自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 98話 ネタバレ 原作 あらすじ ハイド嬢からの手紙

98話 ローラはホワイトフィールドで開かれる集まりの手伝いをすることになりました。

ダルトン氏と廃屋で

雨宿りをした翌日、ローラは

フェアフェックス夫人の私室で

二人だけの午後のお茶の時間を

過ごしながら、ダルトン氏が

パーティーを開く予定であることを

知らせました。

 

キツネの毛のショールを身にまとい、

お茶を飲んでいた

フェアフェックス夫人は驚き、

「狩りの集まり?それも何日も?」

と聞き返しました。

 

ローラが「はい」と答えると、

フェアファクス夫人は、

一体、イアンは、

どうして、そんなことを?

最近育てているリンゴの木から落ちて

頭を怪我したのかと

驚きながら言いました。

ローラは小さく笑いました。

 

フェアファクス夫人は、

あの家には、

大規模なパーティーを準備する人が

いないだろうから心配だと

言いました。

 

ローラは、

実は、奥様に

許可をもらいたいことがある。

ダルトン氏がパーティーの準備を

自分に頼んで来たので、

手伝いに行ってもいいかと

尋ねました。

 

フェアファクス夫人は、

「ああ、先生が?それなら心配ない。

いくらでも行って来るように」と

マドレーヌをモグモグ食べながら、

快く許可しました。

 

それは予想通りでしたが、

もう少し得るのが難しい

許可が残っていました。

 

ローラは、少し躊躇いながら

「それから、招待も受けた」と

打ち明けましたが、

フェアファックス夫人が許可しないなら

行かないと、すぐに付け加えました。

 

フェアファクス夫人は、

なぜ、自分が許可しないと思うのかと

尋ねました。

ローラは、

間違いなく、ロンドンの名士たちが

皆集まるだろう。

そのような場に自分が出れば、

ダルトン家の名誉に

傷がつくと思うと答えました。

 

フェアファクス夫人は、

持っていたマドレーヌを

皿の上に置きました。

 

彼女は、

あなたは、本当に

謙虚で真っ直ぐな人だ。

時には度を越してしまうほど

自分自身を卑下し、

何事にも躊躇する。

これまでは、

仕方がないと思っていたけれど、

今はその態度が悲しい。

おそらく、あなたが

シェルダン先生の娘さんだと

知ったからだろう。

20年前、ここに

シェルダン先生が訪れた時、

自分は彼が、

亡くなった母が送って来た

天使だと思った。

外見も品行も、天使という言葉が

ぴったり合う人だったから。

その人の娘であるあなたが

この家に来たのは、

天の助けがあったからだと話すと

手を伸ばして、膝の上に重ねている

ローラの小さな手を

しっかりと握りました。

 

フェアファクス夫人は、

もう誰にも、あなたが

後ろ指を指されるようなことは

させない。

ダルトン家とフェアファックス家が

それを許さない。

あなたは、ヨークシャーで最も強力な

二つの家門の

保護を受けているのだから

これからは堂々と生きるようにと

告げました。

 

ローラは何も言えませんでした。

胸が熱くなりました。

以前から、過分なほど

自分をもてなしてくれていた

フェアファクス夫人は、ローラが

ルイス・シェルダンの娘であることを

知ってから、まるで

彼女が失った娘であるかのように

さらに優しくなりました。

 

ローラは祖母が亡くなってから

二度と感じることができなかった

母の温かさを

フェアファックス夫人から

感じました。

ローラは頷きました。

 

フェアファクス夫人は、

舞踏会のドレスは

何を着るつもりなのかと尋ねました。

ローラは、

ダルトン氏の家を訪れる度に着る

茶色のドレスだと答えました。

 

フェアファクス夫人は、

舞踏会だけでも何日も続くのに、

たった、それ一枚で

乗り切ると言うのかと尋ねました。

ローラは、

大丈夫。 ロンドンの社交界時代でも

それ以上に着飾っていなかったと

答えました。

 

フェアファックス夫人は、

しばらく眉を顰めて悩んだ後、

「先生、私が・・・」と

言いかけていたところへ

ノックの音がしました。

彼女が返事をすると、ドアが開き、

制服を着たメイドが銀の盆を持って

二人の女性に近づきました。

 

郵便物が届いたとメイドが告げると

フェアファクス夫人は、

盆の上に置かれた手紙を手に取り

次々と目を通しました。

無関心な彼女の目が、

一通の手紙にキラッと輝きました。

それは、

故ゼンフィールド牧師の遺族が

居住しているハートナムコテージから

届いたものでした。

 

「誰が病気なのか。」

フェアファクス夫人は、

急いで封筒を開けて手紙を取り出し

読み始めました。

盆を持ったメイドは、

ローラの方へ体を傾けながら

先生に届いた手紙は

別に保管してあるけれど

担当のメイドに伝えて

部屋に運んでもらおうか。

それとも、

今確認するかと尋ねました。

ローラは、

待っている郵便物があるので、

今すぐ欲しいと答えました。

 

メイドはポケットから

二通の郵便物を取り出し、

ローラに渡しました。

ローラは急いで受け取りました。

一通はロンドンにいる

アンからの手紙で、もう一通は

ハイド嬢からのものでした。

 

ローラは、

差出人のジェーン・ハイドを

確認するや否や、

胸が高鳴りました。

彼女は、最近首を長くして

ハイド嬢の手紙を待っていました。

出版社での昇進が成功したのか

気になっていたからでした。

 

ローラはアンの手紙を膝に置き、

ハイド嬢の手紙を封筒から取り出して

開きました。

ミミズが這っているような乱雑な文字が

便箋を、

びっしりと埋め尽くしていました。

ペンドルトン嬢へ。

こんにちは。お元気ですか?

2週間、返事を書けなかったのは

実は、その余裕がなかったからです。

私は今、現実なのか夢なのか

分からない状況に置かれています。

今、ペンドルトン嬢がそばにいるなら

現実だと信じられるように、

手の甲を、フォークで刺して欲しいと

お願いするでしょう。

封筒を見れば分かる思うけれど、

私は今バースにいます!

**************************************

ローラは驚いて封筒を確認しました。

ジェーン・ハイドの上に

温泉都市バースの

「ローレリアホテル」という名前が

書かれていました。

 

ロンドンの出版社にいるべきハイド嬢が

なぜリゾート都市にいるのだろうか。

ローラは、

好奇心と不安で胸を高鳴らせながら、

再び便箋を広げてみました。

**************************************

驚きましたよね?

もしかして、ミスをしてクビになり

バースへ行って無駄遣いし、

貯めたお金を

競馬やギャンブルで、

浪費しているのではないかと

心配していますよね。

 

そんなことは少しもありません。

私は勤勉に働いています。

どういう経緯か、

これから説明します!

 

10日前、

私はその日も編集者の向かいの机で、

彼が吐き出すパイプの煙に包まれながら

契約書をタイピングしていました。

ところが、何の予告もなく

ドンと事務所のドアが開きました。

夢うつつで、

スパスパ、タバコを吸っていた編集者は

つい机の椅子から

転げ落ちてしまいました。

 

ドアは半分外れて

ガタガタと音を立てており、

ドアの前には女性が立っていました。

波打っている黒い髪を垂らした

小柄な女性でした。

黒色のきちんとした乗馬服に

黒いブーツを履き、

杖の代わりに剣を床に突いて

立っていました。

その姿は、ギリシャ神話に登場する

女神アルテミスのように

堂々としていました。

そしてアルテミスと同じくらい

美しかったです。

黒い瞳は輝きに満ち、

健康的に日焼けした肌に

鼻筋と唇が見事に調和していました。

その上、すらりとした体型は・・・

とにかく、私は、ぼんやりと

その人を見ているだけでした。


美しいその人は、

とても怒ってイライラしていました。

彼女の手には、

私たちの出版社から出版された

メアリー・ローティスの

アフリカ旅行記が握られていました。

 

彼女は、

編集者の机に近づいて来ました。

私は彼女の歩き方から、

片方の足が少し不自由であることに

気づきました。

彼女は机の前に着くとすぐに、

まだ床に転がっている

編集者に向かって、

一体いつ、自分が原稿に

こんな文章を書いたのかと叫びました。

 

編集者はその言葉を聞くと、

目の前の女性をぼんやりと見つめ、

その後、感電したかのように

パッと跳ね起き、

「ローティスさん。 お元気ですか?」

と頭を下げました。

 

彼女は、

元気ではない。6年前の会議では

任せてくれと言っていなかったか。

自分が書いた文章を

一言一句間違えずに出版すると

言っていなかったか。

黙っていないで、

何か言ったらどうか。シェローさん!

と叫びました。

 

シェロー氏は、

もちろん、そうだ。 だからこそ、

このように完璧な本が

出来上がったのではありま・・・

と言いかけたところで、彼女の

「シェローさん!」と言う叫び声が

言葉を遮りました。

 

シェロー氏は私に、

早く温かいお茶を一杯持って来るよう

頼んだので、私はすぐに

お茶を用意しに出かけました。

 

編集者は、

困難な状況に置かれましたが、

私は心が非常に高鳴っていました。

私がどれほど、このような瞬間を

夢見てきたかを考えてみてください。

20歳の時に、

メアリー・ローティスの本を

初めて読んでから

ずっと彼女のファンでした。

そんな人が私の目の前にパッと、

いや、ドンと現れたのです。

お茶を淹れる私の手が

どれほど震えていたことか。

カップに入れた茶葉よりも

こぼす茶葉の方が多いほどでした。

 

お茶と簡単なお菓子を用意して

事務所に戻ると、編集者は

事務所内をうろうろしており、

ローティスさんは、

向かいの椅子に座っていました。

そして本を一冊、

パラパラめくって見ていました。

彼女が読んでいた本は、

最近出版された清国旅行記でした。

ペンドルトン嬢が来ていた時に

私が校正をしていた

まさに、その原稿でした!

 

私はお茶をそれぞれの席に置き、

事務所の片隅から

二人を見つめていました。

編集者は口ひげを引っ張りながら

ローティスさんの顔色を窺っており、

私も同じでした。

ドアまで壊したローティスさんが

また怒ったら、今度は何を壊すのか

分からないでしょう?

 

20分ほど経って、

ローティスさんは顔を上げました。

そして机に本をパッと置くと、

この原稿は誰が作業したのかと

尋ねました。

編集者は、

自分の下で働くタイピストが行ったと

答えて、私を呼びました。

 

私はおとなしく編集者の指示に従い、

ローティスさんの前に行きました。

ローティスさんは、

私の頭からつま先まで、

じろじろ眺めると、すぐに私の目を

じっと見つめました。

その視線は、飛んでくる槍のように

私の心臓に突き刺さりました。

なんと強烈な眼差しだったことか。

 

ローティスさんに年齢を聞かれたので

私は自分の年齢を告げました。

彼女は頷くと、

この仕事を始めてから

どれくらい経ったのか、

住んでいる所はどこかと尋ねました。

やや尋問するような口調でしたが、

私はすらすらと全て答えました。

おそらく、

世界で一番嫌いな人は誰かという

質問にも、「お母さんです」と

正直に答えられたはずでした。

 

ローティスさんは、

しばらく私の答えを聞いた後、

すぐに、かなり不機嫌な顔で

こんな小娘が成し遂げたことを、

今まで、できなかったなんて、

全く笑える出版社だ。

ここで本を出し続けることに

疑問を感じると言いました。

 

編集者は顔を真っ青にして

「ロ、ローティスさん」と叫びました。

しかしローティスさんは

私だけを、じっと見ていました。

私は、背中に冷や汗をかきました。

私の校正を気に入ってもらえたのは

幸いでしたが、

ローティスさんが契約を撤回すれば、

私たちの出版社は

倒産するのが明らかでした。

 

ローティスさんは

全ての人の運命を握りしめながら

私を見つめていました。

私は彼女を見つめました。

ローティスさんの目は

ペンドルトン嬢の目のように

灰色でした。

色調も、ほとんど似ていました。

ただ、ペンドルトン嬢の

穏やかな眼差しとは違い、

猫のように鋭い形をしていました。

夜に見たら、かなり、

ぞっとするだろうと思いました。

しかし、

避けたいとは思わない目でした。

とても魅力的でした。

 

しばらくの間、彼女と私は

互いを見つめ合っていました。

彼女は、

私の姿をじっと見つめてから、

すぐにクスッと笑うと、シェロー氏に

自分の本を継続して出版するための

条件があると告げました。

 

シェロー氏はすぐに、

それは何かと尋ねました。

その瞬間、驚いたことに

ローティスさんは、

持っていた黒い杖で私を指し、

ハイド嬢を私の秘書にくださいと

告げたのです。

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昇進するよりも、

有名な作家の秘書になる方が

ずっと素晴らしい!

気が進まないまま、

親の言うことを聞いて

嫌々、フェアファクス氏と

結婚していたら、

今のハイド嬢はなかったと

思います。

 

ローラがハイド嬢のことを思って

他の人がしないような助言をし、

自分の勉強の時間を削ってまで

タイピングを教えたことが、

今のキラキラ輝くハイド嬢を

作り上げたのだと思います。