自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 101話 ネタバレ 原作 あらすじ ロングギャラリーの肖像画

101話 フェアファクス氏は、ランス嬢の結婚相手について考えています。

おそらく裕福な伯爵や

侯爵家の長男くらいではないか。

そして、彼女が、

ウェディングロードを歩く日も

遠くないだろうと

フェアファクス氏は予想しました。

 

彼がそう考えたのは、

妹のジャネットがくれた

ヒントのおかげでした。

 

最近、フェアファクス氏は

仕事が忙しくて

社交界に出入りしておらず、

当然ながら、

噂話のようなゴシップには

関心を払っていませんでした。

そんな中、

ホワイトフィールドの狩猟の集まりの

招待を受けました。

 

忙しかったものの、

イアンと話すこともあったし、

妹を一人で

行かせるわけにもいかなかったので

彼はホワイトフィールドへ行くことを

決心しました。

 

ところが、荷造りをしている

フェアファクス氏のそばで、

ジャネット嬢が、もし、誰かが自分に

ブライズメイドを頼んだら、

承諾してもいいかと尋ねました。

 

フェアファクス氏は、

もちろんだ。

あなたはブライズメイドをするのに

十分な年齢だからと答えた後、

ウェディングマーチの主役は

誰なのかと尋ねました。

 

ジャネット嬢は、

まだ、はっきりしていないので

話さないと答えました。

しかし、ジャネット嬢が、

しつこく尋ねてもらいたがっているのを

知ったフェアファクス氏は、

「誰なの?えっ?」と

冗談めかして妹を問い詰めました。

 

ジャネット嬢はクスクス笑うと

自分たち二人の友人で、

天使のような顔立ち。

ハープの腕前は一流。そして、

ロンドンの女性たちの中で

最もおしゃれな人だと答えました。

ランス嬢だと答えたのと

変わりませんでした。

 

ジャネット嬢は、

公式発表はまだなので、

話すのはここまでにしておく。

それでも決まったのは同然だ。

ロンドン中で

噂が広まっているそうだと

話しました。

 

フェアファクス氏は、

ランス嬢の相手が誰なのかは

聞きませんでした。

身近な女性の私生活を覗き見るようで

ぞっとしたからでした。

しかし、発表されたら、

お祝いのメッセージや

贈る花束の種類まで、

すでに全て計画してありました。

 

彼は、

向かい側でおしゃべりをしている

ランス嬢を見ながら、

あなたが選んだ紳士が

立派な男性でありますように。

あなたの純粋な心が傷つかず、

幸せな妻であり母となりますようにと

心の中で祈りました。

列車を降りると、

フェアファクス兄妹は

ダンビルパークへ向かいました。

ランス嬢は、

自然に友人たちと合流しました。

彼らは駅で待っていた馬車に乗って

ホワイトフィールドへ向かいました。

 

彼女たちの間には

興奮の気配が漂っていました。

噂のホワイトフィールドに

招待されたことは二の次で、

彼女たちは、今回の集まりで

ダルトン氏がランス嬢に

プロポーズするだろうと

固く信じていました。

 

すでにロンドン中に

ダルトン氏とランス嬢が

恋に落ちたという噂が

広まっていました。

ランス家の舞踏会の休憩室で始まった

噂は、その影響力が凄まじく、

すでに二人は、結婚の日取りまで

決めている仲だというところまで、

話が歪められて広まっていました。

 

ランス嬢は、

ホワイトフィールドを訪問する前に、

服やアクセサリーを選ぶことに

心血を注ぎました。

彼女の母親は、

思い切って新しいドレスを仕立て

洋品店から送られて来た請求書に

ため息をつきながら、

プロポーズを受けられなければ

家に帰ることすら考えないようにと

厳しく警告していました。

 

プロポーズを

受けられないはずがないので、

ランス嬢は落ち着いていました。

彼が自分に関心がないのであれば、

これまで徹底的に社交界と断絶してきた

ダルトン家の正門を

ロンドンの人たちに開放した理由は

何なのか。

彼は遠くロンドンにいる自分を呼び寄せ

プロポーズと共に

婚約を発表するための集まりを

開いたことは明らかでした。

 

馬車が次々と

ホワイトフィールドホールの前に

並びました。

天にも昇るように着飾った淑女たちと

新しい狩猟地で銃を磨くことを期待して

顔を赤らめた紳士たちが

馬車から降りました。

 

ランス嬢と友人たちは

ホワイトフィールドホールの外観に

感嘆しました。

どうして、これほどまでに

美しくて上品なのか。

イギリスで最も美しい邸宅と言っても

過言ではありませんでした。

 

ウィルクス嬢はランス嬢に、

もうすぐ、

あなたが、ここの女主人になる。

何ということでしょう。

羨ましくて体調を崩しそうだと

囁きました。

 

ランス嬢は顔を赤らめましたが、

自然と上がる口元には、

明らかに誇りが滲み出ていました。

 

きちんと着飾ったダルトン氏が

一人一人、客を迎えました。

女主人と一緒にする仕事でしたが、

その席が空いているので

彼女が担当しなければ

なりませんでした。

 

ランス嬢は彼を見つめ

期待に輝く眼差しを送りました。

彼は淡々と微笑みながら

「いらっしゃいませ、ランス嬢」と

挨拶しました。

 

それだけで十分でした。

愛の夢想に耽った淑女は、

一瞬の微笑みだけで、心から

未来を期待することができました。

 

使用人たちが荷物を運び、

決められた部屋に割り当てられました。

ランス嬢は、間もなく始まる

昼食のためのドレスを着て

食堂に下りました。

 

テーブルには、それぞれの席に

名札が用意されていました。

家族や友人、

ビジネスパートナーといった

良好な間柄は一つのテーブルに。

スキャンダルや事業上の問題で

気まずい関係にある人は

できるだけ離れたテーブルに。

 

ダルトン氏がどのようにして

ロンドンの人々の関係について知り、

このように絶妙に席を配置したのか

ランス嬢は気になりました。

誰かの助けがなければ

不可能なことでした。

 

食堂に全員が入場し、

最後にダルトンさんが入りました。

驚くべきことに、彼のそばには

一人の女性がいました。

それは、まさに

ローラ・ペンドルトンでした。

 

彼女はイアン・ダルトンと腕を組んで

食堂の中に入りました。

洗練されていて、

シルエットが美しい紫色のドレスに

ダイヤモンドのイヤリングを

付けていました。

 

人々は驚いて、

小さく耳打ちをしました。

彼女がペンドルトン家から追い出されて

家庭教師になったという事実は、

誰もが知っていることでした。

使用人の身分に落ちぶれた彼女が、

どうして、あんなに素敵な装いで

ホワイトフィールドホールに

現れたのだろうか。

 

ダルトン氏は周囲を見渡しました。

堂々として自信に満ちた態度でした。

 

彼は、

人里離れた、この隠れ家まで

集まってくれたことにお礼を言い、

部外者を遠ざけて

公開を避けてきたこの場所を、

ここに集まっている人のように

品位の高い客にお披露目できたのは、

自分のそばにいる

ローラ・シェルダンさんのおかげだと

挨拶をしました。

 

シェルダン。見知らぬ姓に

周囲の訝し気な視線が

彼女に向けられました。

 

ダルトン氏は、

先日、自分は、

高い学識と教養を持つこの女性に、

甥、姪たちの

教育指導者の職をお願いした。

シェルダン嬢は、ここ数ヶ月間、

素晴らしい師であり

大人の模範を示してくれた。

そして自分たちは

驚くべき事実を知った。

彼女の父親は

自分の幼い頃の絵の先生であり

天才的な才能を持っていた

画家ルイス・シェルダンの娘だったと

話しました。

周囲の人々は小さく息を呑みました。


ダルトン氏は、

父娘が二代に渡って、

深いゆかりのある二つの家門の

恩師となったことは

まさに驚くべき奇縁と言えるだろう。

自分たちは、これを神の御心と考え、

彼女を被雇用者ではなく

家族として迎えることに決めた。

皆様に改めて紹介する。

ヨークシャーのフェアファクス家と

ダルトン家の一員、

ローラ・シェルダン嬢、

と告げました。

 

人々は、

呆然とした顔で拍手をしました。

淡々とした表情だったローラの顔が

少し赤くなりました。

 

ダルトン氏は、

邸宅2階のロングギャラリー入口の

右側の壁に、シェルダン先生が

生前に描かれた作品を

展示しているので、

ご自由に見てくださいと告げると

ローラを連れて

食卓の上座へ向かいました。

彼が食卓の端に座り、

ローラは彼の右側に座りました。

 

彼と共に盆を持った使用人たちが

列をなして食堂に入りました。

そして、

片隅で待機していた楽士たちが

音楽を演奏し始めました。

 

人々は食事をしながら

それぞれ声を低くして囁きました。

驚くべきことでしたが、

事実そのものを疑う人は

いませんでした。

ペンドルトン嬢が

フェアファックス家に

家庭教師として推薦されたことは

知る人ぞ知る事実であり、

何より、

イアン・ダルトンともあろう者が、

ローラ・ペンドルトンのために

両家の名誉を賭けてまで

嘘をつくメリットなど

全くありませんでした。

 

貴族たちはローラを

ちらちら見つめました。

好奇心はありましたが、

敵意はありませんでした。

彼女はもはや当主に見捨てられた

貧しい私生児ではなく、

ヨークシャーで最も由緒ある

二つの家門の庇護を受けている

ローラ・シェルダンでした。

鎧を着た彼女に、誰も冷たい視線を

向けたりしませんでした。

 

食事が終わり、男性たちは

ホワイトフィールドの狩猟地へ

狩りに出かけました。

女性たちはロングギャラリーや

応接室、

ビリヤード室などに散らばって

午後を過ごすことにしました。

 

食事中、

ずっと落ち着かない気分だった

ランス嬢は、友人たちと一緒に

邸宅の内部を見学しました。

目の前に、

あれほど気になっていた

ホワイトフィールドホールが

あったにもかかわらず、

ランス嬢は

何も目に入りませんでした。

先程、

ペンドルトン嬢とダルトン氏が

並んで立っている姿だけが、目の前を

行ったり来たりしていました。

 

友人たちの声は、

さらに彼女の心を乱しました。

彼女たちは、

突然ダルトン氏の庇護を受けて現れた

ペンドルトン嬢に

怒りを感じていました。

まもなく女主人になる友人の席に

図々しく立ち、

注目を一身に集めた彼女に

嫉妬していたのでした。

 

ダルトン家と

フェアファクス家の一員?

結局、無名のアメリカ人の娘に

過ぎないじゃない?

 

結婚する前に生まれた私生児で、

他人の家で雇われて暮らしている

老嬢!

 

あれほど

自覚しているふりをしておきながら、

このような場に現れるなんて。

もし自分が

ペンドルトン嬢の立場だったら、

ここには影も落とさなかったのに!

 

「みんな、やめて!」

聞いているのが耐えられなくなった

ランス嬢が割り込みました。

二人の女性が彼女を見ました。

ランス嬢は、

指でこめかみを押していました。

 

頭が痛いのかと聞かれても

ランス嬢は、何も答えませんでした。

彼女たちは視線を交わして

口を閉ざしました。

女王様の機嫌が悪いことに、

ようやく気づいたのでした。

 

彼らは、当てもなくあちこちを

ぶらぶら歩き回りました。

音楽室と図書室、

ビリヤード室を通り過ぎて、

彼らはロングギャラリーに

辿り着きました。

 

ウィルクス嬢とオーソン嬢は

ランス嬢の様子を窺っていました。

たくさんペンドルトン嬢の悪口を

言いましたが、彼女の父親である

ルイス・シェルダンの絵が

気になっていたのでした。

 

気になっていたのは

ランス嬢も同じでした。

彼女は友人たちを連れて

ロングギャラリーの中に入りました。

 

ギャラリーには、十数名の女性たちが

自由に歩き回りながら

絵画を鑑賞していました。

数百点に及ぶ絵画の中で、

断然人気のある作品は

やはり入口付近に掛けられた

風景画でした。

 

ランス嬢の一行は

女性たちをかき分けて

絵の近くに近づきました。

絵を見つめた彼女たちは

呆然としました。

見るや否や恍惚状態に陥る

魔力的な色彩が

彼女たちを魅了しました。

皆、美術教育を十分受けた

女性たちなので、

一目で絵の価値を理解しました。

 

絵の前に集まっている

数人の淑女たちの囁く声が

ランス嬢の耳に響きました。

 

ペンドルトン嬢、いえ

シェルダン嬢の父親は

素晴らしい人でしたね。 

 

自分たちは、

ただのアメリカ出身の

チンピラ程度だと思っていた。

早く亡くならなければ

有名人になっていただろう。

シェルダン嬢は、

その有名人の娘になっていたはずだ。

それにしても、

どうして弟子と師匠の娘が

そんなに、ぴったり

出会えたのだろう?

ロンドンにいた時から

親しかったではないか。

 

本当に。ここまで来ると

小説だと言っても

信じられないレベルだ。

一つの運命的な

ラブストーリーではないか。

 

ダルトン氏はランス嬢の恋人だと

噂になっているのですよ。

 

そんなの知ったことではない。

まだ二人は、

結婚を発表したわけでもない。

 

ランス嬢は後ずさりしました。

困惑した友人たちも彼女に従い、

絵から遠ざかりました。

 

べ、別に大したことないわね。

 

そ、そうですね。

天才的な才能だなんて何の話か。

15歳の子が描いたようだ。

 

二人の友人たちは、

むやみに不平を漏らしましたが

それが形だけの言葉であることは

三人とも知っていました。

 

ランス嬢はしょんぼりして

ロングギャラリーを

ゆっくり歩きました。

すると彼女の目に

一枚の絵が飛び込んで来ました。

 

黒い髪と瞳を持つ、

木蓮の花のように優雅な女性の

肖像画でした。

ランス嬢は、

思わず立ち尽くしました。

肖像画の中の女性が着ている

ドレスのせいでした。

流行に左右されない

洗練された紫色のサテンのドレス。

先程、食堂で

ペンドルトン嬢が着ていた

まさにそのドレスでした。

 

三人は一目で、

ドレスを見分けました。

オーソン嬢は、

入口を守っている使用人に手を振り

これは誰の肖像画なのかを

尋ねました。

 

使用人は、

亡くなった先代ダルトン夫人だと

答えました。

三人は言葉を失ってしまいました。

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間違いなくダルトン氏は

自分にプロポーズをしてくれて

婚約を発表してくれる。

そのつもりで来たのに、

彼の隣にはローラがいて、

しかも、彼女は

ダルトン氏の母親のドレスまで

着ている。

ランス嬢はショックだったと思います。

けれども、ダルトン氏はランス嬢に

何の約束もしていないですよね。

彼がヨークシャーへ戻ってから

一通の手紙ももらっていないのに

なぜ、ダルトン氏との結婚が

決まったも同然だと

思い込んでしまったのでしょうか。

よく考えれば、何ヶ月も自分を

放ったらかしにしている人が

プロポーズをするはずがないことを

分かると思います。

けれども、周りの人たちが、

ダルトン氏とランス嬢について

騒ぎ過ぎたせいで、

フェアファクス兄妹が

余計なことを言ったせいで、

ランス嬢も

冷静に現実を見つめられず

妄想を膨らませてしまったのでしょう。

ある意味、彼女も被害者だと思います。

フェアファクス氏。

ランス嬢の夫になる人について

呑気なことを祈っていないで

責任を取ってください。

 

それにしても、

ウィルクス状態とオーソン嬢の

口の悪さと言ったら。

こんなことを言われ続けていたら

ローラが心を閉ざしてしまうのも

無理はないと思います。