自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 68話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ 47話 奇跡のようなもの

68話 イアンは、すぐにヨークシャーへ戻りました。

 

翌日、イアンは

姉の領地であるダンビル・パークに

到着しました。

彼が電報で頼んでおいた通り、

駅には馬車が待機していました。

 

彼は馬車に揺られて

フェアファクス邸に到着しました。

そして、すぐに屋敷の中に入ると

使用人に姉の居場所を尋ねました。

使用人は、

彼女専用の女主人用の応接室にいると

答えました。

 

彼はすぐに2階へ上がり、

ノックもせずに、

応接室のドアを開けました。

フェアファクス夫人は

暖炉のそばに座り、膝の上で

まだ生まれてから1年も経っていない

小さなイアンをあやしていました。

そして、

フェアファクス夫人のそばには

13歳の美しい金髪の娘

リビア・フェアファクスが

赤ん坊のイアンにおもちゃを振りながら

座っていました。

 

家庭の平和を象徴する絵のような

風景でしたが、イアンは

その絵をぶち壊すことに、

一切、躊躇いがありませんでした。

彼は、まっすぐ部屋の中へ

大股で歩いて入りました。

 

「あら、この子は

ノックもしないで!」

フェアファクス夫人は

弟を見て驚いて叫びました。

彼女の隣にいた

リビア・フェアファクスは

目を丸くして叔父を見ました。

 

イアンは帽子を脱ぎながら

姉の健康状態について尋ねました。

フェアファクス夫人は、

自分は大丈夫だけれど、

あなたは大丈夫そうに見えない。

ロンドンで肺病にでも罹ったのか。

顔以外は見るものがない奴が

なぜ、そんな姿になったのかと

尋ねました。

 

リビアは、

そんなことを言わないで欲しい。

叔父さんはハンサムだからと

すぐに叔父の顔を擁護しました。

実際、オリビアの目には

叔父は相変わらず素敵でした。

イアン・ダルトン

彼女がいつも夢見る王子様の

典型的な姿でした。

 

イアンはオリビア

元気だったかと尋ねました。

リビアは、

「もう、叔父さん、

そうじゃないって言ったでしょ!」

と抗議しました。

 

イアンは、

リビアがいつも言っていたように

丁重に帽子を脱いで頭を下げました。

そして、社交界の女王のような表情で

差し出した姪の手を握り、

手の甲に口づけをして、

「お元気でしたか。 淑女様?」

と尋ねました。

リビアは、

「もちろんです。 叔父さん。

あっ、いいえ。 紳士様」と答えました。

 

彼はオリビアの手を離して、

再びフェアファクス夫人に視線を戻し

自分がダニエルとジョージの

家庭教師を見つけたと話しました。

 

フェアファクス夫人は面食らった顔で

自分がいつ、

家庭教師を探してくれと頼んだのかと

尋ねました。

イアンは

頼まれていないと答えました。

 

フェアファクス夫人は、

それでは、あなたは、

甥の母親に知らせもせずに、

家庭教師を雇ったと言うのかと

尋ねました。

 

イアンは、

パブリックスクールに進学させるなら

そろそろ教師をつけるべきだと

答えました。

フェアファクス夫人は、

そうだけれど、自分はよく分からない。

夫も自分も、2人を学校に行かせたら、

彼らを預かる先生たちが

可哀想だということで

意見が一致していると言いました。

 

イアンは、

自分の子供たちの教育問題で

こんな冗談を言う親は、国中探しても

姉と義兄の2人しかいないだろうと

皮肉を言いました。

フェアファクス夫人は、

それが自分たち夫婦の

健康の秘訣だと言い返しました。

 

イアンはオリビア

少し席を外して欲しいと頼みました。

彼女は憧れの叔父の命令に従い、

そのままソファーから立ち上がると

膝を軽く曲げた後、部屋を出ました。

 

フェアファクス夫人は、

イアンが、深刻な話を

しようとしているみたいなので

自分の腕の中にいるイアンにも

少し席を外してもらおうかと

冗談を言うと、イアンは、

もうすぐ、ペンドルトン嬢が来ると

告げました。

赤ん坊をあやしていた

彼女の手が止まりました。

 

続けてイアンは、

彼女が新しい家庭教師だと告げました。

フェアファクス夫人は、

その人は貴族の令嬢なのに、

一体、どうして・・・と尋ねました。

 

イアンは自分の帽子を

そばにあるスツールに置き、

姉のそばに座りました。

そしてローラが、

彼女の母親と父親の駆け落ちの末に

生まれたため、

家門内での立場が良くないこと。

さらに悪いことに、

彼女の父親はアメリカ人で、

彼女を保護してくれた祖母が亡くなり

何の財産もなく追い出されたことまで

姉に打ち明けました。

 

ペンドルトン嬢は

さぞかし苦労したのだろうと

フェアファクス夫人は

残念そうな表情で嘆きました。

血統に対して偏見がないのは、

彼ら姉弟が共有している特徴でした。

 

イアンは、

自分が呼んだので

彼女は一週間以内に、この地方へ来る。

彼女に一日5時間

ダニエルとジョージの教育を任せると

言いました。

フェアファクス夫人は、

あなたが愛する女性に

そんなに大きな試練を与えるのかと

尋ねました。

イアンは。

ちょうど、そのお願いをしに来た。

彼女が来る前に、

あのガキどもの癖を

直しておかなければならないので

少し、子どもたちを

預からせてほしいと頼みました。

 

フェアファクス夫人は、

まるでテーブルの上にある

フォーク2組を貸して欲しいと

頼まれたように、「そうする」と

快く自分の2人の息子を

差し出しました。

 

フェアファクス夫人は、

ペンドルトン嬢が

家庭教師として来るということは、

あなたがまだ、そのお嬢さんの心を

つかめていないということではないか。

彼女があなたの相手だと思ったら

早く捕まえなければ。

なぜ、そんなにグズグズしているのか。

いつ結婚して、

いつ子供を産むつもりなのかと

矢継ぎ早に尋ねました。

 

またしても始まった子供の話に

彼の顔色が暗くなりました。

まだ姉に言えなかった部分が

残っていました。

自分にとっては

とりたてて問題にならないけれど、

姉にとっては重要な問題である

それでした。

 

イアンは、

話しておきたいことがもう1つある。

彼女は自分より1つ年下だと

打ち明けました。

 

ペンドルトン嬢が

アメリカ人の父親との間に生まれた

私生児だという話を聞いた時も

何ともなかった彼女の口がぽかんと開き

「それでは、老嬢ではないか!」と

叫びました。

 

やはりこうなると思った。

姉の反応を予想していたイアンは

ムッとしました。


イアンは、

もし彼女が老嬢だったら、

彼女より年上の自分は何になるのかと

抗議しました。

フェアファクス夫人は、

男性と女性は同じではない。

男性は腰さえ丈夫なら、

何歳でも子供を作ることができる。

でも女性は

子供を産む時期が決まっていると

反論しました。

 

イアンは、

今、姉が42歳で産んだ子供が

手の甲によだれを垂らしていると

言い返しました。

フェアファクス夫人は、

すぐにナプキンで

小さなイアンのよだれを拭いました。

 

フェアファクス夫人は、

自分の場合は違う。

あなたも知っているだろうけれど、

ヘンリーを産んで間もなく、

夫は落馬して腰を痛めて

丸5年間寝たきりだった。

バースで3年間温泉治療して

ようやく治った後、彼はしきりに

自分の腰が大丈夫だということを

自分に証明しようとしたと

言い訳をしました。

 

イアンは、

姉と義兄の夫婦関係について

微塵も興味がないので止めろと

ひどく嫌そうに叫びました。


フェアファクス夫人は、

とにかく、自分と比べたらダメ

29歳の女性が子供を産むとしたら

一体、何人産むだろうかと

尋ねました。

 

イアンは、

1から1ダースの間。もしくは

全く産まないかもしれない。

でも、自分は

そんなことは気にしないと答えました。

 

フェアファクス夫人は、

あなたは当主なのに、

子供が関係ないと言うのかと

抗議しました。

 

イアンは、

今、自分は、馬や牛などを

買おうとしているのではない。

妻を手に入れようとしている。

伴侶を求める条件が

繁殖にだけあるとすれば、

人間は動物と何が違うのかと

反論しました。

 

フェアファクス夫人は、

それでも、29歳は高齢だ。

高齢過ぎると主張すると

懐に抱いている息子を抱き締めました。

 

フェアファクス夫人は、

愛に目が眩んで

分別がつかないようだけれど、

あなたには息子が必要だ。

あなたが、

このまま後継者なしで死んだら、

ホワイトフィールドが

顔も知らない遠縁の親戚に

渡ることになる。

ホワイトフィールドで生まれるどころか

一握りの土さえ、

まともに触れたことのない人に。

あなたは賢いから、

どんな状況が起こるかも

よく分かっているだろう。

今のように不況が続けば、

きっと相続者は

ホワイトフィールドを売却するに

決まっている。

そして孫の世代くらいになると、

ホワイトフィールドは

工場だらけになるだろう。

自分たちの故郷が

そうなることを望んでいるのかと

尋ねました。

 

イアンはため息をつきました。

自分の気持ちは変わりませんでしたが

姉が何を心配しているのかは

十分、知っていました。

イアンと姉のマーガレットは、父親から

ダルトンの姓を受け継いだけれど

全くと言っていいほど、

異なる環境で育ちました。

 

イアンは長男として

男性に許される全ての教育を受け、

大学を卒業するや否や

ホワイトフィールドを受け継ぎました。

マーガレットに許された教育は

花嫁修業が全てであり、

娘がフェアファクス家へ嫁ぐのに

相応しいレベルの持参金を

受け継いだだけでした。

 

しかし、2人には

ホワイトフィールドへの愛情という

共通の遺産がありました。

彼女は20歳にもならないうちに

結婚して、

ダンビルパークに住んでいましたが

依然として

ホワイトフィールドを愛していました。

そこを受け継いだイアンと同じくらい、

そして時にはイアンよりも深く。

 

マーガレット・フェアファクス夫人が

執拗にイアンに結婚を迫る理由も

そこにありました。

彼女は、土地とは、

そこで生まれ育った人にだけ、

初めて財産以上の価値を持つという

信念を持っていました。

土地に愛情のない人にとって、

土地とは、

ただの財産の一部に過ぎませんでした。

 

フェアファクス夫人は、

自分がもしあなただったら、

家督を継ぐや否や、

丈夫な女性と結婚して

子供を12人ぐらい産んだだろうと

言いました。

 

イアンは、

姉は、きっとそうしただろう。

いつも思うけれど、姉は

ホワイトフィールドのためなら

何でもできる人だから、

ホワイトフィールドは

姉が相続すべきだった。

それが姉と自分が違う点だ。

自分は当主として

ホワイトフィールドに必要なことなら

何でもするけれど、

土地が遠縁の親戚に渡ることになっても

土地を守るために結婚しないと

主張しました。

 

フェアファクス夫人は、

当主として少しの犠牲は必要だと

言い聞かせましたが、イアンは

1人の男としては譲れない問題だ。

自分は性格の合わない女性と

同じ屋根の下で暮らせない。

率直に言えば、自分のベッドに

愛してもいない女性が

横になっていることを考えると、

耐えられないほど気持ちが悪いと

言い返しました。

 

フェアファクス夫人は、

何かもっと話そうとしましたが

口をつぐみました。

あの強情っぱりに何を言っても無駄。

無駄なことに精を出したところで

何も残りはしませんでした。

 

彼女は、自分の腕の中で、

もぞもぞしている息子の

温かい頭頂部に顎を当てたまま

考えに耽りました。

 

フェアファクス夫人は、依然として

ペンドルトン嬢に対して否定的でした。

どう考えても、29歳は高齢でした。

今すぐ結婚して子供を持つとしても

出産する時は30歳でした。

 

出産というものは

20代の時にすべきことでした。

旺盛なうえ、不注意な夫のせいで

30歳を過ぎて、4人も子供を

産まなければならなかった彼女は、

年を取ってから子供を産むのは

最大限、

避けてみるべきだということを

うんざりするほど

よく知っていました。 

 

彼女は

自分の子供たちを愛していました。

しかし、その子供たちが

世の中に出てきた時の記憶は

ぞっとしました。

血と悲鳴、苦痛が渦巻く

戦争のような過程でした。

 

その過程が終わっても

体が回復するのに

丸一年はかかりました。

しかし、彼女は

自分が幸運な方だと思いました。

まだ子供を産んで死ぬ女性が

数え切れないほどいたからでした。


彼には姉の心配なんて

少しも理解できないだろう。

男というものは、子供が、

ただ空から落ちてくると思っている

種族だから。

 

彼女は、小さなイアンを揺らしながら

考えました。

それでも、今年中に結婚させて

早く息子を1人

作ればいいのではないか。

あんなに嬉しそうなのだから。

そして何より、あの男が、

あれほど女性に夢中になって

騒ぎ立てるなんて、

今まで、あっただろうか。

 

1ヶ月前、

イアンが突然ロンドンに戻ったのは

純粋に、そのお嬢さんのためだろう。

弟は領地経営を重視する男なので、

ホワイトフィールドを受け継いでから

領地を1週間以上空けることは

ただの一度もありませんでした。

そんな男が、

数ヵ月おきに2度もロンドンへ行き、

1ヵ月以上、そこで過ごしたのを見れば

彼がどれほどペンドルトン嬢に

愛情を感じていたのかは

見当がつくほどでした。

彼は、自分の土地ホワイトフィールドを

最も愛する人でした。

そんな彼に、

ホワイトフィールドよりも愛する存在が

できたのでした。

気難しいことこの上ないイアンが

恋に落ちるなんて、

奇跡のようなものでした。

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女性の地位がまだ低い時代。

ようやくローラやハイド嬢のように

結婚することなく、

手に職を付けて自立をしようと考える

人たちが出て来ても、

女性の務めは、結婚して、

家のために子供を産むという考えが

一般的でしょうから、

できる限り多くの子供を

産むことができて、

出産の時にリスクのない若い人と

結婚して欲しいという

フェアファクス夫人の気持ちを

理解できます。

それでも、フェアファクス夫人が

それ以外のことを

気にしない人であるのは

ローラにとって幸いだと思います。

彼女は自分の出自のことを

一番気にしているので、そのことで

偏見の目で見られずに済めば

ロンドンにいた時よりも、はるかに

気楽に過ごせるのではないかと

思います。