自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

バスティアン 116話 ネタバレ ノベル 原作 あらすじ 悲劇の予感

116話 オデットはハンガーストライキをしています。

真夜中に食卓が用意されました。

オデットは天蓋の柱にもたれかかり

そのとんでもない光景を見ました。

侍従が暖炉の前にテーブルを移すと

待機中のメイドが

テーブルクロスを敷きました。

カートで運ばれて来た料理を並べるのは

メイド長の役目でした。

 

カトラリーを並べたドーラが

食卓から退いた直後、

「お疲れさまでした」と

バスティアンの声が聞こえて来ました。

 

手を洗って来たバスティアンが

平然と食卓の前に座りました。

まだ制服をきちんと着こなしている姿が

ネグリジェ姿のオデットと

対照的でした。

 

「どうぞお座りください」

優しい笑みを浮かべたバスティアンが

丁重に勧めました。

悩んでいたオデットは、渋々

彼の向かいの席に近づきました。

 

バスティアンは使用人たちに、

世話は必要ないので、

これで下がって休むようにと

指示しました。

彼らが出て行くと、

寝室は再び深い静寂に包まれました。

 

もうすぐ真夜中だと

オデットが指摘しても、

バスティアンは、

何の動揺も見せませんでした。

ただ黙々と自分の分の食べ物を

飲み込むだけの姿が、

鼻を突く食べ物の匂いと同じくらい

不快でした。

 

「食べろ」と冷たく命令した瞬間も、

バスティアンの表情は

相変わらず穏やかでした。

オデットは、

整然とした仮面のようなその顔が嫌で

視線をそらしました。

 

オデットは、

もう夕食を済ませたと言いましたが

バスティアンは、

メイド長の話は違っていたけれど

はたして誰が嘘をついているのかと

露骨な嘲笑を込めて尋ねました。

 

オデットは絶望的な気分で

乾いた唾を飲み込みました。

厚めに塗ったバターの上に

グラニュー等をまぶしたパンと

焼いた野菜。

クリームを入れたカボチャのスープ。

そういえば、

ドーラが運んで来た食べ物は

全てオデットの好物でした。

その細やかな気遣いが

有難かったけれど、

全く食欲が湧きませんでした。

 

バスティアンは、

おとなしく食べた方がいい。

自分の皿が空になるまで、

そんな反抗を続けていれば、

口を開けて押し込むつもりだと

言いました。

遠慮なく投げかけた下品な言葉が

カトラリーを扱う優雅な動作を

より一層際立たせました。

 

気にしないように

必死で努力してみましたが、

オデットの忍耐力は

もう限界に達していました。

オデットは、

好きにすればいい。どうせ結局、

あなたの好きにするのだからと

冷たく鋭い声で彼を非難しました。

 

再び、お腹が痛くなり始めました。

もうこれ以上

歓迎できなくなった痛みとともに

訪れた憎悪と恨みが

熱い涙となって込み上げて来ました。

 

オデットは、

泣かないように歯を食いしばりながら

一体なぜ、ティラの結婚式に

介入したのか。

あの子を無事に送り出すという約束を

守ってと訴えました。

 

バスティアンは、

こっそり、みすぼらしい結婚式を

挙げることになっていたベッカー夫妻に

施してやった慈悲が、

その約束と何の関係があるのかと

言い返すと、水の入ったグラスを握って

頭を上げました。

 

飢え死にしようとするほどの

芝居をした理由は、

たぶん、それだったようでした。

死人のような顔色で、もがく姿を見ると

あの結婚式に使ったお金が

改めて報われたように感じました。

 

オデットは、

バスティアンが、いつからティラに、

そんな関心と愛情を持っていたのかと

問い詰めました。

バスティアンは、

あなたの異母妹のおかげで

大きな恩恵を受けているので、

それなりの報いはしなければならない。

自分は誰かのように、

労せず手に入れることを好む

趣味はないと答えました。

 

オデットは、

まさかティラの結婚式に

出席するという話も本気なのかと

尋ねました。

バスティアンは、

「さて、どうだと思いますか?」

と尋ねると、

何事もなかったように笑いながら

椅子にもたれかかりました。

 

震える唇を開けたり閉じたりを

繰り返していたオデットは、結局、

諦めたように視線を落としました。


前より、だいぶ弱くなった。

その事実を実感した

バスティアンの眉間が

徐々に狭まって来ました。

薪を多めに入れた

暖炉の火の前にいても

なぜか寒そうな女でした。

ショールで包んだ細い肩は

月の光の重ささえ

耐え切れないほどに痩せて

顔色は青ざめていました。

そのようなことに無知な彼の目にも

子供を産むのに

適した状態のようには見えない

みすぼらしい姿でした。

 

バスティアンが、

今夜は放っておいた方がいいと

判断した途端、オデットは、

そんなに徹底的に計算をするなら、

自分にも給料をくださいと、

とんでもないことを口にしました。

バスティアンは眉を顰めて

首を傾げながら

「給料?」と聞き返しました。

 

オデットは、

この2年間も、

給料を払ってくれたのを見ると、

それは、あなたを裏切ったこととは

無関係の領域にあった

対価だったはずだと、

震える手を握り合わせたまま、

落ち着いて話を続けました。

非常に冷静な理性が、

お金が必要だと判断すると、

オデットは

激情を抑えることができました。

 

バスティアンが

ティラの結婚式に同行するなら、

計画を修正せざるを得ませんでした。

動線がさらに複雑になるのは

避けられない。

それは、すなわち、

より多くのお金が必要だという

意味でもありました。

万が一、最悪の事態が発生したら

なおさらでした。

どうせ10日後には

人生から消えてしまう男との

感情のもつれよりも

ずっと重要な問題でした。

 

オデットは、

前より多くの仕事をしているので

それに見合った高い給料を

支払うのが妥当だと思うと

主張しました。

顔が赤く染まっていくのが

感じられましたが、

オデットは退きませんでした。

 

読み取りにくい表情をしていた

バスティアンは、ニヤリと笑うと

その金額に見合うだけの

働きをする自信はあるのかと

聞き返しました。

オデットは「いくらでも」と

落ち着いて堂々と答えると

フォークを握りました。

 

ここ数日間、ずっとそうだったように

吐き気がして

気分が悪くなりましたが

必死で我慢しました。

パンは、どうしても食べるのが

大変でしたが、幸いにも

数切れの焼いた野菜は

食べることができました。

甘くて柔らかいカボチャのスープも、

スプーンで数口飲み込むことに

成功しました。

 

これで、

強制的に食べさせられる屈辱は

避けられるだろうと判断すると、

オデットはゆっくり顔を上げて

バスティアンに向き合いました。

 

沈んだ彼の目つきが怖かったけれど

その一方で、少なくとも、

この程度の反撃はできる武器を

握ったように思えて

嬉しさを覚えました。

オデットに残された

最後のプライドの一片でした。


絶対に、

あなたの思い通りのままにはならない。

再び、覚悟を決めた瞬間、

バスティアンが

席から立ち上がりました。

オデットは従うように目を閉じました。

この次は火を見るよりも明らかでした。

むしろ簡単なことでした。

食卓の前で始まった荒々しい口づけは

ベッドの上で終わりました。

赤く腫れ上がった唇を離すと

バスティアンは、すかさず

女の夜着を捲り上げました。

 

オデットは、

ビクッと体を硬直させましたが、

抵抗しませんでした。

約束通り、

金を払うだけの価値があるように

決心でもしたかのような態度でした。

 

その殊勝な努力を

尊重してやることにしたバスティアンは

躊躇なく

自分に委任された権利を行使し、

再び荒々しく口を合わせました。

怯えて震えながらも、

オデットは屈することなく

耐え抜きました。

お金のためなら何でもできると

宣言しているかのようでした。

 

唇を離したバスティアンは、

服をきちんと脱ぐ暇もなく、

オデットと絡み合いました。

欲望しか残っていない獣へと

堕ちたような姿でした。

 

身を低くしたバスティアンが

胸を撫でると、

鋭い痛みに襲われました。

オデットは、

辛うじて悲鳴を飲み込み、

シーツをギュッと握り締めました。

触れるだけで痛くなるほど

敏感になった胸に与えられる刺激が

苦痛でした。

 

必死に現実を否定しようと

努力していましたが、

何かが大きく間違った方向に

進んでいることを

すでに知っていました。 

遅れている月経に

明確な理由のない吐き気が加わった頃

オデットは、ぼんやりと

自分に訪れつつある悲劇を

予感しました。

ただ、どうしても、その事実を

受け入れることができなくて

あえて無視して来ただけでした。

 

オデットは充血した目を上げて、

自分を揺さぶっているバスティアンを

睨みつけました。

まるで自分を一瞥するのさえ

嫌悪しているかのように

彼の視線はいつものように、

虚空の無意味な一点に

向けられていました。

それでもなお、どうしても自分に

子供を産ませようとする憎悪が

オデットの絶望をさらに深めました。

 

いつまでも愚かな自分に

酔ってばかりはいられませんでした。

バスティアンに見つかる前に

終わらせなければなりませんでした。

そのためには冷静に現実を把握し、

代替案を

用意しなければならない時でした。

 

体が宙に浮く感じに驚いたオデットは、

無意識に微かな悲鳴を上げました。

バスティアンが

一気に抱き上げたオデットを

太ももの上に座らせました。

バランスを崩したオデットは、

反射的に彼の首を抱き締めました。

 

お金を貰うためには、

きちんとやらなければと、

低く囁くバスティアンの声は、

下で繰り広げられていることとは裏腹に

落ち着いていて穏やかでした。

 

オデットをしっかりとつかんだ

バスティアンは、

さらに執拗で荒々しく

食い込み始めました。

途方に暮れたオデットは唇を噛みしめ

全く自分のものではないような

恥ずかしい声を堪えながら

バスティアンを睨みつけました。

 

目が合うと、

激しく体を交える瞬間にも

ぞっとするほど静かだった青い瞳に

初めて微かな動揺が起きました。

 

その眼差しに込められた感情を

推し量ろうと努めている間に

バスティアンが目を閉じました。

そして再び目を開いた時、

彼の瞳には、もう感情の痕跡が

残っていませんでした。

 

冷酷な支配者の顔を取り戻した

バスティアンは、続けざまに、

飲み込むように口を合わせ、

スピードを上げていきました。

屈辱的な快感に飲まれたオデットは

これまでになく、強烈な絶頂に

達しました。

 

バスティアンは、

力尽きてぐったりした女を

抱きしめたまま息を整えました。

わずかに開いた口元から流れ出た

唾液を口にしながら背中を撫でると、

彼を含んだオデットが

再び痙攣しました。

とても恍惚とした感覚でした。

 

限界点に達したバスティアンは

躊躇うことなく、ありのままの欲求を

発散し始めました。

オデットはむしろ安堵し、

どうか、もっと痛く

踏みにじってくれますように。

まるで偶然の事故のように

この不幸を消し去れるでように。

このまま、

なかったことにできるように。

自分が罪を犯さないようにと

切実に祈りました。

 

込み上げて来た嗚咽と混じった

うめきが流れた瞬間、

体を重ねて来たバスティアンの唇が

首筋に触れました。

彼は、まるで獲物の息の根を

止めるかのように

柔らかな肌を噛んで吸い込みながら

オデットを揺さぶりました。

その夜の最後の記憶でした。

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バスティアンは

オデットが知らなかった

ティラの結婚相手の実家の事情や

オデットが隠していたのに、

ティラが結婚式を挙げる日まで

知っていた。

オデットは、

そこまで調べられるバスティアンに

バレないように、逃げられるとでも

思っているのでしょうか。

バスティアンは、

オデットが給料をくれと言った時点で

絶対に何かあると

疑っていると思います。

 

オデットは、

どうしてもバスティアンから

逃げたいと思っているなら

まず第一にすることは、

きちんと食事をして、

自分の体を痛めつけることなく

無理をしないで、

体力を回復させることでは

ないでしょうか。

そうしているうちに、

もう少しお金も貯まると思いますし

バスティアンも油断すると

思います。

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