自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 78話 ネタバレ 原作 あらすじ 愛を感じる絵

78話 メモを探す競争でダニエルが勝利しました。

ダニエルは両腕を上げて

歓声を上げました。

遅れて戻って来たジョージは、

兄が先に優勝したという知らせに

悔しさのあまり、

その場にへたり込みました。

ローラは、

そんなジョージを立たせて

優しく励ました。

ジョージは、

しばらく悔しがっていましたが、

だからといって兄に

殴りかかったりはしませんでした。

先生の前で、

そのような姿を見せたくないだけでなく

イアン叔父さんが目を見開いて

先生のそばに座っているので、

そんなことは恐れ多くて、

夢で見ることすらできませんでした。

 

単語探しゲームを終えると、

あっという間に、

夕食の時間になりました。

4人は邸宅へ向かって歩き出しました。

草の葉の下に伸びる影が

濃くなって行く野原を通り抜け、

オレンジ色に染まった邸宅へ

向かいました。

 

ローラは夕食で

彼と向かい合って食事をし、

自然に家族と居間へ席を移しました。

フェアファクス氏は、

今日、狩猟地を歩き回りながら

使った銃器を磨くために

地下へ行ってしまいましたが、

他の家族は皆、居間に集まりました。

 

リビアは、

精力的に練習しているピアノを弾き、

イアンはジョージとダニエルに

ビリヤードを教えてやりました。

ローラはフェアファクス夫人のそばで

刺繍枠を支えてあげました。

ピアノの音と、時々、

ビリヤードの玉がぶつかる音が響く

平和な夜でした。

 

ローラは、

明かりに頼って針を動かしている

フェアファクス夫人に、

ダルトン氏は、

しばしばスケッチをしに来るのかと

尋ねました。

 

フェアファクス夫人は、

ダルトン氏の方をチラッと見て頷き

あの子の生涯の趣味だと答えました。

 

ローラは、

いつから絵を描いているのかと

尋ねました。

フェアファクス夫人は

自分が結婚した直後からなので

たぶん、8歳の時。

いつでもダンビルパークへ来て

遊ぶことができたけれど

毎日のように

来ることはできなかった。

ホワイトフィールドホールに

一人で残ると、心の拠り所がないので

なおさら絵に集中した。

おかげで、自分が去った後も

元気に過ごすことができたと答えると

あの子は、

スケッチを見せてくれたかと

尋ねました。

ローラは「はい」と答えました。

フェアファクス夫人は、

なかなか上手でしょう?と

尋ねました。

ローラは、

とても趣味とは思えなかったと

答えました。

 

フェアファクス夫人は、

画家になるのも不可能ではない

レベルだ。

幼い頃から芸術的才能があった。

次男にでも生まれていたら、

画家として、

かなり有名になっていたはずなのに、

よりによって

ダルトン家の長子として生まれ、

一番才能のあることを、

趣味だけでするようになったのは

残念なことだ。

まあ、領地の管理も、それなりに

立派にやってはいるけれどと

話しました。

 

ローラは、

ホワイトフィールドを

とても愛しているので、

画家になれなかったことが

大きな不幸ではないだろうと

話しました。

 

フェアファクス夫人は

ローラを見ると、

いつも思うけれど、

イアンのことを、

かなりよく把握していると

指摘しました。

 

ローラは、

把握しているというより、

ただ感じたままを伝えただけ。

ダルトン氏は、ロンドンにいる時から

ホワイトフィールドについて話す度に

とても幸せそうに見えた。

単に財産を誇るレベルではなかったと

話すと、単語を選びながら、

まるで、わが子に対して抱くような

誇りと愛を感じた。。

自分の愛する所に住み、その土地を、

慈しみ作り上げていくことが

生涯の使命だなんて、

ダルトン氏はとても幸運だと思ったと

話を続けました。

 

フェアファクス夫人は、

そういう面では果報者だ。

ほとんどの貴族は、

自分の領地について、

他人に自慢する時以外は

無関心なものだ。

お金をかけて整え、管理して

自分の評判を高めるためだ。

しかし、イアンにとって

ホワイトフィールドは

自分の血筋も同然の場所だ。

根であり親であり、慰めであり、

幸福だ。

もしかしたら、

ホワイトフィールドで生まれた者の

宿命のようなものだ。

ホワイトフィールドの白い森を

一度、愛したら、決して

その愛から逃れることはできないと

話しました。

その夜、ローラは自分の部屋に入って

椅子に座りました。

そして、しばらく考えた後、

トランクを取り出して、

中を漁りました。トランクの奥に

白いレースのショールに包まれた

正方形の物が入っていました。

ローラはそれを慎重に持ち上げて

机へと運び、

レースのショールを外しました。

彼がいつかプレゼントしてくれた

ホワイトフィールドの絵が現れました。

 

ローラはランプの灯りのそばで

絵をじっと見ました。

絵を見れば、彼がどれほど

ホワイトフィールドを愛しているかが

分かるような気がしたからでした。

 

実は彼女は、この絵を

これほど、じっくりと見たことが

ありませんでした。

初めて絵をもらった後、

応接室にかけておくだけで、

たまに目を向ける時も、

複雑な心情のせいで、

すぐに視線をそらすのが常でした。

そのため、今初めて、この絵を

きちんと見ているわけでした。

 

彼女は約20分間、

絵をじっと見つめました。

隅々まで丁寧に描写された

森と邸宅の姿。

その上に塗られた、

眩しいほど美しい色彩の波。

 

彼女は色と形を目で見て、頭で考え、

すぐさま心で受け入れました。

すると、難なく、

彼がどんな感情で筆遣いをしたかに

気づきました。

すぐれた技術の向こうにある感情、

それは愛でした。

 

ダルトン氏は本当に

ホワイトフィールドを愛していると

ローラは、はっきりと気づきました。

それに気づくや否や、

彼女は心臓がドキドキしました。

まるで彼の愛が、

自分にも移って来たようでした。

直接見たこともない

ホワイトフィールドに

恋に落ちそうな気分にさえなりました。

 

ローラは淑女に豊富に提供される

美術教育によって、

絵を見る目に肥えていました。

彼女は物事を正確に描写する絵も

見てきましたし、自然物を

夢見るように美しく描写する絵も

たくさん見てきました。

しかし、見る者に、その描かれたものと

恋に落ちてしまうかのような

気持ちを抱かせる絵を見るのは

容易ではありませんでした。

それが可能であれば、

それは優れた芸術の範疇に

入るものでした。

 

ダルトン氏は、優れた芸術家だと

思ったローラは、絵を

ドレッサーの一角に立てかけました。

トランクに入れておくには

もったいないくらい、彼の絵は

とても価値のあるものでした。

ダンビルパークは日に日に

緑が濃くなって行きました。

 

ローラは午前中オリビアと散歩をし

涼しいベンチに座って

フランス語で会話をしました。

リビアは、

たどたどしくフランス語で話し、

ローラは優しく

リビアの文法を直してあげました。

 

リビアは、

ローラとフランス語を勉強する時だけは

従順な生徒でした。

最初は、

つんと澄ましてみたりもしましたが、

ローラがフランス人のジャンヌと

同じくらい流暢に

フランス語を話すのを見るや否や

生意気な態度を捨てました。

リビアは幼稚な面があるものの

自分が必要とするものを

持っている人の前では、

怒りを抑えることができる子供でした。

 

リビアは、

ローラに優れた点が多いことを知ると

幼稚な嫉妬心は、ひとまず脇へ置き

学べることは残さず学ぼうと

心を入れ替えました。

そしてオリビアは、

ローラから学ぶべき点が、単純に

フランス語だけではないということが

分かるほど賢い少女でした。

 

そのようにローラが来てから

40日余り経った日、オリビア

友人リディアの

誕生パーティーの招待状を

受け取りました。

この1ヶ月間、勉強に熱中するあまり、

社交行事から遠ざかっていたオリビア

朝早くから、浮き浮きしながら、

精一杯、着飾って、

友人の邸宅へ直行しました。

 

リビアの友人たちは皆、

1ヶ月ぶりに会った彼女を見て

とても驚きました。

リビアの歩き方は、

以前より落ち着いていたし、

言葉遣いと表情も

貴族のお嬢さんのように

優雅になりました。

友人たちは、オリビア

何か変わるだけの理由があることに

気づきました。

 

続いて、オリビアが、

誕生日を迎えたリディアのために

ショパンを弾き、

以前とは比べ物にならない

流暢なフランス語で、

見事に詩まで朗読すると、

その驚きはさらに大きくなりました。

 

リビアは、

友人たちの畏敬の念に満ちた反応を

感じながら、

心の中で思う存分満足しました。

この1ヵ月間、新しい先生である

ローラの一挙手一投足を観察して

真似してきたのは、まさに、

このような反応を得るためでした。

 

リビアは止まることなく、

ローラから聞いた

社交界の話をしながら

その場を完全に掌握しました。

友人たちは皆驚いて

リビアの話に耳を傾けました。

肝心の誕生パーティーの主役である

リディアは、

脇へ追いやられてしまいました。

 

虚栄心ではオリビアに劣らない

若い淑女リディアは気分を害し、

ふくれっ面をしました。

しかし、彼女の友人たちは、

リディアの様子について

気づきませんでした。

リビアが語る

ロンドンの社交界の話に、

とても興味津々だったからでした。

 

デビューを数年後に控えた

若い女性たちにとって、

社交界の話ほど関心を引く話題は

ありませんでした。

そしてこれまで、その話題は

ロンドンの社交界でデビューした

従姉のいるリディアが

独占してきました。

 

しかし、クリスティン・サーモン嬢は

デビュー前は、

リディアとよく交流していましたが、

ロンドンへ行ってからは

そちらの社交界に夢中になり、

リディアとは

手紙だけで交流する程度でした。

リディアが

ロンドンの社交界について知っている

情報は、サーモン嬢が、

半月に一度送ってくれる

数行の近況報告に限られていました。

 

そんなリディアの情報に比べて

リビアの話は具体的で、

今まで聞いたことのないものでした。

リビアは、彼女たちが新聞を通して

名前だけ知っている人々の

習慣と好みについて教え、

最近、社交界を席巻している

実力者は誰か、そして、

その人物が水面下で、いかにして

自らの勢力を広げているのかを、

事細かに、全て話して聞かせました。

リビアの友人たちは

口を開けて聞いているだけでした。

 

リビアが、しばらく喉を潤すために

お茶をすすった時、

そばにいたレベッカは、

一体、そんな話を

どこで聞いたのかと尋ねました。

 

リビアは自分の話に

信憑性を持たせるために、

この前、話したと思うけれど、

自分の家に新しく来た家庭教師から

聞いた。その人は、まさに

ペンドルトン家の

ローラ・ペンドルトン嬢だと

率直に話しました。

 

あのコーンウォール地方の大貴族の

ペンドルトン家ですか?

その家の娘が

あなたの家庭教師なのですか?

 

あんなにすごい家のお嬢さんを

家庭教師にするなんて、すごい!

 

少女たちは感嘆の声を上げました。

ところが、その時、

黙っていたリディアが

従姉と仲が良かった

ペンドルトン嬢ですよね?

と確認しました。

 

しかしオリビアは、

親しかった?

ペンドルトン嬢に

クリスティン・サーモンさんのことを

話したら、たまにお茶を飲みに来る

淑女の一人だったと話していたと

何も考えずに答えました。

 

リディアは自分の親戚を

見下すような言葉に

気分を害しました。

 

リディアは棘のある口調で、

まあ、そう言えるかもしれない。

自分の従姉は

ローラ・ペンドルトン嬢のことなんて

知る必要もない。

そんな人と友達になって

わざわざ評判を落とす必要はないと

言いました。

 

リビアは、

突然ペンドルトン嬢をけなす言葉に驚き

妙に気分を害しました。

リビアは、

なぜ?

ペンドルトン嬢が何だって言うのかと

尋ねました。

リディアは、

ペンドルトン嬢の生い立ちについては

あなたも知っているだろうと

答えました。

 

リビアは、

当然、全く知りませんでしたが、

ここで知らないと言うのは

恥ずかしいことでした。

彼女は動揺を隠しながら、

それが、どうしたというのかと

尋ねました。

 

それが、どうしたって?

わぁ、驚いた。

自分は正直、そういう人を

家庭教師にすること自体、

すごい勇気だと思う。

あなたのご両親は

本当に心が広い人だと

皮肉を言いました。

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

ローラと親しくしているからといって

弟の方のフェアファクス氏や

ローラが仲人をした

モートン夫妻の評判は

決して落ちてはいないと思います。

クリスティン・サーモン嬢は

名門のペンドルトン家と

お近づきになりたくて

お茶会へ行ったけれど、

高尚な話題に付いて行けず

少しも面白くなかったので、

ローラと付き合うと評判が落ちると

悪口を言うことで、

自分のプライドを守ったのではないかと

思います。

 

リディアもオリビア

主役の座を奪われて悔しかったので

自分がオリビアよりも

優位に立つために、ローラのことを

持ち出したのではないかと思います。

けれども、

フェアファクス夫妻に対する

皮肉まで言ったのは、

やり過ぎではないかと思います。