトン嬢は立派な淑女だけれど

客観的に見て、生まれと財産に

不足している点が多い。

当主の保護も受けられない立場なので

手を出しても、

あまり責任を取らなくてもよさそうに

見える。

残念なことだけれど、

ほとんどの人は、そう見ている。

彼女がデビューしてから、

数多くのハエが彼女の周りに

群がったと聞いた。

婚期を逃した後も、

執拗に押し寄せて来た。

むしろプライス氏のように

自分の後妻に迎えようとするのは

まだ健全な方だ。

どうにかして、彼女を誘惑して、

愛人にしようとしたり、恋人にして

遊んでやろうと考えている。

汚らしい連中だと罵りました。

 

話を聞いている間、イアンの額に

細い青筋が立ちました。

 

ウィリアムは、

しかし、ペンドルトン嬢は、

一度もそのような誘惑に

負けたことがない。

ハエどもが

這いつくばって退散するほど

きっぱり切り捨てて来た。 

自分は今回も同じだと思う。

彼女が外部的圧力に屈服して

プライス氏のプロポーズを

受け入れることはない。

ペンドルトン嬢は自分で

プライス氏を片づけることが

できるだろうと言いました。

 

イアンは、

結局、自分は何もしないで、

手をこまねいて

見物していろということかと

尋ねました。

 

ウィリアムは、

自分の目指しているのは、

お前がペンドルトン嬢と結婚する

可能性を高めることだけ。

今の状況で、お前が割り込めば

関係が悪化するだけ。

彼女はお前を、

友人として、とても気に入っていて

お前を拒絶した今も、

お前との友情に未練がある。

しかし、少しでも

可能性が残っているこの状況で、

お前がペンドルトン氏の友人である

プライス氏に狼藉を働けば、

お前は、そのままペンドルトン嬢に

追放される。

結婚どころか、彼女はお前と

一言も話さなくなるだろうと

話しました。

 

イアンは吸っていたタバコを

灰皿に押しつけて消した後、

寄りかかっていた机から

立ち上がりました。

そして書斎の片隅にある暖炉へ

歩いて行きました。

彼はそのまま暖炉の前に立ち、

ポケットに手を入れて

立っていました。

 

今まで人生を通じて、

一人でいる時より

イアンと一緒にいる時の方が多かった

ウィリアムは、イアンの状態から

爆発寸前の

ハラハラする気流を感じました。

 

暖炉に向かう時の足取りから、

火のそばに立って微動だにしない

イアンの硬直した後ろ姿から、

彼が漏らす、

抑えきれないような息づかいから、

ウィリアムは

彼の爆発する術のない怒りを

そのまま感じることができました。

 

ウィリアムは、

かつてハイド嬢に求愛していた

自分を見ているようで、

あまり気分が良くありませんでした。

愛する女性を

苦境から救えない男の心は、

怒りと悲惨さの修羅場なのでした。

 

それにイアンは

(本人にこう言えば、

きっと激怒するだろうけれど)

自分よりずっとロマンチックで

鋭敏な人柄の持ち主でした。

彼は愛を簡単には与えないけれど

一度、与えれば、

献身的で盲目的な人間でした。

そんな彼が、愛する女性を

侮辱から救えないという事実は

受け入れ難い苦痛だったに

違いありませんでした。

 

イアンは凍りついたように

そのまま立っていました。

5分ほど経ってから、ウィリアムは

慎重にイアンのそばに近づきました。

イアンは青さめた顔で

炎を睨んでいました。

彼の瞳は、怒りとそれ以上の苦痛で、

まざまざと輝いていました。

 

ウィリアムは、

先ほど思ったのだけれど、

お前の願いが叶うなら、

それは2人にとって

ハッピーエンドになるだろう。

自分は友情からではなく、

客観的な立場から、そう信じている。

お前は、いくらでもペンドルトン嬢を

幸せにしてあげられる男だからと、

慎重に話しました。

イアンは相変わらず黙っていました。

 

ウィリアムはイアンに、

ペンドルトン嬢の愛さえ得られれば、

お前は一生ペンドルトン嬢を

守ることができる。

彼女は永遠に、

イアン・ダルトンという鎧を

まとうことができるだろう。

だから、くれぐれも慎重に。

今、この怒りに

流されてはいけないと忠告しました。

 

イアンは

ずっと炎を見つめていました。

彼の顎は細かく震え、目には、

まるで暖炉の中から

火が燃え移ったように

炎が燃え上っていました。

彼は、

息が荒くなりそうなのを抑えながら、

そのように立っていました。

 

しばらくして、イアンは

自分の考えでは、

彼女を侮辱した人間たちを

一人ずつ訪ねて行って、

一発ずつ殴ってやりたい。

その年寄りから始めて一人ずつと

ぼそっと呟きました。

 

ウィリアムは

慌てて彼の肩に手を置くと

落ち着くようにとなだめました。

 

イアンは

ジャケットの中に入れた銃を取り出して

ウィリアムに差し出すと、もし、自分が

そんなことをしようとしたら、

すぐに、この銃で自分を撃てと

頼みました。

 

ウィリアムは銃を受け取りました。

イアンはそのまま踵を返して

書斎を出ました。

すぐに、書斎の向こう側にある

客間のドアが閉まる音が聞こえました。

 

ウィリアムは大いに安堵しました。

イアンが名誉の決闘を行うのを

ひとまず防いだからでした。

彼は、イアンとペンドルトン嬢の

友人として、

できる最善のことをしたわけでした。

イアンが客間に入りました。

彼の荷物は

部屋の小さなサイドテーブルの上に

きちんと置かれていました。

 

彼はベッドへ行く代わりに、

サイドテーブルの隣の椅子に

座りました。

それから自分のカバンから

銀製のシガレットケースを取り出し

タバコに火を点けてくわえました。

強いタバコの煙が

彼の肺を一巡して吐き出されました。

しかし、彼の腹の中を

熱く焦がしている怒りを鎮めるのは

無理でした。

 

ホワイトフィールドで

ウィリアムの手紙を受け取った直後から

沸き起こっていた怒りは、

冷める気配を見せず、

彼のお腹の中を焦がしていました。

今すぐ、彼女の周りに

うろうろしている奴を蹴飛ばして

ロンドンから、イギリスから

永久に追い出したいと思いました。

 

でも、そうすれば、ペンドルトン嬢と、

永遠に縁が切れてしまう。

二度と彼女の笑顔を見られなくなる。

いえ、彼女自体を見られなくなる。

そうなるくらいなら、

むしろ行き場のない怒りで

腹の中が真っ黒に焼けて

死んだ方がマシでした。

 

彼はタバコを吸いながら、

再び彼女のことを思い出しました。

いつも彼女と向かい合って座った

暖炉のそばの席。

暖炉のそばにいる彼女の顔に落ちた

濃い影。

清らかで優しい表情。

優雅で聡明な声。

 

ホワイトフィールドにいる間ずっと

彼の心臓を締めつけていた

彼女のイメージが

再び彼を苦しめました。

 

彼は目をギュッと閉じました。

心臓がドキドキして

息が詰まるようでした。

彼女に会いたい。

もう一度、彼女と向き合いたい。

彼女にまた会えるなら

どんな代価でも払えると思いました。

 

彼の行き場のない怒りが

愛する女性への恋しさと混ざり合い

死にそうなほど苦しくなりました。

 

彼はそのままサイドテーブルに座り

燃え尽きたタバコを手にしたまま、

目を閉じていました。

 

ホワイトフィールドよりも

はるかに近い場所に彼女がいました。

でも、彼女に近づけないのは同じ。

これよりひどい拷問があるだろうか。

 

彼は唇を噛んだまま、

そっと息を吐き出しました。

彼女に会いたい気持ちが

募るばかりでした。

 

彼は持っているタバコを

全て吸い終えても、

気持ちが落ち着かないように

部屋の中をうろうろしていました。

数日間、まともに眠れず、

体調は良くなかったけれど

眠る気分になれませんでした。

 

彼は部屋の片隅にある机に座って、

ペンドルトン嬢へ送る手紙を書き、

すぐに紙をくしゃくしゃに丸めて

捨てました。

そして、また紙を取り出しては書き、

また捨てました。

 

自分がロンドンに到着したことを

知らせたところで、彼女は自分に

会ってくれないだろう。

以前のように、

ひどく警戒するに違いない。

手紙を書いて何になるのか。

 

彼は机にもたれかかり、

頭を抱えながら、どうにかして、

再び彼女に会う方法について

考えました。

しかし、彼女の警戒心を解く方法は

何も思い浮かびませんでした。 

 

そうして何時間が経ったのか。

ドアをノックする音が

聞こえてきました。

返事をすると、ドアの隙間から

ジャネットが顔をのぞかせました。

彼女は

昼間から酒でも飲んだかのように

頬が赤くなっていました。

 

彼女はイアンに

「忙しいですか?」と尋ねました。

イアンは疲れた顔で

ジャネットを見ながら、

その質問をする理由を尋ねました。

ジャネットは、

ランス嬢が訪ねて来たけれど

イアンお兄様が

ロンドンに来ていると聞いて

是非、会いたがっていると

答えました。

 

イアンは、

ランス嬢とは誰かと尋ねました。

ジャネット嬢は目を見開いて

イアンを見ると、

ドーラ・ランス嬢を覚えていないのか。

ランス家で夕食も取ったのにと

答えました。

 

彼は、しばらく、

ロンドンでの記憶を辿ってみました。

ドーラ・ランス。

全く記憶にありませんでした。

彼にとって

ペンドルトン嬢との時間以外の

ロンドンでの出来事は

記憶する価値がなかったので

すぐに忘れてしまったからでした。

 

彼はペンドルトン嬢と関連した

記憶のアルバムをしきりに探すと

すぐに一人の淑女を発見しました。

 

イアンは、

あの舞踏会で

ペンドルトン嬢が紹介してくれた

友人かと尋ねました。

彼は、ようやく、彼女のことを

はっきり思い出しました。

 

自分に対して

過度にニコニコしていた顔で、

取るに足らないことを話し、

不自然なほど自分に縋りついて来て

当惑させた態度。

イアンは、そんな淑女を

数多く見て来たので、ランス嬢が

ペンドルトン嬢の友人でなければ、

名前はもちろん、顔さえ

覚えていなかったはずでした。

 

イアンは、

なぜ、ランス嬢が、

自分に会いたがっているのかと

尋ねました。

ジャネットは

何と答えていいか分からず

もじもじしました。

 

イアンは降りて行かないと

きっぱり言いました。

ランス嬢のような淑女に

あまり時間を使いたくもないし、

今、客に会う気分では

なかったからでした。

 

しかし、ジャネットは、

自分がイアンお兄様を

すぐに呼んでくると

豪語して来たので、応接室へ降りて

ランス嬢を失望させる勇気が

出ませんでした。

 

彼女は冷たいイアンに

でも、イアンお兄様が家にいると

話してしまったと、

もごもご話しました。

 

イアンは、寝ていると言えと

命じました。

ジャネットは、

今、この時間に寝ているなんて

とても怠け者に見えるだろうと

言い返しましたが、イアンは、

夜行列車に乗って来たと言えばいいと

返事をしました。

 

しかし、ジャネットは、

この間ピクニックまで

一緒に行ったのに・・・と

ぶつぶつ呟きました。

 

イアンは素気無く

「知ったことか・・・」と

言葉を続けていましたが、

ふと、口を閉ざしました。

 

先日、ロンドンで、ペンドルトン嬢と

ハイドパークを散歩して帰る途中、

彼女の気分を良くしようとして

彼女の友人について

褒め言葉を並べた時の

ペンドルトン嬢の、

喜びで赤く染まっていた顔を

思い出しました。 

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ウィリアムは、

自分一人でいる時よりも、

イアンと一緒にいることが

多かったので、

イアンの性格を見抜き、

彼をなだめて落ち着かせたり、

説得する方法を心得ているのですね。

もしウィリアムが

そばにいなかったらと思うと

ぞっとします。

今まで、イアンを

形振り構わなくさせるくらい、

愛する女性が現れなかったのは

幸いだったのかもしれません。

イアン・ダルトン恐るべし。