自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 45話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ 32、33話 心の中に込み上げて来る痛み

45話 ダルトン氏は、自分が妻を持つのを手伝って欲しいとペンドルトン嬢に頼みました。

ペンドルトン嬢は驚いて

彼を見つめました。

 

ダルトン氏は、

自分の性格が変わっていて

無愛想だということを

知っていると思うけれど、

しかし、自分はこれから淑女たちに

良い夫候補として見られたい。

だから、自分が淑女たちに

魅力的に見えるように。

今年中に淑女と結婚できるように

ペンドルトン嬢に手伝って欲しいと

頼みました。

 

ペンドルトン嬢は言葉を失いました。

ダルトン氏は、

妻を探すのを手伝って欲しいと

頼んでいるけれど、

彼は自分を騙しているのだろうか。

それとも、自分は本当に、

森で彼の気持ちを

読み間違えたのだろうか。

 

ペンドルトン嬢は、

ひどく、きまりが悪くなりました。

彼が自分のことを好きだと固く信じ

彼を引き離すために努力したことが

すべて思い違いから来ていたなんて。

それに、彼も自分の誤解に

気付いていたはず。

これほどの恥さらしは

ありませんでした。

 

しかし、彼女の感情は

すぐに均衡を取り戻しました。

すぐに気を取り直して

毅然と行動することが、

自らの品位を守る

最善の策だということを

彼女は経験から知っていました。

 

ペンドルトン嬢は、

ダルトン氏が、結婚について、

前向きに考えが変わったと聞いて

嬉しい。

自分の力が及ぶ限り最善を尽くして

手伝うと答えました。

ダルトン氏は、ようやく微笑み、

ペンドルトン嬢にお礼を言いました。

 

彼女は、

ダルトン氏がお願いしたことは、

すでにフェアファクス氏が

依頼している。

その時、自分は引き受け、

彼からも感謝されたので、

ダルトン氏は、自分に対して

謝意の借りはない。

自分も今、

フェアファクス氏との約束を

守ることができて嬉しいと

品のある姿で話すことで、

自分の混乱した気持ちを

徹底的に隠しました。

 

ダルトン氏は私心のない様子で、

自分が今年中にダルトン夫人を連れて

ホワイトフィールドに

戻ることができると思っているかと

尋ねました。

ペンドルトン嬢は、

ダルトン氏が望むなら、

どんな淑女の心も

虜にすることができるだろう。

ランス嬢の舞踏会で、一度、

妻候補を探してみてはどうか。

それとも、

すでに気に入った女性はいるかと

尋ねました。

 

ダルトン氏は、

一人の淑女に心を寄せているけれど

まだ近づいている途中で

自信がないと答えました。

 

ペンドルトン嬢は、

その心を寄せている淑女が

ランス嬢ではないかと推測しましたが

表には出しませんでした。

 

ペンドルトン嬢は、

今回の舞踏会が良い機会になる。

その淑女の方に

ダンスを申し込んでみるように。

この前、教えたワルツのステップは

覚えているかと尋ねました。

 

ダルトン氏は、

覚えてはいるけれど、

自分のワルツの実力は

ペンドルトン嬢のレッスンを受けてから

少しも上達していないと答えました。

ペンドルトン嬢は笑いました。

 

彼女は、

社交界で恋に落ちるためには、

ダンスができなければならないと

話しました。

 

ダルトン氏は、

ダンスについて、

真剣に考えたことはなかったと

返事をすると、ペンドルトン嬢は、

愛に真剣になろうと決心したので

今度はダンスに真剣になる番だ。

愛の始まりを飾るのに

ダンスほど良いものはないと

言いました。

 

ダルトン氏は、

その理由を尋ねました。

ペンドルトン嬢は、

誰かとダンスをするということは、

その人と、最も親密な瞬間を

分かち合うという意味だ。

お互いに集中して

一拍一拍合わせていくこと。

もしかしたら、それは

結婚と似たようなことかもしれないと

答えました。

 

ダルトン氏はしばらく黙っていました。

彼の頭の中に、

淑女の灰色の瞳を見つめながら

踊っていた瞬間がよぎりました。


ダルトン氏は、

いつか自分に、

ワルツとその他のダンスを

教えてくれないか。

ペンドルトン嬢が教えてくれれば、

学ぶことに飽きないと思うと

頼みました。

 

ペンドルトン嬢はダルトン氏を

注意深く見つめました。

彼の表情には、情熱ではなく、

好意的な優しさが浮かんでいました。

 

ああ、友情の表現だったのか。

危うくドキッとするところだった

心臓が落ち着きました。

 

ペンドルトン嬢は、

もちろん、

いつでも頼んでくれていい。

自分のダンスのリストの

一番目の紳士はダルトン氏だ。

ダルトン氏は私の親友だからと

答えました。

 

ダルトン氏は

ペンドルトン嬢をじっと見て、

何か言おうとしましたが、

すぐに口をつぐみました。

そして、しばらく考えた後、

すぐに彼女に手を差し出しました。

ペンドルトン嬢は、その手を見て、

すぐに軽く自分の手を乗せました。

 

ダルトン氏は、

ペンドルトン嬢も、

自分の一番親しい友人だと言うと

手袋に包まれた彼女の手の甲に

力を入れてキスをしました。

 

二人はそのまま

再び腕を組んで席に戻りました。

すでにゴールには、

気絶寸前まで疲れている

両大学の代表選手たちが、

陸地に向かってゆっくりと

漕いで来ていました。

 

ランスさんは彼が来るや否や、

なぜ、今来たのか。

ケンブリッジの優勝だと

叫びました。

ダルトン氏は、再び、自然に

ランス嬢のそばに座りました。

 

ペンドルトン嬢は

並んで座っている二人を見ました。

両頬を赤らめて手を叩くランス嬢。

そんなランス嬢を微笑みながら

見つめるダルトン氏。


そう、ダルトン氏とランス嬢は

とてもお似合いのカップル。

これで、彼は、

自分に相応しいパートナーと

新しい人生を

始めることができるだろう。

自分が紹介した二人が作り出す

最高のハッピーエンド。

 

ペンドルトン嬢はそう考えながら

楽しい気分を盛り上げようと

努力しました。

なぜか、心の中に込み上げて来る

痛みを抑え続けながら。

家に帰って来たペンドルトン嬢は、

すぐに服を着替えて

祖母の部屋へ向かいました。

 

部屋に入ると、祖母のそばには、

主に彼女の部屋を守るメイド一人以外

誰もいませんでした。

伯父は、

しばらく留守をしているようでした。

 

ペンドルトン嬢は安心して

メイドと交代しました。

ここ数日間ずっと、

祖母のそばにいる伯父のせいで

扉の前で追い返されるのが

常だったからでした。

 

ペンドルトン嬢は、

眠っている祖母のそばに座り、

祖母の息遣いに耳を傾けました。

息を吐く度に

うめき声が混じっていました。

横になって寝るという行動さえも

大変なようでした。

 

ペンドルトン嬢は、

腹の奥深くにある悲しみで

目を伏せました。

そして額にかかっている

祖母の髪を払ってあげました。

すぐに祖母が目を開きました。

 

「来ていたのね」と声をかける祖母に

ペンドルトン嬢は

「はい、おばあ様」と返事をして

微笑みました。

 

祖母は、社交界の行事に出かけた孫娘に

今日のボート競技はどうだったかと

いつも、そうするように尋ねました。

ペンドルトン嬢は慣れた様子で

人々がどんな服を着ていて、

新しい人たちは誰が登場して、

祖母が知っている人たちの

近況はどうなのか、

社交界の人々の姿を目の前に描いて

見せてあげました。

 

ペンドルトン嬢は、

人々の賭け金が、どの大学に集中し、

どのような人々が、

敗北の苦い味を味わったのか、

生々しく描写しました。

それこそ、祖母を笑わせるに足る

話題だったからでした。

 

しかし、

ペンドルトン嬢の話を聞きながらも、

アビゲイル夫人は笑わず、

ただ孫娘の顔を

じっと見ていただけでした。

ペンドルトン嬢は祖母の表情から

想念と心配だけを見ました。

 

ペンドルトン嬢は、

話をうやむやにして終えると、

祖母は彼女が

とても辛そうだと指摘しました。

 

ペンドルトン嬢は、思わず

自分の頬を撫でました。

最近になって、鏡の中の姿は

めっきり痩せて青ざめていました。

しかし、ペンドルトン嬢は

嘘をつくことに慣れていたので

首を横に振りました。

 

しかし、アビゲイル夫人は、

あなたは、いつも、

辛くても辛そうな素振りを見せず、

苦しくても、いつも胸に秘めてしまう。

そのように行動すると、

誰もあなたが、

どんな気持ちなのか分からないと

言いました。

 

ペンドルトン嬢は

そのために、

そんな素振りを見せないのだと

ニッコリ笑って

冗談交じりに言いました。

けれども浮かんだ微笑は、

爽やかどころか、疲れ切った人の

気の抜けたそれでした。

 

彼女は、正直疲れていました。

ジェンセン嬢との交流は

悪くありませんでした。

しかし、

次第に悪化する祖母の病気も、

家の中で会うたびに

自分を虫を見るように無視する伯父も

そんな父の行動をそのまま真似する

チャールズも、全てが大変でした。

 

彼女は、

いつか終わることだということを

知りながらも、

その終わりが、結局は、

大切な人の死という事実であることに

ずっと胸が痛んで、

終わりを望むこともできずにいました。

 

アビゲイル夫人はローラに

もう少し待って欲しい。

先が長くないことを、

自分は感じることができると

言いました。

 

ペンドルトン嬢は

祖母をじっと見つめました。

彼女の唇からは

何も漏れませんでしたが、

その代わりに、

彼女の目から、一滴の涙が

ぽろりと、こぼれ落ちました。

 

ペンドルトン嬢は

自分は祖母に幸せを与えるために

祖母のために耐えている。

自分はそれだけ祖母を愛している。

こんな自分を慰めるために

最期の話をしないで欲しい。

それは、自分がもう一度、

親を失うことを意味するのだと

知っているではないかと反論すると

突然、こぼれ落ちた涙を

両手で隠したまま泣きました。

 

祖母は、そんな孫娘を

じっと見て見つめていました。

孫娘をトントン叩いて慰めたくても

アビゲイル夫人には

その気力がありませんでした。

 

ペンドルトン嬢は、すぐに涙を拭い

再び物静かな

ローラ・ペンドルトンに戻りました。

アビゲイル夫人は寂しげな目で

孫娘を見ました。

 

アビゲイル夫人は、

ローラが初めて父親と離れた時、

何日も泣き続け、

自分のベッドに寝かせながら

ようやく宥めることができた。

でも今のローラは、

泣かなければならない時さえ

泣けない子になってしまった。

そう、ローラは

完璧な淑女になったと言いました。


そう。ペンドルトン嬢は、社交界

完璧な造花になってしまった。

 

しかし、彼女に、

何をどうすることができただろうか。

彼女は社交界で生き残るために、

自分の感情を殺して生きて来ました。

常に、

自分を、よくコントロールする人に

なろうとしました。

それは無感情になろうと

努力したという意味でもありました。

 

アビゲイル夫人は、

もう少し我慢して欲しい。

あと少し待てばいい。

自分は、

必ず過去12年間の償いをすると

言いました。

 

ペンドルトン嬢は、その言葉に

胸がひんやりと沈みました。

祖母の病気が、彼女の精神まで

蝕んでしまったのではないかと

不安になったのでした。

今まで、具合が悪くても

祖母は一度も、うわ言を

言ったことがなかったので

彼女は心配そうに

祖母の額に手を置きました。

その時、

ガチャッとドアが開きました。

 

母親に、

自分が帰って来たことを告げた

伯父は、

ああ、ローラがいたんだと、

渋い表情で言いました。

ペンドルトン嬢は

すぐに立ち上がると、

軽く膝を曲げました。

 

伯父は、

自分が来たので、もう出て行けと

命令しました。

ペンドルトン嬢は、

祖母の方を見ました。

祖母は頷きました。

伯父の命令に従えという意味でした。

 

ペンドルトン嬢は

気が進みませんでしたが、

部屋の外に出ました。

自分の部屋に戻ろうとしていた

ペンドルトン嬢は、

後ろでドアが開く気配に

振り向きました。

伯父が後から出て来たのでした。


伯父は、

今日ジェンセン嬢と

ボート競技に出かけたのかと

尋ねました。

ペンドルトン嬢は

「はい」と答えました。

伯父は、

ジェンセン嬢に

無礼を働いてはいないだろうねと

尋ねました。

ペンドルトン嬢は頷きました。

 

伯父は、ジェンセン嬢の

今日の気分や話し方、行動、

もしかして、

ジェンセン嬢に近づいた紳士が

いなかったかまで、

あれこれ聞きました。

ペンドルトン嬢は

快く返事をしました。

 

伯父は、

「トム・プライスに

プロポーズされたんだって?」

と尋ねました。

 

ペンドルトン嬢は

頬を染めました。

恥ずかしさのためではなく、

羞恥心のためでした。

 

ペンドルトン嬢は

「はい」と答えました。

伯父は、

それで断ったのかと尋ねました。

 

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ランス嬢が

フェアファクス家のタウンハウスに

行った時に、ダルトン氏が

スポーツ競技に興味がなくて、

オックスフォードとケンブリッジ

どちらが勝っても気にしないし、

ボート競技に引っ張って行けば

むしろ腹を立てると

フェアファクス氏から聞いたのに

ダルトン氏が、

ゴールの瞬間を見られなかったのを

残念がったということは、

フェアファクス氏の言葉を

全然覚えていないということだと

思います。

もともとダルトン氏は、

ランス嬢のことを

何とも思っていませんが、

もし、彼女のことが

少しでも気になっていたら

彼女が人の話を

きちんと聞いていないことは

マイナスに作用すると思います。

 

半分平民であることで、

伯父や周りの貴族たちに

蔑まされて来たことは、

ペンドルトン嬢にとって

大きな傷となっていると思います。

彼女が、自分の力で

最高のカップルを作り出すのは

自分は役立たずではないと、

周囲の人たちに見せて

自己肯定感を上げているのではないかと

思いました。