自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 58話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ 40、41話 お前はもう自由

58話 ローラをプライス氏と結婚させようとしているジェラルドにアビゲイル夫人は怒っています。

 

アビゲイル夫人は

息子をじっと見つめました。

狭い鍵穴からは、

はっきりと見えませんでしたが、

渋い表情をしているのは

明らかでした。

 

アビゲイル夫人は、

もしローラが、今日舞踏会へ行って

プライスと結婚すると言ったら、

自分はあの子に、こう言うだろう。

自分が自分の命を全うせずに

首を吊って死ぬ姿を見たくないなら

今すぐ、そのプロポーズを断れ。

自分は、そんな腹の出た老人に

あなたを渡そうとして、

これまで大切に

育てて来たと思うのかと。

 

ジェラルドが

「お母さん!」と叫ぶと、

アビゲイル夫人は、

うるさい、

母親の前で大声を出すなんてと

叱責しました。

アンは目を大きく見開きました。

最近、

奥様から聞いたことのない

大きな一喝でした。

 

ジェラルド・ペンドルトンは

呆然と母を見つめると、

すぐに部屋の中を

行ったり来たりして

熱を冷やそうとしました。

しかし彼の顔は、引き続き

真っ赤なままでした。

 

ジェラルドは、

もしかして、

自分と仲直りした理由は、

ローラ・ペンドルトンに

財産を譲るためなのかと

尋ねました。

アビゲイル夫人は

何も言いませんでした。

 

全て、魂胆があったのですね。

チャールズに

渡すことになっていた分を

いくらかでもローラに渡すために、

自分にあれほど親切に

接したのですね。 ひどい。

死にかけている状況で、

このように、たった一人の息子を

騙したかったのかと

ジェラルドは尋ねました。

 

しかし、アビゲイル夫人は、

それは、お前も同じではないか。

お前がここに来た理由は

チャールズの財産を

守るためではなかったのか。

チャールズとお前が

媚びへつらう姿は、

見ていられないほど偽善的だった。

でも、それでも約束は約束。

その約束のおかげで、

ローラをペンドルトンとして

育てることができたので、

自分は満足している。

そして、お前も、

自分の全ての財産を

息子に与えることができるので、

満足な取引だったはずだと

言いました。

 

ジェラルドは、

満足だった。とても満足だった。

母が信義さえ守ってくれれば

このように過去形を

使うことはなかっただろうと

返事をしました。

 

アビゲイル夫人は、

お前の過去形に、自分も残念だと

皮肉を返しました。

 

ジェラルドは、

母は今、すでに約束されている

財産を使って自分を弄んでいる。

遺言状を使って、

自分を脅迫していると非難しました。

 

アビゲイル夫人は、

自分が自分の意思によって

いくらでも

遺言状を書き変えることが

できるということを

お前も知っているようだ。

だから、

自分が死ぬ時が来たということを

感知するや否や、

こうして駆けつけて来て、

あらゆる媚びへつらいを

振り撒いたのだろう。

しかし、自分は、チャールズから

お金を奪うつもりは

微塵もないと言うと、

ため息をつきました。

 

正直、誘惑も感じた。

お前の息子チャールズは

どう見ても、

微塵も役に立つところが

見つからない代物だから。

そんな奴にお金を譲るのは

道端にお金を捨てることと同じだ。

それでも約束は約束だから

遺言状は変えない。

チャールズに自分の財産を譲る。

ただ、そのうちの5000ポンドだけ

30万ポンドのうち5千ポンドだけ

ローラに渡せと

アビゲイル夫人は言いました。

 

ジェラルドは、

今までローラ・ペンドルトンは

貴族の家で贅沢しながら

すでに十分過ぎるほど受け取ったと

抗議しました。

アビゲイル夫人は、

ドロレス・ペンドルトンの娘として

当然のことだった。

お前は、まるでローラが

ドロレス・ペンドルトンから

生まれた子供ではないかのように

他人の子供であるかのように

振る舞っている。

しかし、ドロレスが

自分のお腹から出て来たのと

同じくらい確かに、

ローラはドロレスから生まれた。

お前がペンドルトン家を継ぐ

当主だと言っても、

母と子の繋がりを

切ることはできないと主張しました。

 

ジェラルドは、

母はいつもこうだ。どうして、

こんなに変わらないのかと

息を切らしながら抗議しました。

そして、

母は幼い頃からこんな風だった。

母の金色の指ぬきで遊んだ罪で

自分は乳児室に

半日以上閉じ込められたのに、

ドロレスが、

その指ぬきを失くした時は、

メソメソ泣きながら口にした

舌足らずの言葉一言で許した。

「うちのドロレス」

「可愛いドロレス」

うんざりするほど聞いた。

ドロレスが死んだので、今は

「うちのローラ」「可愛いローラ」

に変わったと非難しました。

 

アビゲイル夫人は、

「うちのジェラルド」

「可愛いジェラルド」と

言ってあげなかったから、

これほどまでに恨みが募ったのかと

尋ねました。

ジェラルドは、

何も言いませんでした。

 

アビゲイル夫人は、

お前が木の上から落ちて

肩を脱臼した時、

毎晩、看病していた母親のことを

覚えていないだろうし、

お前が

イートンスクールに入学した後

母親が、5年間1週間も欠かさず

手紙を送ったという事実も

記憶から、きれいに

消し去ってしまったのだろう。

 

自分は一度もお前を

愛していなかったことがない。

しかし、お前は

いつも比較するのが好きだった。

お前の計算高い目には、

一度もお前の母親の愛が

十分だったことがない。

6歳も年下で体の弱い妹を

可哀想に思うより嫉妬して憎んだ。

幼い頃からドロレスの体は

お前が殴りつけた痣で

いつも斑らだった。

あの子がアメリカの男と逃げたのは

理由があった。

お前が家に戻って来て当主になれば

当然、お前は、

母親の愛情を得たあの子に

復讐をしただろうから。

知らない男にお金を貰って

売られるより、

あの子は愛を選んだと言いました。

 

2人の間に沈黙が流れました。

長々と話していたので、

アビゲイル夫人の顔は

まるで死人のように

白くなっていました。

 

ジェラルド・ペンドルトンは

母親を睨みつけると、

すぐに、ふっと笑いました。

 

彼は、

子供の頃から、

母が本当の母ではないと

思い続けていた。

その方が楽だから。

しかし、今は、母が

自分の生みの母だと分かった。

自分の計算高い性格は、

どこから来たのだろうか。

自分の負けだ。

5000ポンド、ローラに渡すように。

それを、どう利用するかは

分からないけれど、

その金があれば、分相応に

商人や薬剤師などと

結婚することも可能だと

皮肉を込めて言いました。

 

しかし、ジェラルドは

母が亡くなった直後、 

自分がローラにどうするか

空から、しっかり見届けるように。

あの子は祖母の遺体を

一度も見ることができないだろう。

母が埋葬される時、土の一握りも

かけられないようにする。

母の葬式はもちろん、 

母のお墓の近くにも

来させないということだと

言い放つと、そのまま、

ドアの外に出てしまいました。

 

アンはお盆を持ったまま

すぐに横に退きました。

彼はドアのそばに立っている

アンを睨みつけると、

下の階に降りて行きました。

1階で使用人に

馬車を準備しろと命令する叫び声が

響き渡りました。

 

アンはお盆を持って

奥様の部屋に入りました。

彼女は青白い顔で

ベッドにもたれかかっていました。

アンは奥様に近づきました。

顔全体が

冷や汗でびっしょりでした。

 

アンはすぐに

ポケットに入っていたハンカチで

奥様の顔の汗を拭こうとしました。

ところがアビゲイル夫人は、

アンの手首をつかみながら、

今すぐ自分の弁護士と

代理人のネイズ氏を連れて来るよう

下の階にいるジョンに

すぐに言いに行くように。

できるだけ早く。

自分が死ぬ前に・・・と

言ったところで意識を失ってしまい

言葉を続けることが 

できませんでした。

弁護士は、すでに

事務所から退勤していたので

連れて来ることができず、

ネイズ氏は、先ほど訪れたけれど

奥様が、意識を

取り戻すことができなかったので

帰った。

明日の朝早く、2人とも来る予定だと

アンは伝えました。

 

話が続く間、ペンドルトン嬢は

何度も驚き、衝撃を受けましたが、

結局、残った感情は悲しみでした。

ペンドルトン嬢は両手で

顔を覆いました。

 

彼女は、

祖母が自分の人生の最後を

幸せに過ごしていると

思っていました。

伯父と仲直りして、平和に

旅立つ準備をしているだろうと。 

 

しかし、祖母はローラのために、

自分の人生で最も老い衰えて

苦しい時期を

戦って過ごしていました。

 

本当に最初から最後まで

話を聞いていたんだねと言う

声が聞こえて来ました。

アンとペンドルトン嬢が

ベッドを見ると、

目を細く開いた祖母が

2人を見ていました。

 

ペンドルトン嬢はすぐに

祖母に近づくと、

いつ目を覚ましたのかと

尋ねました。

祖母は力のない手で

彼女のただれた頬を撫でました。

 

祖母は、

舞踏会へ行って、

お前の美貌を、十分に

自慢して来ただろう?と

尋ねました。。

ペンドルトン嬢は

悲しそうに笑いながら頷きました。

 

祖母は、よくやったと褒めると

孫娘の手を探しました。

ペンドルトン嬢は、

祖母の手を握り、優しく撫でました。

 

祖母は、

聞いた通り、お前には

5000ポンド渡るだろう。

大きいと言えば大きいけれど

小さいと言えば小さい額だと

言いました。

 

ローラは、

そのために、今まで伯父と、

あんなに

仲良くしようとしていたのかと

尋ねました。

アビゲイル夫人は、返事もなく

ただ、笑ってばかりいました。

孫娘の泣きそうな表情とは

対照的な顔でした。

 

アビゲイル夫人は、

どうして、そんな顔をしているのか。

5000ポンドが嫌なのかと

尋ねました。

ペンドルトン嬢は首を横に振ると

自分は家庭教師になって

お金を稼ぐと答えました。

 

アビゲイル夫人は、

家庭教師では、一生働いても

家一軒も買えない。

5000ポンドなら、裕福ではなくても、

お前の身一つは養える。

小さな店を出すか、あるいはお前を、

ありのまま愛してくれる男と

結婚するようにと言いました。

 

ペンドルトン嬢は、

いつも祖母は、死が全然怖くない。

空で待っているドロレスに

会えるのだから、怖いものはないと

言っていた。

でも、それは、

地上にいるもう1人の子供と

永遠に別れることだ。

事をこんな形で終わらせても、

伯父と永遠に

仲直りできなくなっても

大丈夫なのかと尋ねました。

 

祖母は、

悪いけれど、あの子とは

本当の和解なんてない。

あの子は、

心から自分と和解したいなら、

まず死んだドロレスの墓に

唾を吐くようにと言い出す男だ。

それから、ローラを 

永遠に捨てろと言うだろう。

死ぬ前にお前を家から追い出せと。

自分は死んでも、

そんなことはできない。  

だから不可能だと言っている。

生きている間は不可能なことだと

自分は最初からそれを知っていたと

話しました。

 

アビゲイル夫人は

震える手に力を込めて孫娘の手を握ると

お前の伯父を、

ここに引き入れたのは、

ただお前のためだった。

遺言状をむやみに書き直したら

あの男がお前に、

害を及ぼすのではないかと思ったから。

あの男の同意なしに

お前に財産を全て渡せば、

あの男は必ずお前の命を奪ってでも、

財産を手に入れようと

するだろうから。

あの男の同意を得て

ほんの一部でも渡したかったと

話しました。

 

ペンドルトン嬢の目から

いつの間にか涙が流れました。

止まることなく、

ひたすら流れ続けました。

ペンドルトン嬢は

震えながら泣き出しました。

 

アビゲイル夫人は、

ようやくお前が思う存分泣く姿を

見ることができた。

この姿を目に焼き付けて

逝くことができて幸いだ。  

お前は、いつからか

感情のない人形のように

変わってしまった。

穏やかな微笑。 思慮深い行動。  

気品のある身だしなみ。  

まるで、それしかできないように。

自分がお前を

そうしてしまったということを

知った時、自分はもう、

すっかり年老いてしまっていたと

話し、ローラに謝りました。

 

ペンドルトン嬢は、泣き止んで

祖母の心の負担を軽くするために 

何か言わなければならないのに

涙を止めることが

できませんでした。

自分が必死に隠して来た真実が

祖母の口から流れ出ると、

彼女は泣くこと以外に

できることがありませんでした。

 

アビゲイル夫人は、

初めてお前を

社交界にデビューさせた時、

死んだドロレスが

生きて帰ってきたような気がした。

お前がパーティーを主催し、

人前でピアノを弾き、

ドレスを着て紳士たちと踊る時

自分は、

ドロレスが死んでいなかったら

享受していた全てのものを

お前が代わりに

享受していると思った。

それで幸せだったと言いましたが、

その後、首を横に振りました。

 

そして、

自分は、とても愚かだった。

お前はドロレスではないのに、

娘を蘇らせてみようという

欲に目が眩んで、

お前の胸に積もった悲しみに

気づいたのが遅かった。

お前が社交界から受けた軽蔑。

社交界で生き残るために、

お前の全てを押し殺して

生きてきた忍苦の時間について

心から申し訳なかった。

自分の欲で、

不幸な人生を送らせて

申し訳なかったと謝ると、

孫娘の手をギュッと握りました。

そして、ローラに、

これからはお前の思い通りに

生きるように。

お前はもう自由だと告げました。

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アビゲイル夫人は、

ドロレスが生まれるまでは

ジェラルドを可愛がっていたと

思います。

けれども、彼が6歳の時に

体の弱いドロレスが生まれたことで

彼女にかまけてしまうことが

多くなり、ジェラルドは、

自分への母親の愛情が

なくなってしまったと感じた。

でも、その恨みや腹立たしさを

母親ではなくドロレスに向けて

暴力を働いた。

アビゲイル夫人は、ジェラルドを、

あまり構ってあげられないことで

彼のことを不憫に思っていたとしても

ドロレスの痣を見たことで、

彼女を守ってあげなければ、

可愛がらなければと

思ったのではないでしょうか。

それで、さらに

ドロレスのジェラルドの恨みが

加速してしまった。

ジェラルドは大人になっても

家族に対する感情は子供の頃のままで

母親から愛情を得られない恨みを

ドロレスとローラで晴らしてしまった。

もしかして、

2人の息子が役立たずなのは、

ジェラルドが「可愛いチャールズ」

とか言って、甘やかしたのではないかと

思いました。

 

アビゲイル夫人は、

ローラの苦しみを知りながらも

娘を失った悲しみを

ローラで癒してしまった。

でも、それを心に秘めたまま

逝くことができなかったし、

天にいるドロレスに

申し訳ないと思って、

彼女のために5000ポンド残し、

彼女に謝ったのではないかと

思いました。