自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 84話 ネタバレ 原作 あらすじ ホワイトフィールドへ

84話 オリビアはローラに一緒にホワイトフィールドへ行ってほしいと頼みました。

朝食後、ローラは

フェアファクス夫人に、

オリビアが

ホワイトフィールドへ行く件について

許可を求めました。

ところが、子供のことに関し、

一貫して「好きにしなさい」という

態度を取っていた夫人は、

なぜか、きっぱりと断りました。

 

フェアファクス夫人は、

この子は、

一度ホワイトフィールドへ行くと

全く音沙汰がなくなる。

模写したい絵があると言って2日、

牧師館に招待されたと言って3日、

叔父と夕方に

チェスをすることにしたと言って4日と

滞在期限が無限に増えて行く。

せっかく付けてやった

美術の先生と音楽の先生は、

いつも無駄足を踏むと話すと、

ローラは

「なんてことでしょう」と返事をし

ため息をつきながら

オリビアを見つめました。

 

ローラはオリビアに、

どうしても、

ホワイトフィールドへ行きたいのかと

尋ねました。

オリビアは拳を握り締めて、

「はい!はい!先生!」と

雷のような勢いで叫びました。

ローラは驚いて

肩をビクッと震わせました。

 

フェアファクス夫人が

眉をつり上げながら

咳払いをしました。

するとオリビアは、

すぐに握り締めた拳を下ろし、

ローラの顔色を窺いました。


ローラは2人の間に

何らかのサインが交わされたような

気配を感じ取り、怪訝そうな顔で

2人を交互に見ました。

 

フェアファクス夫人は、

とにかく、オリビアは1人で

ホワイトフィールドへ

行ってはいけない。

次に家族と一緒に行くまで

待つようにと言いました。

するとオリビアは、

今にも泣き出しそうな哀れな顔で

頭をうなだれました。

オリビアの小さな肩も一緒に

ぐったりと落ちました。

 

ローラは、

先ほど感じた奇妙な気配を忘れ、

オリビアを可哀想に思いました。

彼女はしばらく考えた後、

すぐにフェアファクス夫人に、

自分がフェアファクス嬢と一緒に行くと

告げました。

 

フェアファクス夫人は、

先生に、そんなお手数を

かけるわけにはいかないと

断りました。

しかし、ローラは、

そんなことはない。

ロンドンにいた時、ダルトン氏は、

天気が悪い日も、よくお茶会に参加して

空席を埋めてくれた。

お返しに訪問する機会ができて嬉しいと

話しました。

 

フェアファクス夫人は

上品に微笑みながら、

それなら良かったと返事をすると

すぐにソファーの横の

サイドテーブルに置かれた小さな鐘を

振りました。

まもなく、

制服を着た使用人が入って来ました。

フェアファクス夫人は、

オリビアと先生が

ホワイトフィールドへ行くので

馬車を用意するよう命令しました。

使用人は丁重にお辞儀をして

退きました。

 

ローラは驚いて

フェアファクス夫人を見ました。

「お、奥様」と言うローラに

フェアファクス夫人は、

どうしたのかと尋ねました。

 

ローラは、

こんなにすぐだなんて、

自分は、早くても来週くらいだと

思っていた。

ダルトン氏の許可を

得なければならないだろうしと

言うと、フェアファクス夫人は

許可だなんて、

自分たちは他人なのかと尋ねました。

オリビアも同意し、

叔父は先生なら、いえ、うちの家族なら

いつ来ても大歓迎だと言うと、

ローラの手を引っ張りました。

先生がホワイトフィールドに

着ていく服を、オリビアが

見繕ってくれるということでした。

面食らったローラが、

訪問は次に延ばそうと言い出す前に

彼女は、2階へ連れて行かれました。

 

ローラはオリビアの勧めで

普段は着ない栗色のドレスを着ました。

貴族が着るような

高級感のあるシルクのドレスで、

ダンビルパークに来てからは

着ていない服でした。

 

オリビアは自分の宝石箱から

ルビーのイヤリングを見つけて

ローラに付けてあげました。

馬車が用意されると、

身支度をした2人の淑女は

下の階へ下りて行きました。

 

ローラは階段を下りながら

事があまりにも慌ただしく進んだと

後になって気づきました。

今朝、目を覚ました時点では

ホワイトフィールドへ行くことなど

考えてもいなかったのに、

どうして、こんなことに

なってしまったのだろうか。

フェアファクス夫人と

フェアファクス嬢が起こした嵐に

為す術もなく

巻き込まれたような気分でした。

 

1階では、

2人の淑女を見送るために、

ショールを体にグルグル巻きつけた

フェアファクス夫人が、

彼女たちを待っていました。 

3人は邸宅の前に出ました。

 

フェアファクス夫人は

ゆっくり遊んで来るように。

夕食を食べてから帰って来るようにと

言いました。

しかし、ローラは

遅くまでお邪魔するわけにはいかない。

日が暮れる前に戻って来ると

答えました。

 

フェアファクス夫人は

雨が降らないだろうか呟きました。

心配しているというよりは

希望が込められた声でした。

 

2人の淑女が馬車に乗り込むと、

すぐに御者は手綱を引きました。

馬車が出発し、

オリビアとローラは

窓の外に顔を出しました。

フェアファクス夫人は

彼女たちに手を振りました。

淑女たちは彼女に向かって

手を振り返しました。

お互いの姿が見えなくなるまで、

それは続きました。

馬車はダンビルパークの林道を

素早く走りました。

窓を閉めているにもかかわらず、

木の枝と葉が窓を擦る音が

馬車の中に響き渡りました。

ローラはその音を聞きながら

ここへ来て以来、初めて

ダンビルパークを離れることに

気づきました。

ここへ来てから、

もう2ヶ月が経っていました。

 

向かい側に座ったオリビアは、

ウキウキしながら

鼻歌を歌っていました。

ローラは、そんなオリビアが

可愛いと思いました。

そして、叔父の家に遊びに行くのが

そんなに楽しいのかと、

心の中でクスッと笑いながらも

自分もまた、少しずつ心が

ウキウキし始めていることを

認めました。

邸宅にいる時はずっと、

行くことを躊躇っていましたが、

いざ馬車に乗ると

期待に胸を膨らませました。

 

思いがけない外出。

自分を待つホワイトフィールド。

そして、そこで会うことになる、

当主のダルトン氏。

あの人は、自分の家では

どんな姿なのだろうかと考えました。

 

馬車がダンビルパークを抜けると、

両側の窓の外に、

開放感のある風景が広がっていました。

青々とした山々や緑の野原。

草を食む羊の群れと羊飼いの少年。

晩夏の燦爛たる陽光が煌めく湖。

美しいドライブコースでした。

 

馬車は、なだらかな丘と

小川に架かったアーチ型の橋を

通りながら、

しばらく走って行きました。

 

ローラはオリビアと

時々話を交わしましたが、

大体は、窓の外の風景を

両目に焼き付けながら

静かに座っていました。

まだ近代化の手が及んでいない

自然の風光が、

彼女を魅了していました。

 

ヨークシャーは美しい場所でした。

最先端を行くロンドンに比べると

洗練されてはいませんでしたが、

純粋で永続的な力を持つ

原初の自然がありました。

 

ローラは、ダルトン氏が

ロンドンにいながら、

なぜ、あんなに、

自分の故郷に戻りたがったのか

分かるような気がしました。

自然の魔法に比べれば、

都市の遊興は、価値のない快楽に

過ぎませんでした。

 

馬車は1時間ほど走ると、

1つの村に進入しました。

小さな商店街や住宅、

いくつかの尖塔や精粉所など、

大小の建物が、

ぎっしりと集まっている

可愛い村でした。

向かいに座っているオリビアが

もうすぐホワイトフィールドだと

ローラに知らせました。

彼女は頷きました。

 

まもなく馬車は、

村の中心にある教会と、

教会に隣接する広い墓地を

通り過ぎました。

ところが窓の外を見ていたオリビアが

突然御者に、

馬車を止めてと叫びました。

そして窓の外に頭を突き出しました。

 

「スター夫人!」

まもなく、

両手いっぱいに花束を抱えて、

教会の方へ歩いていた女性1人が

馬車の方に顔を向けました。

色とりどりの花模様が刺繍されている

シフォンのドレスを着た

ほっそりした女性でした。

 

彼女は、

馬車の中から自分を呼んだ人が

誰なのか分かったようで、

すぐに満面の笑みを浮かべ、

小走りしながら

馬車の方へ近づいて来ました。

 

「フェアファクス嬢!」

スター夫人は

オリビアのそばに立つと、

膝を軽く曲げてお辞儀をしました。

フェアファクス嬢はスター夫人に

牧師館の様子について尋ねました。

その会話を通して、ローラは、

スター夫人が、

ホワイトフィールド教区の

牧師の妻だということに

難なく気づきました。

 

彼女は空色の瞳に、

豊かで艶やかな赤毛を持つ女性でした。

地味な印象でしたが、

透き通るような肌を持ち、

表情が豊かで魅力的に見えました。

牧師の妻というには、

あまりにも明るく見えましたが、

言葉遣いに品があり、笑顔が明るく、

他人に好感を与えるのに

不足はありませんでした。

 

オリビアはスター夫人に、ローラを

自分の家庭教師の

ローラ・ペンドルトン嬢だと紹介し

ローラには、スター夫人を、

新しく赴任した牧師の妻の

オリビア・スター夫人だと

紹介しました。

 

ローラは、

名前が同じだと指摘しました。

オリビアは頷くと、

そのおかげで仲良くなったと

話しました。

ローラはスター夫人に向かって

軽く頭を下げました。

スター夫人は、

ローラに微笑みかけました。

 

オリビアは、

ローラが叔父の友人でもあると

付け加えました。

スター夫人は、

叔父というと、

ウィリアム・フェアファクス氏の

ことかと尋ねました。

オリビアは、

ウィリアム叔父とイアン叔父の

両方の友人だ。自分の家には

イアン叔父の紹介で来た。

今日、自分たちは2人とも、

ホワイトフィールドホールに

正式に招待されて、今、

向かっているところだと答えました。

 

スター夫人は目を見開いて

ローラを見つめました。

先ほどの好意的な視線とは

何かが違っていました。

それは敬意の込められた

眼差しでした。

 

スター夫人は、

イアン・ダルトン氏の友人だなんて、

本当に嬉しい。

彼の友人なら自分たち夫婦の

友人でもある。

いつか一度フェアファクス嬢と一緒に

お茶を飲みに来て欲しい。

うちの家政婦が

最高のベリーケーキを作る。

絶対がっかりさせないと断言しました。

 

ローラは、

招待してくれるのなら、

もちろん行くと答えました。

スター夫人は、

今月中に2人に招待状を送るので

是非来て欲しいと告げました。

ローラは頷きました。

 

スター夫人は愉快そうに

2、3言、付け加えると、

一礼して、その場を去りました。

ローラはオリビアに、

にっこり微笑みかけると、

本当に社交的な人だと言いました。

 

そうですよね?スター夫人は、

叔父のことが大好きだから、

たぶん先生が訪問したら

半日は離してくれないだろう。

あっ、だからといって、男性として

好きだというわけではない。

牧師夫婦は、

互いに熱烈に愛し合っている。

その愛が度を越していて、

人々の笑いものになるほどだと、

先生とのお出かけに、

浮かれていたオリビアは、

ローラが尋ねてもいないのに、

隣村の噂話を

ペチャクチャ喋りました。

 

続けてオリビアは、

聖歌隊員のコフィールドさんから

聞いた話だけれど、

春にコフィールドさんが

湖畔のイチゴ畑で、友達と一緒に

イチゴを摘んでいた時に、

その近くを散歩している

スター牧師夫妻を見かけたそうだ。

コフィールドさんは友達と一緒に

挨拶をしに行こうとしたら

2人に声を掛ける直前、

何と2人は急に抱き合って

フレンチキスをしたそうだと

話しましたが、

「あの、舌と舌を・・・」を

話している途中で、ローラは

「フェアファクス嬢」と呼ぶことで

オリビアに、

落ち着いて注意を促しました。

 

オリビアは、

自分が失言したことに気づいて

恥ずかしかったのか、

咳払いをしました。

 

彼女は、

とにかく、スター夫人は

叔父をとても尊敬している。

実は、この村の人で、

叔父を尊敬していない人は

いないけれどと話しました。

 

ローラは、ダルトン氏が、

とても評判が良いようだと

指摘しました。

オリビアは、それを認め、

叔父はとても誠実な地主だ。

村の人たちとも、よく交流して

助けてやっている。

人々は、叔父が紳士の中の紳士だと

口を揃えて言っていると話しました。

 

馬車は再び道を走りました。

村から離れ、田畑と農場、

そして農場に併設されたコテージが

目に入って来ました。

 

オリビアはローラに、

農場を1つ1つ指差しながら、

あそこでは、

どんな作物が育っていて、

どんな家畜を飼っているのかを

教えました。

それを聞いたローラは驚き、

なぜオリビアが

それを全て知っているのかと

尋ねました。

オリビアは、

叔父が教えてくれたと答えました。

 

ローラは、

そういえばダルトン氏は。

農場主たちと親しくしていると

話していたと告げました。

オリビアは、

親しいという言葉では十分ではない。

ほとんど自分の家族も同然だ。

全ての家庭の大小の出来事を

知っている。

農家によく招待されるし、

洗礼式には欠かさず出席するし、

農場主たちの

投資や事業目的の相談にも

よく乗っているからと話しました。

 

オリビアが

ペチャクチャ喋っている間に、

馬車は農場を通り、

両側に鬱蒼とした木が並んでいる道に

入りました。

生い茂った木々のせいで、

馬車の中は、カーテンを引いたように

一瞬暗くなりました。

ローラは、

木々の向こうにチラチラ見える

小川と茂みを見つめながら微笑むと

本当に気持ちの良い所だと

呟きました。

 

ところが、道が終わって

小さな野原を1つ通り過ぎて

森林地帯に入ると、

彼女の口元から笑みが消えました。

それと同時に、

彼女の灰色の目が大きくなり、

ふっくらとしたピンク色の唇が

わずかに開きました。

びっしりと並んだ白樺が、

天地を覆い尽くしていました。

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イアンにしても、オリビアにしても

ダニエルとジョージにしても

ダルトン家の血を引くものは

一度、誰かを好きになると、

猛烈に好きになる傾向が

あるのではないかと思いました。

フェアファクス夫人は

対象が人ではなく

カード占いでしょうか(笑)

彼女は、ホワイトフィールドのことも

愛していましたよね。

 

いきなりホワイトフィールドへ

行くことになって、

ローラは戸惑っていましたが

自分の家での彼は、

どんな姿をしているかと

期待していることで、

イアンとオリビアの

ローラをホワイトフィールドへ

連れて来るという作戦は

半分成功したようなものだと

思います。