自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 64話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ 44話 150ポンドの仕事

64話 ダルトン氏はローラに年俸150ポンドで、甥っ子の家庭教師を依頼しました。

ローラは戸惑いながら、

それは家庭教師の相場の3倍だ。

よく考えた上で声をかけるべきだ。

自分の年俸を払うのは、

お姉さんのはずだろうからと

言いました。

ダルトン氏は、

長男のヘンリーが

パブリックスクールに入る前に

雇用していた教育係が、

そのくらいの年俸をもらっていたと

返事をしました。

 

ローラは、

でも自分は家庭教師だと言いました。

ダルトン氏は、

あなたの役割は教育係だ。

教える科目が同じなのに、別の理由で

年俸に差をつけるのは

理にかなっていないと反論しました。

 

ローラは、これ以上、

何も言えませんでした。

正直に言うと、年俸150ポンドの前では

到底、その職に対して

文句など言えませんでした。

 

ダルトン氏は、

姉が提示した期限があるので

長い時間はあげられない。

3日以内に決定する必要があると

言いました。

ローラは「はい、考えてみます」と 

返事をしました。

 

ダルトン氏は頷いた後、

彼女に手を差し出しました。

彼女は、

今もなお残っている習慣通りに

彼の手に自分の手を置きました。

彼は何の飾り気もない

紺色の手袋に包まれた彼女の手に

口づけをした後、姿を消しました。

ローラは、そのまま部屋に戻りました。

彼女の頭の中には、

彼が提示した年収150ポンドが

グルグル回っていました。

 

彼女は1人でした。

自分の力で食べていき、

自分の力で、老後を

準備しなければなりませんでした。

本業と副業の間を行き来しながら

いくら熱心に働いても、

今の家庭教師の年俸では、

1人で老後資金を集めるには

到底足りませんでした。

 

そんな彼女に

ダルトン氏が提示した条件は、

あらゆる点で完璧でした。

男の子2人なら、

ちょうどいい生徒数でした。

1日5時間なら、

余った時間の間にできる副業を

見つけることができるはずでした。

 

さらに、その家には

末っ子の赤ちゃん

イアン・フェアファクスがいました。

2人の少年が

パブリックスクールに進学する頃、

その子も家庭教師が

必要になるはずでした。

ということは、あと10年以上の雇用が

保証されるということでした。

 

彼女は、頭の中で素早く動く計算機に

自ら驚きました。

しかし、さらに驚くべきことは、

今のような困難な時期に

奇跡のように訪れた機会でした。

どう見ても、彼女にとって必要な、

命綱のような仕事だったからでした。

 

彼女は、しばらく部屋の中を

行ったり来たりしながら

この仕事を引き受けるべきかどうか

考え込みました。

 

しかし、その家は、

ダルトン氏の近くにありました。

彼は自分の姉と甥たちを

大切にしていました。

彼はきっと、

頻繁にそこに出入りするはず。

自分の心が揺れたら、どうしよう。

 

現実と感情。 その間で彼女は

方向を見失っていました。

何を選んでも、

心配な問題があったからでした。

 

どれくらい経ったのか。

考え込んでいた彼女の耳元に

ノックの音が聞こえました。

彼女はびっくりしました。

誰だろう?

洗濯物を回収しに来たメイドだろうか?

 

「ペンドルトン嬢!」

彼女はドアの向こうから聞こえて来る

聞き覚えのある声に飛び起きました。

そして、すぐに入口へ近づき、

錠を外してドアを開けました。

ハイド嬢がドアの前に立っていました。

 

ローラは

「どうして、ここに?」と尋ねました。

ハイド嬢は、

自分の目が信じられないという表情で

彼女を見ると、

すぐ中に入れてほしいと頼みました。

 

ローラはハイド嬢を連れて

部屋に入りました。

そして、サイドテーブルの前の椅子に

向かい合って座りました。

ハイド嬢は部屋の中を見回した後、

喪服を着ている

やつれたローラを見ました。

 

ハイド嬢は、

一体こんな所で何をしているのか。

いざという時は

自分を訪ねて来るべきだったと

責めました。

ローラは、

ここでの生活も悪くないと答えました。

 

しかしハイド嬢は、

ここは、様々な人々が流れ込んでは、

流れ出て行く場所なので危険だ。

旅行客の中に質の悪い人でもいたら

どうするのか。

ペンドルトン嬢が

1人で泊まっていることを知って、

悪意を持って侵入でもして来たら

どうするのかと尋ねました。


ローラは黙って笑いました。

正直、そのような可能性があったため

しっかり戸締りをしていました。

ハイド嬢は深くため息をつくと

自分と一緒に自分の下宿へ行くことを

提案しました。

 

ローラは

「下宿?」と聞き返しました。

ハイド嬢は、

ここでの一晩の宿泊代を

払ってくれるなら、下宿の女将は

いくらでも居ていいと言うはず。

最近、人がどんどん減ってしまって

女将もお金に困っていると

返事をしました。

そして、彼女は立ち上がると、

「荷物をまとめて、早く!」と

ローラを急かしました。

 

実際、

ハイド嬢の心配は当然のことでした。

ここは少し古びていて、

あらゆる種類の人々が

行き来していました。

男性の客室と女性の客室の位置も近く

1人で泊まっているローラが危ないのは

当然のことでした。

ハイド嬢の下宿なら、

今の自分の身分にもぴったりだろうと

ローラは考えました。

 

彼女はすぐに立ち上がって

荷造りを始めました。

ハイド嬢は隣で

荷造りを手伝ってくれました。

 

2人は、

大きなトランクを一緒に持って

ホテルを出ました。

ハイド嬢は急いで大通りに出ると、

通りかかった貸切馬車を止めました。

 

2人は、走る馬車の中に

並んで座りました。

ローラは、ハイド嬢がどうやって、

自分の居場所を見つけ出しのか

ようやく尋ねる余裕ができました。

ハイド嬢は、

イアン・ダルトン氏が訪ねて来たと

答えました。

その言葉にローラは驚き、

ダルトン氏が、

どうしてハイド嬢の職場を

知っているのかと尋ねました。

 

ハイド嬢は、

フェアファクス氏から聞いたそうだ。

ダルトン氏は、

ペンドルトン嬢が、

この治安の悪い所で暮らしていると

教えてくれて、

ペンドルトン嬢が自分の安全な下宿で

一緒に暮らせるように頼んで来たと

答えました。

 

ローラは言葉を失いました。

自分の境遇を心配して

ハイド嬢の職場まで訪ねて

自分のことを頼んだなんて

思いがけない親切でした。

 

自分の居場所が

安全ではないということを

ダルトン氏も知っていたはず。

しかし、彼は、

一緒にフェアファクス氏の家に行こうと

強要する代わりに、

ハイド嬢を来させてくれました。

自分の決定を無視しないようにという

配慮でした。

 

以前から知っていたけれど、

彼はやはり思慮深い男性でした。

率直過ぎて

無礼に見える時もありましたが、

それは表向きに過ぎず、彼が温かくて

思いやりのある人だということを

彼女は以前から知っていました。

彼と友情を築けたのは幸運でした。

自分の気持ちさえなければ、

この幸運に、何の苦痛もなく

感謝することができました。

 

馬車は、

大小の出版社や新聞社が密集する

賑やかな商業地区フリート街を

走って行きました。

間もなく、オフィスが立ち並ぶ通りに

一般住宅がまばらに見え始め、

馬車は3階建ての住宅が密集する

住宅街の前で止まりました。

 

ハイド嬢は

ローラが止めるのにもかかわらず、

自分が直接馬車の代金を払い、

先に馬車から降りて

後ろに積んだ荷物を降ろしました。

 

彼女はローラを連れて、

住宅の1つである赤い扉の家の階段を

上りました。そして、

ドアノッカーで扉を叩きました。

間もなく、

可愛い婦人用の帽子をかぶった

中年の婦人が出て来ました。

 

ハイド嬢に「お帰りなさい」と

挨拶したケロン夫人は

ハイド嬢の隣にいる人について

尋ねました。

ハイド嬢は、

自分の友人だと紹介すると

まず、中に入ってから

説明してもいいかと尋ねました。

ケロン夫人は、

2人の淑女を入れました。

 

ハイド嬢はケロン夫人に

この人は

ローラ・ペンドルトンと言って

自分の友人で、

とても上品で立派な人だ。

今、家庭教師の職が見つかる前に

一時的に泊まる所を探していると

説明しました。

 

ケロン夫人は、値踏みするように

上から下まで、ローラの姿を

ジロジロ見ました

気品は漂っているものの

みすぼらしい身なりをしていました。

 

ケロン夫人は、

ハイド嬢も知っていると思うけれど

この下宿の規則上、客が泊まるのは・・

と言うと、ハイド嬢は

滞在中は、

自分の部屋に一緒にいるつもりだし

他のものを追加することなく、

食事の用意と洗濯だけしてもらえば、

自分の下宿代分だけ払うと

告げました。

 

ケロン夫人はローラに

上品な淑女なら、

いつでも大歓迎なので、

いくらでも泊まっていくようにと

言いました。

 

2人は2階に上がりました。

部屋に入ると、ハイド嬢は

ローラの帽子とケープを受け取り

ハンガーに掛けた後、

何かお腹を満たすものを

持ってくると言って

下の階に降りて行きました。

 

1人残ったローラは

部屋の中を見回しました。

部屋の中は広々としていて、

必要ものは全て揃っていました。

小さな暖炉、

ふかふかのソファーとベッド、

本棚と机が置かれていました。

 

彼女は、

本棚にぎっしり並べられている本が

以前、ハイド嬢が

ハイド家に住んでいた時代、

狭い部屋の片隅に

山積みになっていた、

あの本だということに気づきました。

 

ローラは、かつてハイド嬢が

家族と過ごしていた、

狭くて殺風景な部屋のことを

思い出しました。

今の部屋は、あの時より3倍は広く、

彼女に必要な全てのものが

備わっていました。

特にローラを一番喜ばせたのは、

ハイド嬢の部屋に、

きちんとした机があるという

事実でした。

 

彼女は机に近づきました。

机の上には、紙とペンが

乱雑に転がっていました。

ローラは、

彼女の机の上に積み上げられた

原稿の束が目に入りました。

ローラは原稿の束を手に取って

見つめました。

 

原稿の束は、

メリー・ロティスという人が

書いた原稿でした。

ローラは、その名前を

聞いたことがありました。

たった1人で、

ヨーロッパ大陸アメリカ、

アフリカを訪れた旅行作家でした。

 

好奇心から、

彼女は原稿を見つめました。

ところがローラは

いくら文字を読もうとしても

読めませんでした。

インクの染みで汚れている上に

文字がめちゃくちゃでした。

うねうねとした奇妙な書体で、

どういうわけか

ペンが滑ったように、

上下の行の線が重なり合った

文字ばかりでした。

 

ハイド嬢が部屋に入って来ました。

手には、

クッキーとお茶をはじめとする

簡単な茶菓子が載った盆を

持っていました。

 

ローラは、

これはメリー・ロティスの

原稿ですよねと尋ねました。

ハイド嬢は「はい」と答え

「読みましたか?」と尋ねました。

ローラは、

いいえ、読めないと答え、

もしかして暗号みたいなものかと

尋ねました。

 

ハイド嬢は笑いながら、

テーブルにお菓子の盆を置きました。

ローラは原稿を置いた後、

テーブルへ向かいました。

2人は並んで座ってお茶を飲みました。

 

ハイド嬢は、

悪筆が深刻なレベルの作家たちがいて

彼らは、アルファベットを

象形文字のように書き殴って、

編集者たちの頭を爆発させる。

その中でもメリー・ロティスは

群を抜いている。

もともと悪筆なのに、

いつも船や馬車の中で

文章を書いていたために、

さらに悪化したそうだと説明しました。

 

ローラは、なぜハイド嬢が、

有名作家のメリー・ロティスの原稿を

家まで持って来ることができたのかに

気づきました。

 

彼女は、

ハイド嬢は解釈可能なのですねと

尋ねました。

ハイド嬢はフフフと笑うと、

自分は特に文字を

よく読み取れる人でもないのに、

不思議なことに、

メリー・ロティスの文章は

じっと見ていると、

意味が全て理解できる。

おかげさまで、

メリー・ロティスの文だけは

自分が担当することになった。

作家がいつも旅行中のため、逐一

聞くこともできない状況なので、

編集者たちも焦っているようだ。

仕事は増えたけれど、

おかげでメリー・ロティスの文章を

最初に読むことができるので、

運がいいと言えるだろうと答えました。

 

ローラは、「すごい」と

ハイド嬢を称賛しました。

しかし、彼女はそれを否定し

すごいのは自分ではなくロティスだ。

自分は、ただオフィスで

彼女が書いた文章に

校正記号を付けるのが日常なのに

彼女は、女の体一つで

山でも海でも、どこへでも行く。

すごい勇気ではないか。

それに文章も素敵だ。

最近、流行のように

旅行の手記が溢れ出ているけれど、

メリー・ロティスの文は

しっかりしていて、流麗な上に

美しい。 真の文章家だと話しました。

 

夕食の時間になると、

食事が運ばれて来ました。

子牛のシチューとオートミール

パン、フルーツゼリーが

豊富に並べられていました。

味も素晴らしく、 ここ数日、

ホテルで妙な食べ物ばかり

食べていたローラは、久しぶりに

きちんとした食事をした気分でした。

 

食事を終えると、

2人はソファーに座り、ローラは、

ペンドルトン家を出てから

経験したこと。

職を探しながら味わった苦労と

ホテルでの生活。

みすぼらしくても、平穏で、

不安ではあるけれど自由な

独立してからの最初の数日について

話しました。

 

ハイド嬢は、

その全てに共感しました。

そして、

まだ適当な仕事が見つからない

ローラを励ましてくれました。

ローラは自分より先に独立して

安定した生活を送っている

ハイド嬢を通じて自信を得ました。

 

数ヵ月前、

ハイド嬢に蒔いた好意の種が

いつの間にかぐんぐん成長し、

豊作となって、

ローラに戻って来たわけでした。

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情けは人の為ならず。

ハイド嬢がフェアファクス氏との

結婚に悩んでいた時、

ローラは親身になって彼女の話を聞き

ハイド嬢が彼のプロポーズを

断った後は、彼女が独立できるように

タイピングを教えてあげました。

今のハイド嬢があるのは、

全てローラのおかげと言っても

過言ではありません。

ハイド嬢も、それを分かっているので

ローラが困っている時は、

何が何でも助けてあげると

思ったに違いありません。

 

そして、ダルトン氏も

よくぞハイド嬢のことを

思い出してくれました。

ピクニックでの水切り仲間の

連係プレーが

ローラを救ってくれました。