自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 41話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ 29話 アマチュア俳優たちの新派劇

41話 伯父と従兄が祖母の見舞いに行ったと聞いて、ローラは急いで祖母の部屋へ行きました。

ペンドルトン嬢は

胸をドキドキさせながら、

ドアをノックしました。

静かでした。

彼女は、祖母の部屋に入りました。

 

目の前に広がる光景に、

一瞬、ペンドルトン嬢は

驚きました。

ジェラルド伯父は、

彼の母親が横たわっているベッドの横に

しゃがんでいました。

そして、アビゲイル夫人の手を取って、

その手に顔を埋めていました。

 

微かにすすり泣く声が

聞こえて来ました。

ペンドルトン嬢は、

面食らって、固まりましたが、

ふと片隅に避けて立っている

チャールズに気づきました。

退屈そうなのが明らかな表情で

屏風のように立っている従兄。

彼女は、ひとまず彼のように

部屋の片隅に退きました。

 

まもなくジェラルド伯父が

すすり泣きの間に、

不甲斐ない息子を許して欲しいと

懇願しました。

それを聞いたペンドルトン嬢は

驚いて、その様子を見ました。

すぐに、祖母は、

息子の手に自分の手を重ねた後、

全て大丈夫だと言いながら、

その手を軽く叩きました。

 

伯父のすすり泣きと

祖母の慰めがしばらく続きました。

ペンドルトン嬢は

変な気分になりました。

今まで、彼女が見て来たのは

2人が喧嘩して、

皮肉を言い合っていた姿だけでした。

こうして、互いの手を握り合う姿は

見たこともなかったし、

想像してみたことも

ありませんでした。

 

すぐに、伯父は、

片隅にいた自分の息子を

手招きしました。

するとチャールズは、

退屈そうな表情を消して

精一杯、泣きそうな顔にした後、

彼らに近づきました。

そして、祖母に、

自分は孫のチャールズだ。

自分が揺りかごにいた時、

名前を付けてくれたと聞いたと

泣き声で話しました。

祖母は、やっとの思いで頷くと

一度、顔を見せてと頼みました。

チャールズは自分の顔を近づけました。

 

祖母が、

本当に立派に育ったと言うと、

チャールズは一瞬にして、

エーンと泣き出し、

祖母の胸に抱かれました。

ペンドルトン嬢は一人で離れて立ち

その姿を見ているだけでした。

感動的な家族再会の光景でした。

 

ペンドルトン嬢は、

この状況に安心するのが

正しいはずでした。

腹黒いチャールズさえ無視すれば

完璧な和解の場面ではないだろうか。

二人がこのように

円滑に和解するなんて

奇跡のようなものでした。

 

しかし、ペンドルトン嬢の第六感が

彼女を苦しめました。

すべてが不自然でした。

マチュア俳優たちの

ぎこちない新派劇を見ている

気分でした。

 

「ローラ、そこにいる?」

祖母はすぐに

ペンドルトン嬢を呼びました。

彼女が祖母のベッドに近づくと、

祖母はジェラルドに、

今まで誠実に

自分の面倒を見てくれたのだから

孫娘の手を握ってやるようにと

頼みました。

 

ジェラルド伯父は、

涙で濡れた顔で姪を見て、

ぎこちなく彼女の手を握って

軽く振りながら、

「ご苦労だった」と労いました。

 

ペンドルトン嬢は、

さきほど自分に向けられた

軽蔑の眼差しを、

今でも覚えていましたが微笑みました。

そして、伯父につかまれた手を

すぐに引き抜きたい気持ちを

抑えながら、

遠くまで来てくれて嬉しいと

にこやかに言いました。 

 

しばらくの間、彼らは

祖母のベッドを囲みました。

ペンドルトン嬢は、

この偽の新派劇の一部になり、

十数年ぶりの母子再会に喜ぶ

優しい孫娘の役を

忠実にやり遂げました。

 

実際、彼女にとって、この状況が

偽の演劇であろうとなかろうと、

あまり重要なことでは

ありませんでした。

彼女にとって重要なのは、

祖母が生前に

望んでいたことを全て叶え、

平和に目を閉じることだけ。

彼女はその一つの目標だけに

集中しました。

伯父の軽蔑など、

祖母の幸福に比べれば、

我慢できる範疇のものでした。

その晩のペンドルトン家の晩餐会は

完璧な家族の集まりでした。

 

息子のために、苦労して

下に降りて来たアビゲイル夫人と

ジェラルド親子、ペンドルトン嬢、

それに加えて、客のジェンセン嬢と

久しぶりに

ペンドルトン家の敷居を越えた

プライス氏まで、

彼らは、ペンドルトン家が誇る

専属シェフのジェルマン氏の

コース料理を楽しみながら、

どこから見ても心温まる

楽しい時間を過ごしました。

 

エネルギーに満ちた

名付け親と名付け子が活気付ける中、

ジェラルド・ペンドルトンは

母親に、子としての情愛を

これ見よがしに示しました。

 

彼はしきりに母親に囁きながら

バーベキューを自ら切り分け

まず母親の皿に置いてやりました。

アビゲイル夫人も、これに負けじと

シェリー酒を三杯目も飲む息子に

飲み過ぎないようにと

優しく小言を言いました。

 

二人の母子が同じ場所にいる姿を

初めて見たプライス氏は、

二人ほど、

仲の良い母子関係はないだろうと

事務的に称賛しました。

ずっと黙って食事だけしていた

ペンドルトン嬢は

苦笑いを飲み込むのに苦労しました。

 

アビゲイル夫人は、

自分が去った後、孫のチャールズが

どのように暮らして来たのかを

知りたがりました。

チャールズは、

自分が誠実に切り開いて来た

次男としての生活について

誇らしく語り始めました。

 

彼は父親の意向に従い、

イートン校と

オックスフォード大学に進学する

エリートコースを歩みました。

そして大学で法律を勉強した後、

法律事務所に就職しました。

 

しかし、彼は、

法律が堅苦しくて俗物的だと考え、

事務所生活を窮屈だと思いました。

彼はすぐに法律に興味を失いました。

 

結局、彼はその道から離れ、

様々な職業探求を経て、現在は

牧師になるために勉強中でした。

叙階さえ受ければ、直ちに

ペンドルトン家の領地にある教会で

聖職録を受け、

牧師として赴任する予定だと

話しました。

彼は、

貧困が予定された道ではあっても、

固い決意で耐え抜いてみせると

言いました。

ジェラルドは、そんな息子を

とても誇りに思っていました。

 

チャールズの話を、ただ

聞いてばかりいたアビゲイル夫人は

チャールズに、

良い牧師になるだろうと

お祝いの言葉を述べました。

 

それを聞いていたペンドルトン嬢は

先ほどチャールズが

若いメイドをじろじろ見ていたことが

彼の一生に一度のミスだったことを

願って、静かに食事だけをしました。

 

夜が更けると、

プライス氏とジェンセン嬢は

馬車で帰りました。

チャールズとジェラルドは、

自らアビゲイル夫人を

寝室へ連れて行くと言って

彼女を支えました。

アビゲイル夫人は、

息子に身を預けました。

彼らはゆっくりと上の階に消えました。

 

ペンドルトン嬢は

後片付けを指示するために

一階に残っていました。

ところが、変な日に相応しい、

完璧に変なことが

もう一つ起こりました。

 

ペンドルトン嬢は、

食堂に残っている食べ物を

どのように処理するかを

使用人たちに指示している途中、

出入り口で

ノックする音を聞きました。

まもなく、

メイドが出て行く音が聞こえ、

やがて食堂の中に、プライス氏が

大股で歩いて入って来ました。

 

ペンドルトン嬢は青ざめて、

プライス氏を見ました。

彼は帽子を脱いで、そっと頭を下げると

すみません。手袋を置き忘れたと

告げました。

 

ペンドルトン嬢は、

素早く周囲を見回しました。

プライス氏が座っていた椅子の上に

手袋一組が置かれていました。

忘れたというよりも、

わざと置いていったという表現が

ふさわしいほど、

きちんと置かれていました。

ペンドルトン嬢は、

すぐに、それを彼に返しました。

 

プライス氏は汗を流しながら

ペンドルトン嬢を呼ぶと、

ジョアンに、ロンドンの社交界への道を

開いて欲しい。

実は、それをお願いするために来たと

打ち明けました。

 

ペンドルトン嬢は、

それは難しくないけれど、

自分の人脈など大したものではないし

ジェンセン嬢が、イギリスの社交界

興味を持ってくれるかどうか

分からないと答えました。

 

プライス氏は首を横に振ると、

あの子がロンドンに来た理由が

実はそれだ。

ペンドルトン嬢も、

あの子と付き合ってみれば

分かると思うけれど、

あの子は、性格は悪質ではないけれど

野心家だ。

征服者の血が流れている。

ジョアンは過去三年間、

アメリカの社交界を征服して

女王の役割を果たした。

今回の征服地はロンドン社交界

おそらく、ロンドンを皮切りに

ヨーロッパの全ての社交界

手にするだろうと言いました。

 

ペンドルトン嬢は、

ジェンセン嬢が、

とても意欲的な女性だと言いました。

プライス氏は、

やはりペンドルトン嬢は、

良い解釈をしてくれる。

ペンドルトン嬢のような人こそ

イギリスの淑女のお手本だ。

やはりジョアンが

ロンドンの社交界に適応するのを

手伝ってくれるのは

ペンドルトン嬢だけなので、

お願いしたいと頼みました。

 

ペンドルトン嬢は、

ジェンセン嬢が

チャールズの婚約者である以上、

彼女に最善を尽くすので、

心配は不要だと返事をしました。

 

プライス氏は、

ペンドルトン嬢はが善良で

良心のある女性なので、

彼女の誠実さを信じられる。

もちろん信じていると

ぶつぶつ呟きました。

 

ペンドルトン嬢の背中に

冷や汗が流れました。

他の家族に見られる前に、

彼に帰って欲しいと思いました。

しかし、彼は、

その願いを踏みにじるかのように

ペンドルトン嬢に一歩近づき、

困惑したことに、彼は再び

片膝を曲げようとしました。

ペンドルトン嬢は驚き、すぐに、

どうか止めて欲しいと

プライス氏を制止しました。

 

彼は「でも、ペンドルトン嬢!」と

まだ、やろうとしましたが、

彼女は、

止めて欲しい、

もし、またプロポーズするなら、

伯父とジェンセン嬢に対する義理を

無視することになっても、

自分は二度と晩餐会に出ないと

断固として叫びました。

 

プライス氏は、

ぎこちなく曲げた脚を伸ばしました。

そして、

ペンドルトン嬢の嫌悪に満ちた顔を、

じっとのぞき込むと、

ため息をつきました。

 

彼は、

自分のどこが足りないのか

はっきり教えてくれれば、それに

積極的に合わせるつもりだけれど、

淑女たちが、それを直接

教えてくれることはない。

自分の求婚者と、

20の質問遊びを通じて、

望むものを得るのが

女性たちのやり方だということを

知っているけれど、

ほんの少しのヒントでもくれないかと

頼みました。

 

ペンドルトン嬢は、

老紳士の言葉に対して、

戸惑いを通り越して、

心底、気になりました。

自分は今まで彼に、

何の暗示も与えていないし、

彼に虚しい希望を抱かせたことも

ありませんでした。

ところが彼は、まるで

自分が彼を誘惑しておきながら

振ってしまったように

振る舞っていました。

 

ペンドルトン嬢は、もう一度彼に

自分の気持ちをはっきり伝えるために

口を開きました。

しかし、彼女が何か言葉を発する前に、

彼は握っていた帽子をかぶって頭を下げ

自分はいつも、あなたの采配だけを

首を長くして待っていることを

忘れないで欲しい。

あなたの言葉一つで、

自分はあなたの男だと言うと、

すぐに背を向けて外に走り出しました。

 

ペンドルトン嬢は食堂の窓から

彼が去って行く姿を見ました。

彼は急いで

待機中の馬車に乗り込みました。

馬車の窓越しに、

ジョアン・ジェンセン嬢が

お腹を抱えて笑っている姿が

見えました。

プライス氏が、額にたまった汗を

ハンカチで拭う姿を最後に、

馬車は去って行きました。

 

ペンドルトン嬢は肩をすくめました。

彼の愛の告白は、残念ながら、

困惑に満ちた一日の、

完璧に困惑した締めくくりに

過ぎませんでした。

 

彼女はため息をつきながら

自分の部屋に上がりました。

ところが、

一階から二階へ上がる階段の中間で、

一番会いたくなかった

伯父のジェラルドに、

出くわしてしまいました。 

彼は外出しようとしているようで

フロックコートを羽織り、

杖と帽子を握っていました。

 

ペンドルトン嬢は軽く目礼した後

伯父の横を通り過ぎようとしました。

ところが彼は彼女を呼び止めました。

ペンドルトン嬢は振り返りました。

伯父は彼女を

じっと見つめていました。

 

彼は、今日、ローラが

とても上手に接客をしていたと

言いました。

 

ペンドルトン嬢は

何も言いませんでした。

彼の口調、表情、そして、

これまでの経緯から見ても、

非難ならともかく、それは

褒め言葉ではありませんでした。

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

チャールズは、

イートン校からオックスフォードという

エリートコースを進んだので、

それなりに

頭は良かったのでしょうけれど

仕事をするには能力不足、

あるいは、飽きっぽくて、

一つの仕事が長続きしないという

感じでしょうか。

けれども、彼は次男で

ペンドルトン家の

跡継ぎにはなれないので、

ジェラルドは、

ローラにペンドルトンの姓を

与える代わりに、

アビゲイル夫人の財産を全て

チャールズが相続できるようにし

その上、持参金を

たくさん用意できそうな

ジェンセン嬢と婚約させ、

全く仕事をしないわけにもいかないので

自分の領地の教会に命令するか

脅すかして、チャールズに

牧師の勉強をさせているのではないかと

思いました。

出来の悪い息子に比べて、

父親が平民なのに、

ローラの方が、はるかに優れている。

ジェラルドは、ますます彼女のことを

憎みそうな気がします。

 

ところで、

叙階とは、キリスト教において、

司教、司祭、助祭などの

聖職者を任命する儀式で、

聖職禄とは、

教会財産から一定の収入を得る権利、

または、

その収入そのものだそうです。