自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 81話 ネタバレ 原作 あらすじ どのメロドラマよりも

81話 ローラはオリビアに結婚についての現実的な話をしています。

自分は十数年間、

社会的地位や出自の差が大きい夫婦が

結婚して不幸になるケースを

数多く見て来た。

それは本当に残念なことだ。

経済的な理由だけで結ばれた

カップルも、

後悔を免れられないけれど、

元々、期待がなかった分、

諦めも早い。 それに比べて、

愛だけで結ばれたカップルは

ひどく傷ついてしまう。

現実的な利益もない上に、

感情的な失望感まで重なるので

二重の失意に陥る。

結局、あれほど愛した相手を

敵視するようになると話しました。

 

そして、

ローラは一度息を吐くと、

自分の言っていることが

気に入らないのなら無視してもいい。

ただ、フェアファクス嬢が

人生で最も重要な決断を下す時、

一度は、自分の言ったことを

思い出して欲しい。

そして、現実的な問題を全て捨てて、

愛だけで結婚したカップルが

はたして、

どれほど幸せに暮らしているのか

周りを観察してみて欲しいと

話を続けました。

 

オリビアは、

ローラがこんなに長々と

自分の意見を言うのを

初めて聞きました。

しかし、本当に驚くべきことは

話をしている間の

ローラの態度でした。

彼女の顔は真剣で、声は揺るぎなく

眼差しは落ち着いていました。

今まで見せていた穏やかな姿など、

微塵もない様子でした。

 

しかし、

自分の意見を述べ終えたローラは

すぐに、

普段の優しい先生に戻りました。

彼女は微笑みながら、

より現実的な話に戻ろう。

先ほど、友達に

フランスの詩を朗読してあげたと

言っていたけれど、

発音と呼吸に気をつけながら

自分の前でも一度聞かせて欲しいと

頼みました。

 

オリビアは、

ローラの指示通りに詩を朗読し、

ローラから、発声について、

いくつかの注意を受けました。

 

しかし、オリビアは、

彼女のフィードバックを

まともに聞いていませんでした。

実は詩の朗読をしている間ずっと

他のことを考えていました。

先生が今言った言葉がずっと

頭の中に浮かんでいたのでした。

非常に現実的な話でした。

オリビアは、自分の先生が、

これほどまでに、

身をわきまえているのを知ると

尊敬の念さえ抱くほどでした。

 

オリビアは、

ローラとの授業が終わると、

すぐに母親の所へ行き、

さきほどの話を聞かせました。

 

フェアファクス夫人は、

娘がついに、叔父の結婚問題に

干渉しようとしたことを知って

一言、言おうとしましたが

オリビアが続けて語った

ローラの立場について聞くと、

口をつぐみました。

 

オリビアは、

本当に面白いよね?先生の親は、

夜逃げして先生を生むほど

無神経な人たちなのに、

先生は親とは正反対の考えを

持っている。

これを何て言うんだっけ?

皮肉とでも言うべきかと尋ねました。

フェアファクス夫人は、

それは皮肉とは言えないと

答えました。

 

オリビアは、

その理由を尋ねました。

フェアファクス夫人は、

先生が結婚に対して

現実的な自覚を持つのは

当然のことだから。

先生は生涯に渡り、

自分の両親の過ちの代償を払って

生きてきたと思うと答えました。

 

オリビアは母親の言葉が

よく理解できませんでした。

彼女は、

代償って、もしかして先生も

アンダーソン判事の

私生児の娘たちのような扱いを

受けて来たということかと

尋ねました。

フェアファクス夫人は、

「そう」と答えました。

 

オリビアは、

あり得ない。

いくら先生が私生児だとしても、

大貴族である

ペンドルトン家の娘に対して、

どうして、そんなことが・・・

と反論しました。

 

フェアファクス夫人は、

アンダーソン判事の娘たちと

全く同じではなかっただろう。

誰が何と言ってもペンドルトンだから

あからさまに唾を吐くことは

なかっただろう。

しかし、陰口を叩かれて

仲間外れにされるのは、

アンダーソン判事の娘たちと

同じだったはず。

ロンドンのように

プライドの高い連中が

幅を利かせている場所ほど、

より巧妙で洗練されたやり方で

痛めつけてくるものだから。

先生は不憫な人だ。

そんな場所で若い時代を過ごして、

どれだけ辛い思いをしたことかと

ローラを憐れみました。

 

オリビアは、

それでは先生は、

叔父の気持ちを知りながら

断るのかと尋ねました。

 

フェアファクス夫人は、

ペンドルトン嬢は、

自分の不幸から世の中の道理を学ぶほど

賢い人だ、

彼女は生涯をかけて、自分が誰なのか

絶対に忘れないようにしよう。

決して身の程を

わきまえないようにしようと

学んだのだと思うと答えました。

 

それから、フェアファクス夫人は

眉間にしわを寄せたまま

しばらく考えた後、

オリビア、おめでとう。

あなたの望み通り、おそらく、

叔父と先生が結ばれるのは

難しいだろうと呟きました。

その晩、オリビアは

食事をしている間ずっと、

先ほどの母親との会話について

考えていました。

あれほど楽観的な母親が、

2人が結ばれるのは難しいだろうと

言ったくらいなので、

本当に大変なことでした。

不思議なことに、その結論は

オリビアの心を

二つに分裂させてしまいました。

 

彼女の心の中の

自己中心的で幼稚なオリビアは、

この問題について、

非常に安堵しました。

自分の叔父の結婚相手としては

最悪の条件を持つペンドルトン嬢が

あれほど、身の程を

よくわきまえているというのは

幸いなことではないか。

ペンドルトン嬢が、

それほど強く決心しているなら

叔父の心を受け入れず、

家庭教師としてのみ滞在する。

オリビアとしては、

これ以上ないほどの朗報でした。

 

しかし、自己中心的で

幼稚なオリビアの中には、

優しくて思いやりのある

もう1人のオリビアが住んでいました。

そのオリビアは、

先生が可哀想だという

全く違う気持ちを感じていました。

 

オリビアは、

スープをすくっていた手を止め、

ペンドルトン嬢を見ました。

彼女は、まるで

筆を走らせているかの如く、

皿の底をなぞるように

スープを口に運んでいました。

見るたびに呆然とするほど

優雅な姿でした。

 

オリビアは、

いつもペンドルトン嬢を見て、

一体なぜ、あのような女性が

雇われなければならないのか

疑問に思っていましたが、

今や、それは解消されました。

出自によって社交界から排斥され、

結婚市場からも

排除されてしまったのでした。

 

先生の両親が、

きちんとした結婚さえしていれば、

そんなことはなかっただろうにと

オリビアは、心の中で考えました。

これまでアンダーソン判事の

私生児の娘たちには、

一度も感じたことのない悲しみが

押し寄せて来ました。

 

実はこの1ヶ月間の間、オリビアは

自ら認めていなかっただけで、

彼女が良い人だということを

知っていました。

善良で真面目で聡明な人。

嫉妬心から、

棘のような視線で見ていましたが

結局は認めるしかないほど

ローラは良い人でした。

 

そんな先生が、

アンダーソン家の娘たちのように

私生児のレッテルを貼られ、

10年以上の社交界生活の間ずっと

あの娘たちのように

後ろ指を差されて来たなんて。

オリビアは、その事実が

ずっと気にかかっていました。

 

翌日、庭のベンチに座って

フランス語の授業を受けていた時、

自分に静かに話しかけている

先生を見ると、オリビアは、

心の中にあった悲しみが

爆発するようでした。

オリビアは、思わず、

先生は両親を恨んでいないのかと

尋ねました。

 

ローラは

「私の両親を?」と聞き返しました。

オリビアは、

先生の両親が過ちを犯したせいで、

色々と損をしているではないかと

訴えました。

ローラは、

「それは、そうですね」と答えて

淡々と頷きました。

オリビアは、

自分に先生のような両親がいたら、

きっと悔しいだろうと言いました。

 

ローラはオリビアを見ました。

しゅんとして、

自分を見ているオリビアからは

自分に対する切ない気持ちが

ありありと現れていました。

 

ローラは微笑むと、

自分の服の襟元へ手を入れました。

すぐに、

服の内側に下げていたペンダントが

襟元に引っかかるようにして

現れました。

オリビアは怪訝そうな表情で

ローラを見ました。

ローラは、

首に掛けているペンダントを取り出して

蓋を開け、オリビアに見せました。

オリビアはペンダントの中をのぞき込み

驚きました。

 

オリビアは、

「先生の絵ですか? あっ、違う。

瞳の色が違うようだ」と指摘しました。

ローラは、

自分の母親だと教えました。

オリビアは、

先生にそっくりだと言いました。

 

ローラは、

父親から受け継いだ灰色の瞳を除けば

自分は母の姿を

そっくり受け継いでいる。

大人になって、

母が娘時代に着ていたドレスを

着てみたけれど、

体のサイズも全く同じだったと

話しました。

オリビアは、

不思議だと言いました。

 

しばらく、オリビアは

じっくり絵を見つめました。

目の前にいるローラと同じように

眩しいほど、美しい女性でした。

 

ローラは、

この絵は、父が母と初めて会った時に

密かに描いたものだと説明しました。

オリビアはローラを見上げました。

ローラは微笑んでいました。

 

父は21歳になる年に、

祖母の肖像画を描きに

ペンドルトン家を初めて訪れた。

その日、母に会った父は

母に一目惚れした。

しかし、決して結ばれることのない

関係だったので、心を鬼にして

絵の作業にだけ集中した。

祖母は、

母をとても大事にしていたので

常に母をそばに置き、

肖像画を描く時も同様だった。

肖像画を描いている間、

母はいつも祖母のそばで

刺繍をしていた。

父はそんな母の姿をチラッと見て、

自分の宿舎に座り、

こんなに小さな姿で、

心に刻んだ母の姿を残したと

話しました。

 

オリビアは、

ローラの話を集中して聞きました。

今まで見てきた、どのメロドラマよりも

ロマンティックでした。

 

ローラは、

しかし、絵が完成に近づき、

父は出発の準備をしなければ

ならなかった。

約束の期日まで、

1か月を切っていたので

遅らせるわけにはいかなかった。

そうして、

最後に色を塗ることになった日、

父は一人で部屋の中で

母の絵を完成させた。

ペンダントに収めて、生涯ずっと、

自分の心臓に最も近い場所に

掛けておくための母の姿を。

 

ところが、その夜、父の宿舎に

母の身の回りの世話をしていた

メイドが訪ねて来たそうだ。

彼女は一枚の紙切れを父に渡し、

父は紙を広げてみた。

紙には、こう書いてあった。

「私から、そんなに目が離せないなら

私と一緒に逃げましょう」と。

オリビアはゾッとし、

鳥肌が立ちました。

 

彼女は、

「わあ、素敵。 それで?」と

尋ねました。

 

ローラは、

2人は翌日、すぐに一緒に逃げた。

しかし、その事実を知った伯父は

通報する代わりに、すぐに人を放って

一帯を捜索し始めたそうだ。

おそらく伯父は、

母を早く捕まえれば、

世間の噂になることもなく、

母を取り戻せると思っていたようだ。

しかし、2人はすでに、

神父の前で夫婦になっていたと

話しました。

 

オリビアは、

「それでは、先生は・・・」と

呟きましたが、その後の言葉を

続けることができませんでした。

とても先生の前で、

私生児という言葉を言えませんでした。

ローラは、

オリビアが言えなかったことを

代わりに口にしました。


ローラは、

そう、私生児というのは曖昧だ。

でも、結婚には

手続きというものが必要だ。

フェアファクス嬢も知っているように

公式に発行された許可証が必要で、

国教会の信徒名簿に登録しなければ

結婚の事実が認められない。

それに当時の母親の年齢では、

結婚するために、

両親の同意も必要だった。

しかし、父は

アメリカから来たばかりだったので

その事情を知らず、

母は伯父が追いかけて来て、

連れ戻されるのが心配で、

早く愛する男の妻になりたがったと

話しました。

 

オリビアは息もつけないほど、

先生の話に集中しました。

 

ローラは、

結局2人は、そのように

法的効力のない結婚をした後、

隠れて夫婦として暮らした。

監視が緩んだ隙に、

駆け落ち婚ができる

グレトナグリーンへ行って

正式に結婚式を挙げる計画だった。

しかし、母はつわりに

インフルエンザまで重なって、

寝込んでしまい、

長距離旅行は不可能になった。

結局、母は病気のまま自分を出産し、

その過程で亡くなったと

話しました。

 

オリビアはうっとりして

先生を見ました。

今まで見た、どのメロドラマよりも

悲劇的な結末でした。

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ローラは

身分の差がある者同士の結婚について

悲観的な考えを持っていますが、

自分の母親が駆け落ち婚をしたことで

結果的に

若くして命を落としてしまったことと

自分自身の駆け落ちに失敗したことが

その考えに大きな影響を

及ぼしているのではないかと

思いました。

身分の差のある者同士の愛は、

上手くいかないという

ローラの根強い考えを変えられるのは

イアンの愛だけだと思います。